大学教育の質の保証・向上ならびに 電子化及びオープンアクセスの推進の観点から 学校教育法第百十三条に基づき、 教育研究活動の状況を公表しています。
第百十三条 大学は、教育研究の成果の普及及び活用の促進に資するため、その教育研究活動の状況を公表するものとする。
A. 工学倫理とは、技術者個人が仕事の上で経験する倫理的な問題であり、それに対して技術倫理とは、安全や環境などの問題にあるが、安全や環境を守ることは、もともとの技術者の本業に属す。危険なものを安全に使いこなす知恵のことをいう。また技術者とは、技術力のある人、危険なものを安全に使いこなすことが出来る人のことである。技術とは、危険なものを安全に使うことであり、これをないがしろにしてしまうと大きな事件になる。その例が地下鉄サリン事件である。サリンの合成法は、ロシア語の文献で書かれており、それを読めるほどの知識を持ったものが作り、行ったのである。リカブトやチョウセンアサガオなどといった植物たちはそこらへんに生えている猛毒であり、知識がある人はこれを利用できる。そのため倫理が必要なのである。これらの知識を実行してもよいのかどうか、これが技術者倫理 今回のワークショップでの演習は、華岡青洲について調べて話し合ってみようであった。華岡青洲は江戸時代の末期に全身麻酔による手術を成功させた医師である。1760年に紀ノ川中流の那賀郡那賀町に生まれた。永富独松庵の「漫遊雑記」に刺激され、乳房切断術ではなく、乳癌腫瘍摘出術を行うことを考え、そのために全身麻酔が不可欠だった。そのため「麻沸散」の開発をとても頑張った。人物である。 今回の授業の復習として、私は華岡青洲についてインターネットなどで様々な調べ物を行った。
A.(1) サリンの化学構造式から実際に自分がそれを作れるのか、技術者としての技量があるのかを確認した上で、地下鉄サリン事件の映像を実際に閲覧して、事件の悲惨さについて学びました。またそれに伴い、サリンの製造コストの低さや半数致死量からいかに簡単に日本を壊滅に追い込めるほどの威力があるのかを学びました。技術を担うものはエンジニア、テクニシャン、テクノロジストの3つの職務に分けられることを学びました。またScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)のそれぞれの単語の頭文字をとった STEAM教育といった、広い範囲で学ぶことによる実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科等横断的な学習の推進について知りました。動機とそれに対応する評価について学びました。具体的には内発的な動機なのか外発的動機なのかによって期待できる効果やそれぞれの支配状況に基づく本人のやらされている感について理解しました。 また、華岡青洲のお話から自らの身体を捧げる方がいたおかげで科学が発展してきたんだなと思いました。 (2) 発表では華岡青洲について調べました。 (3)現代でもマウスを使った科学実験から人間に移した実験が一般的ですが、当時は人体実験を、しかも自分の妻子に行うというのはとても勇気のいる行動だったろうなと思いました。
A.(1)この講義ではまず倫理とは何かについて学んだ。倫理は昔で言う道徳のことである。次に工学倫理(Engineering Ethics)と技術倫理(Techno Ethics) の違いを考えた。工学倫理は技術を扱う人の問題であり、技術倫理は社会にもたらす影響の問題と分かった。今回の講義で扱う技術者倫理は、技術力のある人が対象であり、危険な物質を安全に使いこなすことである。技術者倫理を扱ううえで、最大の倫理違反は無知であることと分かった。社会において物事の「意向」や「決定」は最終的に技術者が行うが、少しのミスで現代では炎上やバッシングの対象になる可能性があるため、慎重に知識のあるものが行うべきと考える。 (2)グループメンバー:平田涼介・松田直斗 ワークショップ課題として華岡青洲について調査した。江戸末期に全身麻酔による乳がんの治療に成功している。マンダラゲなど数種類の植物を調合し、通仙散という麻酔薬を作った。華岡自身はこの全身麻酔を用いた治療には大きなリスクが伴うと判断し、弟子を含む誰にもこの技術を継承しなかったとされているとわかった。 (3)復習として本講義の内容のノートを見返し、身近にある毒について調べた。想像よりも身近なところにトリカブトや朝鮮朝顔などの猛毒をもつ植物が潜んでいることを知った。朝鮮朝顔はスコプラミンという全身麻酔として利用されていることを学んだ。知識のある今、これらの扱いについて考えたい
A.(1)地下鉄サリン事件など化学物質による人間被害について学んだ (2)華岡青洲は、通仙散の全身麻酔によって、数々の外科手術を施術したことについて記述した (3)オウム真理教の地下鉄サリン事件は1995年に発生し、サリンという強力な神経毒が使用されました。サリンは有機リン系農薬として開発された化学物質で、神経伝達を妨げることで致命的な中毒を引き起こします。この物質は、ナチスドイツ時代に化学兵器として研究され、その後農業生産に使用されるようになりました。しかし、サリンのような化学物質は、その強力な毒性により、悪用される危険性も孕んでいます。オウム真理教の信者たちは、非常に高学歴で科学的な知識を持っており、その知識を使ってサリンを製造し、地下鉄に散布しました。彼らは麻原彰晃の教義を信じて、殺人を正当化し、無差別テロを実行したのです。この事件は、化学技術がどれほど強力で危険なものであるか、そしてその技術がどのように悪用される可能性があるかを示しています。技術には二面性があり、農薬としての有機リン化合物が、化学兵器として使われることもあります。サリンを作る技術は簡単にアクセスでき、製造コストも低いため、悪用されるリスクが高いです。このような技術を持つ者には、強い倫理観が求められます。技術者はその知識を社会に貢献するために使う責任を負っており、無知ほど危険なことはありません。また、技術を学ぶ際には、科学技術の応用に加えて、その倫理的側面を理解することが重要です。技術者は、技術のリスクとその使用方法を深く考え、社会に対して責任を持って行動するべきです。無差別な殺人が正当化されるような状況を避けるためにも、技術者倫理が不可欠であり、技術者は常に社会的な影響を考慮し、技術を安全に活用しなければなりません。
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A.1)有機リン系農薬は1930年にドイツで開発され、これにより農業の効率は格段に上がったが、この農薬は神経毒としての毒性がとても強く、ドイツ軍で毒薬としての研究がすすめられ、サリンなどの危険な毒が多く開発されてしまった。1995年には日本でもオウム真理教による地下鉄サリン事件という痛ましい事件もおこってしまった。 どんな科学技術も二面性を持っており、人間に利益と害を与える。 この利益と害をどう扱うかが技術者として必要な倫理観である。 (2)華岡青洲の功罪 共著者 菅野秀哉 田中優芽 役割 Investigation 華岡青洲は江戸時代末期に全身麻酔による外科手術に成功した医師である。医学を学ぶため、23歳で京都に出た青洲は、中国の華佗という医師が麻酔薬を使った手術で多くの人を救ったことを知る。そして、自ら麻酔薬を作って人々を救いたいという気持ちを持って故郷に帰った。父のあとを継いで治療にあたりながら、麻酔薬の研究にも取り組んだ。実験への協力を申し出た母と妻に麻酔薬を飲ませ、副作用で妻が失明するという事故を経て、麻酔薬「通仙散」を完成させた。彼が医療界に残した功績はとても大きなものであった。 (3)華岡青洲は医療の発展のために妻や母の体で人体実験をした。もし自分が彼と同じ立場だとしたら、自分も同じ実験をしてしまっていたかもしれないと考えた。
A.オウム真理教の事件では、科学技術の知識が人命を脅かす兵器の製造に悪用された。サリンの生成や拡散には高度な化学的知識と装置が必要とされ、技術自体がいかに中立であっても、その使い手の思想や目的如何によって大きく性質を変え得ることが明白となった。また、身近に咲いている植物から抽出できる毒が存在することも、同様に「技術」の持つ二面性を象徴的に示している。人間の知恵や創意工夫は、医薬や農業など社会に貢献する技術へと発展する一方、兵器や毒物といった破壊的な方向にも向かう可能性を秘めているからだ。 このような事例は、技術者の倫理において「哲学と思想」がいかに重要であるかを教えてくれる。技術者が単に与えられた要求を満たすだけではなく、自らの知識や技能が社会にもたらす影響について深く考えることが求められる。それは技術が生まれる背景にある思想や価値観を問い直し、技術の応用先を選択する際に人間性や公共の福祉を優先する態度を培うことと同義だ。とりわけ、社会に潜むリスクや負の影響を見越し、技術をどのように制御し、運用するかを熟慮するのは技術者の使命といえる。 結局、技術とは人間の意図を鏡のように映し出す存在である。だからこそ、技術者は「何を実現するために技術を使うのか」という問いを哲学的・思想的に捉え、自己の倫理観を研ぎ澄ませる必要があるのである。我々は技術を善用も悪用も可能であるということを忘れてはならない。
A. 技術者倫理とはどういうものなのかを学んだ。特定の技術が社会にどのような影響を及ぼすか、社会はそれらをどのように扱っていくかを考える技術者群の倫理「技術倫理」と、仕事のうえで倫理に関わる問題に直面したときどのように対処するべきか考える技術者個人の倫理「工学倫理」をまとめて「技術者倫理」とする。技術者倫理とは「一人の技術者として社会に貢献する姿勢や社会の一員として責任ある行動を取るとともに、誠実にものごとに対処できる態度を身につけていること」「”危険なものを安全に使いこなす仕事”をしているという、明確な自覚をもつこと」である。技術者とは技術力のある人、技術力とは危険なものを安全に使いこなす力である。地下鉄サリン事件のサリンを作った人は、ロシア語や化学の知識があった。ハーバー・ボッシュ法のハーバーは、晩年毒ガスの研究を行い戦争に使用された。このように技術はもともと危険なものである。力がある人にこそ倫理を求められる。技術者を名乗りながらその技術について無知だったり、力を身につけていなかったりすることも倫理違反になる。 復習として華岡青洲について調べた。文化元年(1804年)に華岡青洲は全身麻酔を用いた手術を行った。麻酔薬はトリカブトやチョウセンアサガオなどの猛毒をもつ植物から作られた。麻酔薬の完成のために華岡は母と妻で人体実験を行った。その結果、母は死亡し妻は失明した。その犠牲の上に華岡は全身麻酔薬「通仙散」を完成させた。華岡は技術のない者が麻酔薬を作れないように、研究を公開しなかった。現代とは違い鎖国などで知識や技術が限られていた中で、前例がない全身麻酔を用いた手術を行おうとしていたと考えられる。医療の発展には必要なことであったと思う。現在でも新薬や新しい治療法の治験が行われており、華岡が行ったことは1800年代の治験であると言える。しかし、現在のようにきちんとリスクなどを説明して同意が得られていたかはわからない。インフォームドコンセントが適切に行われていなければ倫理に悖る行為であると思う。
A.(1) 技術倫理とは、技術と社会の関わりを示しており、技術者には危険なものを安全に使いこなす技術力、知識が必要になる。 また、技術倫理は、理学倫理、工学倫理、農学倫理などに細分化することができる。 技術者倫理を欠いた例として、地下鉄サリン事件があげられる。宗教・権力を重要視したばかりに、技術者という肩書きを倫理観の無い、悪いことに使ってしまった例である。 先述のとおり、「技術者とは、危険なものを安全に取り扱える者」であるから、自分で責任が取れないような行為はするべきではない。 (2) 演題:華岡清洲について調べて、話し合ってみよう 共著者:?橋可奈子、?橋美羽、五十嵐千紘、松本凜 役割:1.Conceptualization 華岡清洲と倫理について議論した。 犬、母、妻を被験者とした実験について、江戸時代では、鎖国もあり、海外の文献を参考にするなど、他に最適な実験方法が見当たらなかったため、仕方がなったのではないかという意見になった。 しかし、現代では倫理観を大切にした行動をするべきだという意見もありました。(海外の文献を探したり、非生物で実験する方法を模索する等) また、発明した全身麻酔が悪用されて被害が出ないように、方法等を非公開にした華岡の判断は正しかったのではないかという他グループの考えがとても参考になった。 (3) 復習として、他の技術者倫理を欠いた事例を調べた。 AIを用いたサイバー攻撃という事例があった。 AI技術は簡単に悪用できる技術の1つであると思う。AI技術は人の暮らしを豊かにするために使うべきであり、人の生活を脅かすために使用してはならないと思う。 技術者がAI技術を使用する際は倫理を念頭に置いておくことはもちろん、技術者以外の人に悪用されないようにできる限りの対策もするべきであると考える。
A.(1)正しい知識をつけ、技術者として使用していくためには知識をただつけるだけでなく、技術者としての自覚を持つのが重要である。また、技術者と技能者、科学者などの違いも重要である。それぞれの役割があり、それぞれの責任などが変わってくる。科学技術を他人を不幸に貶める道具にしないようにしていくことが重要である。地下鉄サリン事件なども普段は農薬として使われているサリンが使われた事件であり、いろいろなリスクを考えなければならないのである。 (2) 演題 華岡青洲について調べて、話し合ってみよう グループ名 書くのを忘れました。 人物 石川大翔 佐藤共希 柳澤勇翔 中村健佑 自分の役割 責任著者 華岡青洲について調べて、江戸時代の外科であり初めて全身麻酔を行ったすごい医者だということが分かった。また、当時は実際に乳がんの手術全身麻酔をした医者であることを知った。華岡青洲が近代医学を築いたことが分かったので、とてもためになった。1800年代に全身麻酔をしていたことがすごいと感じ、医療の発展はすごいと思った。 (3)復習として、技術者倫理と技術倫理の違いを調べた。技術者といっても、研究者や製造技術者、技術者などさまざまな種類がある。それぞれが異なった責任を負っている。技術倫理は重要なものであり、特定の技術や、原子力を使用するうえで、どの様な影響を社会にもたらすか、扱うべきかの問題であるのである。また、知恵を持っているだけだはなく、それをどう使っていくか制御していくかなど必要な倫理を理解することが重要である。
A. とある化学構造式を見た時にどう感じるかで私たち技術者としての倫理観が問われます。化学や生物学などある分野を専門として学習している私たちにとって技術者倫理はこれから先とても重要な学びであるといえます。一例をあげると、地下鉄サリン事件が挙げられます。サリンは、アセチルコリン分解酵素の阻害剤で、皮膚に1滴でも付いたら死ぬ可能性がある猛毒です。そんな危険な物質を製造し、ばらまいたのは私たちと同じように科学を学び教育を受けた方々でした。知識を持った時にそれをどう活用するか、私たち技術者としての倫理観が問われると思います。 私たちは華岡青洲について調べました。私は調査の役割をしました。華岡青洲は通仙散という麻酔薬を開発しました。きっかけは中国の華侘が麻酔で人を救ったことだといわれています。この麻酔薬の開発の背景には十数人への人体実験があり、その中には青洲の母親や妻もいました。この麻酔薬の開発によって、世界で初めて全身麻酔下で乳がんの手術に成功しました。その活躍を聞きつけ技術を学びたい人が殺到しましたが青洲は自分の弟子にしかこの麻酔薬を伝えていないと知りました。この行いは技術者として素晴らしいことだと考えました。 技術者倫理について調べると、技術者には専門とする技術についての知識・能力、専門技術をが社会に及ぼす影響と制御する技術の知識、法規の知識、社会の道徳的理解が求められることを知りました。また、その専門とする知識の情報のアップデートを常に行うことを徹底しなければならないことも知りました。これから技術者となる私たちにとってこの考えはとても重要なことであり意識しなければならないことだと考えました。
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A.(1)講義内容の再話 技術者倫理は、科学技術の知識を社会に有益に活用するための倫理的指針である。日本国憲法第十三条の「幸福追求権」に基づき、技術者は社会の幸福を追求する責任を持つ。地下鉄サリン事件は、科学技術の知識が悪用される危険性を示した重要な事例である。高度な学問的背景を持つ実行犯が、誤った思想に基づいて化学兵器を製造した事実は、技術者倫理の重要性を浮き彫りにした。また、化学技術の二面性として、農薬など有用な物質が戦争やテロに転用される可能性が指摘された。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 技術の二面性、科学者・技術者の社会的責任、信念と倫理の衝突、技術者倫理の実践という四つの主要テーマについて議論が行われる。各テーマにおいて、具体的な事例分析や倫理的判断の実践方法について検討する。特に、技術者としての社会的責任や倫理的ジレンマの解決方法を重点的に扱う。また、企業や研究機関における技術者倫理の規範を調査し、実践的な倫理的判断の方法についても分析を行う。 (3)復習の内容 技術者は単なる知識の提供者ではなく、技術が社会に与える影響について責任を持つ必要がある。法令遵守だけでなく、社会の倫理観や道徳観に基づいた判断が求められる。科学的探究心と倫理観は両立可能であり、技術者は倫理を考えながら科学技術を発展させる責務がある。過去の事例を通じて、技術者が倫理的な判断を誤ると社会に大きな被害を与えることが確認された。ワークショップを通じて、実社会での問題に対する倫理的思考能力を養い、知識の正しい利用と社会的責任をどのように果たすべきかを考えることが目標となる。
A.今回の授業においては技術者倫理とは何か倫理とは何のことをいうのかについて講義を受けました。一番の倫理違反となることは無知であることであり、その倫理違反を逃れるべく私たちは学びを行うのだと考えさせられました。技術者倫理は現代技術があまねく社会実験であるとの前提で被験者の人権をどのように守るかを考えた倫理。倫理はルールであり、守るべき考え方。技術者は力のあるもの知識のある人を指す。日常生活においても知識がないことによって危険が招かれるように今後私たちが進む世界での無知は死を意味するのだと感じた。 今回のワークショップは、花岡青洲について考えるものだった。花岡青洲は薬を使って全身麻酔をした手術を行うことに成功した人物と言われているがその技術を後世に残そうとすることはなかったといわれいる。このことから私たちが考えたのは、この技術を残していたとしたら今の医療に至るまでにもっと早く成長していたのではないかと考えられることができ、今以上のぎじゅっつがあったのかもと考えることもできる一方で、体にとっていいものではない方法であったから残さなかったのではないかとも考えることができるので、きっとどうするのか長い間考えた末の判断だったのではないかと考えました。 今回の授業についての復習は、自分がどれほどに無知なのかを実感するために自分が将来進むであろう分野の中で触れて事のないことや今後研究室で扱うテーマについて学ぶようにしました。無知が一番の倫理違反であるのでそのようにならないように自分の中の知識という武器をもっと増やそうと思いました。自分のテーマは骨についてなのでそのことについて起訴の部分が手術の方法まで調べました。まだ知らないことが多くあるかもしれないが、無知という状態ではなくなったと思うので今後ももっと知識を増やす努力をしていきたい。
A. 第1回の講義では、「技術者倫理」について学びました。技術者はは倫理観を持つべきであるというテーマが中心であり、工学倫理と技術倫理の違いについても説明されました。工学倫理は広い意味での工学分野全体指すのに対し、技術倫理は具体的な技術を扱う人の行動規範に関連するものです。講義では、地下鉄サリン事件が例として挙げられ、倫理を欠いた技術者の行動がもたらす危険性が指摘されました。また、技術の本質についても触れられ、「危険なものを安全に使いこなす力」が技術であると定義されました。 ワークショップでは、江戸時代の医師・華岡青洲について調査しました。華岡青洲は、世界で初めて全身麻酔による乳がん手術を成功させた人物であり、「麻沸散」という全身麻酔薬を開発しました。開発には動物実験や家族を被験者とした実験が繰り返され、最終的に効果的かつ安全な麻酔薬が完成しました。しかし、この過程では彼の妻が視力を失うなど、家族が多大な犠牲を払いました。この事例は、当時の医療環境では不可欠だったと考えられる一方、現代の倫理基準では問題視される行為です。私自身が青洲の立場だった場合、家族を犠牲にする選択は取らないと考えます。 今回の講義を通じて、「技術者倫理」の重要性を改めて理解しました。技術者には高い倫理観が求められ、それが欠けると大きな悲劇を生む可能性があることを学びました。特に、地下鉄サリン事件のような事例は、倫理の欠如がいかに危険であるかを示す象徴的な例です。また、華岡青洲の研究とその家族の犠牲について調べることで、技術や研究の発展と倫理のバランスを考える必要性を強く感じました。技術者としては、成果だけでなく、その過程や影響についても倫理的に判断できる視点を養うことが重要だと再認識しました。
A.(1) 知識は力であり、倫理は力を持っている人に必要とされる。技術者倫理も同様であり、技術力を持つ人に必要とされる。技術者倫理は、危険なものを安全に使うために存在する。無知である人間が技術者を名乗るのは倫理違反である。工学倫理とは、技術者が社会に対して果たすべき倫理的義務や、それを研究する学問体系である。技術者が設計や製造する人工物が社会に悪影響を及ぼさないよう、倫理的な判断ができる能力を指す。 (2) グループワークでは華岡青洲について調べ、考察した。華岡青洲は、世界で初めて全身麻酔による手術を成功させた人物であるが、その麻酔薬である「通仙散」を作るために人体実験を行っている。「通仙散」の主成分はチョウセンアサガオであり、強い毒性を持つ植物である。協力的であった母と妻に麻酔薬を飲ませ、効果を確かめることで麻酔薬を完成させたが、妻は麻酔薬の副作用で失明してしまった。 麻酔薬を完成させ、乳がんの手術を成功させた華岡青洲は、麻酔薬の処方がみだりに口外され、むやみに使用されることを防ぐために弟子に口外しないことを約束させた。 (3) 青洲は弟子たちに、「自分の医術は心に浮かんだことに手が反応するもので、口で表現することも、文章に書いて表現することもできない、そんなものはカスのようなものである」と言い聞かせ、自らの著作は残さなかった。 (4) 初めは、人体実験を行った悪い医師のように見えたがそうではなく、それまでは直すことのできなかった乳がんを治したいという思いから、そのような手段を取らざるを得なかったのかなと感じた。 参考文献 TERUMO「世界で初めて全身麻酔手術に成功したのは、日本人医師だった。」 https://www.terumo.co.jp/story/ad/challengers/14
A.(1) 日本国憲法十三条に保障された幸福追求権は、国民全員の基本的人権という話がされました。 またオウム真理教の地下鉄サリン事件で用いられたサリンについての話がありました。サリンはアセチルコリン分解酵素の阻害剤。アセチルコリンは加水分解が早く、有髄神経で唯一機能するアミンです。よって猛毒であると言えます。また、サリンの半数致死量は1立方メートル中100mgです。これが地下鉄駅で撒いたため甚大な被害を及ぼしました。 さらに麻薬についての話で、無知が罪であることを学びました。他にも信教の自由などの話もありました。 (2) 演題:華岡青洲について グループ名:技術者倫理 共著者:渡部凜久、陳東冉、今井皇希、安藤丈翔 ・華岡青洲は妻と母親の協力によって世界初の全身麻酔手術(乳がん)を成功した。 ・通仙散(別名:麻沸散)という全身麻酔薬をマンダラゲの花やトリカブトなどを調合して、手術に使用した。 ・妻と母親の同意もあったが、人体実験に用いたことによる倫理的問題が挙げられた。 (3) 今回学んだ華岡青洲の研究に対して感じたのは、その医学的偉業と同時に、彼が選んだ方法の危険性と倫理的な難しさです。世界初の全身麻酔手術を成功させたことは、当時の医療において革命的な進展であったと思います。しかし、彼が妻と母を人体実験に使ったことは、大きなリスクを伴うので現代では到底許されない方法であったかもしれませんが、その結果として医学が大きく進歩したのも事実であると言えます。そのため彼の勇敢さと献身は評価されるべきですが、同時に研究における「倫理」の重要性について考えさせられました。 また毒草については、身近なものにエゾノギシギシと言うものがある事が分かりました。一部の地域では正しい処理をして、毒を抜いて食べることも可能です。このように、知識が人間の生き残るための強力な武器であると実感しました。
