大学教育の質の保証・向上ならびに 電子化及びオープンアクセスの推進の観点から 学校教育法第百十三条に基づき、 教育研究活動の状況を公表しています。
第百十三条 大学は、教育研究の成果の普及及び活用の促進に資するため、その教育研究活動の状況を公表するものとする。
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A.「069【課外報告書】古漬け(ひと月以上の漬け込み必須)を楽しもう」 出谷一樹 8月4日 キーワード:塩 要旨:乳酸発酵を活用した代表的な漬物であるきゅうりの古漬けを選び、塩を用いた本漬けまでの下漬け工程と、1ヶ月以上にわたる長期の漬け込み、およびその後の加熱・冷却処理を実践した。 乳酸発酵を活用した漬物を実際に作って食べるため、今回はきゅうりの古漬けを選択した。身近な野菜を用いて長期間発酵させることで、保存性と独特の風味、食感の変化がどのように現れるのか興味があったためである。 まず、きゅうりを切って容器に並べ、塩をまぶす作業を繰り返した。最後に残りの塩をふりかけ、塩水(200ミリリットルの水に塩22グラム)を加えてから、ラップを密着させて重しを載せ、冷蔵庫で保管した。七日後に一度漬汁を捨てて容器とキュウリを洗い、水分を拭き取った上で、33グラムの塩を使って再度同様の手順で本漬けを行い、1ヶ月間冷蔵庫で保管した。その後、沸騰したお湯に5秒間湯がいてから20分間冷水にさらして仕上げた。 完成した古漬けを試食したところ、長期の塩蔵と乳酸発酵によってきゅうり全体がしっかりと引き締められており、独特の深みのある風味と、噛みごたえのある食感を楽しむことができた。また、最後に熱湯で軽く湯がくことで、過剰な塩分が適度に抜けて食べやすくなった。 なぜこのような食感や風味になったのかを考察する。長期間の漬け込みによって乳酸発酵が十分に進行し、きゅうりの細胞内の水分が抜け出て組織がキュッと引き締まったと考えられる。さらに、適切な塩分濃度と重しによる圧力が均等にかかったことで、組織の崩れを防ぎつつ、保存性と旨味を高めることができた。
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A.本報告書の題目は「課外報告―準備した教材について」である。著者は長谷部心紀、提出日は2026年4月29日であり、キーワードは「教材」「学習」「ものづくり」「化学」「教育」とした。 本報告書では、学習内容を効果的に理解するために準備した教材についてまとめた。教材は専門書や講義資料などを参考に作成し、図や表を用いて内容を分かりやすく整理した。また、重要な用語や原理をまとめることで、学習内容を体系的に理解できるよう工夫した。教材を作成する過程で、情報を正確に整理し、相手に分かりやすく伝えることの重要性を学んだ。 教材作成では、複数の資料を調査・比較し、信頼性の高い情報を選択して整理した。また、学習者が理解しやすいように構成や図表を工夫し、内容を何度も見直して改善した。この活動を通して、専門知識だけでなく、情報収集力や論理的思考力、説明する力を身に付けることができた。主体的に取り組み、十分な学習時間を確保したことで、知識・態度・能力を高めることができた。
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A.【書誌情報】 題目:人絹(ビスコースレーヨン)発祥の舞台の聖地巡礼をしよう 著者:佐藤颯真 提出日:2026年8月4日 キーワード:米沢市御成山公園、旧米沢高等工業学校本館、ビスコース、認定化学遺産、上杉鷹山 【要旨】 本課外活動では、米沢市御成山公園にある人絹発祥の地見学と旧米沢高等工業学校本館にある認定化学遺産 第005号 『ビスコース法レーヨン工業の発祥を示す資料』を見学した。実際に訪れ、石碑を読み、当時の様子を回想することができた。ビスコース法による人絹の研究が進められ、その成果が日本のレーヨン工業の発展へと寄与したことを理解した。米沢の地でビスコスレーヨンがなぜ発展したのか考察し、上杉鷹山の時代から続く織物業の基盤があり、絹に代わる新しい糸を求める素地と技術があったからだと考えた。 【合格に値する根拠】 本課外活動で、実際に現地に訪れ、当時の様子を回想し、米沢の地でビスコスレーヨンがなぜ発展したのか考察することができた。
A.ワラビのあく抜きとみそ汁 24512062 福田実柚 記録 共同研究者 24512472 遠藤理子 記録 提出日 2026年8月3日 キーワード:ワラビ、プタキロシド、あく抜き、アルカリ処理、天然毒素 [要旨] ワラビは古くから食用とされるシダ植物であるが、致死性の天然毒素および発がん性物質であるプタキロシドを含有する。本報告では、ワラビの毒性機序と伝統的なあく抜き(木灰や重曹によるアルカリ処理および煮沸)プロセスにおける化学的変化を考察した。プタキロシドは熱およびアルカリ性条件下で加水分解を受け、非毒性の物質へと分解される。適切な前処理手順を定量的に評価することで、天然資源の安全な食品利用と科学的根拠に基づく無毒化技術の妥当性を検証した。 [合格に値する根拠] 本課題の作成にあたり、8時間以上の学習時間を担保した。具体的には、植物化学・食品衛生学に関する文献調査および「現代の電気化学」等の関連領域における物質処理技術の比較(4時間)、アルカリ加水分解の化学構造変化に関するデータ解析(2時間)、並びに報告書の執筆と論理構成の精査(2時間)を実施した。これにより、天然物に由来するリスクを分子レベルで理解し、科学的エビデンスに基づいて安全性を評価・管理する能力を獲得した。これはディプロマ・ポリシーが求める「専門知識に基づく課題探求力と応用力」を明確に提示するものである。
A.書誌情報 題目.人絹(ビスコースレーヨン)発祥の舞台の聖地巡礼をしよう 著者.24512082柳川慎之助 キーワード. .ビスコースレーヨン.山形大学工学部.米沢高等工業学校.化学繊維産業.日本の産業革命 要旨 人絹発祥の地を訪れ、山形大学工学部の前身である米沢高等工業学校の歴史と、日本初のビスコースレーヨン製造に関する研究について学んだ。展示資料や記念碑の見学を通して、人絹の開発が日本の化学繊維産業や化学工業の発展に大きく貢献したことを理解した。また、この技術がその後の合成繊維や高分子材料の研究へと発展し、日本の産業発展を支える重要な技術となったことを学んだ。 合格に値する根拠 本調査では、人絹発祥の地や旧米沢高等工業学校本館を実際に見学し、展示資料や史跡をもとにビスコースレーヨンの開発経緯と山形大学工学部の歴史について理解を深めた。また、秦逸三教授による研究成果が日本の化学繊維産業の発展や産業革命に果たした役割を調査し、その社会的・技術的意義について考察することができた。さらに、当時の技術革新が現在の化学工業や高分子材料の研究へと受け継がれていることを理解し、歴史的背景と現代技術とのつながりを踏まえてまとめられていることから、本調査の目的を十分に達成しており、合格に値する内容であると判断できる。
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A.書誌情報 題目:染色体験をしてみよう 著者:會田龍真 提出日:8月1日 キーワード: 紅花染め、絞り染め、巻き上げ法、紅もち、おりがみタタミ 要旨 本活動では山形県米沢市の工房にて綿ハンカチの紅花絞り染めを実施し、天然染料の性質と染色の化学的・物理的メカニズムを検証した。防染加工を施した生地に対し、アルカリ性で抽出した紅色素を浸透させ、クエン酸により弱酸性化することで不溶化定着させた。結果として明確なコントラストを持つ絞り模様が得られ、水洗い・陰干し等を含む全工程が色素の性質に基づいた合理的な技術であることを確認した。 合格に値する根拠 本活動は事前の歴史・理論学習、現地での作業およびデータ集録、文献調査に基づく考察を含め、学習保証時間(8時間)を十分に満たす内容である。単なる体験にとどまらず、伝統技術における物理・化学的機序を追及・考察することで、本学科のディプロマ・ポリシーが求める科学的思考力、地域文化への高い関心、課題解決力を獲得した。
A.【書誌情報】 題目:水を入れられる容器をつくろう 著者:地主葵 提出日:8月4日 キーワード:平清水焼、陶芸、 共同制作者:齋藤考裕 *制作物は異なります 【要旨】・【合格に値する根拠】 陶芸教室に参加し、粘土から容器の形を作り、色や形を選択して焼き入れをしてもらった。ここで、注意することがこねないことであった。その理由は、空気が入ることで焼き入れ時に膨張し、割れてしまうからであると考察した。これは、多孔質であると考えられ、イオン交換膜として社会、特にアフリカできれいな水が簡単に得られない場所などで役立てたいと考えた。役立て方としては、生産時に破損したものを回収・輸送して現地で役立てられたら良いのではないかと考える。本課外授業は山形市への移動および作成体験により、学習保証時間としての8時間は担保されており、 ディプロマ・ポリシーにふさわしい 知識・態度・能力を獲得したと言える。
