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「規格」とは品物の品質について、この数値の範囲内に収まるべきで、この数値を越える(値が大きく、あるいは値が小さく)と不都合があるとして決めた基準のことです。通常、上限規格値、下限規格値の2つがあります。会社・工場で製品を生産している場合では、この上限規格値と下限規格値の範囲の外に出る製品は市場に出荷してはいけない不合格品とします。日本には、日本工業規格(JIS)や日本農林規格(JAS)1)があります2)。JISは工業標準化法に基づいて制定される国家規格として、生産におけるコスト削減、取引の公正化、使用・消費の合理化に役立っています。18世紀、アメリカでマスケット銃の大量生産を始めた頃にこの規格という概念が生まれ、これが品質管理の原点になったと言われている。たとえばJIS=日本工業規格の例をあげると、
1.JIS C 電子機器及び電気機械
1.1.JIS C8500:96 一次電池通則
1.2.JIS C5101:95 電子機器用コンデンサ通則
2.JIS K 化学
2.1.JIS K 0068 化学製品の水分測定方法
3.JIS H 非鉄金属
などがあります。
また、規格を標準化する団体として日本規格協会があります。
ほかの有名な規格を定める団体としてIEEEやEAIJなどももあります。
規格と化学3)