A.(1)1995 年 3 月 20 日に地下鉄サリン事件が発生しました。オーム真理教の信者たちが サリンを製造して、地下鉄駅にばらまいたという事件です。事件を起こした信者たちは優秀 で化学の知識があり、 麻原彰晃の教義を信じて殺人が正義だと信じ、サリンをばらまいてし まったと言います。 また、華岡青洲は、通仙散の全身麻酔によって、数々の外科手術を施術 しました。 麻酔は危険なものであるため作り方は口止めしていたと言います。 危険なものを 安全につかいこなすことが技術であり、 エンジニアには毒を薬として使う知識が必須で、 無 知であることが最も危険なことです。 (2) 演題: 華岡青洲について グループに属した人:?橋洸哉、秋山萌花、亀山桜華、肖冠蕾、池田裕奈 、和田はるか 役割:Data Curation 発表要旨:麻酔の作り方や使用法を弟子以外に教えず、口止めしていたことから危険性を理解して治療に当たっていることがわかる。人体実験をすること自体は良くないことかも知れないが、患者を治療して世のためになっているため仕方なく行う必要はあるかも知れない。 (3) 授業を通して、 華岡青州は耐え難い痛みを伴う治療も行うことができるように麻酔薬 を作り、人体実験をしたが、 華岡青州が行った人体実験は麻酔薬が実際に人で使用すること ができるのか知るための手段として仕方がないことであったと考えた。華岡青州は弟子た ちに麻酔薬の作り方を他人に教えないように口止めしていたことから麻酔の危険性を十分 に把握していて、誤った麻酔の作り方や知識が広まり被害が出るのを防ごうとしたのは良 いと思った。
A.(1)倫理、道徳 クリスマス会クリスマスという名前使わない 工業技術基礎(p15) 技術者にもとめられる倫理 実践的(p2) 工学倫理の基本は「危険なものを安全に使いこなす仕事」をしているという、明確な自覚を持つことにある。 工学倫理と技術者倫理、この二つの違いは? 技術者倫理 技術者とは→技術力のある人→危険なものを安全に使いこなす(力のあるひとのこと?) 倫理は力がある人が倫理観を持たなければならない。 力のない(自信技術知識がない)人が技術者。これは倫理違反である。 p16 技術者倫理・技術倫理が問われる場合 例として、サリン事件が挙げられた。 権力は腐敗する、邪道 トリカブト 猛毒 矢毒でヒグマを倒す チョウセンアサガオやトリカブトでの麻酔 華岡青洲が世界初の全身麻酔を行った。 このとき、人体実験を行った。(お嫁さんと姑を使った) (3)この人体実験は本当によかったのか? 私たちの班では家族を実験台にすることは倫理観がないという意見が出た。 周りの犬が消えているのは、同意のない行為であるため、インフォームドコンセントがなされていない、そして死に方が不明であった。 同意のある人を実験に使うべきではという意見も出た。結果としてこの人体実験による全身麻酔薬の開発により、多くの命が救われることとなった。 人体実験自体は倫理観がないように思えるが、同意を得ていて、結果的にたくさんの人の命が救われたのならいいような気がした。
A.①講義の再話 今回の授業では、1番最初の授業だったため、この授業の科目名でもある、技術者倫理と工学倫理の違いについて考えました。教科書やインターネットを使って調べてみると、技術者倫理とは、専門職としての技術者が身につけるべきとされる倫理的にふるまう能力あるいは徳目のことで、工学倫理とは、技術者が社会に対して果たすべき倫理的義務あるいはそれをまとめた学問体系のことであると分かりました。また、発表者として当てられたのでこれについて発表を行いました。また、授業内で地下鉄サリン事件についてのビデオを見ました。地下鉄サリン事件とは、1995年3月20日に千代田線の車両にサリンが仕掛けられた事件のことです。ビデオの内容としては、当時の様子について現場を見ながら説明し、亡くなられた2名の同僚の方々に掲げられたものを見ました。このビデオを見て、この事件の恐ろしさを感じることが出来ました。 ②発表の要旨 グループワークでは、華岡青洲について調べました。華岡青洲は、世界で初めて全身麻酔の手術(乳がん)を成功させた外科医であり、実験台として母と妻を利用した人物です。麻酔方法は、曼陀羅華、別名チョウセンアサガオなど数種類の薬草を配合した麻酔薬「通仙散」をを内服するという方法でした。 ③復習の内容 復習として、工学倫理の教科書p16と、Webクラスに上がっていた地下鉄サリン事件のYouTubeをもう一度見返しました。
A.(1)有毒物質をテーマに、オウム真理教地下鉄サリン事件について取り上げられたニュース映像の視聴、チョウセンアサガオ、トリカブトの詳細を学んだ。 (2)華岡青洲について調査した。華岡は日本の江戸時代の医師。通仙散という麻酔薬の開発に成功。 1804年に通仙散を使って世界初の全身麻酔による乳がん手術を成功させたとされる。通仙散はマンダラゲを始め、数種類の植物を調合して作られた。 (3)オウム真理教による地下鉄サリン事件は、日本社会に深い傷を残した悲劇の一つであり、多くの生命を奪い、多数の人々に重篤な後遺症を与えた。この事件は、宗教団体が狂信的な思想によってテロ行為に至った例として、単なる犯罪の枠を超えた社会的、倫理的な問題を浮き彫りにした。この事件を振り返る際、なぜオウム真理教のようなカルト的組織がこれほどの力を持ち、社会の一部で支持を集めたのか、その背景を冷静に分析することが必要であり、心理的に不安を抱える人々がカルトに取り込まれる構造や、情報の隠蔽、監視不足など、様々な要因が絡み合っていた。事件後には、政府や社会がこれらの問題に対応し、被害者支援や宗教法人制度の見直し、危機管理の改善が図られたが、それでも完全に再発防止を保証することは難しい現実がある。地下鉄サリン事件を忘れないことは、同様の悲劇を繰り返さないための重要な一歩であり、我々一人ひとりが情報や状況を批判的に捉え、疑わしい動きには警鐘を鳴らす勇気を持つことが、平和な社会を守るために求められている。
A.1) 現代社会において、技術者には常に倫理が求められる。倫理が暴走した際には社会に多大な影響を及ぼすことも往々にしてある。例えばオウム真理教による地下鉄サリン事件がある。 江戸時代の外科医である華岡青洲は、通仙散という全身麻酔薬を開発し、世界で初めての乳癌の外科手術を成功させた。これは欧米に先駆けて40年も前の出来事であった。しかしこの栄誉の裏では、人体実験によって母が死亡し、妻も重い障害を抱えてしまうという痛ましき事故が発生していた。現代社会においては人体実験はタブー視されているが、当時はその意識が薄く、青州のために妻と母は身を捧げたのである。 2) ワークショップでは、通仙散の構成成分について調べた。通仙散はマンダラゲやトリカブトを主成分とし、その他4種の薬草の配合によって作られる。青洲は、1000人を超える門下生を集め、技を伝授したが、その一方で医術詳細について書き記していなかったり、技を記した弟子を破門したりしたため、後年秘密主義であるとして批判が為されることもある。 3) 復習として、麻酔の種類について調べた。全身麻酔には吸引麻酔と静脈麻酔があり、吸引麻酔ではセボフルラン、デスフルランやイソフルランが使われ、静脈麻酔では、プロポフォールやケタミンが用いられる。それぞれ特性が異なるため、患者や条件によって使い分けられる。ほかにも局所麻酔薬があり、また、筋弛緩薬や鎮痛剤、抗不安薬も広義の麻酔薬である。
A. 技術者倫理は、環境やエネルギーへの配慮、誠実な態度、安全な技術の活用を重視します。過去の事件や技術の危険性を学び、無知による倫理違反を避け、知識に責任を持つことが必要です。地下鉄サリン事件やハーバー・ボッシュ法に関連する毒ガス製造など、歴史的事例を通じて、技術の倫理的扱いの重要性を認識しました。特に危険なP、N、Sを含む有機化合物や毒劇物の扱いには注意が求められます。権力の腐敗や不正の回避も重要であり、これらの知識を行動に反映することが技術者倫理の本質です。 華岡青洲は、日本初の外科医で、世界初の全身麻酔手術を成功させた人物です。彼はチョウセンアサガオやトリカブトを含む数種の薬草を配合した麻酔薬「通仙散」を開発しました。この薬は20年以上の動物実験と人体実験を経て完成し、1804年、麻酔下で乳がん手術を行い成功を収めました。この業績は近代麻酔の基礎を築いた重要な功績とされています。また、実母と妻の協力を得て安全性を確立する過程では、倫理的な議論も呼び起こす内容となりました。 1995年の地下鉄サリン事件は、科学技術の悪用がいかに大きな被害をもたらすかを示した悲劇でした。オウム真理教が製造したサリンは、化学兵器の一種で、多くの犠牲者を出しました。この事件は、技術者倫理の重要性を再認識させるきっかけとなりました。技術者は、自らの知識が社会に与える影響を深く認識し、その悪用を防ぐ責任があります。また、安全確保と誠実な行動が不可欠であり、無知や無責任が大きな倫理違反につながることを教えています。この事件を通じて、科学と倫理の調和の必要性が改めて問い直されました。
A.(1)講義内容の再話 この講義では、1番最初の講義ということもあり、技術者倫理と工学倫理の違い・位置づけについて学びました。教科書やインターネットで調べて分かったこととして、具体的には技術者倫理は専門職である技術士としての使命、社会的地位及び職責を自覚し、倫理的に行動すること・その能力のことであり、工学倫理は技術者が技術者である前に、人間として備えておかねばならない基本的な素養・社会的義務の意識のことということが分かりました。また、最後の発表では、華岡青洲さんについて調べたことをまとめ、発表用に紙にまとめたグラフィカルアブストラクトを作成しました。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 発表課題として「華岡青洲」について調べました。インターネットで調べたところ、華岡青洲さんは、江戸時代の外科医であり、記録に残るものとして、世界で初めて通仙散という全身麻酔を用いた乳癌手術を成功させた人物です。欧米で初めて全身麻酔が行われたのは、青洲の手術の成功から約40年後となったことがわかりました。 (3)復習の内容 この講義では、技術者倫理と工学倫理の違いを学び、華岡青洲が世界初の全身麻酔手術を成功させたことを調査・発表しました。
A. 今回の講義では、医療の歴史や倫理的な課題について学びました。特に、江戸時代の医師である華岡青洲が全身麻酔薬「通仙散」を開発し、その実用化に向けた過程が取り上げられました。華岡は乳がん手術に全身麻酔を用いることに成功しましたが、その背後には臨床実験に伴う倫理的な問題がありました。彼の母親と妻が実験に協力することに申し出たものの、妻は薬の副作用で失明してしまいます。この事例を通して、医療の発展にはリスクや犠牲が伴うこと、またその判断において倫理的視点がいかに重要であるかが強調されました。さらに、現代の医療技術や倫理と過去の医療の被殻を通じて、技術の進歩が倫理に与える影響について考える機会を得ました。 華岡青洲は、通仙散を用いて世界で初めて全身麻酔を成功させたことで、医学史において重要な人物です。しかし、通仙散の開発過程では人間を対象とした臨床実験が不可欠であり、母と妻が自ら志願して協力しました。結果として妻は失明するという重大な副作用を被りましたが、この決断は強制ではなく、彼女自身の意思によるものでした。当時の技術水準ではAIなどによる副作用の予測が不可能であり、臨床実験が薬の完成のための唯一の手段であったと考えられます。このような背景から、通仙散の開発はその時代における最善策だったと言えるでしょう。私たちは、この事例を通じて、医療の進歩とそれに伴う倫理的な責任について深く考える必要があります。 今回の講義を通じて、医療の進歩には多大な犠牲や倫理的な葛藤が伴うことを改めて理解しました。特に、華岡青洲の事例は、現代の医療倫理の基礎を考えるうえで重要な視点を提供しています。また、当時の技術的限界や文化的背景を考慮すると、どのような選択肢が最善であったのかを現代の視点から判断することの難しさも感じました。復習としては、講義で取り上げられた医療倫理に関する資料や関連書籍を読み直し、現代医療と過去の医療技術や倫理観を比較することで、より深い理解を目指しました。さらに、倫理的問題に直面した際の具体的な解決策についても、自分なりの考えを整理しました。これにより、医療の発展における倫理観の重要性について、自分なりに深く考えることができました。
A.(1)第1回目の哲学と思想‐技術者倫理の位置づけ-について、学んだことは華岡青洲という人物の成し遂げたことや、どのような人物かである。華岡青洲とは、江戸時代末期に全身麻酔による外科手術に成功した医師である。医学を学ぶため、23歳で和歌山から京都に出て、中国の医師が麻酔薬を使った手術で多くのヒトを救ったことを知った。そこから、自ら麻酔薬を作り人々の様々な病を治したいという意思から故郷である紀州平山に帰り、父の後を継ぎながら、麻酔薬の研究に取り組んだ。実験への協力を申し出た母と妻に麻酔薬を飲ませ、副作用で妻が失明するといった事故を経て、麻酔薬「通仙散」を完成させた。また、1804年に世界で初めて全身麻酔下で乳がんの手術に成功した。その成功を聞きつけた患者や医学生が全国から訪れ、診療所と学校を兼ねた「春林軒」を作り、医師を育てた。青洲の医療に対する考え方は「内外合一、活物窮理」という言葉に示されていて、内外合一とは、「外科を志すものは内科も学ぶべきである」、活物窮理とは、「生きたものの中に心理があるから、深く観察して患者自身や病の特質を見極めなければならない」という教えがある。また、漢詩をたしなむ文化人でもあり、人生についても深く考えている。 (2)華岡青洲は、江戸時代末期に初めて全身麻酔で乳がんの手術に成功し、通仙散を完成させた。しかし、通仙散を完成させる道のりは過酷で、どうしても麻酔薬が利くかどうかをヒトを実験台にして調べるしかなかった。そんな時、青洲の母と妻が体を張り、麻酔薬を投与したところ副作用で妻が失明してしまった。このことから、身内である妻が青洲のためを思って起きてしまった事故は、今技術者としての倫理は考えるべきであると考えた。 (3)華岡青洲とは、初めて全身麻酔での手術を成功させた人物で、通仙散という麻酔薬を完成させたことを知った。また、通仙散を完成させるために妻と母に麻酔薬を投与し、試したところ副作用により妻が失明してしまったことがとても衝撃を受けた。やはり昔の技術者としてはヒトの命の上で実験が行われていたこと、これが現代では倫理が問われるものとなっているため、自分たち未来の技術者たちが考えていく必要があると考えた。
A. 技術者に求められる倫理とは、一人の技術者として社会に貢献する姿勢や社会の一員として責任ある行動をとるとともに、誠実にものごとに対処できる態度を身につけていることである。(高校生向け:P.14?15から抜粋)また、「危険なものを安全に使いこなす仕事」をしているという明確な自覚を持つことにある。(大学生向け:技術者による実践的工学倫理P.2から抜粋) 技術者に求められる倫理には、工学倫理と技術倫理、技術者倫理などがある。工学倫理とは、技術者が社会に対して果たす倫理義務である。また、技術倫理は、科学技術が人々の生活に深く入り込み成り立っている現代社会を、より良い方向に向かわせるための方策である。技術者倫理は、技術力のある人(危険なものを安全に使いこなすための技術や知識を有する人)に求められる倫理である。 今回の講義では、危険なものを扱うにあたって安全に扱うための技術や知識を有さない無知が一番の倫理違反であることを学んだ。また、危険なものを安全に使いこなすための技術や知識を有さない人は、技術者として認められず倫理について考えるためのスタートラインにすら立てていないことに気づくことができた。この講義では、危険なものを安全に使いこなすための技術や知識を含めた講義内容となっていたため倫理について学ぶための準備にもなると感じた。 グループワークでは、華岡青洲について話し合った。 華岡青洲は、世界で初の全身麻酔を用いた乳がん手術を成功させた人物であり、チョウセンアサガオやトリカブトを主成分とした6種の薬草に麻酔の効果があることを発見し、実の母や妻を使い人体実験をおこなった。この人体実験の結果、実の母は亡くなり、妻は失明した。この時代のことを考えると医療の発展には、人体実験を行わないといけないという考えはわからなくもないが、もう少し研究を進めたうえで人体実験を行うことはできなかったのかと感じた。さらに、他人だからと言っていいかと言われたら違うが、自分の身内に義性が出てしまったのは本当に胸が痛んだ。しかしその後、143人の乳がん患者を救ったことは賞賛すべきことであると考える。
A.(1)技術力はキケンなものを安全に使いこなす力であり、倫理は力のあるもののみ対象であることを学んだ。 (2)華岡青洲は、日本の外科医であり、世界で初めて全身麻酔を用いて手術を成功させたことを知った。彼は麻沸散という麻酔薬を独自に調合し、乳がんの手術を行い、この麻酔薬には、チョウセンアサガオやトリカブトなどの成分が含まれており、彼の母親と妻が実験台となったわかった。自分が彼の立場であったらと考えてみると、自分の大切な人を実験台にすることはとてもできないと思い、彼はそれだけの責任を持って麻酔薬の研究をしていたのだと考えた。 (3)技術力とは危険なものを安全に使いこなす力であるという考え方について復習を行った。たとえば、車やガスなど、私たちの生活に便利なものは多いですが、使い方を誤れば大きな事故を招く可能性がある。それでも、正しい知識と技術があれば、安全に使うことができる。技術力とは、ただ便利なものを作るだけでなく、それを安全に活用できるようにする力なのだと改めて感じた。また、倫理について力のあるものだけが対象という考えについても復習を行った。この考え方が特に印象に残ったが、大企業や権力を持つ人が、自分の力をどう使うかで多くの人の生活に影響を与える。力があるからこそ、その使い方には責任が伴うのだと考えた。そして技術力と倫理の両方がそろって初めて、安全で安心できる社会が作られるのだと感じた。
A.(1)オウム真理教による地下鉄サリン事件はサリンを開発した化学技術者の倫理観の不足によって起きた事件である。なぜなら、サリンが危険な物質で人体に対して強い毒性があると技術者は理解者ながら、使用する判断を下したからだ。したがって、化学を扱う技術者として必要な倫理観とは、開発・使用する物質に危険性はないか、環境や人体への影響はどの程度かの判断を行い、危険な場合は即時、開発・使用を中止する判断を下せることである。 (2)題目:華岡青洲について調べて、話し合ってみよう グループ名:第1回話し合い 共著者:日下稜太、田中優芽 役割:概念化 当時は全身麻酔の技術は是が非でも必要なものであったが、実現するためには人体実験が避けられなかった。そのため、毒物を使いさらに妻や母を実験台にすることは、計り知れない葛藤があったことが察せられる。今の我々からしたら人体実験は許されない行為であると考えているが、私たちが彼の立場になったならば、悩んだ末に実験を行っていたと考えた。 (3)華岡青洲は江戸時代に全身麻酔薬を開発し、乳がんの摘出に成功している。手術時の痛みを取る術がなかった時代にできたこの全身麻酔薬は医療に大きく貢献した一方で、薬の開発や臨床の段階で、動物や自身の妻と母を実験に利用するなどの倫理に欠ける行為があった。このことから、新たな化学物質の合成は目先の利益だけに囚われずに、実験する上でのリスクや倫理観を備えて行う必要があると感じた。
A.(1)地下鉄サリン事件を例に挙げて化学物質の危険性と便利な性質からこれから技術者としてどのように考えていくかを再確認させられた。。また、この事件を契機に社会全体がテロリズムへの認識を深め、より強固な安全対策と国民全体の協力体制を構築することが求められると感じた。また、普段の生活のそばにもトリカブトのような毒性を持つ植物が気づかないだけであることがわかり、倫理の大切さを改めて感じた。 (2) 華岡青洲は、江戸時代末期に全身麻酔による外科手術に成功した医師であり、植物由来の成分を基にしており、麻酔効果を有する薬を作った。華岡青洲の研究と発明は、医学の歴史における重要な転換点であり、今後の医療における痛みの管理方法や手術技術の進展に多大な貢献をした。これを成功させるにあたり動物実験や人体実験を行った。これは、倫理的にはよくないことかもしれないが、必要なことだと感じた。 (3)私の実家にもあせび、鈴蘭など実際に毒がある植物があった。特にあせびはすべての部分、特に葉や実には毒性があります。この毒性成分は主にアセボトキシンというアルカロイドで、摂取すると中毒を引き起こすそうです。これらのことより、学んだこどが普段の生活の中にあり、どのように使うかの重要性を感じることができた。また、技術者になるものとして倫理について自問自答していく必要があると感じさせられる授業だった。
A.身につけた科学技術や知識で、他人を傷つけることはあってはならないことである。しかしオウム真理教の信者は、猛毒のサリンを製造し地下鉄にばらまいたことで多くの人が死傷する事件があった。オウム真理教地下鉄サリン事件である。サリンのような有機リン化合物は当初農薬として研究されていたが、毒性が強いことから戦時中は化学兵器として合成されるようになった。このように科学技術は、使い方によって二面性があると言える。 華岡青洲は江戸時代末期の医師であり、全身麻酔による外科手術に成功した人物である。世界で初めて乳がんの手術を成功させた人物でもある。高度な技術と知識を安易に弟子以外に伝えなかったことから現代倫理の走りになったと言われている。また、外科手術に用いた麻酔薬である通仙散の完成のために動物や人体での実験を行った中で、華岡青洲の妻や母は進んで人体実験に協力したとも言われている。通仙散の主成分であるチョウセンアサガオは有毒であるため、薬として使うには技術が必要である。このことから、技術者には危険なものを安全に使う知識や技術が必要であることが言える。 オウム真理教地下鉄サリン事件を起こした信者は、サリンを作れる知識と技術があったからこのような事件が起きてしまったと考えた。その知識があったならサリンを撒くことで他人に対してどんなことが起こるかが想像できたはずであったし、その技術があったならサリンのような毒物ではなく病気を治す薬を作ることができたはずであったと思った。このような事件が今後二度と起きないよう、技術者は自らの知識や技術の使い方について考える必要があると考える。
A.①【講義の再話】 1回目の講義では、技術者には、倫理が備わっていることが求められること、技術を要する物事に対して、誠実に取り組むと同時に、環境や生命などに対しての配慮を行わなければならないということを学びました。技術者倫理には、大別すると工学倫理と技術倫理の2つがあり、前者は一技術者が持つべき倫理、後者は技術者集団が、核技術や遺伝子組み換えのような技術自体の是非を問うもの。また、技術者にとって知識の不足は、倫理違反であると学びました。 ②【発表の要旨】 華岡青洲について調べて話し合った。華岡青洲は、世界で初めての全身麻酔を実用化した人物。1788年に開業し、研究を行った結果、チョウセンアサガオ、トリカブトを主成分とした6種の薬草に、麻酔の効果があることを発見した。その後、妻や実母などでの人体実験を経ることで、世界初の麻酔薬として通仙散を開発した。実験の結果として前者は失明し、後者は死亡した。1804年に、乳がんの治療に成功し、合計で143人の治療を行った。 ③【復習の内容】 通仙散の主成分とされている、チョウセンアサガオとトリカブトには、前者はアトロピン、スコポラミンなどのトロパンアルカロイドが、後者は主にアコニチン類が含まれており、これらが毒として作用するため、毒草として扱われている。このうちアトロピンは、麻酔の前投薬として使用され、スコポラミンは神経伝達の抑制剤として使用されている。
A. この講義では、技術者の倫理について学んだ。倫理観というものは誰しもが持っているものであり、その倫理に従いに日常生活を送っている。では、技術者の倫理とはどういうものなのか、講義を通して学んでいった。 まず、オウム真理教地下鉄サリン事件が講義の話題として挙がった。地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教の信者たちは、みな優秀な頭脳を持ち、主には、化学の知識があった。そのため、サリンを作ることが容易であった。サリンは、アセチルコリン分解酵素の阻害剤であり、一滴手についたら死んでしまうぐらい強い毒である。それを地下鉄にまき、多数の負傷者、数十人の死亡者を出した。 地下鉄サリン事件では、人権侵害だけでなく、信仰の自由の侵害であると考える。地下鉄サリン事件に巻き込まれた人たちは、オウム真理教の儀式、または行為に巻き込まれた形であり強制である。それは、日本国憲法第20条 信教の自由の侵害であり、倫理的にも容認しかねる事案である。技術者は、人のためにあるべきであり化学兵器の開発、無差別殺人などの道具になることは許されない。人権の侵害を犯す行為は、倫理違反である。 化学の知識を持った技術者が倫理を無くせば、多くの人間に甚大な被害を出すことが容易である。信仰の自由は誰しもが持っている権利ではあるが、人権を侵害する行為は信仰上の理由であっても容認しかねる。技術者が倫理をなくすことがいかに危険なことであるかがわかる。
