あなたが、きのう排出した二酸化炭素は何キログラムでしたか?

みんなで、きのう排出した二酸化炭素が何キログラムだったか確認し、まとめてみましょう。

もし、メンバーの中で、きのう排出した二酸化炭素が何キログラムか、把握できていない人がいたら、 なぜ把握できないのか、将来技術者になる前提で、どうしていけばいいのか議論してみましょう。

次に、二酸化炭素排出量を把握しやすいよう工夫された工業製品をひとつ選び、その課題について議論しましょう。 そして、技術者として、二酸化炭素排出を抑制するために、どんな製品を設計開発していけばいいか議論しましょう。

Aさんは、きのう見た給湯器のリモコンの表示から、きのう排出した二酸化炭素は、3kgと報告した。

Bさんは、おぼえていたおおまかな10月の電力消費量や、水道、ガス、灯油、ガソリンなどの使用量から、 環境家計簿を使って計算し、1日当たりの 平均二酸化炭素排出量を、2.5kgと報告した。

Cさんは、一か月の電力消費量や、水道、ガス、灯油、ガソリンなどの使用量を把握しておらず、二酸化炭素排出量を報告できなかった。

Dさんは、ネットから、日本の世帯当たりの二酸化炭素排出量をコピペして報告したが、 それはあくまでネット情報であり、事実ではないので、データの盗用や捏造にあたるかもしれないと、報告を取り下げた。

深刻化する地球温暖化の対策のため、脱炭素社会とか、SDGsとかに血税から、 助成金がつぎ込まれているが、 ひとりひとりが、二酸化炭素排出量を定量的に把握できず、二酸化炭素排出抑制のための工業製品を選択していないという現実がある。

二酸化炭素排出量を把握しやすいよう工夫された工業製品としては、たとえば、 エネルックリモコン がある。 エネルック機能が普及しない理由としては、、、

電気、水道、ガスの使用料から計算される二酸化炭素の排出量には、自動車や電車による 移動にともなう二酸化炭素の排出量は含まれていない。 そのような二酸化炭素排出量を把握しやすいよう工夫されたアプリとしては、 スマホアプリ「SPOBY 脱炭素ウォーク」 がある。 脱炭素ウォークアプリが普及しない理由としては、、、



ワークショップについて

ワークショップを楽しみましょう 1 ) 。 グループ人数は、5〜6名とします。 7名を超えないようにしてください。

初対面の場合は、自己紹介をしましょう。 雑談をして、アイスブレイクしましょう。

リーダー(司会進行)を決めてください。 そのほかのメンバーの 役割(記録係、資料作成係、プレゼンター( 登壇者))を決めてください。

グループ名を決めてください。

記録係は、試験答案用紙表面の最上部に、授業科目名、グループ名を記入してください。 メンバーは、記録係に従い、学籍番号、氏名、役割を直筆署名してください。 その際、 筆頭著者を登壇者の氏名の前に〇をつけてください。

討論を開始したら、記録係は討論の内容を裏面に記録してください。

討論がまとまったら、資料作成係は、試験答案用紙表面グラフィカルアブストラクト に表現してください。

グラフィカルアブストラクトを撮影し、WebClassにアップロードしておくと復習に便利です。

登壇者は、プレゼンテーションのイメージをしましょう 2 ) メラビアンの法則を意識して、 非言語表現も工夫しましょう 3 )

グループ名が指名された後で、じゃんけんなどで登壇者を決めるのは、授業進行の妨げとなりますので、 必ず、討論前に 登壇者を決めてください。

記名だけして、討論に参加しない場合、不正行為として扱うことがありますので、必ず討論に参加してください。 自分から参加できなそうな人には、積極的に声がけをお願いします。 期末の成績評価申請時に、グループ名やメンバー、討論の内容を思い出せるよう、答案用紙を撮影することを推奨します。

ランダムにグループを指名し、壇上で、 プレゼンテーションしてもらいます 4 ) 。 質疑応答の際も、グループを指名しますので、指名されたグループのプレゼンターが質問、コメント、アドバイスをしてください。 ディベートとしての反対意見は、大歓迎です。

資料作成係は、討論の内容をポスターとして、試験答案用紙の裏面にまとめてください。 資料作成係に従って、他のメンバーが代筆してもかまいません。

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✍ 平常演習

平常演習の配点と取り扱いについて

平常演習の配点は、授業1回ごとに、一律加点です。 平常演習には、ワークショップ、意見交換、発表、質疑応答など授業時間内の学習活動を含みます。 そのほかに授業時間外の0.5時間の学習活動を含みます。 平常点は、期末にWebClassの成績評価申請書に申告していただき集計します。

授業時間外の活動の一助としてWebClassへの提出を推奨します。〆切は講義後1週間です。 ただし平常点の加点は、授業時間内の学習活動も含みますので、 WebClassへの提出のみでの、平常点の申告はご遠慮ください。

WebClassへの平常演習提出は、推奨しますが、必須ではありません。 提出されていなくとも、成績評価申請書に、各回の授業時間以外の0.5時間の取り組みが申告されれば十分です。未提出だからと心配することはありません。

成績評価申請書では、それぞれの授業で何を学び身につけたかを申告してもらいます。 WebClassに提出したかどうかより、身につけることを優先してください。 授業で取り上げたトピックや、グループワークの意見交換の内容は、期末までノート 5 ) などに記録しておくことを推奨します。 逆に授業に参加していないのに、WebClassの出席や提出だけの場合は不正行為として扱うことがあります。 平常の取り組みだけで、「到達目標を最低限達成している。成績区分:C」となります。 評点が60点に満たない場合は、不合格となります。 欠席した場合、課外報告書へ取り組むことで挽回してください。 出席が60%に満たない場合、課外報告書を提出しても、単位認定できません。


参考文献

経済産業省は製造から廃棄までの全過程で二酸化炭素(CO2)をどれだけ排出するか製品単位で示すしくみをつくる。まず電気自動車(EV)などに使う蓄電池で検討し、鉄や食料品などに広げる。買い手の企業や消費者が排出量を把握し、低炭素の商品を選べるようにする。

血税を使って国が行う節電プログラム というのがある。 申し込むだけで2000円分のポイントもらえる。 節電目標を達成すると、さらにポイントがもらえる。 しかし、節電プログラムに参加していない電力会社もある。なぜだろう。理由を考えてみよう。 節電目標を達成するには、前年度によけいに電気を使っている方が達成しやすい。 ゲーム理論でいうところの囚人のジレンマを、一回限りのインセンティブで変えたところで、先は見えている。 税金の無駄遣いにならないようにしてほしいものだ。