A.(1)本活動は、危険物取扱者(甲種)試験の受験および学習を対象としたものである。危険物取扱者試験は消防法に基づく国家資格試験であり、一般財団法人消防試験研究センターが実施している。学習には、危険物取扱者試験対策用テキスト、問題集および過去問題を活用し、「危険物に関する法令」「物理学及び化学」「危険物の性質並びに火災予防及び消火方法」の各分野について学習した。 (2)危険物取扱者(甲種)は、消防法に基づく国家資格であり、第1類から第6類までの全ての危険物を取り扱うことができる。本活動では、講義開講期間内に危険物取扱者(甲種)試験への申し込みを行い、大学で修得した化学系科目15単位を受験資格として活用した。受験対策として、過去に取得した乙種第3類、第4類、第5類、第6類の知識を復習するとともに、第1類から第6類までの危険物の性質、火災予防及び消火方法について学習した。特に苦手としていた消火方法について重点的に取り組み、各類の危険物に適した消火剤や消火手順を整理した。また、法令分野および物理・化学分野の問題演習を継続的に実施し、知識の定着を図った。 (3)本活動では、危険物取扱者(甲種)試験の受験資格を満たした上で、計画的に受験準備を進めた。乙種危険物取扱者として既に取得している資格の知識を基礎としながら、第1類から第6類までの危険物の特徴や取扱方法について体系的に学習した。また、危険物ごとに異なる火災予防対策や消火方法を理解し、特に苦手分野の克服に努めた点は評価できる。さらに、法令および物理・化学分野についても問題演習を通して理解を深め、試験で求められる知識の総合的な習得に取り組んだ。これらの学習活動は、危険物を安全に取り扱うための専門知識と実践的な判断力の向上につながるものであり、資格取得に向けた十分な努力が認められるため、合格に値する内容である。
A.書誌情報 教科書の予習 奈良間小柚 4月30日提出 キーワード:最新工業化学、現代の電気化学、工場のしくみ 要旨 最新工業化学では、化学は身近な製品や産業を支える重要な学問であり、物質の性質や反応を理解することがものづくりの基盤になると学んだ。現代の電気化学では、リチウムイオン電池や燃料電池などの技術がエネルギーの供給・変換・利用を支え、環境問題や持続可能な社会の実現に欠かせない分野であると理解した。また、工場の仕組みでは、製品を効率よく大量生産しながら品質を維持するために、工程管理や品質管理が重要であり、付加価値を高めて消費者へ安定して製品を届ける役割を果たしていることを学んだ。これらを通じて、工業化学は社会や生活を支える重要な分野であると理解した。 合格に値する根拠 最新工業化学や現代の電気化学、工場の仕組みについて学ぶことで、応用化学や化学工学に関する基礎知識を身に付け、それらが産業や社会で果たす役割を理解することができた。また、工業化学とエネルギー・環境との関わりを学び、多面的な視点から物事を考える力を養った。学習内容を整理・要約し、自分の考えをまとめることで、論理的思考力や記述力を高めるとともに、科学技術を継続的に学ぶ姿勢を身に付けることができた。
A.①書誌情報 題目:人絹(ビスコースレーヨン)発祥の舞台の聖地巡礼をしよう、著者:齋藤考裕、提出日:2026年8月4日、キーワード:人織工業発祥の地石碑、米沢高等工業学校 ②要旨 ビスコースレーヨンの発祥の地石碑に実際に訪れ、当時の様子を想像した。また、米沢高等工業学校本館を訪れ、どのような役割を果たしていたのか調査し、化学、繊維業界に大きいく貢献していたと考えられた。 ③内容について 石碑には米沢が日本のビスコースレーヨン工業の発祥の地であり、日本の人造絹糸から発展した化学繊維の第一歩であることが記されていた。また、米沢高等工業学校本館では認定化学遺産の「ビスコースレーヨン工業の発祥を示す資料」等を見学した。資料や展示物から当時米沢高等工業学校で人絹の研究開発が行われ、工業化していったことが分かった。また、米沢高等工業学校は多数の技術者を排出していたことがわかり、日本の化学と繊維業界の発展に貢献していたことが考えられた。
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A.1. 緒言 かつて山形県米沢地方の寒冷地では稲作が困難な時代があり、先人たちは広葉樹林のどんぐりや山菜を貴重な食糧として活用してきた。しかし野生植物は渋味(シュウ酸等)や苦味が強いため、木灰(アッシュ)のアルカリ溶液でこれらを中和・抽出する、灰汁抜きの知恵が培われた。このプロセスは、無機工業化学における酸塩基反応と細胞壁の化学的変性の基礎的な応用である。本報告では、この伝統技術を体験するため、家庭で一般的な重曹(炭酸水素ナトリウム)を用いてワラビのお浸しを調理・評価した。 2. 方法 1. 生ワラビ(約200g)を水洗いし、硬い根元を切り落とした。 2. バットに並べ、重曹約2g(重量の約1%)を均一に振りかけた。 3. 沸騰した熱湯(約1L)を注ぎ、重曹の熱分解を促して塩基性の炭酸ナトリウムを生成させた。 4. 落とし蓋をして室温で一晩(約9時間)浸漬し、アルカリ成分を組織へ浸透させた。 5. 浸漬液を廃棄後、流水で洗い、きれいな冷水に約1時間浸して余剰のアルカリと灰汁を除去した。 6. 4cm幅に切り分け、醤油と鰹節を添えて仕上げた。 3. 結果 外観・色調:調理前はくすんだ暗緑色?茶褐色だったが、調理後は非常に鮮やかで深い緑色へ変化した。 食感・硬さ: 生の強固な繊維質から、特有のぬめりが引き出された、シャキシャキと適度な歯ごたえのある軟らかさになった。 味覚・風味:舌を刺すような強い渋味やえぐ味、苦味は完全に消失し、爽やかな風味が引き立った。 4. 考察 4.1. 灰汁抜きの化学的メカニズム ワラビのえぐ味主成分であるシュウ酸は、細胞内で不溶性のシュウ酸カルシウムとして存在する。これが重曹由来の炭酸ナトリウムと反応することで、水溶性のシュウ酸ナトリウムに変化し、熱湯中へと容易に拡散・溶出したと考えられる。 4.2. 食感と色調の変化 独特の食感とぬめりは、細胞壁の不溶性ペクチンがアルカリ加水分解されて部分的に可溶化した結果である。また緑色への変化は、葉緑素がアルカリ性下で分解を抑制され、安定な緑色の構造を維持したことに起因する。 4.3. 歴史的背景と語源へのアプローチ 英語の「Potassium(カリウム)」は「Pot(壺)+ Ash(灰)」、アラビア語の「Alkali(アルカリ)」は「al-qali(灰)」を語源とする。米沢の先人が灰を使い、壺で煮て渋を抜いた歴史は、まさに無機化学の黎明期そのものである。現代の重曹を用いた調理は、この数千年に及ぶ、灰の化学を直接継承・実践する営みであると言える。
A.課外報告書として紹介したいのは、「レーヨン繊維の誕生とその社会的意義」という内容のものです。レーヨンは19世紀末、絹に代わる人工繊維としてヨーロッパで開発されました。当時、天然資源である絹の供給が限られていたことから、科学者たちは木材パルプに含まれるセルロースを化学的に再生し、人工的に糸を作り出す技術を確立しました。これが「人造絹糸」と呼ばれたレーヨンの始まりです。 報告書では、レーヨンが登場したことで衣料産業が大きく変化した歴史をたどっています。絹に似た光沢と柔らかさを持ちながら、価格が安く大量生産が可能だったため、庶民の生活に「手の届く贅沢」をもたらしました。戦前・戦後の日本でもレーヨンは重要な輸出品となり、繊維産業の発展を支える柱となりました。また、化学工業の進歩が社会の暮らしを直接豊かにした例として、科学技術の社会的役割を考えるきっかけにもなっています。 この報告書の意義は、レーヨンを単なる素材としてではなく、「人間の創造力が社会を変えた歴史的成果」として捉えている点にあります。自然と人工の境界を越えたこの繊維は、資源の再利用や環境への配慮という現代的課題にも通じています。科学の発展が人々の生活を支え、文化を形づくってきたことを改めて実感させる、社会的視点に富んだ課外報告書です。
A.(1)書誌情報 題目:米ぬかを用いたタケノコのアク抜きにおけるシュウ酸不溶化と組織・食感変化の検証 著者:小野朋夏 提出日:2026年8月3日 キーワード:タケノコ、シュウ酸カルシウム、米ぬか、不溶化反応、ペクチン架橋 (2)要旨 本報告は、タケノコのエグミ成分である水溶性シュウ酸を米ぬか由来のカルシウムイオンと結合させ、難溶性のシュウ酸カルシウムとして不溶化・定着させるアク抜き手法の有効性を検証したものである。生タケノコ(450g)に対し、米ぬか30gおよび赤唐辛子を加えた水2000mLでの加熱沸騰、8時間の自然冷却、水晒し処理を実施した。その結果、処理前に認められたエグミの著しい低減が確認された。また、中心部の組織構造を保ったまま軟化が進行し、根元は適度な歯ごたえを維持しつつ穂先は柔らかい性状を示した。本知見は、カルシウムイオンによるエグミ成分の不溶化と細胞壁ペクチン質との架橋構造形成が、呈味改善および部位に応じた食感維持に寄与することを立証する客観的事実を示している。 (3)合格に値する根拠 本報告は、試料の精密な調製および加熱・8時間に及ぶ徐冷工程の管理、煮込み後の部位別呈味・物理性状の測定評価、さらには食品化学的な反応機構の考察を含め、合計8時間を超える授業時間外の学習時間を確実に担保して作成された。単なる調理作業にとどまらず、エグミの不溶化と組織保持のメカニズムを定量・定性的に追求するアプローチにより、自律的な課題解決能力を獲得した。また、無機塩類と有機成分の化学反応を論理的に整理・考察するプロセスを通じて、専門知識の修得のみならず、ディプロマ・ポリシーに掲げられた「科学的根拠に基づき問題を分析・評価する能力」および「事実に基づき客観的に事象を検証する学術的態度」を確かに獲得したため、本評点加点に値する。