A.(1)まず、工学倫理は技術者個人の倫理であり、狭い意味での技術者倫理である。これに対して技術者倫理は技術者群の倫理であり、社会と個人が関わってくる技術者倫理である。また、地下鉄サリン事件の映像を見ることによって、得た技術を適切な場所やタイミングで扱うことが非常に大切であることを学んだ。 (2)演題:「華岡青洲について調べて、話し合ってみよう」 グループ名:トリカブト メンバー:佐々木 赳 畠平 青 佐々木 蒼太 松田 拓海 華岡青洲は世界で初めて全身麻酔を用いた乳がんの手術に成功したという功績があることがわかった。また、華岡青洲は1760年生まれで1835年に亡くなったこともわかった。そして、死後100年以上たった1952年に上記の功績が讃えられ、シカゴにある国際外科学会附属の栄誉館に祀られていることがわかった。さらに、グループワークで医学の進歩のための人体実験は倫理に反するかについて考え、医学の進歩のための人体実験は倫理に反しない側の意見では、現代医療に活かされ、医学の進歩に貢献できるといった意見が挙がった。一方で、医学の進歩のための人体実験は倫理に反する側の意見では、人としての尊厳が失われてしまうといった意見が挙がった。 (3)復習として、技術倫理と工学倫理の違いについて改めて復習した。また、自分も受けたことがある全身麻酔について復習した。全身麻酔は、患者の状態を常に把握しつつ、意識の抑制、痛みの遮断、筋肉の弛緩、自律機能の管理の4つがポイントとなって行われていることがわかった。
A.(1)講義の再話 講義で地下鉄サリンの話を聞いて、オーム心理教の信者たちは優秀な人たちばかりなのに、この殺人が正義と信じてしまっていのが不思議だと思った。この話から頭が良くても倫理観がないことによって余計に危険な事件を引き起こす人物になりうるのだと実感しました。 (2)ワークショップの発表趣旨 華岡青洲は、日本の江戸時代の医者であり、世界初の全身麻酔による手術を成功させたことで知られています。彼は、麻酔薬として「通仙薬」という薬を開発しました。 この薬は、麻酔作用を持つ成分をふくむ、ツツラブィジやダツラなどの植物から作られていた。 1804年、当人は乳がん患者を用いた手術を成功させ医学史において、権威となり後世に名を残した。 (3)復習 この講義の復習では、地下鉄サリン事件のことから倫理がいかに大切か知ることができました。頭の良さと倫理観は比例することはなく、大量殺人を行うとなっても正義と思ってしまうほど入信し、これまで得てきた知識を誤った形で使うことによって兵器となってしまった。逆に現在製薬関係で働いて業績を残す人たちも誤った倫理観を持つだけでオーム心理教の人たちになりうると考えるとより倫理観の大切さがわかった。これから技術者となっていくためにしっかり倫理感を持たないといけないと感じました。 また、薬と毒は本当に紙一重で、麻酔も神経麻痺の一種だから、技術者となったら有毒のものを扱う責任と知恵を持たないといけないとわかった。
A.?技術者倫理の位置付けは、技術者が専門的な職業を遂行する際に守るべき倫理的原則や行動規範を考えることができる。技術者はその専門知識と技術を使って社会や人々の生活に直接影響を与えるため、その行動が社会的責任がついてくる。したがって、技術者倫理は、技術が発展する中で倫理的問題を適切に扱うための指針となることがわかる。 具体的には、社会的責任や、社会への構成や誠実さ、環境への配慮、さらには倫理観として人権なども考えられる。まず、社会的責任についてである。 社会的責任は技術者は、社会全体の福祉や安全を最優先に考え、技術がもたらす影響を慎重に評価する。次に、公正と誠実について、技術者は、自らの専門知を公正かつ誠実に行使し、職務に対して透明と信頼性を保つ必要がある。さらに、環境への配慮:は技術が環境に与える影響についても十分に配慮し、持続可能な技術開発を目指ことである。最後に、人権と倫理: 技術の開発や利用に際して、人権を尊重し、個人情報やプライバシーを保護することが求められる。 このように、技術者倫理は単に技術的な能力だけでなく、技術が社会に与える影響を十分に考慮した行動規範として位置付けることがたいせつである。 ? 華岡青洲について調査した。 華岡青洲は世界初の全身麻酔の成功により、乳がんの手術に成功した。手術の成功するために妻と母で実験を行い、妻が失明した。200年前に「cure」と「care」を行い教育を行なった。これにより技術や知識を安全に扱うことのできる倫理観が必要だと改めて感じた。 ?本授業の復習は技術者にとっての倫理とはまた、身につけるためには、改めて倫理観の欠けた事件などを振り返ることで考えた。
A. どんな化学技術も二面性を持っており、オウム真理教サリン事件では、有髄神経で唯一機能するアミンで、猛毒なサリンが地下鉄にばら撒かれました。サリンの製造コストは極めて安く、化学工場で簡単に大量生産できてしまうため、本事件のように知識があれば、自分が信じるものが正義だと考え、科学技術を利用して倫理観のない行動を起こすこともできてしまいます。自分が信じるものが道徳観から外れていないかを今一度考え直して行動する必要があります。 ワークショップでは、ベリーというグループで、阿部あかり、伊東怜南、田代鈴葉と華岡青洲について調べて、話し合いました。華岡青洲は、江戸時代末期に全身麻酔による外科手術に成功した医師で、自ら麻酔薬を作って人々を救いたいという気持ちを持って故郷の紀州平山に帰り、父のあとを継いで治療にあたりながら、麻酔薬の研究にも取り組むなかで、実験への協力を申し出た母と妻に麻酔薬を飲ませ、副作用で妻が失明するという事故を経て、麻酔薬「通仙散」を完成させました。そして、1804年に世界で初めて全身麻酔下で乳がんの手術に成功しました。麻酔薬を作り人々を救いたいという気持ちから副作用の恐れがあるにも関わらず母や妻を実験台としたのは、志願したとはいえ、大切な人々を失う恐れもあり、理解できないと感じました。 技術者として今後、化学薬品を扱い、新たな薬品の開発などを行っていくことになった時には、今回の講義の内容を思い出し、何のために自分がこの薬品を扱い、自分がこの薬品を扱って新たな薬品を開発することで、周囲にどのような影響が与えられるかを考えてから実験、開発に取り組まなければいけないと考えました。
A.講義では、オウム真理教サリン事件と華岡青洲におけるそれぞれの技術者倫理について学んだ。オウム真理教サリン事件は、1995年3月20日に、東京都の地下鉄で、オウム真理教の信者が神経ガスであるサリンをばら撒いた事件である。サリンは、アセチルコリン分解酵素の阻害剤であり、神経伝達を麻痺させる。サリンの半数致死量は100mg/m^3であり、言い換えると、一滴手につくだけで死に至る。このような強い毒であるサリンは、オウム真理教信者で、化学の知識を持つ、東京大学や京都大学など優秀な大学を卒業した者達によって作られた。オウム真理教における正義は教祖である麻原彰晃であり、麻原が「殺人は正義」と言えば、疑わずに従った。サリンを作り、人を殺そうとすることは、化学を扱う技術者としての倫理に反している。また、華岡青洲は、自身が開発した通仙散の全身麻酔によって、数々の外科手術を施術した医師である。通仙散は、チョウセンアサガオなどを配合した麻酔薬である。この麻酔薬を開発するにあたり、華岡青洲の妻と母が人体実験に身をささげ、妻が失明した。このように、麻酔は、人為的な薬物中毒であり、一歩間違えれば毒となる。技術者として、毒を扱っていることを、理解する必要があった。 ワークショップでは、華岡青洲について調査した。華岡青洲は、江戸時代末期に全身麻酔による外科手術を成功した医師である。成功後、診療所兼学校である「春林軒」を作り、医師の育成を図った。華岡青洲の医療に対する考えとして、「内外合一」と「活物窮理」が挙げられる。「内外合一」とは、外科を志す者は内科も学ぶべきという考え、「活物窮理」とは、生きたものの中に真理があるから、深く観察して患者自身や病の特質を見極めなければならないという考えであった。 振り返って、オウム真理教サリン事件は、化学技術者としての倫理を持たなかったが故に起きた事件であった。私も化学を学んでいるため、技術者としての倫理を持ち、化学を正しく扱い利用することを改めて決意した。それと同時に、宗教に倫理観を壊される恐ろしさを学んだ。また、華岡青洲は、麻酔による外科手術を成功させたが、成功するまでのプロセスに多くの犠牲があった。技術者として、自分が扱っているものを理解することの大切さを学んだ。
A.(1)どんな化学技術も利便性と危険性という二面性を持っています。有機リン系農薬は1930年代に農業用害虫駆除剤として開発され、生産性向上に寄与しましたが、同時に化学兵器としても利用可能な性質を持ち、サリンのような神経毒が生まれました。サリンはアセチルコリン分解酵素を阻害することで神経機能を麻痺させる猛毒で、極めて少量でも死に至る危険性があります。地下鉄サリン事件では、優秀な頭脳を持つ信者たちが宗教教義を信じ、サリンを製造・散布し多くの命を奪いました。彼らは「殺人が正義」と信じ、その知識と技術を破壊的目的に利用したのです。この事件は、技術者や科学者が持つ倫理観の欠如がいかに大きな悲劇をもたらすかを示しています。科学技術を正しく運用するためには、高い倫理観と社会的責任が不可欠です。 麻酔は薬物中毒を人為的に引き起こすものであり、華岡青洲はスコポラミンを主成分とする通仙散の全身麻酔を用いて外科手術を成功させました。その完成には、妻と母が自ら人体実験に身を捧げるという犠牲がありました。通仙散の主成分スコポラミンを含むチョウセンアサガオは、ゴボウと間違えやすい有毒植物です。このように毒と薬の境界は極めて曖昧で、「薬人を殺さず薬師人を殺す」という諺が示すように、毒性物質を用いる知識や技術の運用次第で結果は大きく異なります。エンジニアには危険な物質を安全に利用し、薬として活用する高度な知識が求められます。無知は最大の危険であり、技術者には責任感と知識が不可欠です。 (2)華岡清州について今回のグループで調べた。この人物は麻酔方法を完成させた人物です。しかし、この麻酔法にはいくつもの問題点がありました。まず、この方法ができるまで自分の母をも投与実験に関与しています。さらにこの方法は他人に伝えるのがとても難しく講習だけで3時間以上かかってしまい、実用性が低いことからこの方法は取り消しにされてしまいました。私はその判断は後世に誤った方法が出回らないようにした良い判断だと思います。 (3)科学技術の利便性と危険性を示すサリン事件は、倫理観の欠如がもたらす悲劇の深刻さを教えます。技術者には知識だけでなく、高い倫理観と責任が必須だと強く感じました。 毒と薬の紙一重の関係や華岡青洲の挑戦は、科学技術の責任と倫理の重要性を強く感じさせます。無知がもたらす危険性に対し、知識と慎重な判断が技術者に不可欠であることを再認識しました。
A. 現在における倫理は昔においては儒教による道徳であった。倫理には工学倫理と技術者倫理が存在し、我々技術者にとっては技術者倫理よりも工学倫理が必要であり、工学倫理は技術者が社会に対して果たすべき倫理的義務である。また、地下鉄サリン事件で使用されたサリンは軍事開発によって生まれたものであり、宗教・政治は腐敗することで、邪教や独裁政権になる。 演題:華岡青洲について調べて、話し合ってみよう・グループ名:ケミストリー・共著者名:熊谷 光起、秋葉 章大、味村 夏希、熊田 有人・役割:調査 私達は華岡青洲について調べ、以下のようなことが分かった。 華岡青洲は1785年に父から引き継ぎ、開業した。その後、朝鮮朝顔やトリカブトを主成分とした6種類の薬草に麻酔の効果があることを発見し、動物実験を重ねることで麻酔薬を完成させた。そして、人体実験は自ら申し出た妻と母を対象に行い、母は亡くなり、妻は失明してしまった。だが、通仙散と呼ばれる麻酔薬を開発し、これを使用し世界初の全身麻酔手術を成し遂げた。 身近な人を相手に死ぬかもしれない実験を行ったことはとても覚悟のいることだと考えられ、また、実験が原因で死んでしまうことはとても公開するものとなってしまうと思われる。だが、多くの人を救うために実験を行ったのはとても尊敬できることだと思う。 復習の内容として、薬について復習した。薬は一万数千年前の縄文人たちの住居のあとからも発見されており、中華料理の香辛料である八角やシナモンなども漢方薬として現在も使われている
A.科学技術には生活を豊かにする面と危険を伴う面があり、技術者倫理が重要です。例として、サリン事件では知識を誤用した結果、大惨事を招きました。また、毒も適切に使えば薬になるように、技術の使い方次第で影響が変わります。倫理的判断には好奇心や探究心に基づく内発的動機付けが必要です。教育ではSTEAM教育を通じ、科学技術に倫理観や芸術的感性を統合することが求められています。科学者には責任感を持ち、社会に貢献する姿勢が欠かせません。 演題:華岡清州、グループ名:犬、グループに属した人:富永陽紀(登壇者)、大石晴喜、大木柊人、須田雄介 華岡清州は、1804年10月に乳がん手術において全身麻酔を使用した世界初の成功例を達成しました。彼は薬草を用いた麻酔法を開発し、患者が痛みを感じることなく手術を受けられるようにしました。この偉業は当時の医学に革新をもたらし、麻酔の重要性を再認識させるとともに、手術の技術進歩にも大きな影響を与えました。華岡清州の功績は、麻酔の歴史における重要な転換点となりました。 授業時間外に、技術者倫理や科学技術の社会的影響について調べました。特に、サリン事件やチェルノブイリ原発事故などの事例を深掘りし、科学技術が誤用された場合の危険性を理解しました。また、倫理的判断がどのように求められるかを考え、科学技術者としての責任について具体的に想像しました。さらに、STEAM教育における「倫理」と「芸術的感性」の役割についても調査し、自分の研究分野への応用可能性を考察しました。この過程を通じて、科学技術と倫理の密接な関係を再認識し、学びを深めました。
A. 江戸時代の外科医として有名な花岡青洲は、チョウセンアサガオを原料とした麻酔薬である「通仙散」を発明し、それを用いて世界で初めて全身麻酔下での外科手術を成功させたことで有名である。一方で、通仙散の実用化には多くの犠牲が伴っており、彼の母である於継は通仙散の服用で亡くくなってしまい、妻の加恵は失明してしまったと言われている。薬の効果が不明瞭な状態での人体実験は当然許されるべきものではないと考えた一方で、こうした人体実験によって医学が大きく進歩したこともまた事実であるため、後世を生きる私たちが一方的に彼を批判することはできない、とも感じた。 花岡青洲と通仙散、チームゴロリ、22512024 志賀洸介, 22512089 宮内雅裕, 22512096 堀俊介, 22512258 井出賢, 22512332 天木七輝、調査 当時京都で医学修行をしていた花岡青洲は、欧州で乳がんを外科的手術によって治療することが可能であると知った。そこから長い年月を経て通仙散を使用した麻酔法を完成させ、癌治療の進歩に大きく貢献した。チョウセンアサガオを処方し、その投与実験には彼の母と妻が参加したという説がある。通仙散は便利な麻酔薬であった一方、取り扱いが非常に難しかったため、弟子たちには安易に口外しないよう徹底していたと言われている。 花岡青洲について調べた結果、彼はチョウセンアサガオに数種類の薬草を加えて通仙散と呼ばれる全身麻酔薬を発明し、世界で初めて全身麻酔下での乳がんの摘出手術に成功していた、ということが分かった。その一方で、通仙散の実用化にはいくつかの犠牲も存在していることが分かった。また、私は、ヒトへの通仙散の使用はあまりに危険で無責任であると感じたが、彼は弟子たちに対して、通仙散の調合方法ををみだりに広めないよう伝えていたことから、彼は技術者としての責任を全うしていたとも感じた。
A.講義の再話 まず、技術者倫理とは何かということについてを学んだ。知識を事前に持っていることを前提として、それをどのようにして活用していくのかを考えることが必要である。例としてサリンの話が資料にもあり、正確な基準が伴わなければ、意識していなくても、悪用してしまうことがある。 発表の要旨 華岡青洲は、江戸時代末期に全身麻酔による外科手術に成功した医師である。医学を学ぶため、23歳で京都に出た青洲は、中国の華佗という医師が麻酔薬を使った手術で多くの人を救ったことを知り、自ら麻酔薬を作って人々を救いたいという気持ちを持って故郷の紀州平山に帰省。父のあとを継いで治療にあたりながら、麻酔薬の研究にも取り組んだ。実験への協力を申し出た母と妻に麻酔薬を飲ませ、副作用で妻が失明するという事故を経て、麻酔薬「通仙散」を完成させた。1804年に世界で初めて全身麻酔下で乳がんの手術に成功した。成功を聞きつけた患者や医学生が全国から訪れ、青洲は診療所と学校を兼ねた「春林軒」を作って、医師を育てた。青洲の医療に対する考え方は「内外合一、活物窮理」という言葉に示されている。内外合一とは「外科を志すものは内科も学ぶべきである」、活物窮理とは「生きたもののなかに真理があるから、深く観察して患者自身や病の特質を見極めなければならない」という教えである。また、漢詩をたしなむ文化人でもあり、人生についても深く考えている。 復習の内容 技術者倫理とは何かもう一度調べた。これは、工学倫理の考えに近く、技術者個人が対象で「技術者個人の倫理的葛藤」を扱い、技術分野を問わず、共通で普遍的なものである。
A.(1)オウム真理教のサリン事件や華岡青洲の麻酔薬の話も踏まえて、知識を持っている人(権力がある人)は倫理観も持ち合わせていなければならないと学んだ。倫理観を持ち合わせていなければ、上記のように人を殺す事件が発生しかねない。オウム真理教のサリン事件では、13人が亡くなり、5800人以上の人が傷害を負った。華岡青洲は全身麻酔を成功させた医者として有名だが、妻や母を実験台にし、犠牲にした。 (2)ワークショップでは、華岡青洲のことを話し合った。華岡青洲は、自身が生み出した麻酔の使い方などを、十分な知識のある自分の弟子にしか教えなかった。このことから、麻酔の危険性や社会に及ぼす影響を理解していたのではないかと考えた。 (3)第1回の講義を踏まえて、知識がある人や権力を持っている人ほど倫理観が必要であるとわかった。さらに、一番危険なのは無知であることだとわかった。オウム真理教サリン事件について後日調べたところ、この事件では、麻原の指示を受けた幹部構成員らが、先端をとがらせた傘でサリン入りビニール袋を突き刺し、サリンを流出気化させて散布している。その結果、(1)にも記述した通り大勢の犠牲者が生まれた。なお、令和2年3月に、25年にもわたる闘病生活の末、サリン後遺症によってさらに1人が亡くなっている。この事件は、知識の使い方を誤ってしまった例であると考える。華岡青洲についても後日調べなおした。乳がんを患っている60歳の女性の手術に全身麻酔薬が使われ手術は成功したが、女性は4か月後に亡くなってしまった。この時用いられた麻酔薬は通仙散という、チョウセンアサガオやトリカブトなどを混合したものである。また、薬の開発に母と妻を犠牲にし、母親は死亡、妻は失明してしまった。このことから、華岡青洲の麻酔薬の話は美談として語り継いで良いものなのか疑わしいと考える。もし青洲の薬で母も妻も手術をした患者も亡くなり、なんの業績も残せなかったとしたら青洲はただのサイコパスな医師として語り継がれるだけだ。結果を残したから,評価されているのであり、それに至る過程をもっと重視すべきだと思った。
A.[講義の再話] 私は講義中に技術者倫理の授業がどのようのして行われているのかを学びました。技術者倫理は工学部の学生なら必ずしも受講する必要があると教えてくれました。技術者倫理は技術をもたない学生が受講すべきではなく、技術をもった学生が受講すべきと聞きました。技術者倫理は技術を持った学生と学びました。倫理をもたない科学者によって引き起こされた事件の一例として、地下鉄サリン事件を取り上げました。地下鉄サリン事件はオウム真理教によって、引き起こされた悲惨な事件です。これは倫理があれば防ぐごとができました。なので倫理観は大切と思いました。 [発表の要旨] 今回の発表では華岡青洲について取り上げました。華岡青洲は江戸時代後期の日本の医師で、世界初の全身麻酔手術を成功させた人物であります。彼は紀州(現在の和歌山県)に生まれ、蘭学と伝統的な漢方医学を学び、それらを融合させた独自の医療を発展させました。彼が開発した全身麻酔薬である通仙散を開発し、それを用いた乳がん手術を成功させます。通仙散はマンダラケの花やトリカブトの植物から作られたものです。これをつくるために華岡青洲は妻や母親が被験者となって、試行錯誤がおこなわれました。この全身麻酔技術によって、われわれは現在全身麻酔を行うことができていると思うと、彼の医学界への貢献はものすごいものであると私は思いました。 [復習の内容] 私は今回の授業の復習として、華岡青洲の歴史をインターネットで調べることで彼への理解度をさらに深めました。
A.(1)工学倫理とは、技術者の言動が倫理規定を犯していないかどうかということである。技術倫理とは、特定の技術、たとえば原子力や遺伝子組み換えは是か非かそれが社会にどのような影響をもたらすか、社会はそれらの技術をどのように扱うべきかということである。技術者倫理の技術者とは、技術力のある人のことである。技術とは、危険なものを安全に使いこなすということである。倫理は力がある人にだけ必要なものである。1番いけない倫理違反は無知であることである。権力は絶対腐敗する。不安に付け込んできたら邪道となってしまう。 (2)花岡青洲について調べた。花岡青洲は、外科医であり、「通仙散」の開発を行った。また、世界初の全身麻酔による乳癌の手術に成功した。 (3)授業中で開いた教科書のページを読み直した。工学倫理の基本は、「危険なものを安全に使いこなす仕事」をしているという、明確な自覚を持つことにある。危険なものとは、化学薬品のような危険物だけでなく、半導体やコンピューターも例外ではなく、影響が広範囲に及んでしまう可能性もあるシステムトラブル、パソコンのバグなども含まれている。インターネットがもたらす危険もとても深刻で広範囲に影響がある。P.16の表1に技術者倫理・技術倫理が問われる場合について載せられている。技術者倫理とは、技術者個人が、自らの倫理的判断に基づいて行動ができる場合で、工学倫理の守備範囲に属する。技術倫理は、技術者個人で判断して対応することは難しく、技術倫理の範疇に属する。
A.第1回 (1)講義内容の再話 技術者が持つべき倫理と言っても、技術倫理と工学倫理という異なる2つがある。技術倫理とは技術のある者が危険なものを安全に使いこなすための力のことである。オウム真理教という宗教団体には高学歴で技術を持った者も多くいたが、サリンという毒物を作り、地下鉄にばら撒いた。これは犯罪というだけではなく技術倫理に違反しているといえる。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 「華岡青洲について調べて、話し合ってみよう」 グループα 共著者:山野凛、小笠原嵩、南翔太、揚妻佇吹、輿石陽斗 役割 調査 華岡青州は世界で初めて麻酔薬「通仙散」を完成させた。これは世界で初めての全身麻酔である。これを用いて乳がんの手術を成功させた。高度な技術や知識を安易に弟子以外には伝えなかったことから現代倫理の走りとなったといえる。しかし、ここには暗い影もある。華岡青州は通仙散を完成させるために動物実験や人体実験を繰り返している。その過程で妻が失明してしまっている。この出来事があったため、素人が安易に真似させないようにしているのだろうが動物実験や人体実験が倫理の面から一概に正しいとは言えない。 何らかの使命感抱き、目標を達成するために技術を開発、使用する。この前後で何が起こりうるかを意識することが大切であると考える。もちろん、倫理的な線引きは人によって異なり、明確な基準でルールを作ることはできない。その中で本人ができるだけ周りの人間だけではなく、顔も知らない誰かのことを考え、善の立場でいようとすることが大切であると思う。 (3)復習の内容 私は毒物を使った事件について調べた。そこでトリカブト保険金殺人事件を知った。犯人はトリカブトに含まれるアコニチンを使用した。アコニチンは細胞のナトリウムチャネルを開いたままにしてしまう。しかし、アコニチンは即効性があるため、アリバイを作るためにフグ毒であるテトロドトキシンも用いた。テトロドトキシンは逆にナトリウムチャネルを閉じたままにする。この2つの毒を服用させることで拮抗させ、効果が出てくるまでの時間を伸ばした。これは専門的知識を持つ者の技術倫理違反だといえる。
A.(1)オウム真理教地下鉄サリン事件は、教団の化学の専門知識を持った者たちによって起こされた技術者倫理の重要性を象徴するような事件です。教団の一員、幹部らは国内屈指の大学を卒業した優秀な人材でした。しかし、その知識の使い道を誤ったことで多くの死者を発生させ、多くの人に化学毒の恐怖を植え付けさせました。そもそも知識を持たないことは技術者の倫理違反ですが、知識を持ったうえでどのように使うかも倫理を大きく左右します。 (2)私は華岡青洲は倫理的に誤った実験をしていなかったと考えました。理由としては、華岡青洲の妻と母は同意の上で全身麻酔の実験の被検体になっていたからです。全身麻酔の実験において実用化を目指すためには必ず人の体で実験する必要があったと考えます。よって身内の人間に協力させることは、その後の全身麻酔の実用化と理解には必要な手段で犠牲だったと考えました。一方で華岡青洲はきちんと自身の妻と母に全身麻酔のリスク等を説明していたかはわからないため、同意があったとはいえ完全に倫理的に正しかったかの判断は難しいと思いました。 (3)地下鉄サリン事件について、NHKの「映像の世紀 バタフライエフェクト 月曜日の憂鬱」を閲覧して当時の様子を学びました。当時得体のしれないものによって次々と人々が倒れていく様子は現代にとってもありうる恐怖であると感じ、とても怖く感じました。化学物質を使った悪質な事件は化学物質という専門の知識がある人のみが扱えるものであることから対処が難しく、被害が大きくなってしまうことが多くあります。日本全体としてこのような化学に対しての危険性を国民全員に再認識させたうえで取り扱いや合成に対する規制等をよく考えていく必要があると感じました。
A.
