語釈1.
反転増幅器の作成  反転増幅器の作成
新訂物理図解(第一学習社)Ⅳ・電気と磁気-非直線抵抗」などが参考になる。
オペアンプ(演算増幅回路)は非直線的な半導体の増幅作用をネガティブフィードバック(負帰還回路)と呼ばれる技術と組み合わせてアナログ電気信号処理を容易に行えるようにした増幅器である。現在ではIC(集積回路)としてパッケージ化されていることが多い。
反転回路(inverter)はオペアンプを使ったもっとも簡単で基本的な回路であり、入力信号の極性反転などに用いる。この回路は入力と出力の電圧差をアッテネータによって分割し、反転入力ピンにネガティブフィードバックすることで目的のゲイン(利得)を設定する。
オペアンプを基板に取り付け、4番と7番の電源ピンに端子を取り付ける 。オペアンプは一度半田付けすると取り外すのは非常に困難であるから、十分慎重に行う。006P乾電池を直列に2個接続し、±9V電源とする(中点が0V、すなわちグラウンドとなる)。蓑虫コードでこの電源のプラスの極をオペアンプの7番に、マイナスの極をオペアンプの4番に接続する。オペアンプの足の根元に直接電圧計を当てて、極性が間違えていないこと(7-赤、4-黒、と接続したときに正の電圧を表示)を確認する 。
一旦電源を外し、2番の反転入力ピン、3番の非反転入力ピン、および6番の出力ピンに端子を取り付ける。次にアッテネータの10kΩ側の端子を出力ピンに、中点の端子を反転入力ピンに、蓑虫コードで結ぶ。3番の非反転入力ピンを直列繋ぎにした006P乾電池の中点(グラウンド)に接続し、再度電源を接続する。次に単3乾電池のプラスをグラウンドに、マイナスをアッテネータの5kΩ側に、接続する。電圧計の黒をグラウンドに、赤を単3乾電池のマイナスに繋ぎ、単3乾電池の電圧が約-1.5Vであることを確認する 。次に電圧計の赤の端子を6番の出力ピンに接続し、単3乾電池の電圧の-2倍になっていることを確認する。単3乾電池を逆に繋いでも動作していることを確認する。ここまで出来たら、その測定データと回路を窓口に持っていって確認をする。
【得点ゲット(20点)】作成した反転増幅回路を窓口へ持って行き、入力電圧および出力電圧を測定してみせる。