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A.本レポートは、大正時代におけるビスコースレーヨンの国内初の製造成功と事業化の歴史を、山形県米沢市という土地の文脈と絡めて考察したものである。官立米沢高等工業学校の秦逸三を中心とする研究開発と、民間資本との連携によって達成された国産化の過程を整理し、米沢の産業基盤や水資源などの地域的要因が与えた影響、および日本の近代化学工業の形成における歴史的意義を明らかにしている。 欧州からの輸入に頼っていた人造絹糸の国産化を目指し、1912年に米沢高等工業学校へ着任した秦逸三はビスコース法の研究に着手した。久村清太らの支援のもと1915年に紡糸成功を果たし、1918年には米沢にて帝国人造絹糸が設立された。この背景には、江戸時代以来の米沢織の技術的下地や最上川の豊富な水資源が存在した。現在も旧本館の資料が化学遺産に認定されるなど、歴史的遺産として継承されている。 本レポートは、化学技術の進歩だけでなく、地域産業の歴史的背景や産学連携の初期事例という多角的な視点から分析を行っている。大学や行政が公開する公的資料および現地碑文の記載内容に基づき、客観的事実に基づく論理構成を徹底した。技術史と地域史の相互作用を体系的に理解し、課題の設定から結論に至るまで整合性を持って展開しているため、単位認定に値すると考える。
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A.題目「人絹(ビスコースレーヨン)発祥の舞台の聖地巡礼をしよう」、提出日2026年8月4日、著者 ?橋璃和、キーワード ビスコースレーヨン、米沢市、秦逸三、人絹工業発祥の地、化学遺産が挙げられる。 本課題では、米沢高等工業学校本館の認定化学遺産 第005号 『ビスコース法レーヨン工業の発祥を示す資料』の現物を確認するとともに、米沢市御成山公園の人繊工業発祥の地石碑の現地を訪れ、人絹の歴史や日本の産業革命について調査した。まず、米沢高等工業学校本館に展示されている認定化学遺産の現物を確認した。この展示のほかにも様々な展示があり、歴史や新聞記事、ビスコースレーヨンの実物なども確認することができた。これらより日本の化学繊維研究の中心的役割を果たしてきたことを理解した。内容として米沢地域は古くから絹産業が盛んであり、明治期以降の産業近代化に伴い、人造絹糸の研究開発が重要であったこと、旧制米沢高等工業学校ではセルロース化学や紡糸技術の研究が進められ、地域産業の化学繊維への転換を支えたことが分かった。また、日本の産業革命は殖産興業政策のもと繊維産業が大きく発展し、20世紀には欧米の人絹技術が導入され国内生産が本格化し、人絹は大量生産と品質安定性から輸出産業として期待され、各地の工業学校で研究が進められたことで米沢高等工業学校の成果は戦後の山形大学工学部にも継承され、高分子化学や材料工学の発展につながったことを知った。また、御成山公園の石碑はこうした歴史的功績を現在に伝える存在であるのだと再確認することができた。 今回は二カ所の人絹(ビスコースレーヨン)発祥の舞台の聖地巡礼をし、米沢高等工業学校本館では指定物の探索とその他展示物の情報を取り入れること、観察にて1時間ほど費やした。また、御成山公園の地石碑を訪れる際は雨天のなか徒歩だったため、1.5時間以上かかってしまった。また、この二カ所で得えられた情報のまとめ、米沢高等工業学校本館で配布された資料さらにネットでの調査などに3時間ほどを費やした。人絹発祥の地としての米沢の意義を深く理解することができた。
A. もっとも社会に役立てたい課外報告書は、米沢に残る「人繊工業発祥之地」を巡り、日本の化学繊維産業の原点を調査したものである。筆頭著者を佐野愛莉、共同著者を岡崎なな子とする。御成山公園の石碑と旧米沢高等工業学校本館を訪れ、秦逸三博士が1918年に日本初の人造絹糸製造に成功し、米沢からレーヨン工業が始まった歴史を確認した。現地の案内板や顕彰碑を通して、化学繊維産業が地域の技術者と大学の研究から生まれたことを実感した。 旧米沢高等工業学校本館では、日本化学会による化学遺産認定証や当時の製造資料を見学し、研究と教育が産業発展を支えた様子を具体的に理解できた。繊維産業が日本の近代化を牽引した時代に、米沢の研究者たちが新しい化学繊維を生み出し、国内産業の競争力向上に大きく貢献したことは、現代の技術者倫理にも通じることであると感じた。 この課外活動は、地域の歴史を学ぶだけでなく、大学の研究が社会に新しい価値を生み出すプロセスを体感できた点で大きな意義がある。現地で資料を読み取り、歴史的背景を自分の言葉で整理する過程を通して、調査力・考察力・表現力が向上した。学習保証時間8時間を十分に満たす内容であり、合格に値すると考える。
A.書誌情報) 「人絹(ビスコースレーヨン)発祥の舞台の聖地巡礼をしよう」24512348_亀山來、提出日:8月4日、キーワード:人絹、化学繊維工業 要旨) ビスコースレーヨンは、木材パルプを原料とする日本初の本格的な化学繊維として、日本の近代化学工業および繊維産業の発展に大きく貢献した。その実用化には、旧米沢高等工業学校(現山形大学工学部)で行われた研究が深く関わっている。本調査では、日本の化学繊維産業発祥の地である米沢市を訪れ、「人絹工業発祥の地石碑」および旧米沢高等工業学校本館を見学した。さらに、ビスコースレーヨンの開発に尽力した秦逸三氏らの功績や関連資料を通して、日本の化学工業の発展における米沢の役割について理解を深めることを目的とした。今回、米沢市内の御成山公園を訪れ、「人絹工業発祥の地石碑」および案内板を調査し、撮影し、その設置場所や碑文の内容を確認した。続いて、旧米沢高等工業学校本館を見学し、認定化学遺産第005号のビスコース法レーヨン工業の発祥を示す資料をはじめとする展示資料や研究成果、教育に関する展示を観察した。調査内容を記録し、石碑の情報と展示資料をもとに、人絹工業と旧米沢高等工業学校との関係について整理した。御成山公園の「人絹工業発祥の地石碑」から、米沢が日本のビスコースレーヨン工業発祥の地として位置付けられていることを確認した。案内板には、秦逸三氏らが欧州の先進技術を研究し、試行錯誤の末に独自技術による人造絹糸の生産に成功したこと、さらに1918年に帝国人造絹絲株式会社設立へとつながったことが示されていた。また、旧米沢高等工業学校本館では、ビスコースレーヨン工業に関する資料や研究設備の展示を見学した。展示資料から、旧米沢高等工業学校で行われた研究が日本のレーヨン工業の発展と工業化に大きく寄与したこと、多くの技術者が同校から産業界へ送り出されたことが分かった。 合格に値する根拠) 以上のことから、米沢は日本の化学繊維産業の発展を支えた重要な拠点であり、旧米沢高等工業学校で培われた研究成果が現在の化学、医薬、高機能材料産業の発展にもつながっていることが理解できた。今回の見学を通して、先人たちの技術革新が日本の産業発展に与えた影響の大きさを実感するとともに、化学工学が社会や産業に果たす役割について考え直すことができたとてもいい機会であった。
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A.【書誌情報】 本申請は、報告書『炭酸水素ナトリウムを用いた山菜の化学的灰汁抜き機構の解明と筑前煮の調理実証』(著者:神山結菜、共著者:神山結菜・田中心優、提出日:2026年8月4日、キーワード:山菜、灰汁抜き、炭酸水素ナトリウム、中和反応、ペクチン分解)に基づく加点申告である。 【要旨】 本研究では、実際の調理環境において、天然山菜に対する炭酸水素ナトリウム(重曹)水溶液を用いた加熱・浸漬処理を実施し、酸性エグ味成分の中和抽出および細胞壁ペクチンの加水分解に伴うテクスチャー変化を検証した。さらに、灰汁抜き済みの山菜を用いた筑前煮の調理実証を行い、食品化学的メカニズムと食感評価を定性的に検証した。 【合格に値する根拠】 本取り組みは、食材調達・下処理および灰汁抜き実験(浸漬・水晒しを含む約4時間)、筑前煮の調理実証およびテクスチャー評価(約2時間)、文献調査ならびに化学的定着・解離メカニズムの分析(約2時間)、報告書執筆(約2時間)の計10時間を費やしており、評価要件である「学習保証時間8時間以上」を十分に充足している。さらに、食材・試薬購入費(約2,500円)を自己負担し、現場・現物での実測および観察データを収集した。三現主義に基づき主体的に知見・技能を獲得した実績から、本課外報告書は加点評価に十分値する。