A.(1)講義の再話 技術と倫理について学習しました。技術とは科学や知識を応用して、問題を解決するための手段や方法のことであり、以前まではその実用性や効率性を重視されてきました。しかし、現代では倫理が重視されていることがわかりました。技術と倫理の違いについて、技術は「何を可能にするか」を考えて、倫理は「それをどうすべきか」を考えることであることがわかりました。 (2)発表の要旨 演題:華岡青洲について調べてみよう グループ名:技術者倫理 共著者名:渡部 凛玖、陳 東冉、今井 皇希、安藤 丈翔 私たちのグループでは、華岡青洲が世界で初めて全身麻酔を用いた外科手術を成功させた人物であることが調べた結果わかりました。この全身麻酔を利用して乳がん手術を成功させました。麻酔薬として使用する「通仙散」にはトリカブトやチョウセンアサガオ(マンダラゲ)が含まれていることがわかりました。また、研究の過程で妻と母親が実験台となり、命を落としてしまったというエピソードがあることもわかりました。彼の功績は当時の日本が西洋医学の影響をほとんど受けていなかった時代で、独自の研究と発想で全身麻酔を実現させたことはとても画期的であることがわかりました。 (3)復習 技術と倫理について意味や違いについて深く学習することができました。学んだことを踏まえ、これから研究していく際も、技術だけでなく「それをどうすべきか」という倫理を重視して考えて研究を進めていきたいと考えました。
A.(1)技術者倫理の倫理とは道徳である。技術者倫理の技術者とは技術力のある人のことであり、危険なものを安全に使いこなせることが求められる。また、無知は1番怖い倫理違反であるので、自分が学んだ分野には責任をもつことが大切である。代表的な例に地下鉄サリン事件がある。この事件は、オウム真理教の教徒たちが猛毒なサリンを作り、それを東京の地下鉄にばらまいたという同時多発テロ事件である。サリンを作ることが出来る知識を持ち合わせたとしても、その技術を殺人に利用するというのはひどく残虐で倫理違反である。サリンのように、PやN、SなどNの列にいる原子が入っている化合物は危険である。 (2)演習では、華岡青洲について、人体実験を行ったことについては技術者倫理的に患者への配慮足らないのではないかと考えたが、動物実験を行ってから人体実験を行ったということで、順序をわきまえていたことを知り、この時代ではベストな方法だったのではないかと思った。人体実験も強制的に行ったのではなく、患者の意志を尊重していたということだったので、医師として素晴らしい精神を持ち合わせていたといえると思った。残した功績も大きく、医学の発展に大きく貢献した人物だと考えた。 (3)復習として、地下鉄サリン事件について詳しく調べた。また、サリンについて調べると、サリンは物質自体は無臭で無色透明、無味の常温では液体であるが、揮発性が高く、ガス状になると呼吸器や眼結膜から吸収されることが分かった。サリンガスは空気よりも比重が重いため、低平地に沈殿し曝露の危険性を高める。
A.人口増加とともに問題となったのが食である。すなわち、昔より食の需要が増えたのである。すると、当然それに従って食物を作ることになるが効率を求めるため農薬の需要も上がってきた。そこで開発されたのが有機リン系農薬である。しかし、この農薬は神経毒としての毒性が強いという問題点があった。これに着目して作られたのが毒薬であるサリンだ。サリンは神経伝達物質であるアセチルコリンの分解酵素の阻害剤であり、次の指令が出ても受け取らなくなってしまう。この神経毒を用いて起きた事件が地下鉄サリン事件である。 また、麻酔は手術で今では必要不可欠な物質であり人々の役に立っている。この麻酔のルーツと言われているのがチョウセンアサガオでり、ごぼうと似ている。華岡青洲はこれを使って様々な手術を成功させてきたが、そこには母のみを持って人体実験という形で成功させた。確かに多くの人々を救ってきたが、そこには犠牲があった。 グループワークでは、倫理とは何かを授業をもとに大雑把であるが話し合った。今私たちが使っている技術は多くあり、その技術が生まれて出た犠牲もまた事実である。多くの人を救ったが、そこに生じる犠牲は仕方ない、そう考える人もいれば、犠牲が生じるのは仕方ないと考えるのはおかしい、と考える人もいた。この問題の答えはきっとないのであろう。 復習の内容としては、サリン事件の発端は農薬でる、華岡青洲はチョウセンアサガオから麻酔を作り多くの人を救ったがそこには母の犠牲があったこと、トリカブトはそこら辺に生えている植物であるが猛毒であること、である。
A.工学倫理とは危険なものを使いこなす知識であり、技術者には高い倫理性が必要であるということであり、危険なものを使っているという自覚を持つものである。オウム真理教の地下鉄サリン事件も技術者倫理に関する話である。サリンの合成法はロシア語の文献を解読することで合成された。トリカブト、チョウセンアサガオは有毒植物である。危険な有機化合物について、塩素やフッ素などのハロゲンが大量についているものは危険性が高いものである可能性が高い。 演題は華岡青洲について調べて、話し合ってみようであり、グループ名はスコポラミンでありグループに属した人は松本凜、高橋加奈子、五十嵐千紘、高橋美羽、赤池佳音であり、わたしの役割は調査(Investigation)であった。 華岡青洲は江戸時代の外科医であり、チョウセンアサガオからスコポラミンという物質を抽出し、通仙散という麻酔薬を合成し、妻や母を実験体としたことについては同意を得た上での行動のためであり、医学の発展に貢献した行為であるため、倫理的に正しいという結論を得た。 技術者倫理とは技術者全員に求められる倫理であり、工学倫理は個人が気をつける倫理である。サリンは殺虫剤にも利用されていた物質であり、アセチルコリンの分解を阻害し、神経伝達を麻痺させ、呼吸器系のみでなく皮膚からも吸収される非常に危険な物質である。チョウセンアサガオはスコポラミンという物質が有毒成分であり、麻酔に使われる。
A. 講義では、技術者倫理の位置付けについて学びました。科学技術の知識を悪用した例として、1995年に起きたオウム真理教サリン事件について取り上げられました。サリンはアセチルコリン分解酵素の阻害剤で、猛毒です。サリンの半数致死量は1立方メートル中100mgで、一滴でも手につくと死んでしまう量です。次に、有毒植物について学びました。例として、チョウセンアサガオとトリカブトが取り上げられました。次に、技術者と科学者について学びました。技術者に要求される能力は、ものづくりのための応用力と構想力で、科学者は、根本原理の発見のための知識や姿勢と、観察と実験による実証論的主義です。技術を担うものは、エンジニア、テクニシャン、テクノロジストの三つに分類することができます。 ワークショップ課題では、華岡青洲について調べて、話し合いを行いました。華岡青洲は江戸時代末期に、全身麻酔による外科手術に成功した医師です。麻酔薬の研究にも取り組んでおり、母と妻し麻酔薬を飲ませ、その副作用で妻が失明するという事故を経て、麻酔薬を開発しました。そして、1804年に世界で初めて乳がんの手術に成功させました。また、医師の育成にも力を入れ、春林軒を作って、医師を育てました。内外合一という考えを持っていました。 復習として、華岡青洲は何をした人なのか、地下鉄サリン事件の内容、科学者に必要な力はどのようなものがあるかを学び直しました。
A.この講義では、技術者倫理をテーマに、科学技術の持つ二面性とその社会的影響について学びました。具体例として、地下鉄サリン事件や農薬開発の歴史が取り上げられ、科学技術がどのように有益にも危険にもなるかが説明されました。特に、オウム真理教の信者たちが科学知識を悪用し、化学兵器を製造・使用した事例は、技術者が知識を正しく使う倫理的責任の重要性を示すものでした。また、「毒と薬は紙一重」という視点から、知識のないことがいかに危険かを強調し、技術を安全に活用するための倫理教育の必要性が語られました。 ワークショップでは、華岡青洲が開発した麻酔薬「通仙散」に焦点を当てました。彼は家族を人体実験に使うという行動を取りつつも、成果として外科手術の発展に寄与しました。この事例を通じて、技術者が社会に対する責任をどのように果たすべきかを討論しました。科学技術の進歩が倫理的問題を伴うことを学び、その適切なバランスを取るための知識と判断力の重要性が再確認されました。 復習では、①科学技術の二面性、②技術者の倫理的責任、③教育と知識の重要性を振り返りました。神経毒や農薬のような技術がもたらすリスクと恩恵の管理の必要性を学び、特に倫理的判断の欠如が社会に悲劇をもたらすことを地下鉄サリン事件が教えています。また、STEAM教育が注目される中で、科学技術を学ぶ人材が社会にどのように影響を与えるかを考察しました。 講義全体を通じ、技術者は知識を悪用しないための倫理観を持つべきであり、その教育が科学技術を持続可能かつ安全にするために不可欠であると学びました。
A.(1)技術者倫理とは、法律で定められていなかったとしてもやっちゃいけないことはやらない、ということ。「火」が1番最初の技術者倫理。工学倫理:学問としての倫理。 (2) 華岡青洲について調べ、世界初の全身麻酔手術を実施したことがわかった。 (3) 授業より 華岡青洲は世界初の全身麻酔手術を行なった人。トリカブトを使って麻酔薬を作成した。初めて行なった手術は乳がんの切除手術。火の使い方に気をつけなければ、自然を破壊したり、人を傷つける可能性は古代からあった。 ネット検索より(特に記載がなければ「華岡青洲」のwikipediaより引用。) 通仙散が麻酔薬の名前。キーワードは「内外合一」。華岡青洲は三国時代の華佗という医師の全身麻酔手術と言われる記録を意識しており、麻酔薬の通仙散の別名である麻沸散は華佗が用いた麻酔薬の名前。乳がんの手術は143人に対して行われたが、術後平均して3年7ヶ月生きた。今でも重い乳がん(ステージ4、手術あり)の3年生存率が70%程度(院内がん登録生存率集計結果閲覧システムより引用)であることを考えると、この時代としては画期的な手術であったと考えられる。 麻酔について (以下日本麻酔科学会https://anesth.or.jp/users/common/receive_anesthesia?page=14#sc-wrapより引用 2024/12/23閲覧) ・麻酔を受ける際に胃に食べ物や水分が残っていると麻酔中に逆流し重い肺炎を起こすことがあり、これによって死ぬこともある。 ・麻酔により筋肉が硬直したり、高熱が生じる悪性高熱症を発症する人もいる。しかし10万人に1人から2人と極めてまれ。 (以下東京大学素朴な疑問vs東大https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/z1304_00197.htmlより引用 2024/12/24閲覧) ・麻酔がかかる仕組みについては特異説と非特異説、2つの説がある。 ・特異説では、神経細胞の表面にある特異的な受容体に麻酔薬が結合することで神経細胞の機能を阻害すると考え、非特異説では生物の脂質二重膜に麻酔薬が作用すると考えている。 ・2020年に発表された論文で、麻酔の作用する過程が一部解明され、特異説と非特異説のどちらも完全には間違っていなかったことが分かった。 全身麻酔のメカニズムはよく分かっていないという話を初めて聞いたときの衝撃を思い出しました。 メカニズムがわからないけど使えるから使おうという方法論が罷り通った時代だったから誕生した技術のように思います。
A.(1) 華岡青洲について学習した。華岡青洲は江戸時代の医師で、活躍した時代は、1760-1835年である。彼は世界で初めて全身麻酔による手術に成功した。それには、麻酔薬の開発がかかわっており、その麻酔薬の実験には妻と母が協力していた。その副作用により、母は死力を失ってしまった。 (2) ワークショップでは、華岡青洲について感想を語り合い、華岡青洲が妻や母を実験に用いていたことに、班員皆で驚いた。私には到底できないし、苦しい思いをすることになるからだ。しかしその中で、母が死力を失ってしまったというのは、苦しいし、華岡青洲にとっても悲しい出来事であったと考える。そのような出来事が起きてしまったこと、華岡青洲は気の毒だと考える。 (3) 復習として、華岡青洲のことを調べ、華岡青洲のことについて感想をつづった。しかし華岡青洲の学習を通して、彼がいたことで得られた、麻酔薬の効能というのは、現代の医療業界に大きく関わっていると考える。私は工学部でラットを用いた医工学の実験を行っているが、ラットは非常に元気で、麻酔薬がなければ、ラットを安全に手術することができない。また、ラットに痛い思い、苦しい思いをさせながら手術をすることになってしまうのである。よって、華岡青洲が居てくれたことで今の手術、研究ができていることを本当に、華岡青洲には感謝したいです。また、今後私が子供を帝王切開で生むことになってしまった際には、華岡青洲のことを思い出したいです。
A.?【講義の再話】 工業倫理とは、社会に対して果たすべき倫理的義務のようなものであり、不正をしないことなどが挙げられる。技術倫理は、被験者に対しての倫理であり、科学技術をより良い方向へ向かわせる方策などが挙げられる。倫理とは、力をもった人に対してとても重要なものである。また、一番の倫理違反は無知である。 ②【発表の要旨】 「花岡青洲について調べて、話し合ってみよう」 グループ名:なし グループに属した人:(白石隼太、石川翔一、高橋颯人、田牧遥希、雪光輝) 役割:データ収集、整理 華岡青州は、1804年に世界で初めて全身麻酔下での乳がん手術に成功した。青洲の医療に対する考え方として、「内外合一、活物窮理」がある。青洲は患者に危険が及ばないように、高度な技術と知識を得たものにしか、麻酔の方法を教えなかった。 ③【復習の内容】 授業中に出てきた「地下鉄サリン事件」について復習した。地下鉄サリン事件は1995年に発生した同時多発テロ事件のことである。地下鉄の列車に毒物であるサリンをまくことによる化学テロであった。死亡者が12?14人、負傷者6300人の大きな事件であった。このことから、化学物質を扱う人間の倫理がとても大事になるのだと感じた。製造できる技術があっても、悪用するために利用しないという倫理が必要だと感じた。そのためには、技術者自身が倫理観を持つことに加え、技術者同士の関わり合いやコミュニティのつながりも大事になると感じた。
A.(1)地下鉄サリン事件は、1995年にオウム真理 教が地下鉄内で毒性の高いサリンを散布 し、14人が死亡、約6,300人が負傷したテロ 事件である。技術者倫理の観点から、この事件は科学技術の悪用による深刻な被害を示している。オウム真理教の信者には高度な化学 知識や技術を持つ者が含まれており、これが サリンの製造や散布に利用された。本来、人々の生活を向上させるべき科学技術 が破壊や恐怖に転用されたことは、技術者 に社会的責任があることを示唆している。技術者は、知識や技能を人類の福祉に役立て、悪用を防ぐ倫理的な判断が求められる。この事件は、技術と倫理の重要な関係を 再確認し、教育や規制の強化が必要であることをしめしている。 (2)技術者が哲学や思想を学ぶことで、科学技術の進歩が引き起こす倫理的ジレンマに対応できるようになる。単なる技術的解決に留まらず、多様な視点から社会的・文化的影響を考察する力が養われる。これにより、技術を用いた課題解決において、人間や社会に配慮した判断が可能となる。 (3)華岡青洲は、日本の江戸時代に活躍した医師であり、世界で初めて全身麻酔による外科手術を成功させた人物である。彼は麻酔薬「通仙散」を独自に開発し、1804年に乳がん患者の摘出手術を行った。この偉業は、当時の医学技術を大きく前進させたものである。華岡はまた、医学教育にも力を入れ、多くの弟子を育てた。彼の業績は、日本のみならず世界の医学史においても重要な位置を占めており、近代医学の基礎を築いた医師として高く評価されている。
A.【講義の再話】 今回の授業では工学倫理と技術倫理の違いについて学びました。はじめに技術者倫理について考えました。ここで言う技術者とは技術力のある人を指し、危険なものを安全に使いこなす力を持つことが技術者倫理であるということを学びました。地下鉄サリン事件など、技術者がもつ力を誤った方向に使ったとしたらそれは腐敗であることを学びました。人間の不安に漬け込んできたのならばそれは邪道であることを知りました。 【発表の要旨】 テーマ 華岡青洲について調べて、話し合ってみよう グループ名 じゅげむじゅげむ 及川幸、松山果蓮、松本圭美、小倉由愛 発表者としての参加 華岡青洲は、江戸時代末期に全身麻酔による外科手術に成功した医師です。副作用で妻が失明するという事故を経て、麻酔薬「通仙散」を完成させました。患者に危険が及ばぬように、青洲は通仙散の作り方や麻酔の方法を弟子以外には教えなかったとされています。華岡青洲の医療に対する考え方は「内外合一」、「活物窮理」という言葉で示されている。内外合一とは外科を志すものは内科も学ぶべきである、活物窮理とは生きたもののなかに真理があるから、深く観察して患者自身や病の特質を見極めなければならないという教えである。 【復習の内容】 技術に関しては、技術倫理と技術者倫理の考えがあり、技術倫理は、技術者個人でなく、技術者群を対象とし、「技術と社会の関わり」を扱い、特定の技術問題の是非を考える。 それに対して、技術者倫理は、工学倫理の考えに近く、技術者個人が対象で「技術者個人の倫理的葛藤」を扱い、技術分野を問わず、共通で普遍的なものである。倫理といってもさまざまな分野があることを学んだ。
A. 本授業『技術者倫理』では、我々が身に着けた科学技術の知識を、他人を不幸に陥れる道具にすることの無いよう、技術者に求められる倫理を考え学ぶ。ここでは特に工学倫理を扱う。工学倫理とは、危険なものを安全に使いこなすことを明確に自覚することを指す。また、工学倫理には技術倫理と技術者倫理の二つの分類があり、技術者倫理にはしばしば権限や権力等の課題が付きまとう。工学倫理においての倫理違反は、無知な技術者を指す。無知は重大な事故を引き起こす可能性がある。 平常演習では、華岡青洲について調べ、話し合った。華岡青洲は、江戸時代の医者であり全身麻酔下での外科手術に成功した人物である。妻と母の協力による人体実験を経て、麻酔薬「通仙散」を作り上げた。1804年には全身麻酔を使った乳がんの摘出手術を成功させた。また、青洲の下に訪れた患者や医学生の為に診療所と学校を兼ねた「春林軒」を作り、医師を育てた。 復習として、授業でも取り上げられた『地下鉄サリン事件』について調べた。事件は日本の中枢が集まる霞ヶ関駅で起こった。オウム真理教の信者たちがばら撒いたサリンは、致死量100mg/1cm?の猛毒である。極めて危険な物質であるにもかかわらず、安価で大量に製造できてしまう。このような背景もあり、信者たちは実際にサリンを製造することが出来た。授業では無知が倫理違反とされていたが、この地下鉄サリン事件は知識を持った者たちが引き起こした事件である。どれだけ優秀な頭脳の持ち主であっても、殺人を正義と信じ込むほど倫理観が欠如していれば、このような凄惨な事故が起きてしまう。
A.(1)地下鉄サリン事件に関わったオウム真理教の人たちはみな優秀で化学の知識があった。しかし、人殺しを正義とする麻原彰晃を信じていたため持っている知識を人殺しに使い、事件を起こした。また青洲は麻酔の効果を実験するために自分の母親や妻、犬などの動物を使った。これらのことから技術者は正しい倫理観を持ち、技術を危険なものを安全に使いこなすべきである。 (2)演題は「華岡青洲について調べて、話し合ってみよう」でメンバーは小倉由愛、松本圭美、松山果蓮、及川幸の4人で、チーム名は「じゅげむじゅげむ」で私は書記を担当しました。調べた内容は華岡青洲は江戸時代に全身麻酔による外科手術に初めて成功した医師であるが実験で妻が麻酔薬を飲み失明した。また、青洲の医療に対する考え方は、「内外合一」「活物窮理」であるということがわかりました。 (3)サリンは半数致死量1?中100mgで、一滴手についたら死ぬほどの強い毒。製造コストは極めて安く、化学工場で簡単に大量生産ができるものである。また、朝鮮朝顔はヒオスチアミン、スコポラミンなどのトロパンアルカロイドの毒性を持ち、摂取すると口渇、瞳孔散大、意識混濁、心拍促進、興奮、麻痺、頻脈などが起こる。トリカブトはアコニチン系アルカロイドの毒性を持ち、摂取するとしびれ、嘔吐、腹痛、下痢、不整脈、血圧低下などが起き、けいれんや呼吸不全になり死亡することもある。これらは危険なもののため、使用する知識を持っている技術者は実験でも誰に使うかを良く考えることが大事だと改めて思いました。
A.(1)倫理には工学倫理と技術倫理の二種類があります。工学倫理は技術者個人の倫理であり、技術倫理は技術と社会の関わりに関する倫理です。この講義では、主に工学倫理について学びます。道徳という言葉がありますが、これは儒教用語です。技術者というのは技術力がある人のことを指し、技術力というは危険なものを安全に使いこなす力のことを言います。技術者にとって、無知というものは一番の倫理違反です。知らなかったでは済まされません。工学部を卒業するからには、しっかりとした知識を身につけましょう。倫理は力と密接な関係があります。権力は遅かれ早かれ、絶対に腐敗するものです。邪道という言葉がありますが、不安につけこんできたり、不安をあおってきたらそれは邪道です。 (2)華岡青洲は、世界で初めて乳がんの手術を成功させた。高度な技術と知識を安易に弟子以外に伝えなかったことから、現代倫理の走りになったと言える。動物や人体実験を用いて手術を成功させた。 (3)華岡青洲は、江戸時代末期に、世界初の全身麻酔による手術に成功した人物である。母と妻の麻酔薬の治験への協力もあって、通仙散という麻酔薬を完成させた。華岡青洲は、麻酔事故を防ぐために、しっかりとした知識を持った弟子にしか麻酔薬の処方を伝授せず、口外しないように弟子たちに伝えていた。知識をむやみやたらに広めず、伝授する人を選んで正しく伝えることを考えていたことから、華岡青洲は、この時代でも技術者倫理という考え方を備えていたように思える。
A. 第一回目の講義では、技術者倫理の位置付けに着いて学んだ。現在使われている化学物質には毒があるものが多くあり、それらの物質を適切、安全に取り扱いを行うための講義が技術者倫理である。今回の講義では、技術倫理と工学倫理を学んだ。工学倫理は技術者のそれぞれの倫理であり、技術倫理は技術者の技術と社会の関わり方の倫理観であることがわかった。そしてそれら両方を包括するのが技術者倫理である。オウム地下鉄サリン事件は技術者倫理の欠如がもたらした最悪の悲劇であり、技術者倫理の普及は社会にとって大きな意味を持つとても重要なことだと再確認できた。 グループワークでは青州について調査した。青州は麻酔薬を開発し、世界で初めて全身麻酔による手術を行った江戸時代の医師である。彼の功績は現代でも讃えられる大きな偉業であり、それほどまでに麻酔薬の開発、そして全身麻酔での手術の成功は大きな意味を持っていた。しかし、現代でも適切な取り扱いを行わなければ麻酔薬自体がとても危険なものであり、技術者倫理という概念自体がが存在しなかった江戸時代においては、彼の麻酔薬開発の過程はとても危険なものであったことがわかっている。危険な人体実験や動物実験が行われた。 復習では青洲についてさらに調べることにした。青州の開発した麻酔薬はツツラフィジなどの植物から作られており投与する量を間違えればどうにもなりあるとても危険なものでもあった。
A.(1)日本国憲法第13条が保障する幸福追求権と、それを背景にした科学技術の利用について、深く考察している。幸せを追求する権利はすべての国民にあり、他者を不幸に陥れることなく自由に生きることが肝要であると強調されている。特に化学技術の二面性を取り上げ、その利用に伴う倫理的責任を問いかけている。 文章はオウム真理教のサリン事件を例に挙げ、高学歴者がなぜ殺人を正当化する行動に走るのかを疑問視している。科学や技術の知識を悪用することの危険性に触れ、倫理的な観点からの警告を述べている。特に、化学技術が農薬から化学兵器へと転用される例を挙げ、その恐ろしさを示している。 また、信教の自由と倫理の尊重についても言及し、自由の中にも他者への配慮が含まれるべきであると述べている。個々人の信条や学びの深さが、どのように行動に影響するかを考えさせられる。 この文章は、科学技術の進歩が社会に与える影響を真摯に考えさせられるものであり、特に高度な専門知識を持つ者にはその責任がより重いことを示唆している。技術の発展が社会全体の幸福に貢献するよう、倫理的な意思決定が不可欠であることを教えてくれる重要な文言である。 (2)華岡青洲について調べた。 (3)華岡青洲について再度調べた。自らの妻と娘を実験台にしたことはかなり衝撃的なことであったので、忘れることは無いと思う。自分の研究を優先するか、人間の命を優先するかの問題はこれからも考えられるべき問題であると思う。
A. 工学倫理と技術倫理の違いについて学んだ.工学倫理はエンジニアリングに関わる個人と組織が直面する倫理問題及び意思決定の研究,および技術発展に関わる人々と組織における倫理的振る舞い,性格,思想,人間関係の研究であるとされる.一方で技術者倫理とは現代技術があまねく社会実験であるとの前提で,被験者の人権をどのように守るかを考えた倫理である. ワークショップでは華岡満州について調べた.華岡満州は世界初の全身麻酔により乳がんの手術に成功した人.麻酔を作る工程で妻が失明してしまったという問題もあった.200年前に治療とケアを行う教育をおこなったひとだ.華岡青洲の時代には、現代のような厳密な倫理規範は存在しないことも踏まえて,新しい技術の倫理的影響を慎重に検討し、技術と倫理のバランスを保つ努力が求められると考えた.技術の開発過程において、短期的な利益と長期的な社会的利益のバランスをどのように取るべきかという問題も考えれる. 科学技術を担う技術者は,環境,エネルギー,人口などにかかわる課題を地球規模でとらえるとともに,現代社会では人々の生活の中で科学技術への依存度が高まっておりそこに関わる技術者には,高い倫理観を持つことが求められていると思った.技術者に求めれる倫理とは,いち技術者として社会に貢献する姿勢や社会の一員としての責任ある行動をとるとともに,誠実に物事に対処できる態度を身に付けていることであると学んだ.
