機器分析などの基礎を学びます。
錬金術の時代が終わった 18世紀、モノから情報を取り出すと言えば、質量と体積を測ることだった。 あとは見た目の色とか匂いとか味とか。
19世紀 の初頭、 ドイツ の光学技師、フラウンホーファーは自分の自慢のプリズムを調べているうち、ちょっとしたことに気がついた。 「なんだ、黒い線が見えるぞ。ガラスは完璧に研磨したはずなのに」 注意深く位置を記録されたその600以上ある暗線が、実は 元素 の特徴を指紋であったことにキルヒホフが気づくのは30年経ってからのことである。