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A.①書誌情報 題目:灰汁抜きをしいて、山菜料理を楽しもう 著者:四垂蒼羅 提出日:2026年7月31日である。 本報告では、タケノコの煮物を作製し、灰汁抜きに利用される重曹や米ぬかの働きについて調査した。キーワードは、タケノコ、灰汁抜き、重曹、米ぬか、中和反応である。伝統的な調理法に含まれる化学反応の仕組みを実際の調理を通して理解することを目的とした。 ②要旨 生のタケノコを用いて灰汁抜きを行い、煮物を作製することで、灰汁成分の除去と調理後の品質変化を確認した。米ぬかと重曹を加えて加熱することで、タケノコ特有のえぐみや苦味はほとんど感じられず、だしの風味がしみ込んだ煮物となった。これは、重曹によるアルカリ性環境での中和作用や、米ぬか中のカルシウムによる灰汁成分の除去が関係していると考えられる。また、適切な加熱によって食感を維持しながら食べやすい状態にできた。 ③合格に値する根拠 本取り組みでは、タケノコの調理だけでなく、灰汁成分の性質、アルカリによる中和反応、カルシウムとの化学反応について調査し、食品加工における化学的な知識を深めた。さらに、調理工程では安全管理や衛生管理を意識し、条件を整えて実験的に検証した。得られた結果を化学的根拠に基づいて考察することで、食品中の成分変化を理解する力や、身近な現象を科学的に分析する能力を身に付けた。これらは8時間相当の主体的な学習を通して得た知識・態度・能力であり、ディプロマ・ポリシーに示される科学的思考力の向上につながった。
A. 本報告では、人絹(ビスコースレーヨン)発祥の地である米沢における現地資料の確認と、日本の産業革命期における化学工業の発展との関係について整理することを目的とした。対象として、米沢市御成山公園に設置された人繊工業発祥の地石碑、および米沢高等工業学校本館に保存されている認定化学遺産第005号「ビスコース法レーヨン工業の発祥を示す資料」を取り上げた。 まず、御成山公園の石碑は、日本における人絹工業の出発点を示すものであり、当時この地域で繊維工業が形成された事実を示す現物資料である。また、米沢高等工業学校本館に保存されている資料は、1918年に同校でビスコースレーヨンが開発されたことを裏付ける一次資料であり、教育機関における研究成果が産業へと展開した過程を示している。人絹の製造は1921年(大正10年)に開始され、その後1937年の日中戦争、1941年の太平洋戦争へと時代が推移する中で、国内産業として重要な役割を担った。 これらの事実から、米沢高等工業学校は単なる教育機関にとどまらず、日本の産業革命期において化学工業を支える技術開発拠点として機能していたといえる。特にビスコース法レーヨンの開発は、天然繊維に依存していた繊維産業に対し、新たな工業材料を供給する技術的基盤を提供した点で重要である。また、研究成果が実際の工業生産へと結びついたことは、当時の産学連携の具体例として位置付けられる。 以上より、米沢に残る石碑および化学遺産資料は、人絹工業の成立過程を示すだけでなく、日本の産業革命期における化学工業の発展と教育機関の役割を理解する上で重要な根拠資料である。これらの現地資料の確認は、歴史的事実を具体的に把握するための有効な手段であると結論づけられる。
A.本見学では、日本の人造絹糸(ビスコースレーヨン)産業の発祥地である米沢を訪れ、その歴史と社会的意義を勉強した。 御成山公園の「人繊工業発祥之地」碑と、旧米沢高等工業学校本館(現・山形大学工学部)に保管されている認定化学遺産第005号『ビスコース法レーヨン工業の発祥を示す資料』を見学した。大正時代、秦逸三助教授らが大学での基礎研究を基に日本初のレーヨン工業化に成功し、のちの大手化学メーカー「帝人」の創業へ繋げた足跡を辿った。 この史実から得られる現代社会への最大の教訓は、「大学の知」を社会課題の解決や新産業の創出に直結させる「大学発ベンチャー・産学連携」の実践である。当時、海外技術に依存せず国産化を成し遂げた情熱と技術基盤は、日本の近代産業革命を牽引し、高度化学技術人材の育成にも大きく貢献した。 自らの研究活動においても、単なる理論の追究にとどまらず、いかに技術を社会還元し未来の産業発展に寄与できるかという視点を保持し続ける重要性を再確認した。
A.(1)古漬けを楽しもう 2026.8.4 きゅうり 古漬け (2)要旨 本実験では、きゅうりを用いた古漬けを作製し、乳酸発酵による保存性や品質の変化について観察した。10 wt%の食塩水できゅうりを約1か月間漬け込み、色や食感、風味の変化を確認した。その結果、異臭やカビの発生は見られず、安全に発酵が進行した。完成した古漬けは、生のきゅうりより水分が少なく、適度な歯ごたえと乳酸発酵による爽やかな酸味を有していた。本実験を通して、食塩濃度の調整や発酵環境の管理が、品質と保存性の確保に重要であることを学んだ。 (3)合格に値する根拠 本実験では、古漬けの製造方法を実践し、乳酸発酵による品質変化や保存の仕組みについて理解を深めた。結果から、10 wt%の食塩水を用いることで腐敗菌の増殖を抑えながら乳酸菌の働きを促進し、安全に保存できることを確認した。また、保存中は異臭やカビの有無を定期的に確認し、発酵食品では衛生管理が重要であることを学んだ。さらに、塩の浸透圧や乳酸菌の働きが食感や風味の変化に関係していることを考察できたことから、発酵食品の品質管理や保存技術について理解を深めることができた。今後も食品を扱う際には、適切な保存条件や衛生管理を意識し、安全で品質の高い食品づくりにつなげたい。
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A.【書誌情報】 題目:染色体験をしてみよう 著者:組谷風太 提出日:2026年8月1日 キーワード:紅花染め、植物染料、伝統文化、米沢、化学反応 【要旨】 地域の伝統文化や身近な染色技術への理解を深めるため、山形県米沢市の「わくわく館」で紅花染め体験に参加した。紅花は山形県を代表する特産品であり、古くから高級な赤色染料や口紅の原料として珍重されてきた歴史をもつ。2026年7月30日、黄色のハンカチを折り畳み固定し、酢酸で酸性化した紅花の赤色染色液に2分間浸したのち水洗い・天日干しを行った。完成したハンカチは温かみのあるオレンジ色に均一に染め上がり、固定部分には元の黄色が残ることで色のコントラストが生まれた。完成したハンカチは唯一無二の模様になった。 【合格に値する根拠】 本活動は現地までの移動、染色体験の実施、仕上がりの検証、本報告書の作成までを含み、学習保証時間8時間相当の内容を担保する。酢酸によって染色液を酸性化させ発色を促す仕組みを体験的に理解したことから、ディプロマ・ポリシーの「応用化学、化学工学及びバイオ工学の基礎知識と、それらを応用する能力を身に着けている。」に合致していると考える。
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A.【書誌情報】 題目:予習報告書 提出日:2026年4月29日 著者:石井 響 キーワード:無機工業化学、オストワルト法、ホール・エルーラ法、化学工学、リサイクル 【要旨】 無機工業化学の予習を通じ、主要な無機化学製品である硝酸の製造プロセスとアルミニウムの製錬技術について考察した。硝酸の生産(オストワルト法)の学習では、理学が反応メカニズムや熱力学的性質の解明を目的とするのに対し、工学は安全な供給体制の構築、反応の制御、装置の腐食防止といった経済的・現実的な制約に対処する体系である点を確認した。また、アルミニウムの製造(ホール・エルーラ法)では、膨大な電気エネルギーを要する製錬の課題に対し、再生地金生産による大幅なエネルギー削減や、軽量性による輸送時の省エネ効果が持続可能なサイクルを支えていることを整理した。 【合格に値する根拠】 本活動は無機工業化学における物質生産プロセスに関する予習課題への取り組みと本報告書の作成を含み、学習保証時間8時間相当の内容を担保する。各分野に共通する無機化学の基礎知識および工学的アプローチを学んだ事からディプロマ・ポリシーの「専門分野における基礎知識を修得し、それらを活用する能力を身に着けている。」に合致していると考える。また、製造プロセスの原理だけでなく経済性や環境配慮といった多角的な視点で情報を収集したことから、科学技術に関する知識・情報を的確に把握する能力と、生涯にわたって自発的かつ継続的に学習できる能力を身に付けている。にも合致していると考える。