A.(1)【再話】技術者としての知識は、その使い方次第で社会に与える影響が違ってくる。間違った使い方、つまり技術者としての倫理に反した使い方の例に『地下鉄サリン事件』や『華岡青洲の麻酔事件』などがあげられる。これらは、自身の専門的な知識を他者に対して、己の意思?目的を達するためだけに利用したものである。このような事件が注視されているように、技術者としての私達は、その技術や知識の正しい使い方が求められている。 (2)【ワークショップ】:華岡青洲について調べて、話し合ってみよう【グループ名】:技術者倫理【共著者名】:笠松裕太、須賀涼平、中村健匠、佐藤雄斗【発表要旨】:華岡青洲は麻酔薬として「通仙散」を開発し、母と妻を実験台としたが、その相手に対して薬について十分に説明した上で使用しておらず、現代的視点から見ると非道ではあるが、医学の進歩としては大きかった。【役割】調べて記述したので、No.5,13の調査と執筆ー原稿作成と考えた。 (3)【復習内容】復習内容として、ウェブクラスでの提出内容の要約を示す。華岡青洲と調べたとき、「通仙散」という主成分がチョウセンアサガオ(曼茶羅華)とトリカブトである麻酔薬を開発したことを知りました。実験台として身内をt勝っており、現代の倫理基準からして、インフォームドコンセントが欠如しており、倫理的には正しくない行いだと考えました。しかし、この研究は医学の進歩に大きく関与したといえるため、この人の行い全てを否定することはできないとも考えました。
A.(1)講義内容の再話 技術者倫理において、専門的な知識や技術を持つ者が社会に与える影響は非常に大きく、その責任を深く認識することが求められます。例えば、地下鉄サリン事件では、高度な化学知識を持つ者がその技術を悪用し、多くの命を奪い社会に大きな混乱をもたらしました。この事件は、技術がもたらす可能性が善悪いずれにも利用されうることを象徴しています。技術者倫理では、技術を用いる目的やその影響について深く考え、社会に対して責任を持った行動を取ることが強調されます。単に成果や利益を追求するのではなく、技術が人々の安全や幸福に貢献するよう配慮する必要があります。また、技術者自身が倫理的な判断を行う力を養うことが重要であり、これが社会全体の信頼や持続可能な発展につながるのです。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 演題:華岡青洲について調べて、話し合ってみよう グループ名:あおい グループに属した人:北澤佑規、宮下恵、大藤雄也、鈴木颯斗、石山成晃、進藤意織 自分が発表の創作に果たした役割:Investigation データの収集 華岡青洲は世界初の麻酔手術を成功させました。麻酔の実験は母と妻を被検体とし、妻は副作用で失明してしまいました。マンダラケという植物から通仏散という薬を作りました。 (3)復習の内容 成績評価申請書を書くにあたって講義内容についてまとめたり、ワークショップ課題の振り返りを行ったことが復習にあたると考えます。
A. 1回目の授業では、技術者倫理の概要について学んだ。多くの化学物質は毒があり、それを安全に正しく使うことが技術者倫理であり、それを学ぶ授業であることがわかった。工学倫理と技術倫理があり、それぞれの意味として、工学倫理が狭い意味での技術者個人の倫理で、技術倫理が社会と技術のかかわりで技術者群の倫理であることを学んだ。広い意味での技術者倫理は両者を含み。技術者は力を持っている人で、倫理違反は無知であることも学んだ。技術は危険なものを安全に使うことである。化学系の学科を卒業しても学んだ知識を行使しなければ倫理違反である。しっかり知識を身につけて卒業しようと思った。オウム真理教の地下鉄サリン事件では、優秀な科学者がロシア語の論文を読んでサリンを合成したと聞いて驚いた。まさに技術をもっていても倫理がないと悲惨な事故を招くと感じた。トリカブトは猛毒で、矢の先に付けて致命傷を負わせるために用いられた。また、全身麻酔は人工的な中毒で危険である。最初は犬で確かめて、次に奥さんが実験台として人体実験をした。 グループワークでは、青州について調べた。日本の江戸時代の医師であり世界初の全身麻酔による手術を成功させたことが知られていて、彼はまた麻酔薬を開発した。この薬はいくつかの麻酔作用を持っていて成分はツツラフィジなどの植物から構成されている。彼は現代医学において非常に重要な人物であることがわかった。 復習としてオウム真理教の背景について調べた。オウム真理教が発展した背景にバブル経済の影響、混乱による個人の孤独感や、信者の心理的支配が関係していることがわかった。
A.1.講義の再話 今回の授業では、技術者倫理についてであり、技術者倫理について考えた、技術者になった際には、技術者が専門知識や歴史観、社会性に基づいて、公衆の安全や健康、環境の保全などを最優先に考え倫理的に行動することである。技術者として社会や環境に与える影響を考慮し次世代にわたる社会のじぞくせいをかくほするために重要である。 2.発表の要旨 私たちのグループでは、発表内容として、華岡青洲について考えた。華岡青洲は、外科医として活躍し、通仙散の開発に尽力したとされた。また、乳がんの治療で、全身麻酔の手術を世界初で成功させたという実績を持つということから華岡青洲は医学会においても貢献しているということがうかがえた。さらに調べてみると、麻酔薬の開発においては、自分の家族や自らの妻なども人体実験に参加するなど覚悟を持って研究に取り組んでいたということ。花岡青州の実績は日本の医療史だけでなく、世界の医学史にも重要な足跡を残しているということもわかった。 3.復習内容 復習の内容として、地下鉄サリン事件について調べました。1995年3/20に日本の東京都で発生した無差別テロ事件であり、オウム真理教の信者が東京都心を走る地下鉄車内で神経ガスの一種であるサリンを散布した。動機としては、教団の指導者である麻原彰晃の命令による。政府機関や社会に混乱をもたらすことが目的とされている。この事件によって日本社会に大きな衝撃を与え、テロリズムや化学兵器しようの脅威を世界にしらしめることとなり、今でも重大な犯罪として語り継がれているということがわかった。
A.1この講義においては哲学と思想ー技術者倫理の位置づけについて学びました。本講義においてオウム真理教地下鉄サリン事件について取り上げ、講義を進めました。この講義を通して私は技術者とは、ただ技術を身につけて社会に貢献していくものだと考えていました。しかしながらそれだけでは技術者として呼ぶには程遠いということがわかりました。しっかりとした倫理観を持つことにより知識を正しい方向で扱って行かなければ社会に対して貢献できないということがわかりました。 2私たちは華岡青洲について調べました。私たちの班は私と石川大翔、柳澤勇翔、中村健佑です。今回チーム名を記載するのを忘れてしまいました。私は班に置いてデータ整理を行いました。華岡青洲は江戸時代の外科医であり、初めての全身麻酔を用いて乳がんの手術を行いました。これらのことより近代医学の基礎を築いた先駆者であると考えました。 3私は復習において地下鉄サリン事件について詳しく調べました。地下鉄サリン事件は、1995年3月20日に東京都内の地下鉄車両内で発生した一連のテロ事件です。事件では、朝の通勤ラッシュ時に、地下鉄の車両内で神経ガスであるサリンが散布され、13人が死亡し、50人以上が重傷を負い、さらに5,000人以上が軽傷を負いました。事件後にされた対策としてはいくつかありました。まず、テロ対策に関する法律が整備され、特に「テロ対策特別措置法」が制定されました。これは、テロリズムに対する迅速な対応が可能となりました。また、地下鉄やバスなどの公共交通機関において、監視カメラの設置や警備員の配置が進められました。これはコンビニ等のトイレでもトイレの貸出を行わない、店員に一声かけるなど私たちの生活の周りにも見られます。
A.講義の再話 有機リン系農薬は1930年代にドイツのバイエル社がジャガイモの害虫駆除剤として開発し、TEPP、HEPPのようなリン酸エステル系の有機リン化合物を世に出したことが最初である。この有機リン化合物は神経毒としての毒性が強過ぎ、農薬というよりは化学兵器として利用する研究がナチスドイツにより秘かに進められ、有名なサリン等が合成された。その後、化学構造の似たEPNやパラチオン等が開発され農業の生産性向上に大いに寄与した。 サリンはアセチルコリン分解酵素の阻害剤だ。アセチルコリンは加水分解が早いので、有髄神経で唯一機能するアミンだ。だからサリンはまさに猛毒なのだ。 地下鉄サリン事件を起こしたオーム真理教の信者たちは、みな望んでも手に入らないような優秀な頭脳の持ち主だった。その優秀な頭脳の持ち主は、麻原彰晃の教義を信じていた。殺人が正義だと信じていた。不幸なことにその優秀な頭脳の持ち主には、化学の知識があった。サリンを作ることができた。殺人が正義だと信じて、サリンを地下鉄にばらまいた。オーム真理教でのこのサリン事件は現代でも褪せない事件で忘れてはいけないものの1つだ。 発表の要旨 華岡青洲 江戸時代末期に全身麻酔による外科手術を成功させた。妻と母を被検体として人体実験を行った。 麻酔薬は用法容量を間違えれば人を死に至らすものであり、青洲の技術者倫理が当時の医学を大きく発展させた。 復習の内容 授業の復習と発表の内容をまとめた。
A. (1)技術者倫理の技術者とは、技術力のある人であり、技術力というのは危険なものを安全に使いこなすということです。倫理というのは力のある人が持つ必要のあるものです。危険なものや技術を知らないのに、自分のことを技術者ということは、それだけですでに倫理違反になります。技術者倫理が危険な物を安全に使う力のある人が持つべき倫理であるのに対して、技術倫理というのは原子力の是非など、個人がどうこうという話ではなく、技術者倫理と明確に分ける必要があります。P、N、Sなどが入っている有機物は危険性が高いことが多く、殺虫剤などによく使われる有機リン系農薬もその一種です。有機リン化合物は神経毒としての毒性が強く、農薬としてというより化学兵器として利用されてしまいました。このように化学技術は二面性を持っているので、自分の持つ技術をどう使うのかというときに倫理が必要になります。 (2)演題:華岡青洲について調べて、話し合ってみよう、グループ名:ももちゃんず、メンバー:川村和佳子・市井桃子・堀江優花・相内彩果・佐藤有希乃・山本圭織、自分の役割:なし 華岡青洲は全身麻酔の技術を生み出し多くの外科手術を成功させたが、その反面、青洲の奥さんと母親が人体実験の被験者となった。私たちの班では、後世に技術を残すため、多くの人の命を救うためには人体実験も仕方がなく、さらに妻や母は同意していたのだから悪いことではないという意見と、犬などの同意できないような動物を実験に利用するのはよくないという意見が出た。 (3)自分は華岡青洲について調べて、失敗した際に被害を増やすことがないよう薬の作り方を公開しなかったことを知ったが、むしろ公開して同じ実験を繰り返さないことの方が重要だったのではないかと思った。
A.人類は火を使うようになった。火は人類にとって幸福をもたらすと同時に危険を被ることにもなる極めて扱いに注意が必要なものだ。火だけではなく、危険なものは世の中にたくさんあるが、それらを安全に使いこなす技術力のある人を技術者と言って良いだろう。使い方を誤れば地下鉄サリン事件など多くの人に危害を及ぼす危険性がある。地下鉄サリン事件は1995年3月20日に東京都で発生した同時多発テロである。死亡者14人、負傷者は約6300人に及び当時としては世界でも稀に見る大都市圏での化学兵器を利用した無差別テロであった。科学を人殺しに使ってしまった技術者の罪は重く、自らの思想のために罪のない人々が犠牲になったことはこれからこのような事件が発生しないようにするために深い反省として語り継がれていくことを願う。華岡青洲は世界初の全身麻酔薬の開発により乳癌手術を成功させた人として、「医聖」と呼ばれている。青洲は医者になる過程で麻酔薬の完成が癌治療を進歩させる重要な課題と考えるに至った。青洲は様々な薬草を研究し、動物実験を重ねたが、人体実験を行うことは大きなリスクが生じると考えたため、行き詰まった。しかし、青洲は苦悩しながらも母と妻に人体実験を施し、犠牲はあったものの麻酔薬の開発に成功した。華岡青洲は乳がんだけでなく、膀胱結石や痔、腫瘍摘出手術など様々な手術を行なったことでも知られている。また、医塾として春林軒を開校し、1000人以上の門下生を育てた。
A.
A.(1)過去にあったオウム真理教による地下鉄サリン事件では、化学物質を製造し撒くことで、多くの死傷者がでた。オウム真理教には、有名大学を出て頭の良い信者が多くいたが、その優れた能力があっても、技術者倫理がなかった。このように、技術者倫理の不足によって、誤ったミスや判断が起き、人命が失われるなどの被害が起きてしまうため、技術者倫理が必要である。 (2)演題は「華岡青洲について調べて、話し合ってみよう」で、グループ名は「じゅげむじゅげむ」であり、共著者は小倉由愛、松山果蓮、及川幸である。私は、グループ内での役割として、調査を行った。華岡青洲とは、江戸時代末期に全身麻酔による外科手術に成功した医師であり、実験中の麻酔薬によって妻が失明した人物である。 (3)技術者倫理の事例をインターネットで調査した結果、カネミ油症事故というものを知った 。これは、現場の事象変化に気付きながらも十分に調査や検討しなかった漫然な行為や食品の安全性に対する意識の希薄さによる行為、事故現場を十分に調査せず、事故の原因を発表する行為が原因で1万人以上人に特異な皮膚症状が出るという事故があることを学んだ。 この事例で、調査班の責任者である教授は、現場を十分に確認することなく、ピンホール説という鑑定を発表した。この結果、裁判の長期化と混乱を招くことになり、被害者を苦しめることになった。今後、権威があると社会的に評価されている技術者は、この点を十分に注意すべきであると考えた。
A.哲学は、存在や価値、認識などの根本的な問いを探求する学問であり、思想はそれに基づく体系的な考え方を指す。その中で技術者倫理は、技術と社会の関係に焦点を当てた応用倫理の一分野である。技術者は、単に技術を開発・運用するだけでなく、その影響を倫理的に考察し、社会的責任を果たす必要がある。技術者倫理の基盤には、功利主義や義務論といった倫理学の理論があり、これらは技術の利用が社会全体にどのような影響を与えるかを判断する際の指針となる。また、技術の発展とともに、新たな倫理的課題が生じるため、技術者倫理は固定的なものではなく、社会の変化に応じて発展し続ける。したがって、技術者倫理は哲学的・思想的基盤の上に成り立ち、科学技術の発展と共に進化する実践的な倫理体系である。それは技術者が公正かつ責任ある判断を下すための指針を提供し、持続可能な社会の実現に貢献するものである。 華岡青洲(1760年-1835年)は、日本江??代の著名な医?であり、世界初の全身麻酔手?を成功させたことで知られる。彼は和歌山?出身で、本草学と?方医学を学び、「通仙散」という麻醉?を??した。この?物は曼陀??(チョウセンアサガオ)や??(トリカブト)などの植物成分を含み、手??の疼痛を軽?することに成功した。彼の??は、近代医学の発展に大きな影?を与え、日本医学史においても重要な位置を占めている。 我妻栄の法思想において、倫理と法は密接に関連しているものの、同一視すべきではないとされます。倫理は法の形成や解釈に影響を与えるが、法には国家の強制力が伴うため、倫理と完全に一致する必要はないと考えました。彼の考え方は、現代の法解釈や立法論においても重要な示唆を与えるものとなっています
A.(1)講義内容は、危険なものを安全に使いこなす力についてと、技術者倫理と工学倫理の違いについてを主に取り扱っていた。危険なものとは、工学分野で研究する上では機械や試薬の扱い方などで、知識不足だと大変危険なものとなってしまうということで、この危険を回避するためには幅広い知識を得なければならないということを学んだ。また、知識不足は倫理違反だという言葉が心に残った。 技術者倫理と工学倫理の違いでは、技術者倫理は、技術者個人の倫理的な責任や行動に重点を置き、具体的には技術者が仕事をする上で守るべき倫理的な指針や行動規範のことである。工学倫理は、工学全体に関わる倫理的な問題や責任に焦点を当てており、工学が社会に与える影響、環境への配慮、技術者革新がもたらす倫理的な課題など、より広い分野で考察する。具体的には、工学分野で開発される技術や製品が、社会的にどのように使われるべきか、またその結果としての影響や責任を追求する視点である。 (2)ワークショップの課題では、華岡青洲について話し合ってみようという課題であった。華岡青洲とは、江戸末期に全身麻酔による手術を成功した医師であり、1760年に紀ノ川上流の那賀群那賀町に生まれたそうだ。この人物が作った麻酔薬は、通仙散という、マンダラゲなど数種類の植物を調合して作られているものである。江戸末期にすでに全身麻酔による手術が成功しているという話に班員全員が驚いていた。 (3)復習では、華岡青洲について、より詳しいことが知りたかった為、このことについて調べた。
A.(1)華岡青洲は麻酔薬「通仙散」を開発し、乳癌手術を麻酔を用いて行って、全身麻酔を使用した世界初の手術を成功させた。しかし、通仙散の開発に際して、華岡青洲が非常に危険な人体実験を行ったため、妻は麻酔の影響で一時的に失明し、母も体調が大きく崩れ、命を危険にさらされることとなった。 これらの犠牲を経て、青洲は麻酔薬を完成させ、多くの命を救う技術を開発したが、家族に対して人体実験を行ったことは、現代の倫理基準では大きな問題とされている。 (2)麻酔の作り方や使い方を弟子以外には教えていないことや口止めしていたことから、麻酔の危険性を意識して治療を行っていたことがわかった。実験を繰り返しているなら良くないが、患者を治療するために仕方なく行う必要があるかもしれないと思った。人体実験という自体は良くないことかもしれないが、華岡青洲は150件を超える手術を成功させ、患者を治療することは世のためになっているので、そのバランスを意識していきたい。 (3)人体実験は医療の進歩に必要な場合もあるが、それには厳しい倫理的な基準が存在しなければならない。まず、被験者の自発的な同意と安全が最優先であり、特に家族や弱い立場の人々に対する実験は慎重であるべきである。華岡青洲の行為は、彼の時代の限られた医療知識の中では理解できる部分もあるかもしれないが、倫理的には大きな問題を抱えている。現代では、このような実験は倫理に反すると考えられ、許されるべきではないと考える。
A.(1)哲学と思想の講義で人々の自由と幸福について考えた。オウム真理教サリン事件についての動画を視聴して、その恐ろしさを学んだ。 有機リン系物質は農薬に使われ害虫駆除剤として使われている。害虫駆除剤がなければ我々は虫食いだらけの食材を購入して食べなければならない。 しかし薬品は人に対しても有害である。神経毒としての毒性が強く化学兵器として使われてしまった。 人間は皆幸せでありたいと考えており、欲望のために人間を攻撃する人間もいる。便利な物質を悪用して人間同士であらそう。このような人間にやめろと言ってもやめないためどうすれば人殺しがこの世から消えるかをもっと真剣に考えるべきである。 華岡青洲についても学んだ。医学のために大切な妻と母親を犠牲にして麻酔薬を開発した。 自分に置き換えて考えるととても切ないし考えたくもないとおもう。 (2)華岡青洲についてグループで話し合って発表した。残酷な過去から学びこのような悲しいことが起こらない方法はなかったか考えた。 (3) 1.人々の自由、幸せとはなにか考えた。平等に自由で幸せでないから人間は争うのだ、無理やり平等にしようとしても、お金で言えば稼いでいる人が稼いでない人と財産を分けなければいけなくなるのでまた争いが起こる。どうすればいいのか分からない。 2.オウム真理教サリン事件について。人を幸せにするために開発された薬品は改造されて人を苦しめた。また、便利なものは二面性があり我々に有害な場合もある。使用者も利用者も知識をしっかりとつけ、自分を守る方法を考えるべきである。
A.(1)倫理と道徳は意味的にはほぼ一緒だと知った。また倫理には工学倫理と技術倫理があることが知った。工学倫理は、エンジニアリングに関る個人と組織が直面する倫理問題および意志決定の 研究、および 技術発展に関る人々と組織における、倫理的振る舞い、性格、理想、そして 人間関係の研究であり、技術倫理は社会に関わる倫理だとわかった。技術力のある人は危険なものを安全に使いこなせる人のことだと知った。また、権力は不安に漬け込むことで腐敗が始まることが分かった。 (2)ワークショップでは、華岡青洲について調べた。華岡青洲は江戸時代の外科医であり、通仙散を使って世界初となる全身麻酔を行い、60才の女性の乳がん手術に成功した人物だということがわかった。 (3)工業は人々を豊かにするがその技術は、使い方次第では殺戮兵器になることがわかった。その小さな例が麻酔であり、これは本来、痛みを抑える目的で使用されるものだが、過剰摂取すれば、中毒症状がある。このように使い方次第で便利なものも危険なものに変貌することがわかった。サリンとは、タブン、ソマンとも並ぶ毒ガスの一種で、無色・無臭の液体であり、成分はイソプロポキシメチルホスホリルフルオリド。有機リン化合物で即効的に神経機能を破壊する作用があることがわかった。大量破壊兵器に分類されるものだが、その中でも核兵器などに比べると製造コストが安価であるため、テロや戦争でよく用いられることがわかった。
A.(1)第1回の授業では技術者に求められる倫理について学びました。具体的には技術者倫理とは、技術者が社会に与える影響を考慮し専門知識を正しく、責任を持って活用することであると学びました。技術は社会に貢献する力を持つ一方で、誤った使い方が危険や不平等を生む可能性もあるため、公共の安全、環境保護、正義を守る姿勢が求められます。また、技術者は知識のアップデートや倫理的な判断力の養成に努めるべきであるとわかりました。 (2)ワークショップでは華岡青洲について調べ、グラフィカルアブストラクトにまとめました。その結果、華岡青洲とは江戸時代に全世界に先駆けて全身麻酔を用いた乳がん摘出手術を成功させた医師であるということがわかりました。また、華岡青洲は医塾を設け、秘法や秘術を他門に漏らさないための「家塾掟」を制定し倫理的な観点にも気を配っていたということもわかりました。 (3)授業の復習としては、工学倫理をめぐる日米の違いについて教科書を用いて学びました。具体的には、アメリカでは全米専門技術者協会倫理規定が定められており、技術者の基本義務の第一に「公衆の安全、健康、福利を最優先する」ことが挙げられています。また、内部告発を義務付ける条項も繰り返し出てきています。対して日本では従来、普遍的な倫理規範が守られることを前提にアメリカのような規定は設けてこられず、公衆に対する義務よりも雇用主に対する義務が優先されやすいとされているとわかりました。
A. 私たちが勉強して身につけた科学技術の知識は社会に役立てる、他人を幸せにするために使うものである。どんな化学技術も二面性を持っており、優れた薬は化学兵器になる。例えば、オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件は身につけた科学技術が正しく使われなかった具体的な例である。サリンはアセチルコリン分解酵素の阻害剤である。アセチルコリンは加水分解が早いため、有髄神経で唯一機能するアミンであり、したがってサリンは猛毒である。そもそも、サリンと等しい有機リン系農薬は長らく農薬として用いられてきた。この有機リン系は神経毒としての毒性が強いため、化学兵器としても研究されていた。 華岡青洲は家族や周りの動物を実験体として全身麻酔の方法を完成させたことがわかった。グループでは自ら協力をした家族はまだしも周りの動物(犬や猫)の同意は取れていないため、インフォームドコンセントがなっていないのではないかという意見が多かった。自分も華岡青洲は同意の取りようがない動物ではなく、実験に協力してくれる人を募るべきだったと思う。 私たちは大学で毒を作る技術を身につけるだけでなく、毒を薬として使う知識も身につける必要がある。オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件や、華岡青洲が発見した通仙散という毒を薬的に用いる技術が最たる例である。現代の医療でよく使われている麻酔は人為的な薬物中毒である。知識をうまく利用し社会に役立てるのが私たちの役目である。
