スピードスケートの清水宏安選手は本当に2位
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ソルトレークシティーでの冬期オリンピックの500mスピードスケート競技の決勝戦で、惜しくも日本代表の清水宏安選手が2位となった。1位との時間差は2回合計で、ほんの僅か0.03秒であった。紙一重の差で、1位と2位の差を区別するのは、オリンピックという一発勝負の醍醐味を味わわせる意義はあろうが、果たして、これは客観的、科学的に言って正しい判定であろうか。いわゆる品質管理の「ばらつき」の概念から見て、妥当な判断であると言えるかというと、そうではない。しからば、どうするべきか?この結論は品質管理の「平均値の差の検定法」を勉強すると分かる。