A.灰汁抜きをして、山菜料理を楽しもう わらびのあく抜きを行い、味噌汁を調理することで、あく抜きによる変化やわらびの食感、特徴について観察した。参考文献として、カゴメ「[ワラビのあく抜きと保存]基本の下処理のやり方でおいしく食す」を使用した。 わらびは春を代表する山菜の一つであり、独特の食感をもつ一方で、あくを含むため食べる前にあく抜きが必要である。今回は、わらび5本を使用し、市販の「山菜あくぬき」をふりかけ、沸騰したお湯に浸して一晩あく抜きを行った。その後、食べやすい大きさに切り、味噌汁の具材として加熱した。完成した味噌汁中のわらびについて、色、味、食感を観察した。その結果、わらびは黒色から茶色になり、やわらかくなったが、筋が残りシャキシャキとした歯ごたえが認められた。 今回は、わらびのあく抜きという調理工程による変化を観察し、その理由について考察することができた。わらびには維管束や繊維質が多く含まれているため、あく抜きや加熱によって組織が軟化しても繊維が残り、シャキシャキとした食感になったと考えられる。また、わらび自体の風味は弱く、味噌汁では食感が特徴として現れることも分かった。山菜には地域の自然や食文化が関わっており、正しい下処理を行うことで安全においしく食べることができる。このような知識は、食品を無駄なく利用したり、伝統的な食文化を継承したりすることにつながるため、社会に役立つ内容であると考える。
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A.今回は、白い綿ハンカチを紅花染めで染色し、板締め絞りによる模様作りに挑戦した。天然染料による色合いや、絞り染めでできる模様の変化に興味を持ち、この方法を選んだ。 ハンカチを折りたたみ、板と洗濯ばさみで固定して模様を作った。水で湿らせた後、紅花の染液に浸して染色し、酢水で色止めを行った。その後、水洗いして乾燥させた。 ハンカチはピンク色に染まり、白いひし形模様と丸い模様がきれいに現れた。左右対称の模様となり、普段使いできる仕上がりになった。 板で挟んだ部分に染料が入らないことで模様ができることが分かった。また、酢水で色止めを行うことで色が定着しやすくなることも学んだ。今回の体験を通して、伝統的な紅花染めには科学的な工夫が取り入れられていることを理解できた。
A. 予習報告書として工場でのものづくりについて例としてビール作り方をあげ、その後、工場でのものづくりの目的や課題について調べた。 工場でのものづくりの例としてビールの作り方について紹介する。ビールの製造工程は主に4つに分けられる。原料の用意、仕込み、発酵・熟成、濾過である。原料から仕込みで麦汁をとり、ビール酵母を加え、熟成し終わったビールを濾過、パッケージングされることで私たちのもとに届く。このように、工場では様々な工程で製品が作られている。 工場でのものづくりでの目的は製品の大量生産が挙げられる。そのため、工場でのものづくりにおいて重要なのは大量生産のための製造プロセスの細分化であると考える。コストを低くするため、どこを効率的にできるか、どこを安くできるかなど考える必要がある。これらの課題は製造プロセスを細分化して、どこに課題があるのかを調べることで解決できる。そのため、工場でのものづくりで重要なのは製造プロセスの細分化だと考えた。製造プロセスを細分化することで、生産効率の向上、品質の安定性、技術の向上、トラブル対応の迅速化、自動化の促進などが見込める。しかし、その一方で、工程間の連携や作業者への負担など課題も考えられる。
A.【書誌情報】 訪問場所:米沢市御成山公園「人繊工業発祥の地」石碑、旧米沢高等工業学校本館(山形大学工学部) 調査内容:ビスコース法レーヨンの研究開発の歴史と、山形大学工学部の前身である米沢高等工業学校が日本の化学工業へ果たした役割について調査した。現地を訪問し、当時の研究資料や展示物を確認することで、人絹工業発祥の背景について理解を深めた。 【要旨】 米沢高等工業学校では、秦逸三教授によってビスコース法による人造絹糸(レーヨン)の研究が進められ、日本初の人造繊維の開発につながった。1910年に開校した米沢高等工業学校は、応用化学を含む工業教育を通じて技術者を育成し、日本の産業発展に貢献した。秦教授は木材パルプなどを原料として人工的に絹のような繊維を作る研究を行い、1918年には帝国人造絹糸(現在の帝人)につながる成果を生み出した。御成山公園の石碑や本館の資料を見学し、当時の研究者たちの努力と、日本の化学繊維産業の発展を実感することができた。 【考察】 今回の見学を通して、大学で行われた基礎研究が実際の産業へ発展し、日本の近代化を支えたことを学んだ。人絹の開発は、天然繊維だけに頼っていた時代に新しい材料を生み出し、衣料産業や化学工業の発展に大きな影響を与えた。また、米沢高等工業学校は単に教育を行うだけでなく、地域や企業と連携して新技術を生み出す研究機関として重要な役割を果たしていた。現在の山形大学工学部にも受け継がれる「研究成果を社会へ還元する」という姿勢の原点を感じることができた。現地で歴史的資料や石碑を確認したことで、教科書だけでは得られない技術者の挑戦や産業発展の過程を理解できた。
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A.【書誌情報】 題目「教科書を用いた無機工業化学の予習」、著者 小野絵里花、提出日 2026年8月4日、キーワード:工場、生産工程、銅、リチウム、電気化学 予習には、『工場のしくみ』『最新工業化学』『現代の電気化学』の3冊を使用した。 【要旨】 『工場のしくみ』では、ボルトが材料の切断、加熱、鍛造、ねじ加工、洗浄、検査を経て製造されることを調べ、工場では品質・費用・納期のバランスが重視されることを学んだ。『最新工業化学』では、黄銅鉱から浮遊選鉱、製錬、電解精錬を経て高純度の銅を得る工程を整理した。『現代の電気化学』では、リチウムの性質と電池材料としての用途を調べ、電池が高い電圧やエネルギー密度を持つ理由と、工業生産におけるエネルギーの重要性を考察した。 【合格に値する根拠】 3冊すべてのページをめくり、重要事項や用語の確認、報告書の作成と見直しを合わせて8時間以上取り組んだ。学習を通して、材料の性質だけでなく、原料の精製、加工、検査、エネルギー供給までを一つの生産工程として捉える知識を得た。また、複数の資料を比較して必要な情報を選び、銅やリチウムの性質を実際の工業製品や製造技術と結び付けて説明する能力を身に付けた。以上のことから、合格に値すると考えた。
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A. 課外報告書の申請について、予習報告書について申告いたします。著者は近藤果音、提出日は4月28日、キーワードはセラミックス、ニューセラミックス、発明、工業製品です。 無機化学材料であるセラミックスについて調査したところ、セラミックスはギリシャ語の「karamos」を語源として「やきもの」を意味するものとして使われたことが分かりました。現在、日本のセラミックス産業は、高純度のアルミナやシリカなどが挙げられるニューセラミックス関連分野を志向としています。工学としての化学は、発見を通して得られた原理を応用していく「発明」が大きな特徴であると考えました。利便性や環境への影響を考慮しながら大量生産をしていく技術を模索し、発明を重ねてきたことで、今日においても様々な工業製品を使うことができていると思いました。新たに工学としての化学を発展させるにあたり、工業に携わる技術者、また、エネルギーを利用する私たちが環境問題に対して対策を講じていくべきだと考えました。 この課外報告書につきまして、学習保証時間8時間を担保する内容であり、ディプロマ・ポリシーの「社会的な意義や責任感を自覚し、倫理的に正しい判断をする能力を身に着けている」にふさわしい態度を獲得できたと考えています。
A.【書誌情報】題目:「米沢高等工業学校におけるビスコース法レーヨンの開発と日本の化学産業への貢献」 著者:自著 提出日:2026年8月4日 キーワード:ビスコースレーヨン、米沢高等工業学校、秦逸三、産学連携、化学工業史。【要旨】本報告は、米沢高等工業学校によるレーヨン開発と産学連携の歴史を検証した。秦逸三らの独自研究による実用化が、伝統産業と先進知見を結びつけ、日本の産業構造を重化学工業へと転換させた知見を明示した。 【合格に値する根拠】本課題では関連文献の精読や分析に計8時間の学習時間を充て、化学技術史におけるイノベーションの展開を深く理解した。この取り組みを通じ、専門的知識の習得にとどまらず、技術史から現代の産業課題を能動的に考察する態度および探究能力を獲得した。これは本学のディプロマ・ポリシーにふさわしい成果であり、学習保証と質を満たすため加点に値すると判断する。