A.(1)【講義の再話】 1930年代にドイツのバイエル社がジャガイモの害虫駆除剤として開発し、TEPP、HEPPのようなリン酸エステル系の有機リン化合物をつくった。この農薬は、毒性がとても強く、一般の方が使うのは、危険だった。その後、化学構造の似たEPNやパラチオンがつくられ、農業の生産効率がアップした。 (2)【発表の要旨】 演題:哲学と思想―技術者倫理の位置づけ― 共著者:竹見萌亜、山口夏奈未、西川美来、佐坂佑菜 役割:調査 青洲は、江戸時代末期に全身麻酔による外科手術を成功させた医師である。 この成功までに、青洲の母や妻も実験体となり、協力したと言われ、この実験により妻は失明してしまった。 また、医療に対する考えとして「内外合一、活物窮理」という言葉があります。前者は、外科を志す者は、内科も学ぶべき。後者は、生きたものの中に真理があるから、深く観察して、患者自身や病の特質を見極めなければならないという意味である。 (3)【復習の内容】 青洲は、江戸時代末期に全身麻酔による外科手術を行った。この全身麻酔には、チョウセンアサガオなどさまざまな薬草によって合成された。麻酔薬の作成には動物実験や華岡の母親や妻が関わり検体になり、母親は犠牲に、妻は失明した。青洲は、世界中の病気に苦しむ人を助けたい思いでこの麻酔薬を作ったと思った。倫理に反しないで、現代医療に活かされ、医学の進歩に貢献できているのではないかとも思った。
A.(1) 技術者倫理とは技術力のある人がもち、危険なものを安全に使いこなすために必要なことである。技術者倫理は、技術者全員が技術と社会の関わりについて考えることが必要である。身に着けた科学技術の知識を、他人を不幸に陥れる道具にしてはならない。有名な事件に、オウム真理教サリン事件がある。サリンはアセチルコリン分解酵素の阻害剤で猛毒である。しかもその製造コストは極めて安く、ちょっとした化学工場で簡単に大量生産できてしまう。また、信者たちは非常に優秀な頭脳を持ち有名大学の出身者ばかりであった。信者たちが製造したサリンを地下鉄にばらまいたのだ。 (2) 「華岡青洲について調べて、話し合ってみよう」メンバー:石山成晃、大藤雄也、鈴木颯斗 花岡青洲は江戸時代に世界で初めて、全身麻酔による乳癌手術を成功させた。手術での患者の苦しみを和らげ、人の命を救いたいと考え、麻酔薬の開発を始めた。麻酔薬にはチョウセンアサガオやトリカブトなどが使われた。人体実験では実母と妻が協力を申し出て、実母は亡くなり、妻は失明した。その犠牲の上で青洲は全身麻酔薬「通仙散」を完成させた。青洲は技術のない者が麻酔薬を作れないように、研究を公開しなかったが、これは正しいと思った。 (3) 麻酔は人為的な薬物中毒で、通仙散の麻薬はスコポラミンの急性中毒である。スコポラミンはムスカリン性アセチルコリン受容体阻害剤で、副交感神経遮断薬として使われる。副交感神経が遮断されることで、興奮状態になり、瞳孔散大、線分泌抑制、平滑筋弛緩が見られる。
A. 講義の再話としては、技術者倫理とは何か、技術者になるにおいて必要なことを学んだ。例えば、化学物質を使って実際に起こったオウム真理教サリン事件を用いて、化学は便利であり、比較的誰でも簡単に持ち運びができ、扱いやすいという特性があるが、その反面簡単に人を殺してしまうものということである。他にもチョウセンアサガオを例に用いてこの花は毒性があるが正しく処理すれば薬にもなり得るということを学び、毒と薬は紙一重であり、処理の方法を誤れば人体に大きな悪影響を与えてしまうということを学んだ。これらのことで、自分は正しい知識と倫理観を持って化学物質を扱っていきたいと考えた。 ワークショップ課題の発表趣旨は、華岡青洲について技術者倫理の履修者全員で理解するとともに、華岡青洲について調べてる過程で技術者に必要なものとは何かを考えるとこである。また、彼の功績を讃えて、今後何世代にもわたって、華岡青洲が得た結果や実験の過程を受け継いでいくということも目的の一つであると自分は考えた。 自分が行った復習の内容は、化学物質によって起こされた事件を他にも調べて、再度化学物質の危険性を確認することを目的とした。例えば、無差別に硫酸をかけられてしまったという事件である。自分はこのような事件が起こらないために普段化学物質を扱うことのない人でも化学について興味を持ち、正しい倫理観を持って化学物質を扱うべきだと考えた。
A.①技術者倫理とは技術者が身につけるべきである倫理であり、講義の内容では片岡青洲について学んだ。片岡青洲は多くの手術を成功させたが麻酔を発見したが発見する家庭で自分の母と妻を非検体にし、最終的に取り付かないことをしてしまったことを学んだ。片岡青洲が作った麻酔はチョウセンアサガオのスポコラミンという物質の急性中毒によって麻酔作用がある。このようなことから片岡青洲は多くの手術を成功させたとてもすごい人物であるが、その反面自分の発見や成功のために技術者としての倫理を捨て、母や妻に後遺症を残してしまうかもしれない安全性の不確かな実験をしたことを学んだ。 ②ワークショップでは片岡青洲がどのような人間だったかを調べ、自分ならその決断をすることができるかどうかを話し合った。片岡青洲は通仙散という麻酔薬をまんだらげという植物から使ったことを調べた。通仙散の作用がわからないまま使用された母と妻は副作用が起き、妻は失明してしまったことを調べた。 グループで話し合った結果、多くの人が身内を犠牲にはできないという意見だった。自分も同じ意見であり、その数人の犠牲で多くの人が助かるとしても自分は行動に移すことができないと考えた。 ③資料にトリカブトが載っていたので調べた。トリカブトは観賞用として使われているが毒物として使われることもあり、フグの毒であるテトロドトキシンと服用すると拮抗作用を起こすことを利用した事件があることがわかった。
A.(1)講義の再話 地下鉄サリン事件では、東京の帝都高速度交通営団の営業運転中の地下鉄車両内において、宗教団体のオウム真理教の信者らにより神経ガスのサリンが散布され、乗客及び職員、さらには被害者の救助にあたった人々にも死者を含む多数の被害者が出た。1995年当時としては、大都市において無差別に化学兵器が使用されるという世界でも稀に見る大都市圏における化学兵器を利用した無差別テロ事件であった。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 演題 華岡青洲について調べて、話し合ってみよう メンバー 小川峻世、村田翔太郎、堀田康介、倉本泰地、佐藤和哉 役割 調査 華岡青洲は、江戸時代末期に全身麻酔による外科手術に成功した医師で、実験への協力を申し出た母と妻に麻酔薬を飲ませ、副作用で妻が失明するという事故を経て、麻酔薬「通仙散」を完成させた。1804年に世界で初めて全身麻酔下で乳がんの手術に成功した。青洲の医療に対する考え方は「内外合一、活物窮理」という言葉に示されています。内外合一とは「外科を志すものは内科も学ぶべきである」、活物窮理とは「生きたもののなかに真理があるから、深く観察して患者自身や病の特質を見極めなければならない」という教えである。 (3)復習の内容 サリンについて麻原彰晃こと松本智津夫は、自ら設立した宗教団体であるオウム真理教内において、専門知識があり、また自らに対して従順な人材を複数配下に置き、日本を転覆させようとさまざまな兵器を開発する中でサリンにも着目し、土谷正実、中川智正、遠藤誠一らがこれを製造するにいたった。
A.講義の再話 第1回では技術倫理と工学倫理について学習しました。 工学倫理は、技術者個人の倫理で狭い意味での技術者倫理であるのに対して、技術倫理は技術者群の倫理で社会と個人が関わってくる技術者倫理という違いがあります。講義では地下鉄サリン事件のニュースの映像を見て、我々が化学を学んでいるからこそ、その技術を適切に扱うことの大切さについて学習しました。また、農薬の開発を目指して作られた有機リン系農薬は、毒性の強さだけが評価され兵器として使われたといった過去も学習しました。 発表 演題;華岡青洲について調べて、話し合ってみよう グループ名;トリカブト メンバー;佐々木赳、畠平青、佐々木蒼太、松田拓海 華岡青洲は世界で初めて全身麻酔を用いた乳がん手術の成功という功績があり、1760年生まれで1835年に亡くなりました。亡くなってから100年以上経ってから、1952年にこの功績が讃えられ、シカゴの国際外科学会附属の栄誉館に祀られています。 医学進歩のための人体実験は倫理に反するかどうかを考えました。あり側の意見は現代医療に生かされ、医学の進歩に貢献できることが挙げられます。一方なし側の意見は人としての尊厳が失われるといった意見がありました。 復習の内容 復習内容として技術倫理と工学倫理の具体例を考え、その違いを復習しました。技術倫理ではAIの導入によるプライバシーに与える影響を議論したりするといった技術全般にわたる広い概念であるのに対して、工学倫理は自動運転の自動車の設計における安全性の確保、欠陥を避けるといった工学分野に限定された専門的な倫理であるという違いがあることを復習しました。
A.オウム真理教のサリン事件を通じて、せっかく発展してきた科学技術が人を不幸にする道具とならないように、倫理観を持って扱う必要があることを学んだ。例えば、サリンの化学構造式を理解し、その性質や危険性を知ることは、技術者倫理として非常に重要であることだと感じた。科学技術は人々の生活を便利にする反面、使い方を間違えれば凶器となり得る。そのため、エンジニアは常にその知識を正しく活用し、社会に対して責任を負うべきであると考える。 また、華岡青洲について学んだ。そこでは、科学技術の進歩には大きな犠牲が伴う場合があることを理解した。華岡青洲は、通仙散という全身麻酔を開発し、それを用いて多くの外科手術を成功させた。これは、医学の歴史において画期的な業績である。しかし、その過程には、彼の妻と母が自ら進んで人体実験の対象となり、大きな苦痛や犠牲を経験したという背景がある。麻酔は薬物中毒を人為的に引き起こす危険な行為だが、それを安全に制御する知識と技術によって、命を救う医療としての価値が生まれる。 これらの事例を通じて、危険な物質や技術を安全に扱う能力がエンジニアにとって必須であり、無知こそが最大の危険であることを実感した。また、毒にも薬にもなる科学技術をどう活用するかは、使う人の倫理と知識にかかっている。技術者として、社会に貢献する責任を果たすためには、専門知識を深めるとともに、常に倫理的な視点を持ち続ける必要があると痛感した。
A.日本国憲法第13条は、すべての国民に幸福追求の権利を認めつつ、他者の権利を侵害しない範囲での自由を保障しています。この理念は、科学技術と技術者倫理の重要性を示すものです。科学技術は社会に多くの恩恵をもたらしますが、その一方で悪用される危険性も秘めています。オウム真理教による地下鉄サリン事件は、科学知識が無差別テロに利用され、多数の命が奪われた痛ましい例です。この事件は、技術者が倫理観を欠いた場合、社会に甚大な被害を与える可能性があることを示しています。 科学技術の成果には、有機リン化合物のように農薬や医薬品として人類に貢献する一方、化学兵器として使用される危険も含まれます。そのため、技術者にはその二面性を理解し、知識を社会の幸福のために活用する責任が求められます。単に技術を発展させるだけでなく、それが他者の権利を侵害しないか、社会全体にとって有益かを慎重に考慮することが必要です。 また、宗教的信念や思想が技術に影響を与える場合でも、他者の幸福や権利を損なわない配慮が重要です。地下鉄サリン事件では、信仰を理由に科学が誤った方向へ進んだ例と言えます。こうした背景から、技術者が倫理教育を受けることの意義はますます高まっています。倫理教育は、技術者に自らの知識と行動が社会に与える影響を認識させ、科学技術が平和や幸福に貢献するよう導く役割を果たします。 現代社会では、技術者の判断一つで社会の幸福が左右される場面が増えています。持続可能な社会を築くためには、技術者が倫理観を持ち、社会的責任を果たすことが不可欠です。科学技術の恩恵を最大化し、そのリスクを最小化することこそが、技術者に求められる使命であり、結果として人類全体の幸福に寄与する道です。
A.(1)講義内容の再話 哲学と思想における技術者倫理の位置づけについて学びました。オウム真理教は1995年3月20日に地下鉄駅に猛毒であるサリンを散布し多くの死者と負傷者を出しました。地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教の信者は、みな優秀な頭脳に恵まれていました。しかし倫理観が欠如していたため、麻原彰晃の思想を信じてしまい、その頭脳を社会のためではなく罪のない人々を殺すために使ってしまいました。 このようにたとえ優秀な頭脳を持っていたとしても、技術者としての倫理観を持ち合わせていないととんでもないような事件を起こしてしまうことがあります。この講義では化学バイオ工学を学ぶ学生として必要な技術者倫理を学ぶことを目的としています。 (2)発表の要旨 華岡青洲について調べました。華岡は江戸時代末期に全身麻酔による外科手術を成功させた人物であり、また全身麻酔を母と妻に対して人体実験を行いました。麻酔薬は用法用量を間違えれば人を死に至らしめるものであり、華岡の技術者倫理が当時の医学を大きく発展させたと考えました。 (3)復習の内容 全身麻酔の歴史について調べた。全身麻酔の歴史は古代に遡り、ハーブやアルコールが痛みを和らげるために用いられていました。近代麻酔の幕開けは1846年、アメリカの歯科医であるウィリアム・モートンがエーテルを用いた公開手術を成功させたことから始まり、その後、クロロホルムや笑気ガスが導入され、麻酔技術は飛躍的に進化しました。20世紀には吸入麻酔や静脈麻酔が普及し、安全性と精度が向上し、現代では患者の状態に合わせたような麻酔法が利用されています。
A.講義の再話 今回は初回の授業だったため講義のタイトルになっている技術者倫理と工学倫理の違いについて調べました。工学倫理とは工学全体に関わる倫理的な原則や問題を扱うことで、工学倫理には技術の発展が社会に与える影響や利用に伴う危機管理などが含まれています。例えば遺伝子工学の発展に伴って命の選択ができるようになってしまいそれが倫理的問題を引き起こしてしまっているとして議論されています。一方、技術者倫理とは技術者個人の行動や判断に焦点を当てており、技術者が直面する倫理的選択や責任についての倫理を扱っています。技術者は公共の安全や健康を守るために開発を行わなければいけない。技術者倫理は職業倫理やモラルに基づいて技術者がどのように意思決定を行い社会に貢献するのかを強く強調していることを学びました。自分も将来技術者倫理と工学倫理両方を自分自身に問いながら仕事をしようと感じました。 ワークショップの要旨 今回のワークショップでは華岡青洲について調べました。華岡青洲とは江戸時代末期に全身麻酔によって外科手術を成功した人物で、実験の協力に申し出た妻と母に麻酔薬を飲ませたところ、妻が失明するという事故を負った。しかし、麻酔薬をを完成させて、1804年に世界で初めて全身麻酔で乳がん手術に成功した。 復習の内容 華岡青洲について調べてみると青洲はかだという中国の医師がきっかけで麻酔に興味をもっていったということがわかった。
A.(1)科学技術は利便性をもたらす一方で、悪用されると甚大な被害を引き起こす二面性を持ちます。有機リン系化合物の例では、農薬として開発された物質が化学兵器に転用され、地下鉄サリン事件のような悲劇が起きました。倫理観を欠いた科学知識の使用は、破壊的結果を招く可能性があるため、技術者には倫理と責任が求められると私は考えます。 (2)演題:華岡青洲 グループ名:華岡 共著者名:磯亮我、堀尾定一郎、人見一真、松下千聖、鈴木祐涼 役割:データ整理 華岡青洲(はなおか せいしゅう、1760-1835)は、江戸時代後期の日本の外科医であり、麻酔を使った手術の先駆者として知られています。彼は「華岡流」を創設し、植物性の麻酔薬「青洲麻酔」を開発しました。特に、乳ガンの手術において無痛での切除を成功させ、世界初の全身麻酔を用いた手術として評価されています。その技術は、後の医療の発展に大きな影響を与えました。彼の業績は、医学史において重要な位置を占めています。 (3)技術者倫理は、科学技術を他人を不幸にしないように使うべきだと教えています。優れた技術には二面性があり、農薬は化学兵器に転用可能です。サリンは強力な神経毒で、過去にオウム真理教によって地下鉄で使用されました。化学技術は正義を名目に悪用されることがあるため、倫理的な判断が重要です。科学技術を社会の利益のために使い、人命を守るために慎重であるべきであると私は考えます。
A.(1)サリン、朝鮮朝顔、トリカブトの使用歴史について サリンは害虫駆除薬であったが、有機リン化合物の強い神経毒であることが判明した。 朝鮮朝顔は、華岡青洲が自らの妻に全身麻酔として投与し、全身麻酔の前例を作った。しかし、この朝鮮朝顔は有毒植物である。このことから毒と薬は紙一重であり、技術力の有無は薬を毒に、毒を薬にする。 トリカブトはヨモギなどの食用の植物として間違われやすく、知識がないと誤飲してしまい、人体に大損害を招きかねない (2)華岡は日本の医師であり、世界初の全身麻酔による手術を成功したことで知られている。 麻酔薬には朝鮮朝顔を利用した蓬仙菜という薬として乳がん患者に使用し、全身麻酔を用いた手術を成功させ、医学誌において後世に名を残した。 (3)・サリンについて、ドイツのバイエル社がジャガイモの害虫駆除薬として開発したが、有機リン化合物の神経毒としての危険性が指摘され、使用基準が厳しくなった。 これを利用してオウム真理教の信者たちが1995年3月20日に地下鉄にてサリンを散布し、大量殺人を犯した。知識は豊富に兼ね備えていたが、信者の正義のゆがみにより殺人が正義になってしまった。 ・朝鮮朝顔は清岡青洲が世界で初めて通仙薬を用いて全身麻酔薬を成功させた医師である。 実際はスコポラミンの急性中毒によって麻酔した状態となっていたが、毒は確かな技術力と知識があることで薬に転ずることが可能であるということを世に知らしめてくれた。 ・トリカブト保険金殺人事件はトリカブトを用いた殺人事件で有名であるのと同時に、テトロドトキシンとアコニチンの毒作用を細胞スケールで理解し、実行に至った巧妙な事件でもある。 豊富な知識を用いて罪を犯した事件の一例である。
A.(1)華岡青洲についてら調べた。 華岡青洲とは、世界で初めて全身麻酔を用いた乳癌手術を成功させた人である。 (2)1785年に、華岡青洲は、京都での医術修行を終え、故郷である紀伊の国に戻ってきた。彼は漢方の一種である古方を学ぶ一方、オランダ流外科を修め、最先端の医術を身に付けた。 乳がんは、切れば患者の命が危ういとされていたので、当時は外科治療の対象ではなかった。 なので、乳がん切除のような大手術は、全身麻酔をしなければ患者は耐えられない。彼はこのような医術の限界を痛感することにもなった。 そして彼は、先人の用いた麻酔薬の処方を改良し、延べ十数人のボランティアの協力を得て有効性と安全性を確かめ、母親と妻が投与試験に参加したとも伝えられている。 そして、ついに1804年の10月に青洲は六十歳の患者に対する乳がんの手術に挑んだ。患者に脚気と喘息があったため、四〇日以上もかけてそれらの治療を行うなど、青洲は慎重に手術前の準備を進めた。そして、乳房から癌だけを摘出する手術は見事に成功した。その後、青洲のもとには麻酔や手術の方法を学ぶために、多くの若い医師たちが集まってきて、日本の外科手術の発展に繋がった。 (3)復習として、華岡青洲が使用した麻酔薬について調べた。麻酔薬に使われたのは、チョウセンアサガオを主成分とした「麻沸散(まふつさん)」による麻酔である。これはよく効き、有名な麻酔薬の1種である。
A.(1)工学倫理とは、技術者が社会に対して果たすべき倫理的義務である。難しくも新しくもない学問である。危険なものを安全に行う自覚をもって使うことである。技術者倫理の倫理は、力(権利)を持っている人が持つべきであり、知識は力=権力である。原子力発電は本当にいいの?という疑問に対しては技術者倫理の分野である。福島第一原発事件などは倫理に問われてしまう。何故かと言うと世間の目が厳しくなりつつあるため対処せざるおえなくなってしまう。いちばん怖いのは無知であることをこの時点で倫理違反なのである。工学倫理と技術者倫理の違いはふたつある。範囲の違いと焦点の違いである。工学倫理は、エンジニアに特化、設計開発、技術者倫理は、広い技術全般の倫理問題、社会的影響である。 (2)華岡青洲について調べた。華岡青洲は、江戸時代に全身麻酔による外科的手術に成功した。実験で自分の実の母と妻に薬を飲ませて人体実験を行った。これ踏まえて麻酔薬である、「通仙散」を完成させた。この考え方は、内外合一、活物窮理である。 (3)地下鉄サリン事件について調べた。サリンは一滴で死に至ることがわかった。ハーバー・ボッシュ法で毒ガス製造機である。植物には知らないでいるだけで実は毒成分を持っているものも存在している。例として、トリカブト、チョウセンアサガオなどが知られている。これらも全身麻酔として使われている。実際にこれを使って行うかは個人次第であり、こういう場合を技術者倫理と言う。
A. 工学倫理と技術者倫理について学習で、工学倫理は組織的に取り組むべきものであり、技術者倫理は技術を得た者が知るべきものであることがわかりました。また、過去の事例として、初めて麻酔による手術を行った華岡青州をもとにしてそれらについても、工学倫理、技術者倫理のそれぞれの観点で学習しました。 グループワーク【華岡青州について】 渡辺、山本、大村、千葉、小野寺 私たちは華岡青州について調べ、過去にあった人体実験などのことについて議論しました。華岡青州は江戸末期に、全身麻酔であるマンダラケの花などを原料にした通仙散の開発に成功し、初の癌摘出手術を行いました。しかし、その功績の裏では、効能を調べるために人体実験が行われるなどの倫理的に問題のあるような実験も行われていました。全ての特性がわからない状態で人体に使用することは多くの危険性を伴うため、あってはならないことであると思われる反面、この過程があったからこそ今の医療の発展があることも考えると、多少は許されるべきでもあると思いました。 また、現在の麻酔の主成分を調べてみて、毒性が弱く、効き目が前身のものと比べさらに強いリドカインが主に含まれることが多いことがわかりました。そして自身の身内までも巻き込んで、医学の発達のために研究を行ったといった華岡青洲が行ったようなことなどがあったからこそ、現在の医学があることを忘れてはならないと改めて思うきっかけになりました。
A.(1)地下鉄サリン事件はオーム真理教によって引き起こされた事件である。彼らは優秀な頭脳を持っており、麻原彰晃の教義を信じていた。彼らはその卓越した頭脳と化学知識を用いてサリンを合成し、地下鉄にサリンをばらまいた。技術者として知識を持つとき、倫理観を持つことが必要とされることがわかる。また華岡青洲は世界で初めて麻酔を用いた外科手術を行った。チョウセンアサガオを用いて通仙散を作成した。この時進んで自らを人体実験に捧げた妻と母がいた。 (2)華岡青洲について/山本瑞貴・大村暦一郎・小野寺裕己・渡辺亮介・千葉光起 華岡青洲の歴史について調べた。江戸時代末期に全身麻酔による外科手術・通仙散の開発を行った。妻と母の人体実験を得て開発され、世界で初めて麻酔を用いた乳がんの外科手術を行った。また春林軒を立て、医師を育てた。これにはチョウセンアサガオが用いられ、特に趣旨に有毒なアルカロイド成分を含む。誤飲すると瞳孔が開き、強い興奮、精神攪乱から量が多いと死に至る。現代では解析技術が向上し、人体実験ではできるだけ安全性が分かったうえで使用される。また契約も正式に行うことによってお互いに納得したうえで使用されるようになった。 (3)一般的に有名な毒について調べてみた。テトロドトキシンはふぐ毒の成分である。神経の活動電位発生維持にNa+透過性が増大するのを阻害し、興奮伝達を阻害する。また、筋細胞の膜のNa+チャネルも阻害する。結果、神経と筋肉の両方に麻酔を起こし、呼吸ができなくなり、死亡する。解毒剤はない。