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A. 題目は古漬けを楽しもうである。著者は千葉暖乃で提出日は2026年7月18日である。キーワードとして乳酸発酵、古漬け、耐塩性乳酸菌、HACCP、バイオテクノロジーを挙げる。 本報告書は、伝統的な発酵食品であるきゅうりの古漬け作製を通じ、微生物の働きによる食品の保存性向上と風味変化のメカニズムを検証したものである。実験では、きゅうりを9.0 wt%の食塩水に30日間浸漬し、室温で乳酸発酵させた。その結果、外観は褐色を帯びた緑色へ変化し、生の青臭さが消失して乳酸由来の爽やかな酸味とうま味が形成された。また、ペクチンの分解により適度な歯ごたえを残した軟化が生じた。高濃度食塩水による腐敗菌抑制と耐塩性乳酸菌の優占化、およびpH低下が保存性と風味の向上をもたらすことを実証し、期間中の定期確認によりHACCPに基づく安全管理を実践した。 本実習の実施、30日間にわたる定期的・継続的な発酵状態の観察、HACCPの考え方に沿った危害要因の管理、および発酵工学・バイオテクノロジーに関する文献調査と報告書作成に、計8時間以上の学習時間を確実に費やした。単に食品を作るだけでなく、微生物による物質変換や環境制御という「工学としての化学」の実践的視点と安全管理の態度を体系的に修得した。これは、伝統技術の科学的背景を理解し、安全かつ持続可能なモノづくりに貢献する知識・能力・態度を養うという工学部のディプロマ・ポリシーに深く合致しており、加点合格に十分に値する。
A.【書誌情報】 題目:きゅうりの塩蔵調製プロセスにおける高濃度浸透圧脱水と植物性乳酸菌発酵による組織構造変化の解明 著者:伊藤葵 提出日:2026年8月5日 キーワード:Cucumis sativus(きゅうり), Osmotic dehydration(浸透圧脱水), Lactic acid fermentation(乳酸発酵), Pectic substances(ペクチン質), Texture profile(テクスチャー) 【要旨】 本報告書は、伝統的な「きゅうりの古漬け」の調製過程をモデルとし、塩蔵による高濃度浸透圧脱水と、その後の植物性乳酸菌発酵が食品の組織構造および物理的特性に与える影響を定量・定性的に検証したものである。新鮮なきゅうりに対して10wt%の食塩を適用した初期塩蔵プロセスでは、半透膜である細胞膜を介した水分移動が急速に進行し、細胞膨圧の消失を伴う不可逆的な脱水組織へと相転移した。続く密閉熟成条件下において、内在する耐塩性乳酸菌群の代謝活性により系内のpHが酸性側へとシフトした。この水素イオン濃度の増加は、細胞間隙を支持するペクチン質マトリックスを適度に凝集・緻密化させ、最終物性として極めて強固で歯切れの良い「ポリポリ」とした特有の結晶様テクスチャーを形成させた。本研究は、無機塩類の化学動態と微生物工学の融合が、食品保存性と食感のデザインにおいて極めて有効なアプローチであることを実証している。 【合格に値する根拠】本報告書の作成にあたり、実験準備(2時間)、約10日間にわたる定時観察と環境制御(3時間)、試食検証および組織学的考察に基づく論文調製(3時間)の計8時間を確実に担保し、深い学びを継続した。これは本学科が掲げるディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に完全に合致するものである。具体的には、授業で修得した「無機イオン動態(浸透圧)」と「酸・塩基平衡(pH変化)」の理論を、実際の食品プロセスというマクロな現象へ論理的に展開する「専門知識の深化と応用能力」を獲得した。さらに、単なる調理にとどまらず、細胞組織の変化を化学的・生物学的な学術視点から多角的に分析し、課題の本質を導き出す「課題探求・解決能力」および「科学的探究態度」を明確に実証しており、合格に値する十分な成果を収めている。
A.ビスコースレーヨン発祥の地の訪問の経験。人絹(ビスコースレーヨン)は天然絹の代替として開発された再生繊維であり、日本の化学工業と繊維産業の発展に大きく貢献した。米沢高等工業学校(現山形大学工学部)では1918年から研究開発が行われ、その成果を基に1921年に米沢で人絹の製造が開始された。御成山公園の「人繊工業発祥の地」碑や化学遺産に指定された関連資料からは、学術研究が産業化へ発展した歴史を学ぶことができる。これらは、日本の近代化と工業化を支えた重要な技術革新の記録であり、山形大学工学部の功績を今に伝えている。今回はその二つを見学した。
A.書誌情報 題目 人絹の発祥の舞台の聖地巡礼をしよう 著者 佐藤裕周 提出日 2026/8/3 キーワード人絹、経済成長 要旨 今回は、旧米沢工業高等学校と、御成山公園のレーヨン発祥の地を回ることで、人絹の発祥と山形大学の日本に対して果たした役割についてを考えた。また、学校に残る大学生のノートなどを見ることで、連綿と続く山形大学の流れを感じることが出来た。また、人絹は自然物ではない事から、安定的な生産が可能であり、これにより、日本の経済発展は大いに支えられる事になったとされる。山形大学の社会的意義について、改めて知ることが出来た。 合格に値する根拠 今回は、ディプロマ・ポリシーの内、豊かな人間性と社会性についてを満たすことが出来たと考えた。具体的には、過去の人々が作り上げてきた人絹や、それに付随する工業技術を確かめることで、現代を生きる技術者としての責任についてであったり、これからの社会を作っていく、産業の発展についたりを考えることが出来たとみなすことが出来ると考えられるためである。
A.山形県の伝統特産物である「紅花」を用いた染色技術の検証を行い、伝統文化の継承や天然染料を用いた環境負荷の低いサステナブルなものづくりへの応用性が高いと考えたためこのテーマを選んだ。 山形県の伝統特産物である紅花を用いた染色処理を行い、藍染め(青色)の下地に対する重ね染めの発色効果および、輪ゴムや割り箸を用いた絞り技法による防染効果を検証することを目的に選択した。 あらかじめ藍染めされた青色の綿ハンカチに輪ゴム(線圧迫)や割り箸(面圧迫)で絞り加工を施して防染領域を形成した。水通し後、紅花の赤色素を含んだ染液中で揉み込みながら染色を行い、希望濃度に達した段階で酢水溶液に浸漬して色止めを行った。器具を取り外した後に水洗いし、陰干し乾燥させた。 非防染部では下地の青色と紅花の赤色が合わさり鮮やかな紫色へ呈色した。一方、圧迫領域は染液の浸透が抑制されて元の青色が保持され、物理的加圧の違いに応じた多様で立体的な模様形成が確認された。 紫色への呈色は藍色素上に紅花の赤色の色素であるカルサミンが吸着した減法混色によるものである。また、アルカリ性で抽出し酸性で析出・不溶化するカルサミンの性質に基づき、弱酸性の酢水処理によって繊維上での色素固着が促進され、水洗い時の退色が抑制されたと考えられる。
A.もっとも社会に役立てたい課外報告書の紹介 「紅花染め体験を通した伝統技術と環境への理解」 私が最も社会に役立てたいと考えた課外報告書は、「紅花染め体験」である。この課題では、実際に染色体験を行い、染料の性質や伝統的な染色技術について学ぶことができた。 染色は、単に布に色を付ける作業ではなく、染料の化学的性質や繊維との相互作用を利用した技術である。特に紅花染めでは、植物由来の染料を使用することで、自然素材を活用したものづくりの重要性を学んだ。実際に布を染めることで、染料の濃度や染色条件によって色合いが変化することを体験し、材料の性質を理解することの大切さを感じた。 この課題を通して、伝統的な技術には長い歴史の中で培われた知識や工夫が詰まっていることを知った。また、近年では環境問題への関心が高まる中で、天然染料の利用や環境負荷の少ない製造方法は、持続可能な社会を実現するための重要な取り組みになると考えた。 さらに、染色技術は衣服や生活用品など、私たちの日常生活にも深く関わっている。大量生産・大量消費による環境負荷が問題となる現在、地域の伝統技術や自然素材を活用した製品づくりを見直すことは、資源を大切にする社会づくりにつながると感じた。 この課外報告書を通して、科学技術は新しい製品を開発するだけでなく、昔から受け継がれてきた技術を活かし、環境や社会の課題を解決するためにも役立てられることを学んだ。今後、化学・バイオ工学を学ぶ中でも、機能性だけでなく環境や人との関わりを考えた技術開発を行うことが重要であると感じた。 そのため、紅花染め体験の報告書は、伝統技術、環境保全、持続可能なものづくりについて考えるきっかけとなり、最も社会に役立てたい課外報告書である。
A.ビスコースレーヨンの課外報告書 旧米沢高等工業学校本館と「人繊工業発祥之地」の石碑を見学し、人造繊維の研究が日本の化学工業の発展につながったことを学んだ。大学での研究が企業や産業の発展に結び付いた歴史を知り、科学技術や教育が社会を支える重要な役割を果たしていることを実感した。この学びを通して、研究や技術開発がより良い社会づくりにつながることを改めて考えることができた。
A.本取り組みの目的は、事前学習で深めた『最新工業化学』『電気化学』『工場のしくみ』の知見を融合し、技術をいかにして安全・高品質・低環境負荷で社会へ届けるかという課題を整理・考察することでした。 まず『最新工業化学』より、理学による原理発見を社会で使える製品へと高める「工学の実行力」の重要性を捉えました。次に『電気化学』のリチウム電池の事例を通して、製造・使用・リサイクルに至る「ライフサイクル全体でのエネルギー最適化」の視点を学びました。製造工程でのエネルギー投入を「将来の省エネへの先行投資」と捉える構造は、持続可能な社会作りの根幹をなす思想です。さらに『工場のしくみ』の油圧ショベルの製造現場から、自動化やロボット活用、厳格な検査工程による「QCD(品質・コスト・納期)」の追求と、不良品を出さない信頼性の重要性を確認しました。 これらの理論を結びつけ、「作れるから作る」のではなく、製品のライフサイクル全体でエネルギーとコストのバランスを最適化し、社会の課題解決に貢献するモノづくりの姿勢を確立できました。この総合的な視点は、将来技術者として社会インフラや先端産業の発展を支える上で、最も実践的で役立つ知見であると確信しています。
A.【書誌情報】 題目:灰汁抜きをして、山菜料理を楽しもう 著者:横山仁胡 提出日:2026年7月28日 キーワード:ワラビ、灰汁抜き、炭酸水素ナトリウム、山菜、アルカリ 【要旨】 本報告では、ワラビの灰汁抜きを行い、その効果を調べた。ワラビを熱湯と炭酸水素ナトリウム(重曹)を用いて灰汁抜きした後、しょうゆで味付けして食べた。灰汁抜き後のワラビは苦味やえぐみが減少し、特有のぬめりやシャキシャキとした食感が残っていた。これらの結果から、炭酸水素ナトリウムを用いた灰汁抜きは、ワラビを食べやすくするために有効であることが確認された。 【合格に値する根拠】 本課題では、ワラビの灰汁抜きを実際に行い、山菜の調理法や食文化について理解を深めた。また、炭酸水素ナトリウムを用いたアルカリ処理によって苦味やえぐみが減少する仕組みを学び、化学的な知識と日常生活との関連を理解することができた。さらに、調理結果を観察・記録し、結果を考察としてまとめることで、科学的に報告する能力を身につけることができたと考えられる。
A.【書誌情報】 題目:灰汁抜きをして、山菜料理を楽しもう 科目名:無機工業化学 実施内容:ほうれん草を用いた灰汁抜き(アク抜き)と、おひたしの調理 【要旨】 本課題では、灰汁抜きの役割を理解するため、身近な野菜であるほうれん草を用いておひたしを作った。ほうれん草はシュウ酸を多く含み、そのまま食べるとえぐみや苦味を感じやすいだけでなく、カルシウムの吸収を妨げることがあるため、灰汁抜きが必要な野菜として知られている。調理では、鍋に湯を沸騰させ、ほうれん草を根元から入れて約1分間ゆでた。その後すぐに冷水へ移し、十分に冷やして余熱による加熱を防ぐとともに、シュウ酸などの水溶性成分を除去した。水気をしっかり絞って食べやすい長さに切り、おひたしとして仕上げた。完成したほうれん草は鮮やかな緑色を保ち、食感も柔らかく、えぐみが少なく食べやすかった。今回の調理を通して、灰汁抜きは単に苦味を減らすだけではなく、見た目や食感、安全性の向上にも役立つことを確認することができた。 【合格に値する根拠】 灰汁とは、植物に含まれるシュウ酸やポリフェノールなどの成分であり、種類によっては苦味やえぐみの原因となる。ほうれん草に多く含まれるシュウ酸は水に溶けやすいため、沸騰した湯でゆでた後に冷水へさらすことで効率よく除去できる。また、急冷することで葉のクロロフィルが比較的保たれ、鮮やかな緑色を維持しやすくなる。講義では、昔は木灰を用いて山菜やどんぐりの灰汁抜きを行い、灰に含まれるアルカリ性成分が酸性成分を中和して食べやすくしていたことを学んだ。一方、今回調理したほうれん草では、シュウ酸が水溶性であるため、木灰を使用せず、加熱と冷水処理によって灰汁抜きを行った。実際に調理前後を比較すると、ゆでる前は葉が大きくかさもあったが、加熱後は適度にしんなりし、水にさらすことで色鮮やかに仕上がった。試食したところ、苦味やえぐみはほとんど感じられず、柔らかく食べやすいおひたしとなった。これらの結果から、灰汁抜きは味だけでなく、栄養面や見た目、食感の改善にも重要な工程であり、講義で学んだ化学的な知識を実際の調理を通して確認できた。本課題によって、灰汁抜きの原理とその必要性を実践的に理解することができた。
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A.題目:「人絹(ビスコースレーヨン)発祥の舞台の聖地巡礼」 著者:松村比奈多 提出日:2026年8月2日 キーワード:ビスコースレーヨン、米沢高等工業学校、化学遺産 今回の課外活動では、ビスコースレーヨン(人絹)発祥の歴史を学ぶため、御成山公園にある「人繊工業発祥の地」石碑と旧米沢高等工業学校本館を見学した。米沢高等工業学校は1910年に開校し、現在の山形大学工学部の前身である。日本の産業革命が進展する中で、同校は化学工業分野の研究・人材育成を担い、特にビスコースレーヨンの研究開発を通して日本の人造繊維工業の発展に大きく貢献した。現地では、当時の研究教育の拠点であった歴史的建造物や化学遺産を実際に見ることで、日本の近代化を支えた技術者たちの努力を身近に感じることができた。 本調査では、現地見学を通じて歴史的資料や石碑を直接確認し、米沢高等工業学校が日本の化学工業および人造繊維産業の発展に果たした役割について理解を深めた。特に、当時の教育や研究活動に関する資料を実際に見ることで、化学技術者の育成が地域産業だけでなく、日本全体の近代化や工業化の推進に大きく貢献していたことを具体的に学ぶことができた。また、単に文献や資料を読むだけでは得られない知見として、現存する建築物や記念碑を観察し、その立地や構造、保存状況などから当時の研究環境や学習環境について考察した。さらに、米沢高等工業学校で行われていた研究が化学工業や人造繊維産業の発展にどのような影響を与えたのかを歴史的背景と関連付けながら理解することができた。加えて、本調査を通じて山形大学工学部が受け継いできた伝統や歴史的意義についても理解を深めることができた。そのため、本課題の目的を十分に達成したと考える。
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A.【書誌情報】 題目:紅花染による染料の学習 著者:小林明久里 提出日:2026/8/4 キーワード:紅花染 【要旨】 本報告では、伝統的天然染料である最上紅花を用いた布の染色を通して、紅花に含まれる色素の化学的性質と染色の仕組みについて化学的観点から考察した。紅花に含まれる水溶性黄色素と不溶性紅色素を分離し、炭酸カリウムによるアルカリ抽出とクエン酸によるpH調整を行った後、布を染色し、酢酸による発色および色止め処理を施した。完成した染色布を評価した結果、天然素材特有の鮮やかで均一な紅色が得られ、色素の抽出条件や液性制御が染色性に大きく影響することを確認した。本実習を通して、有機色素の溶解性や酸塩基反応を利用した抽出・染色の原理と、繊維への色素の定着機構について理解を深めることができた。 【合格に値する根拠】 本課題では、最上紅花の歴史や天然色素の化学的性質に関する事前調査、色素の抽出・染色・後処理などの実験、染色布の発色および定着性の評価、さらに報告書の作成までの一連の作業を行い、合計8時間以上の学修時間を確保した。 また、本課題への取り組みを通して、ディプロマ・ポリシーに掲げられた知識・能力・態度を身に付けることができた。 ・専門的知識 紅花に含まれる黄色素と紅色素の性質の違い、アルカリ抽出や酸性化による色素の挙動、さらに酢酸処理による発色および色止めの仕組みについて理解を深めた。 ・課題解決・実践能力 色素の分離、抽出、液性調整、染色、後処理までの各工程を化学的な視点から考察し、均一な染色を行うための条件や工程管理について学んだ。 ・技術者としての態度 伝統的な染色技術に活用されている化学的原理を理解するとともに、天然資源を活用した環境負荷の少ないものづくりの重要性について考察し、持続可能な社会を支える技術者としての姿勢を養うことができた。 以上より、本課題は十分な学修時間を確保するとともに、ディプロマ・ポリシーで求められる知識・能力・態度の修得につながる内容であった。
A.【書誌情報】 題目は「 重曹を用いたワラビの灰汁抜きと食味評価」 著者は 千場花凜、提出日は2026年8月3日とする。 キーワードは、「ワラビ、灰汁抜き・重曹・ペクチン分解・アルカリ処理」の五語とした。本報告書は、伝統的な灰を用いたアク抜き技術を現代的な材料で再現し、ワラビの安全な調理と食感の変化を科学的に検討した取り組みである。 【要旨】 本報告書の主張は、灰汁抜きという伝統的知識が、現代の安全な調理科学として再評価できるという点にある。ワラビのアク成分を除去し、食感と色調を整える過程には、アルカリによる細胞壁成分の変化や有機酸の中和など、化学的根拠が存在する。調理を通じて、地域の食文化が科学的理解と結びつく構造を確認できたことが、本報告書の中心的な意義である。 【合格に値する根拠】 本取り組みは、文献調査、調理計画、安全管理、化学的考察、官能評価の各段階を含み、学習保証時間8時間に相当する内容を備えている。アルカリ処理による植物組織の変化、シュウ酸の中和、ペクチンの可溶化など、理系科目で求められる知識を自らの体験に結びつけて整理した点は、ディプロマ・ポリシーが求める「知識の活用」「主体的学習」「科学的態度」に適合する。安全性への配慮も含め、総合的な学習成果として評価に値する。