A.(1)技術者倫理とは技術力のある人が危険なものを安全に使いこなすためのものである。力や知恵、知識をもっている人が技術力のある人であり、最も恐ろしい倫理違反は無知であることである。そのため、知識を持ちそれを使えるようにするために、自分が学んだ分野について責任を持つことが大切である。技術者倫理に関わる代表的な事件としては「地下鉄サリン事件」が挙げられる。この事件は1995年3月に東京都内の地下鉄車両内で発生したテロ事件であり、オウム真理教というカルト団体の信者が地下鉄の車両内に神経ガスであるサリンを散布したために死亡者や多数の重軽傷者が出た事件であった。この事件は技術を悪用したために起こった事件だと言える。優秀な技術者とは危険なことを悪用せず安全に行うことができる人のことである。毒として知られるトリカブトはアイヌ民族が狩猟で使うために育てていたり、チョウセンアサガオに含まれるスコポラミンは全身麻酔に使われる。このように、危険なものを安全に正しい目的のために使うことができる人が優秀な技術者であるといえる。ゲーム理論で知られる囚人のジレンマのように、損得と善悪は必ずしも一致しない。そのため、豊富な知識を持ったうえで正しい判断をし技術を行使できる技術者が求められる。 (2)演題:華岡青洲について グループ名:華岡青洲 共著者名:高梨結花 役割:責任著者 華岡青洲は麻酔の開発を行った人物である。動物実験や人体実験を行い、人体実験には妻や母が参加した。また、麻酔の開発は乳がん手術の発展に大きく関わった。当時の乳がんの手術は麻酔なしでは痛みを伴うため大きな切除ができずうまくいかないことが多かった。しかし、西欧での手術の成功例や華岡の乳がんで亡くなった妹への強い思い入れが、華岡の麻酔開発や手術への導入に大きく関わっていると考える。 (3) 華岡青洲について改めて調べ、清州が手術に用いていた縫合糸について興味を持った。清州は麻糸や木綿に白蝋を塗って滑りをよくしたものや絹糸が使っていたことがわかった。縫合糸は体内に残されるものであるため異物反応を起こしやすいが、絹糸を用いることで異物反応を防止できる。絹糸は組織透過性が高いため、創部の炎症が起きにくく抜糸の際にも痛みが少ないとされており、現代医療においても最近まで使われていた。また、単一の糸であることから最近が付着するリスクが低いと言うメリットもある。 清州の時代にはこのメカニズムは発見されていなかったにも関わらず、絹糸が縫合糸として使われていたことに当時の医療分野の進歩を感じた。
A.科学に関わる技術者に求める倫理として、環境やエネルギーに配慮すること、誠実に物事に取り組む態度が必要であることを学びました。技術とは、危険なものを安全に取り扱うための手段であることを学びました。具体的な例として、人類は火を安全にかつ倫理的に取り扱うことで文明を発展させてきたことを学びました。工学倫理では、この意識をしっかりと持つことが重要であることを知りました。技術者倫理は大きく分けて二つあり、工学倫理と技術倫理がある、そして工学倫理がメインであることを学びました。技術者倫理の技術者とは技術がある人(知識という力のある人)のことであり、技術とは危険なものを安全に扱うために必要なものであることを学びました。一番恐ろしい倫理違反は無知であり、自分に学んだ知識に責任をもって行動していくことが必要であることを学びました。過去に起きた技術者倫理の重要性が認識されたきっかけになった出来事として、地下鉄サリン事件があることを学びました。そのニュースを見て、地下鉄職員の技術者倫理の水準の高さ、いかにおぞましい事件であったのかというように感じました。無機工業化学で習ったハーバーボッシュ法のハーバーさんは晩年毒ガス製造を行っていて、その進化したものがサリンであることを学びました。有機化合物の研究をする場合は(油系のものは浸透性が非常に高い)非常に危険なものを扱うため、注意が必要であることを学びました。具体的にはP、N、Sの元素記号のものは極めて危険であることを学びました。権力は必ず腐敗し、そのきっかけは邪道であることを学びました。トリカブト(アイヌの人々が鎗に塗って熊を行動不能にするために使う)やチョウセンアサガオ(スポコラミン、煎じすぎない、全身麻酔薬)という毒劇物があることを学びました。このような知識を持って、どのように行動するかが技術者倫理であることを学びました。
A.(1) 講義では、人々が安心安全に暮らしていくためには一人一人が決まり事やルールを守ること、他人に迷惑がかかってしまうかもしれないと感じた行為などは決まりがなくても慎みあいながら生活していく責任があるという事を学んだ。また、技術者とは技術力のある人の事であり、技術とは危険なものを安全に使いこなすことであることや、技術力がないのに技術者といってしまった時点で倫理違反となってしまうこと、一番怖い倫理違反は無知であることなどを学んだ。工学倫理と技術者倫理の違いについても学んだ。企業経営者や技術者の倫理観の欠如による検査データの改ざんなどが発生しているため、これらを防止することが求められている。 (2) 今回のワークショップでは華岡青洲について調べてかいた。華岡青洲は外科医であり、「通仙散」の開発をした。また、全身麻酔による乳がんの手術を世界で初めて成功させた。 (3) 授業でも取り扱ったが、工業技術基礎の教科書の6ページからのところを復習した。工業技術基礎は工学の専門分野の科目の学習に先立って工業の各専門分野に共通に必要である知識・技術・態度などを実験・実習を通して体験的に学習する科目であることを復習した。工業技術基礎でできるだけ幅広い分野の知識や技術を身に着け、人と技術との関わりや安全・環境について考えられるようにしたいと考えた。幅広い分野の知識を身に着けることで、今後思わぬ時にその知識が生きてくる可能性があるため、技術者倫理の授業を大切にしていきたいと感じた。
A. そもそも倫理とは権力など力のある者が持つべきものである。ここで、工学倫理とは工学を行う技術者個人の人間としての倫理を示す。また、技術倫理は技術者という群の持つ技術と社会の関わりを示している。技術者を名乗りながら、無知であることは倫理違反となる。ここでいう技術者は技術のある者を指す。ここでの技術は工学を示し、「危険なものを安全に使いこなす」ことを指す。工学倫理では「危険なものを安全に使いこなす」という自覚を持つことが重要である。また、そのためには知識を持つこと、危険な用途で使用しないことが必要である。 演題:華岡青洲の成功の裏側 グループ名:りゅうかくさん メンバー:赤池佳音、五十嵐千紘、?橋可奈子、?橋美羽、松本凛 華岡青洲はチョウセンアサガオから通仙散という全身麻酔薬を開発した。この麻酔はスコポラミンという成分の中毒によるものである。この全身麻酔薬の開発により様々な外科手術を成功させた。しかし、この通仙散の完成には多くの動物の犠牲、人体実験に参加した青洲の妻と母がいる。特に妻は失明している。この事象での倫理的な問題について検討した。?多くの動物の犠牲について、洗練された全身麻酔薬を開発してから実験すべきだったと考える。しかし、鎖国中であったことから海外の文献や事例についての情報が不足していたことが考えられる。?人体実験について、大きな問題はないと考える。青洲の妻及び母は、人体実験に自ら参加を希望したからである。同意のもとで行われているため、倫理的に大きな問題ではないと考えた。 上記の平常演習から人体実験と臨床実験の違いについて興味を持った。現代では臨床実験という形で治験を行っている。この違いが存在することで人体実験では倫理的な問題が発生する可能性があると考えた。検索前のイメージについて以下に記載する。 ・人体実験:命の保証がない実験、同意を得ていない違法な実験 ・臨床実験:安全性は確認しているものの命の保証はされない実験、同意を得る実験 検索した結果を以下に記載する。 ・人体実験:同意を得ていないなどの非倫理的で無謀な実験 ・臨床実験:同意を得たうえで、治療などの有効性を確認する安全性が保証された実験 上記のような違いがあることがわかり、イメージと似たようなものであった。 ここから②の平常演習の華岡青洲の行った人体実験は臨床実験と呼べるものであると考えた。上記から人体実験は同意を得ていない実験であることがわかった。今回取り上げた実験は同意のもとで行われている。そのため、人体実験よりも臨床実験が正しいと考えられる。 ・千葉大学病院 臨床試験部「治験、臨床試験とは」 https://www.ho.chiba-u.ac.jp/crc/patient/clinical_trial.html (2024/10/03閲覧)
A.(1)第1回の授業では、技術倫理と工学倫理について学びました。教科書には、技術倫理は狭い意味での技術者倫理であり技術者個人の倫理、工学倫理は社会と技術のかかわり、技術者群の倫理と書いてありました。また、授業内では地下鉄サリン事件やトリカブト、チョウセンアサガオという毒性のある花についても触れました。医療の世界では、上手く使えば有用となる一方で、使い方を誤れば人の命を奪いかねないものになります。 (2)グループでは、華岡青洲について調べました。華岡青洲は、世界で初めて全身麻酔を用いた乳がん手術の成功をした人だということがわかりました。この医学進歩のために人体実験を行うことは倫理に反するかどうかが問題視されます。私の考えとしては、倫理に反さないと考えます。人体実験自体は人の命を奪うということで倫理違反に見えるかもしれないけれど、それにより医学が進歩すれば、この先多くの命が救われる可能性があるためです。だからといって、煩雑に作業することは倫理違反に当たると思います。全身麻酔も薬にもなるし毒にもなります。毒だとわかっていても人に対して使用するのかどうかを熟考することが大切だと感じました。 (3)復習として全身麻酔の仕組みについて調べました。全身麻酔薬は、主に中枢神経系(脳と脊髄)の神経活動を抑制することで効果を発揮します。これにより、外科手術などが可能になります。しかし、麻酔薬の量を誤ると神経細胞にダメージを与えたり、肝臓や腎臓への負担や認知機能障害を引き起こすことが知られています。そのため、麻酔科医は患者ごとに麻酔薬の選択や投与量を慎重に調整し、リスクを最小限に抑る必要があります。倫理に関連させると、麻酔科医は患者の安全性を第一に考え、事前に説明を行なったり、適切な作業をすることが必要不可欠だということがわかりました。
A.1)講義では、工学倫理と技術倫理の定義について学んだ。工学倫理は危険なものを安全に使いこなす仕事をしているという自覚を持つことであり、技術倫理は技術によって環境に与える影響などを考えることである。本講義の技術者倫理とは前者の工学倫理を指している。また、故意的に危害を加えようと技術を行使したことにより生じた事件として、オウム真理教サリン事件がある。これにより鉄道会社の会社員が2名命を落とした。この事件より、知識や技術を正しく使えるように判断することが求められることを学んだ。 2) 議論では、「華岡青洲について調べて、話し合ってみよう」という課題に取り組んだ。班は、ももちゃんずでメンバーは、市井桃子、相内彩果、山本圭織、川村和佳子、佐藤有紀乃と堀江優花で行った。華岡青洲は人体実験や動物実験を実施し、全身麻酔を確立させた人である。これについて、私は製薬の研究は動物実験や人を使った検体を行うことが必須であると思うが、やみくもに行うことはよくないことであると考え、班ではこのような実験は本人の同意が必要であると考えた。 3)技術者倫理の言葉の定義について学んだ。事例を踏まえ、技術者の判断がヒトの死の結果を生むことを知った。判断ひとつで人の命を奪わないように、知識を身につけ、凝り固まりすぎない柔軟な考えによって危険なものを扱っているというように意識しようと思った。今後の技術者倫理の講義では一般的な考え方のみではなく、技術者としてどう考えるかという観点を持ち、事例について考察していきたいと思う。
A. 今回の講義では、オウム真理教サリン事件と華岡青洲の生涯について考えました。オウム真理教サリン事件は、害虫駆除剤として使われていた有機リン化合物を元に作られたサリンを地下鉄にばらまいたことで起きたテロ的事件です。オウム真理教信者のなかには科学な知識をもつ人もいましたが、麻原彰晃の教義により殺人を正当化していました。 また、華岡青洲は朝鮮朝顔に含まれるスコポラミンを用いて人為的薬物中毒である麻酔を行い外科手術を成功させてきました。しかしその麻酔の完成には母と妻への人体実験の犠牲がありました。人を生かすも殺すも物を扱う知識が無ければなすことはできないということです。 今回のワークショップでは、華岡青洲の生涯について調べ、学ぶというものでした。華岡青洲は1760年?1835年に生きた外科医であり、麻酔の手術を成功させ、1804年に乳癌の摘出を成功させました。彼を表す言葉として「この人は医術は心に浮かんだことに手が反応し、口で説明することも文章に書いて残すことも出来ない。それは力のようなものであると…」つまり、技術力はあるがそれを後世へ残すことをしなかった人なのだということが分かりました。 今回の復習として、今回学んだ技術を扱うには知識が必要だということ、また、それが正しい行いなのか判断する力が必要だということから、実験を行う際の手順の意味と順序の関係を調べ意味付けを行い実験に取り組みました。書いてある手順通りにこなすだけでは身に付かない理解度を上げることが出来ました。
A.かつて日本を震撼させたオウム真理教が、地下鉄で無差別テロを引き起こした際に使用されたサリンはかつて若い学生が作成したものである。サリンの構造式自体もそこまで複雑ではなく、学生の中には作成できるものがいるだろう。そのため、今のうちに技術者として持つべき倫理について学び、今まで学んできた知識を正しく扱えかえるようになるべきである。 華岡青洲は世界で初の全身麻酔の手術を行い、乳がんを切除している。また通仙散の全身麻酔によって、数々の外科手術を施術を行った。通仙散の完成には、進んで自らを人体実験に捧げた妻と母の功績が大きい。この通仙散は曼荼羅華の実(チョウセンアサガオ)、草烏頭(そううず・トリカブト)を主成分とした6種類の薬草からできており、これらの薬草から発生する麻酔の効果はスコポラミンの急性中毒によるものである。華岡青洲は常に「内外合一活動窮理」を唱え、日本伝統の漢方医学と外国から伝わったオランダ医学を区別せず、机上の空論ではなく実験や実証を重んじることを弟子たちに説いていた。 曼荼羅華の実(チョウセンアサガオ)は全体にアルカロイドを含み、特に種子と花に毒性があります。摂取すると、幻覚や意識混濁などの症状を引き起こすことがある草烏頭(そううず・トリカブト)根や葉には高い毒性成分であるアコニチンを含み、特に根が強い毒性を持つため、誤って摂取すると重篤な中毒を引き起こす恐れがある。通仙散の素材となっているこれらの薬草がそれぞれ毒性を持つ以上、複合させ、使用するためにはより正確な知識とデータが必要になる。当時の技術で麻酔を完成させるには人体実験もやむを得なかっただろう。
A.(1)この講義では、オウム真理教サリン事件や華岡青洲の麻酔事件などについて学びました。オウム真理教サリン事件については、化学の知識を持った優秀な方々がサリンを実際に製造して地下鉄にばらまいたというとても残酷な事件であることを改めて知りました。この事件からわかったことは、実行した人はみな優秀な頭脳の持ち主であり、殺人が正義であるという信念から、人を殺すために持っている知識を駆使して有害物質を作り出しだという恐ろしい知識の使い道であったことです。 (2)グループワークでは、華岡青洲の経歴についてまとめました。華岡青洲は京都で医学修行を行い、その後渡欧してさらに医学について学び乳がんを手術で治療できることを知ったそうです。このことを学んだ後に、麻酔法を完成させがんの医療を進歩させました。その後、何度かの試験を経て麻沸散による全身麻酔を実現させましたが、麻沸散は取り扱いが難しく適切な管理方を身につけないと事故が起きることから口外しないことにした結果事故が起こってしまったそうです。 (3)この授業の後に復習した内容として、トリカブトについて調べました。トリカブトによる事故としては、早春から初夏にかけての山菜採集時期に、トリカブトの芽生え時期の葉と酷似している食用野草のニリンソウやモミジガサなどと間違って誤食される中毒事故があることや、手足の痺れ、腹痛、嘔吐、下痢などの中毒症状があることがわかりました。
A.(1)科学技術の知識を利用して、他人を不幸に陥れた例として、オウム真理教の地下鉄サリン事件が挙げられた。オウム教信者は実際にサリンを製造し、麻原彰晃を信じて殺人が正義と考えていた。なぜ、殺人が正義と信じていたのでしょうか。信教の自由が憲法で保障されているが、他人の基本的人権を侵すことは信じてはいけない。技術者倫理とは、技術者がモノづくりをするうえで、その技術やモノが社会に与える影響を考え、本当に作っていいものなのか考えることである (2)華岡青洲は、江戸時代に全身麻酔を用いた乳がんの摘出手術に成功した人物である。通仙散(麻酔薬)には、チョウセンアサガオやトリカブトが用いられた。通仙散の人体実験では実母と妻が協力し、実母は亡くなり、妻は失明した。華岡青洲は、技術のないものが作れないように研究を弟子以外には公開しなかったことは正しいことであると思った。しかし、本人の了承を得ているとはいえ、人体実験によって人が亡くなったり、失明したことはどうなのか、人を救う技術を見出しただけに難しい問題のように感じた。 (3)技術者(エンジニア)には、モノづくりのための応用力と構想力が必要で、実際の製品を製造するため、技術者が習得しておかなければならないものがある。それは、技術者倫理である。何かものを発明、開発するときに社会の安全や健康、環境に対する影響を予見し、地球環境の保全、次世代にわたる社会の持続性の確保に努めなければならないことである。
A. この回の授業では、工学倫理について学ぶためにまず、技術者の思想について学びました。技術者の思想に関連する過去に起きた大きな事件として、オウム真理教による「地下鉄サリン事件」の特集がありました。ここでは、素晴らしい技術者が教団に入信し信者となっていました。彼らが大衆に対する社会的な倫理観を失い教団の意思のもと、その技術力のみを発揮してしまったことでサリンが製造・散布され数多くの死傷者を出す結果となりました。 グループワークでは華岡青洲についての調査を行いました。華岡青洲は世界で初めて全身麻酔により乳がんの手術を成功させた人物で、麻酔薬の研究に取り組んでいました。動物実験と人体実験による研究を行い、技術の発展に努めましたが現代の倫理観に合わせた場合に一部から反感の声が上がっているようです。伝えられている話によれば人体実験において被験者となったのは華岡の身内であり同意がとれていましたが、動物においては当然そのようなものはないからです。しかし私たちは、そのような実験がなければ現代の医学の進歩にまで結び付かず、彼の実験は必要な実験であったと考えました。 日本では個人の思想の自由が保証されていますが、それに技術者としての倫理が侵されてしまうと、地下鉄サリン事件のような重大な事件に繋がってしまうことがわかりました。そこから社会に対する倫理は個人または宗教による思想に押しつぶされてはいけないと感じました。
A.(1)オウム真理教地下鉄サリン事件や華岡青洲が行った実験について知ることで、工学倫理や技術者倫理について学びました。技術者とは技術力のある人のことを指し、危険なものを安全に使いこなすことが要求されます。技術者は、他人に害をもたらす可能性のある危険物を扱うことが可能なため、工学倫理・技術者倫理について学ぶ必要があります。また、工学倫理の基本は「危険なものを安全に使いこなす仕事」をしているという、明確な自覚を持つことにあります。 (2)演題:華岡青洲について調べて、話し合ってみよう グループ名:ももちゃんず 共著者名:佐藤有希乃、市井桃子、川村和佳子、堀江優花、相内彩果 華岡青洲は妻と母を実験台にすることでチョウセンアサガオやトリカブトを用いた麻酔薬の研究を行いました。華岡青洲が行った人体実験について、妻と母は同意のうえで麻酔薬を飲んでいるため、きちんと危険性の説明をしているのであれば問題はないと思いました。その一方で、沢山の犬を実験台にして殺したことは倫理的に正しい行いではないと思いました。現代であれば、動物実験を行わずに研究を進めることは本当に不可能なのか考える必要があると思いました。 (3)オウム真理教地下鉄サリン事件についてさらに調べました。オウム真理教地下鉄サリン事件は、1995年3月20日に起きました。サリンは、有機リン系の化学物質であり、体内に吸収されると呼吸筋に障害を起こしたり、呼吸中枢を麻痺させたりして死に至らしめる物質です。オウム真理教の幹部構成員らが、日比谷線、千代田線および丸ノ内線の各車両内において、サリンを流出気化させて散布し、乗客13人を殺害、5800人以上にサリン中毒症の症状が現れました。
A.(1) 華岡青洲は、江戸時代末期に全身麻酔による外科手術に成功した医師である。医学を学ぶため、23歳で京都に出た青洲は、中国の華佗という医師が麻酔薬を使った手術で多くの人を救ったことを知る。そして、自ら麻酔薬を作って人々を救いたいという気持ちを持って故郷の紀州平山に帰った。父のあとを継いで治療にあたりながら、麻酔薬の研究にも取り組んだ。 実験への協力を申し出た母と妻に麻酔薬を飲ませ、副作用で妻が失明するという事故を経て、麻酔薬「通仙散」を完成させた。1804年に世界で初めて全身麻酔下で乳がんの手術に成功した。成功を聞きつけた患者や医学生が全国から訪れ、青洲は診療所と学校を兼ねた「春林軒」を作って、医師を育てた。 (2)華岡青洲が全身麻酔による手術を行なったこと、通仙散を開発したこと、学校を建てて医師を育てたことを発表した。また、マンダラゲの花の毒性について、種子に有毒なアルカロイド成分を含み、誤食すると瞳孔が開き、強い興奮と精神錯乱、量が多いと死亡することを発表した。また、現代では解析技術が向上し人体実験では出来るだけ安全性がわかった上で使用され、契約も正式に行うことによってお互いに納得した形で使用するようになったことを発表した。 (3)まず、華岡青洲が何を行なった人かを復習した。次にマンダラゲの花にはどういう成分が含まれていて食すとどのような効果があるのかを復習した。また、現代ではどのようになっているか復習した。
A.(1)科学技術は世のため人のためのものであり、人を攻撃するために使用してはならない。地下鉄サリン事件では、優秀な科学者によって多くの人の命が奪われてしまった。化学の知識を行使する際は、危険なもの安全に使うという意識を持たねばならない。また、科学者としては、科学についての知識や技術を修めていることを前提としており、そうでないのに科学者を名乗ることは明確な倫理違反である。なぜなら、知識がなければ危険な事や物について判断することができず、科学者の名のもとに間違った認識を広めたり、危険な行動をしてしまうことがあるからだ。 (2)演題:華岡青洲について調べて、話し合ってみよう グループ名:グループα 共著者名:山野凜 古川希 小笠原崇 南翔太 揚妻伊吹 奥石陽斗 役割:執筆 華岡青洲という人物について調べた。華岡青洲は世界で初めて乳がんの手術を成功させた人物であり、動物や人体実験を用いて手術を成功させた。高度な技術と知識を自分の弟子以外に安易に教えなかったことから、現代の倫理に近い価値観を持っていたと分かる。手術では、有毒のチョウセンアサガオやトリカブトを処方した。 (3)チョウセンアサガオとトリカブトがどのような毒性を持つのかを調べた。チョウセンアサガオは神経毒のトロパンアルカロイドを含み、誤食すると皮膚の紅潮、心拍数および呼吸数の増加、めまいを起こし、続いて元長、幻覚、意識の混濁、妄想などの神経系症状を起こす。トリカブトはアルカロイドを持ち、根を誤食すると舌がしびれ、次第に全身が痺れ、呼吸困難を起こす。このような毒物を薬とする技術に驚かされる。
A. 技術者倫理で扱われる倫理とは主に、技術者が心がけるべき道徳心のことを表していた。具体的には技術者は倫理を持たなければならず、危険なもの安全に扱う知識を身に着けていなければならないというものだ。次に倫理についてだが主に2つ存在しており、それは「工学倫理」と「技術倫理」である。「工学倫理」はエンジニアリングに関わる個人と組織が直面する倫理問題及び意思決定の研究もしくは、技術発展に関わる人々と組織における倫理的振る舞いなどの研究のための倫理である。それに対して「技術倫理」とは現代技術による社会実験での被験者の人権をどのように守るかを示している。特にその中でも「技術者倫理」で示される倫理は権力を表しており、技術のある人が危険なものを安全に使いこなす義務が発生していることが表されている。技術を持たない人が技術者を名乗るといくら無知であろうと倫理に違反してしまうことから気を付けなければならない。 今回「華岡青洲について調べて、話し合ってみよう」について「可視化」の役割でワークショップを行った。グループ名は「モータリゼーション」。共著者は山本瑞貴、小野寺裕己、渡辺亮介、千葉光起、大村暦一郎である。私たちの班では華岡青洲の経歴について主に調査した。その結果華岡青洲は江戸時代末期の全身麻酔による外科手術をしていた人であることが分かった。その時に用いられたものとしてはマンダラゲの花、通称チョウセンアサガオであり、種子に有毒な「アルカイド成分」を含み誤飲してしまうと瞳孔が降ら気強い興奮や精神が錯乱してしまい量が多いと死に至ることが分かった。 また後日復習することによって、現代では解析技術が向上したことで、人体実験ではできるだけ安全性が分かったうえで使用されるようになった。さらに契約も正式に行われるようになり、お互いに納得したうえで使用されるようになったことが分かった。