A.本申請は、報告書『炭酸水素ナトリウムを用いた山菜の化学的灰汁抜き機構の解明と筑前煮の調理実証』(著者:神山結菜、共著者:神山結菜・田中心優、提出日:2026年8月4日、キーワード:山菜、灰汁抜き、炭酸水素ナトリウム、中和反応、ペクチン分解)に基づく加点申告である。本研究では、食材・調理環境において、天然山菜に対する炭酸水素ナトリウム(重曹)水溶液を用いた加熱・浸漬処理を実施し、酸性エグ味成分の中和抽出および細胞壁ペクチンの加水分解によるテクスチャー変化を検証した。さらに、アク抜き済み山菜を用いた筑前煮の加熱調理実証を行い、食品化学的メカニズムと食感評価を定性的に検証した。 本取り組みは、食材調達・下処理および灰汁抜き実験(浸漬・水晒し含む約4時間)、筑前煮の調理実証およびテクスチャー評価(約2時間)、文献調査・化学的定着/解離メカニズムの分析(約2時間)、報告書執筆(約2時間)の計10時間を費やしており、評価要件である「学習保証時間8時間以上」を充足する。さらに、食材・試薬購入費(約2,500円)を自己負担し、現場・現物での実測・観察データを収集した。三現主義に基づき主体的に知見・技能を獲得した実績から、本課外報告書は加点評価に十分値する。
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A.課外報告書の題目は「低融点合金を用いた鋳造によるアクセサリーの製作」であり、著者は佐藤和翔、実施日は2026/7/26、共同研究者はなし、キーワードは「鋳造、低融点合金、錫、ビスマス、インジウム」とした。本報告では、錫、ビスマス、インジウムを含む低融点合金を用いて鋳造を行い、金属製アクセサリーを製作した。粘土で鋳型を準備し、合金を加熱して溶融させ、鋳型へ流し込んだ後、冷却・凝固させた。その結果、鋳型の形状が転写された金属光沢をもつアクセサリーを製作できた。また、合金は81℃を経過した時点で融解を始め、純粋な錫より低い温度で溶融することを確認した。今回の体験を通して、合金化による融点の変化や、金属を溶融させることで複雑な形状を成形できる鋳造の特徴を実際の作業と結び付けて理解できた。現場での製作、観察、結果の整理と考察を通して、材料の性質をものづくりへ応用して考える力を身につけた。
A.1.書誌情報 題目:「自宅で簡単!コリコリキュウリの古漬け」 著者:24512811 東海林春花 提出日;2026年8月3日 キーワード:古漬け、浸透圧、重し、乳酸菌、塩抜き 2.要旨 自宅栽培したキュウリの有効活用を目的に、2ヶ月間の古漬け作りに取り組んだ。桶に並べたキュウリに大量の塩を加え、5kgの重しで漬け込んだ。20日後に水を取り除き、重しを10kgに増やして脱水を促進させ、黒変後に塩抜きを行って仕上げた。完成品はコリコリとした食感と強い酸味を呈した。この成果は、高塩分による浸透圧と強加圧による細胞組織の凝縮、および長期間の植物性乳酸菌発酵による乳酸生成に起因すると考えられる。 3.合格に値する根拠 身近な課題に対し、2ヶ月の継続実験を通して専門知識を体現した。高塩分下の「浸透圧」と脱水による組織凝縮、および「植物性乳酸菌による発酵(乳酸生成)」という科学的メカニズムを用いて食感・風味の要因を正しく捉えており、専門的知識の獲得を示している。また、観察に基づく重しの調整や塩抜き等の工程管理(能力)、真摯に課題に取り組む姿勢(態度)を備えており、DPを満たす成果と認められる。
A.(1)ビスコースレーヨンの聖地巡礼・スマートメーターの計測、渡邉巧 (2)要旨 家庭に設置されているスマートメーターを観察し、その構造や測定原理について調査した。スマートメーターは電子回路によって電圧と電流を測定し、消費電力量を高精度に算出する電子式電力量計であり、従来の誘導型電力量計とは異なり、通信機能を備えていることを確認した。また、検針データを自動送信することで人による検針作業を不要とし、電力使用状況をリアルタイムで把握できることを理解した。さらに、スマートメーターは太陽光発電や蓄電池、電気自動車などの分散型電源と連携し、電力需給を効率的に制御するスマートグリッドを支える重要な技術であることを学んだ。 (3)合格に値する根拠 家庭に設置されたスマートメーターの現物を観察するとともに、測定原理や通信機能を調査しており、実際の機器に基づいた内容となっている。また、従来の誘導型電力量計との構造や機能の違いを比較し、計測技術の進歩を具体的に考察している点が評価できる。さらに、スマートメーターとスマートグリッドの関係を整理し、再生可能エネルギーの普及や電力供給の効率化に果たす役割についてまとめられているため、合格に値すると考えられる。
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A.人絹(ビスコースレーヨン)発祥の舞台の聖地巡礼して、人絹の研究開発に関わった山形大学工学部の歴史と日本の産業革命について調べた。米沢市御成山公園の人繊工業発祥の地石碑の現地を訪問した。また米沢高等工業学校本館の認定化学遺産 第005号 『ビスコース法レーヨン工業の発祥を示す資料』の現物を確かめた。 秦逸三は、明治13年、広島県安芸郡海田町に生まれた。東京帝国大学工科大学応用化学科を卒業し、いくつかの職を経験した後、明治45年に米沢高等工業学校応用化学科の講師として赴任した。逸三が取り組んだ研究は、ビスコース法による人造絹糸(レーヨン)の開発でした。ビスコース法とは、木材パルプを水酸化ナトリウムで処理し、二硫化炭素を加えて精製した水溶液を噴出させて糸を作る方法です。実験中に二硫化炭素中毒のため何度も倒れるなど壮絶な研究を積み重ね、大正4年に日本で初めて人絹の製造に成功した。この成功には後に帝人社長となる久村清太や、鈴木商店支配人金子直吉の多大な支援があった。
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A.【書誌情報】 題目:化成肥料がバジルの生育に与える影響 著者:錦織勇人 提出日:2026年7月30日 キーワード:化成肥料、窒素、リン、カリウム、植物生育 【要旨】 本報告では、化成肥料が植物の生育に与える影響を明らかにするため、バジルを対象として栽培実験を行った。植物の成長には窒素・リン・カリウムの三要素が重要であり、特に窒素は葉や茎の発達に大きく関係している。化成肥料はハーバー・ボッシュ法によって製造されたアンモニアを基礎として生産され、現代農業の食料生産を支える重要な技術である。実験では化成肥料を施用したバジルを観察し、草丈、葉数、葉色、生育状態を記録した。その結果、葉は鮮やかな緑色を示し、病害虫や生育不良も確認されなかった。このことから、化成肥料による適切な栄養供給が植物の健全な成長に寄与していることが示唆された。一方で、対照区を設けていないため肥料の効果を定量的に評価するには限界があり、今後は比較実験による検証が必要である。 【合格に値する根拠】 本報告では、化学工業によって生み出された肥料が、実際の農業や食料生産にどのように役立っているのかを理解することを目的として、栽培実験を計画・実施した。単なる文献調査ではなく、バジルを実際に育成し、生育状況を観察・記録することで、化成肥料の役割を工学的視点から考察した。さらに、ハーバー・ボッシュ法によるアンモニア製造と食料問題との関係について学び、化学技術が人口増加を支える一方で、環境負荷にも配慮する必要があることを理解した。本報告を通して、材料や化学プロセスが社会課題の解決にどのように貢献できるかを考える能力を身につけた点が、社会に役立てたい研究として評価できる根拠である。
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A.課外報告書名:「ビスコースレーヨン工業発祥の地に関する調査」 調査場所:人絹工業発祥の地石碑、旧米沢高等工業学校本館(山形県米沢市) 調査日:2026年7月31日 本報告書では、ビスコースレーヨンの開発と日本の化学工業との関わりについて調査した。
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大学教育の質の保証・向上ならびに 電子化及びオープンアクセスの推進の観点から 学校教育法第百十三条に基づき、 教育研究活動の状況を公表しています。
第百十三条 大学は、教育研究の成果の普及及び活用の促進に資するため、その教育研究活動の状況を公表するものとする。