A.【講義の再話】 オウム真理教の地下鉄サリン事件から講義は始まりました。オウム真理教がおこした事件は倫理的問題として扱われています。私の生まれる前の事件であり、知らない若者も増えてきていると思いますが、決して風化させてはいけない事件であると思います。このあとは毒について学びました。庭や大学の敷地にはえている植物も扱い方をまちがえれば毒になり、人を殺める可能性もあることを学びました。私たちは人に毒となる物質を研究室などから持ち出せる環境にあります。これを悪用しないためにも倫理を学ぶことがどれほど重要なのかを再確認しました。 【発表の要旨】 ・演題 華岡青洲について調べて、話し合ってみよう ・グループ名 手越復帰 ・グループメンバー 石岡桜、宮原杏奈、菊池沙姫 ・役割 Resources 華岡青洲は江戸時代の医者です。妹を乳がんで失い、それから乳がんの手術をするようになりました。通仙散という麻酔薬を開発しました。麻酔薬の開発に際して、妻が失明するなど人体実験を行っていました。 【復習の内容】 私は、薬の開発は素晴らしいことであるが、人体実験を繰り返していたことは良くないと思いました。妻や家族が望んで治験者になったとしても、身体に影響が残ってしまった責任は華岡青洲にあると思います。現在、日本で新薬の承認のためには治験が行われています。医者がすぐに駆け付け、対応できるようになっていることの背景には、過去行われてきた人体実験の影響があるのではないかと思いました。
A.(1)工学倫理とは、技術者が社会に対して果たすべき倫理的義務のことである。技術倫理とは、技術者個人ではなく、技術者群を対象としていて、技術と社会の関わりを扱い、特定の技術問題の是非を考えることである。技術者倫理とは、工学倫理の考えに近く、技術者個人が対象であり、技術者個人の倫理的葛藤を扱い、技術分野を問わず、共通で普遍的なものである。技術者は、技術力のある人のことを言い、危険なものを安全に使いこなす力を持っていなければならない。無知で力をふるうことが倫理違反である。知ってて悪用された事例が、地下鉄サリン事件である。サリンは、1滴触れただけで死んでしまう劇物であり、戦争兵器としても使われたものである。 (2)平常演習 華岡青洲について調べて、話し合ってみよう。 グループA メンバー 村田翔太朗、中井怜、小川峻世、倉本泰地、堀田康介、佐藤和哉 江戸時代後期に全身麻酔による外科手術を成功させた。妻と母を被験体として人体実験を行った。麻酔薬は用法・用量ヲ間違えれば人を死に至らしめるものであり、青洲の技術者倫理が当時の医学を大きく発展させたと考えた。 (3)工学倫理の基本は、「危険なものを安善に使いこなす仕事」をしているという、明確な自覚を持つことにある。技術倫理とは、特定の技術、例えば、原子力や遺伝子組み換えは是か非か、それらが社会にどのような影響をもたらすか、社会はそれらの技術をどのように扱うべきか、といった問題のことを意味している。技術者倫理とは、狭い意味では工学倫理と同じになるが、広い意味であると、工学倫理と技術倫理の両者を含む。
A. 工学倫理の基本は、「危険なものを安全に使いこなす仕事」をしているという明確な自覚を持つことであり、技術者倫理と近しい意味を持っている。そのため技術力のある人であることであることが前提となっている。この講義では地下鉄サリン事件を扱った。これは1995年3月20日に東京の地下鉄にサリンがまかれた事件であり、多くの人が死傷しました。サリンを製造したオウムの信者たちはサリンを作る技術を持っていたが、技術者倫理を誤ったためこのような事件が発生したと想像できる。 華岡青洲は、江戸時代に活躍した医者である。主な功績として、世界で初めて、全身麻酔による外科手術を行ったこと、全身麻酔用の薬である通仙散を開発したことが挙げられる。この通仙散はチョウセンアサガオの花から抽出される成分から作られる。また、後進の育成のため「春林軒」という学校を設立した。 華岡青洲は、江戸末期に活躍した医者である。主な功績としては世界で初めて全身麻酔による外科手術がある。青洲は通仙散というマンダラゲとチョウセンアサガオという植物から抽出した成分を用いた麻酔薬を開発した。その後、開発した通仙散を用いて乳がんの摘出手術を行った。 一方で、青洲は通仙散を開発する過程で、妻と母を実験台にしており、妻は副作用により失明している。新しい技術が生まれる過程で犠牲が生じることは一定程度許容されると考えるが、常に犠牲を減らす努力をしなければならないと考える。
A.1.講義の再話 この講義では思想と倫理について学びました。例として、オウム真理教による地下鉄サリン事件についての話を聞きました。この事件は1995年3月20日に起こった、猛毒であるサリンという化学物質を地下鉄駅にばら撒き無差別に人々を殺した事件です。事件を起こしたオウム真理教の幹部には高学歴な人間もいて、このような化学兵器が開発できたと言われています。そして、そんな人々は教祖である麻原彰晃の教義を信じて殺人が正義だと考えていました。 2.ワークショップ ワークショップでは、華岡青洲について調べました。調べた内容としては、青州は江戸時代の末期に全身麻酔による外科手術を成功させました。この手術には妻と母を被験体として人体実験を行いました。私たちは、麻酔薬は用法容量を間違えれば人を死に至らす危険なものであり、青州の当時の技術者倫理が現代までの医学を大きく発展させたことは間違いではないことであると結論づけました。 3.復習 オウム真理教の地下鉄サリン事件についてより詳細に学び、思想というものは人の行動原理に大きく影響するものであり、考えられないような行動でもその人にとっては正しいと本気で思っている事があると知りました。また、ワークショップでは、華岡青州について学び、技術者倫理とは非常に難しく、時代背景や状況によって変わるものではないかと考えました。自分が将来、技術者になった時の倫理観を考えさせられるような非常に良い経験になりました。
A. この授業では、オウム真理教の地下鉄サリン事件の話から始まり、華岡青洲の麻酔による外科手術についての話をしていた。地下鉄サリン事件の話では、オウム真理教の信者の幹部が優秀な頭脳の持ち主ばかりであったこと。それにより化学兵器が作れてしまったことにより、教祖の理念にあってしまったことを話していた。華岡青洲の話では、麻酔による人体実験に華岡の母親や妻を使って行っていて、妻は失明してしまったことを話していた。 ワークショップ課題では、華岡青洲について調べることについて調べることを出し合った。意見では、華岡青洲は、麻酔による外科手術の世界初の外科医であること、日本ではじめての乳がんの手術に成功させた人物であること、麻酔にはマンダラゲと呼ばれる花やトリカブトなどその種の薬草他から麻酔薬をつくり、家族を使って麻酔の効果を確かめた。 復習では、華岡青洲についてさらに調べ、華岡は麻酔薬をつくるときの動物実験では、マウスや犬などを使っていたが、種によって効果が大きく異なってしまったため、人への投与試験が重要であることを考えられていた。人体実験をするときに妻や母親を実験を行おうとしたとき、妻などが率先して志願したといわれているが、さんかを裏付ける資料が見つかっていないため、本当の事かはわかっていない。その後麻酔を使って全身麻酔で乳がんの摘出手術に成功させた。死後にアメリカのシカゴの国際外科学会付属の栄誉間にまつられた。
A.(1)技術者倫理は、技術者が技術を扱う際に他者や社会に対して誠実に行動し規範を守ることを指すのみならず、技術者が技術を扱うのに適した技量や知識を持つことを指しています。 (2)紹介された華岡青洲は江戸時代に世界で初めて全身麻酔を用いた外科手術を行なった人物でした。 麻酔薬はチョウセンアサガオやトリカブトを用いた通仙散と呼ばれるもので、用法を間違えれば毒となるものであったため実験にはリスクがありました。 麻酔薬の開発や手術には彼の母と妻が実験体となり、母の死と妻の失明の犠牲を払って麻酔薬は完成し、麻酔薬を用いた乳がんの摘出手術を成功させて後々の医学に寄与しました。 (3)人体実験は歴史の中で多くの技術の進歩を促しましたが、同じく多くの犠牲を生み出しました。これらの犠牲は無視されるべきではありません。人体実験を行う際には被験者は事前に実験についてよく説明を受けたうえで実験について合意を取る(インフォームドコンセント)など厳格な基準を設ける必要があります。 また地下鉄サリン事件で大勢の人々が化学技術によって生み出された薬物の散布によって命を奪われました。このような事件から技術者は社会や他者を陥れるために技術を用いてはいけないと考えました。 今回の授業を通して技術者は技術を扱う際に責任が問われること、扱う技術に対して適切な技量と知識を持つことが求められていることを認識する必要があることが考えられました。
A.①講義の再話 1995年3月20日オウム真理教の信者たちは地下鉄サリン事件を起こした。みな望んでも手に入らないような優秀な頭脳の持ち主でした。 その優秀な頭脳の持ち主は、殺人が正義だと信じていました。 不幸なことにその優秀な頭脳の持ち主には、化学の知識があり、殺人が正義だと信じて、サリンを地下鉄にばらまいてしまった。このように優秀な頭脳を持っていても、使い方を間違ってしまうことで人類にとって最悪な事態を招いてしまうことを学んだ。 ②ワークショップ メンバー:松本凜 赤池佳音 高橋可奈子 五十嵐千紘 高橋美羽 華岡青洲は全身麻酔を発明した人である。全身麻酔薬を開発するために、犬、母、妻を検体として実験した。 この実験がなければ麻酔の普及が遅れていたと考えられる。しかしながら、身内を実験体として用いるのは勇気のいる決断だったと思う。私は、このような決断を下すことはできないので、華岡青洲は責任感をもつ強い人間だと感じた。 ③ 復習 技術者倫理の技術者とは、危険な物を安全に使いこなせる技術力のある人のことを指している。まず、危険なものを危険なものだと認識できるかどうかが技術者である。授業内では、化学兵器について教えていただいたが、わからないものが多かった。そのため、技術者として名乗るのはまだ早いと実感した。技術者として名乗るためにもっと知識を増やしていかなければならないと思った。
A.教科書「工業技術基礎」15ページの「技術者に求められる倫理」についてです。技術者は、環境、エネルギー、人口などにかかわる課題を地球規模でとらえるとともに、現代社会では人々の生活の中で科学技術への依存度が高まっており、そこにかかわる技術者には、高い倫理観を持つことが求められています。技術者に求められる倫理とは、一人の技術者として社会に貢献する姿勢や社会の一員として責任ある行動を取るとともに、誠実にものごとに対処できる態度を身につけていることです。技術者には、人々の社会生活に貢献をする製造物をつくりだす役目があります。同時に、技術とその製造物の特性や関連性を把握できるのも技術者です。したがって、その製造物に関連する事故や災害を防止する責任は技術者にあることを忘れてはなりません。また、教科書「技術者による実践的工学倫理」8ページに、工学倫理と技術倫理の違いがあります。工学倫理は、技術者個人の倫理で、狭い意味での技術者倫理です。技術倫理は、技術者群の倫理で、社会と技術のかかわりです。 一番怖い倫理違反は、「無知」であることなのです。 ②発表の要旨 ワークショップでは、華岡青洲について調べ、話し合いました。華岡青洲は世界初の全身麻酔を使用した手術を行った人物です。私たちのグループでは、華岡青洲は当時のできる限りの技術を使い最善を尽くしたのではないかと考えました。妻や母親で人体実験をしたことには驚きましたが、人体実験の前に動物実験を行って成功体験を得ていたこと、世界中の病気に苦しむ人を助けたい思いで取った行動であろうという考えから、技術者倫理には反していないと考えました。私が果たした役割は、調査です。 ③復習の内容 華岡青洲は世界初となる全身麻酔を使用した手術を行いました。私たちのグループでは、華岡青洲は当時のできる限りの技術を使い最善を尽くしたのではないかと考えました。確かに妻や母親で人体実験をしたことには驚きましたが、調べてみると人体実験の前に動物実験を行って成功体験を得ていたことや、世界中の病気に苦しむ人を助けたい思いで取った行動であろうという考えから、技術者倫理には反していないと考えました。
A.①倫理の昔の呼称は道徳であり、工学倫理や技術倫理がある。技術倫理は技術力のある人が危険なものを安全に使いこなすためのもので、最も怖い倫理違反は無知であることである。代表例として、地下鉄サリン事件が挙げられる。 ②グループワークでは華岡青洲について調べた。メンバーは北澤佑規、宮下恵、大前晴菜、大藤雄也、鈴木颯斗、石山成晃、進藤意織である。華岡青洲は世界初の麻酔手術を成功させた。麻酔の実験は、妻と母を被験者として行い、妻は副作用で失明してしまった。マンダラゲという植物から通仏散という薬を作った。医学の進歩のためには仕方なかったのかもしれないが、それは今日において、麻酔が広く普及し、人々の役に立っているからだと思う。もし、実験から何の成果も得られなかった場合、華岡青洲はただ人を無下に扱っているだけの人になっていたのだろうとおもった。 ③復習では地下鉄サリン事件について調べ地下鉄サリン事件は、1995年3月20日に日本の東京都内で発生した、オウム真理教によるテロ事件である。この事件では、オウム真理教の信者が東京都内の地下鉄の車内で猛毒の化学兵器であるサリンを散布し、多くの死傷者を出した。事件当日、オウム真理教の実行犯たちは液体サリンを袋に入れ、傘の先端で袋を破りながら地下鉄車両内で散布した。この結果、サリンガスが広がり、多くの通勤客が被害を受けた。日本国内外で大きな衝撃を与え、テロ対策や化学兵器規制の強化が進められた。
A.地下鉄サリン事件を起こしたオーム真理教の人たちは、みなとても頭がよく、麻原彰晃のことを信教していた。そして殺人が正義だと信じていた。かつ彼らには科学の知識があり、サリンを作ることができた。よって殺人が正義だと信じ込んでいる彼らはサリンを地下鉄にばらまいてしまった。これが地下鉄サリン事件である。これは戦争でも同じことで、より多くの人を殺した人が正義である考え方は、彼らと変わらない。 華岡青洲とは、江戸時代の文化元年(1804年)に世界初の全身麻酔を使用した乳癌手術を成功させた医師である。華岡青洲の手術の成功から約40年後に、欧米で初めて全身麻酔が行われている。手術によって患者の苦しみを和らげ、人の命を救いたいと考えた華岡青洲は、麻酔薬の開発を始めて研究を重ねた結果、6種類の薬草に麻酔効果があることを発見した。 この授業を通して、技術を担うものは、知識の応用と構想力を中核能力とするエンジニア、技術を中核能力とするテクニシャン、両者の中間的性格を持つテクノロジストの三つの職種に分類される。また、STEAM教育とは、SはScience(科学)、Technology(技術)、Engineerin(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字をとったものであるということが分かった。またこれに加え、芸術、文化、生活、経済、法律、政治、倫理などを含めた広い範囲での学習を実社会で生かしていくための学習を推進していることが分かった。
A.今回の授業についての、講義の再話は、哲学と思想、というテーマでした。具体的には、技術者として必要な考え方の元になるものは何であるのか。を再確認する時間であったと考えます。技術者とは、公共の福祉を優先しなければならず、利己的な偏った考え方では、時に大惨事になる可能性があるということを学びました。特に印象に残ったのは、華岡清洲さんに関する逸話です。今回の授業のワークショップでもこの人について話し合いました。 ワークショップの内容として華岡清洲さんについて調べました。具体的には江戸時代の外科医であり、初めての全身麻酔手術を行った人物でもあります。ただ、この方は全身麻酔を成功させるために様々な代償を払っていたということもわかりました。自分の身内を実験台とし、最悪の結末を招いてしまったこともありましたが、それでも全身麻酔を成功させて、現代医学においてとてつもなく大きい功績を残した人物であるということもわかりました。華岡清洲という人物はその生き様からも技術者の鑑であると感じました。 復習として、技術者になるにあたってどのような心構えが必要なのかを考えました。その結果、技術者になるためには公共の福祉を優先して、利己的な偏った考え方を無くして現代社会に貢献することが大切なのではないかと考えました。また、誤った知識や誤解などから取り返しのつかないミスにつながってしまう恐れもあるため、しっかりと知識をつけて、現代社会に貢献できるようになりたいと考えました。
A.(1)工学倫理とは「危険なものを安全に使いこなす仕事」をしているという明確な自覚を持つことである。一方で、「原子力は使用してもよいか」といったことは技術者倫理に当てはまる。この「技術者」とは危険なものを安全に使いこなす力(技術力)のある人のことを示し、倫理とは権力をもつ人が必要とされる概念である。技術者倫理に関する言葉としてベーコンの「知識は力なり」や立花先生が何度も繰り返しおっしゃっていた「無知であることは倫理違反」が挙げられる。 (2)ワークショップでは華岡青洲について調べた。チーム名は無名で、共同著者は大石晴喜、大木柊人、役割は発表者であった。華岡青洲は江戸時代末期に全身麻酔による外科手術に成功した医師で、妻が副作用で失明してしまった。共同著者の考えは、華岡青洲の研究は医学の発展に繋がったが人の犠牲によるものであったため悶々とする、倫理的に人体実験は良くない、といったものであった。 (3)華岡青洲について詳しく調べた。当時の医学では乳がんを切ることは患者の命が危ういとされ、外科治療の対象ではなかった。このような大手術は全身麻酔をしなければ患者は耐えられないため、青洲は麻酔の研究を始めた。先人の用いた麻酔薬の処方を改良し、ワークショップで調べた情報同様に、母親と妻を含めた十数人の人体実験を通して有効性と安全性を確かめた。そして1804年、チョウセンアサガオを主成分とした「摩沸散」による麻酔乳がん切除の手術に成功した。その後、青洲のもとには麻酔や手術の方法を学ぶために多くの若い医師たちが集まり、日本の外科手術の発展に繋がったと言われる。
A.【講義の再話】化学物質は薬のように命を救うこともできる一方、簡単に人を殺せる凶器にもなりうる。大学で身に着けた化学の知識を他人を不幸に陥れる道具にすることのないように、技術者倫理を学ぶ。講義では、地下鉄サリン事件について学んだ。優秀な頭脳をもつ信者が、化学の知識を殺人の凶器として利用した事件である。この事件のように故意に化学の知識を悪用することは絶対にやってはいけないが、間違った化学の知識で人を殺してしまうことも起こりうるので、正しい知識を身に着けることが必要である。 【発表の要旨】[演題] 華岡青洲について調べて、話し合ってみよう [共著者名] 山崎開智、須賀涼平、中村健匠、佐藤雄斗 華岡青洲について調べ、グループで話し合った。華岡青洲はチョウセンアサガオとトリカブトを主成分とする麻酔薬「通仙散」を開発した。麻酔薬を開発する過程で、母と妻を実験台とした。治療や薬の使用には、十分にリスクを説明し、同意を求める必要があるが当時はこの概念がなかったため、現代からみると非道と評価されるが、医学の進歩を考えると、一概には非難できない。インフォームド・コンセントは患者の権利として必要である。 【復習の内容】多くの優秀な人間がなぜこのような悲惨な事件を起こしてしまったのか調べた。優秀な人ほど世の中を良くしようとする一身で教祖の教えを何も疑わずに信じてしまったんだと考えた。リーダーが間違った方向に進んでしまうと下の者たちも間違った方向に進んでしまう。間違いを間違いであると気づける技術者になりたいと思った。
A.[講義の再話] はじめに倫理とは儒教用語である道徳のことを指し、工学倫理の基本は「危険なものを安全に使いこなす仕事」をしているという明確な自覚を持つことであり、一見当たり前のように聞こえるが、JR脱線事故、原子力発電所トラブル、雪印乳業食中毒事件など事業側の過失により一般市民に被害が及んでいる現状があり、それらは起きてはいけないことであるためこの講義で工学倫理、技術者倫理に学ぶ必要がある。ここでいう技術者倫理とは技術のあるものが危険なものを安全に使いこなすためにあるというものである。 [発表の要旨] 演題:華岡青洲について調べて話し合ってみよう グループ名:手越復帰 共著者名:宮原杏奈、菊池沙姫、佐藤美歩 役割:可視化 私たちの班では華岡青洲が麻酔薬を作るきっかけになった出来事を深掘りし、青洲が行った人を使っての麻酔薬開発は工学倫理の点からどう考えるかを話し合った。中国の医者が麻酔を使い多くの人を救ったことがきっかけであることがわかった。私たちの班では大義を成す際には犠牲はつきものであると考えたが、科学技術が発展していない時代、身の回りのもので代用しなければならないような環境下での開発とバックグラウンドを考えた時、批判だけをぶつけることはできないという結論に至った。この回のグラフィカルアブストラクト作成は私が担当したためそのままアップロードさせていただきます。 [復習の内容] 工学倫理、技術者倫理について学び、教科書の事例から学ぶ章から化粧品による白斑の被害が出た事例を読み、事業者側の対応、国の制度、被害が出た場合の、被害者への対応の早さが企業への信頼度につながると感じた。
A.[1] まだまだ技術者の一端としての自覚が足りないなと痛感した一日でした。サリン事件のことはいまだに語り継がれる二度と起きてはいけない恐ろしい事件だと思います。サリンは化学品として高性能がゆえに恐ろしいものだと思います。どんなにすばらしい発明品も一歩間違えたら恐ろしい兵器になる二面性があります。発明は素晴らしいものですが、この考えをしっかり頭に入れなければならないと痛感しました。 [2]江戸時代末期に全身麻酔手術を成功した話についてはなしました。今より何年も前なのにすごい技術だと思いました。 [3]地下鉄サリン事件を起こしたオーム真理教の信者たちは、みな望んでも手に入らないような優秀な頭脳の持ち主であり、ノーベル賞の天才物理学者のファインマンも同じくノーベル賞でハーバーボッシュ法で有名なハーバーもノーベル賞を設立したノーベル自身もみな大変すごい方々です。なぜ優秀な人ほど、信じべからざる者を信じてしまうのでしょうか。優秀とはどういうことなのかも含めて考察してみました。みな優秀であるが故なのか、信じてはいけない方に行き一番大事なものをなくしている気がします。私のような凡人には一生わからないことな気もします。頭の回転が速く優秀であるがゆえに私たちではたどり着けない答えにたどり着いているのではないでしょうか。でも果たして発明品としては素晴らしいものを作れても間違った使い方をしてしまっては優秀とは程遠くなるのではないでしょうか。
A.(1)地下鉄サリン事件で使われた化学物質を見てどう思うか。もし作れると感じるならば、道徳観を留めておくのに授業が役立つはずです。優れた科学技術は二面性をもち、農薬も使い方が違えば毒になる。地下鉄サリン事件では、優秀な頭脳の持ち主が殺人が正義だと信じて事件を起こした。 チョウセンアサガオは麻酔として使うことが出来る。青州は、麻酔を使用し人体実験を繰り返し行うことがあった。多数の手術を行った青州も、弟子以外には口外せず、誰にも教えなかった。 知識を得た人は、技術者としての倫理観をもつ必要がある。 危険なものを安全に使いこなす技術、知識を適切に使う倫理観を持つことが重要である。技術を利用する前に、倫理的な問題について考えるべきである。 (2)青州について、麻酔の作り方を弟子以外に教えない、口止めをすることで麻酔の危険性をよく理解して治療していることがわかる。人体実験は良いとは言いきれないが、患者を治療する実績があり、助かる人もいるので、バランスを意識していくべきだと思う。 (3)私達も例外なく、技術をもって大学を卒業することになる。倫理的な問題を考えることから逃げず、意識して人の役に立つことに貢献していきたい。人体実験のように、過去に行われた倫理的に問題のある出来事も、今役立つ技術や知識が得られる出来事は多くある。何が正しく何が間違っているのか、一概に判断することは難しいが、非人道的な行いをすることがないようにしたい。
A.①講義内容の再話 工学倫理と技術倫理は何が違うのか。これらは対象や扱う内容が異なる。工学倫理は、技術者個人が対象で、技術分野を問わず共通して普遍的な倫理的素養である。技術倫理は、技術者群を対象として「技術と社会の関わり」を扱い、特定の技術問題の是非を考えるものである。権力は必ず腐敗する。人体実験を行ってよいのか。花岡青洲は妻と母を対象に行った。しかし実験方法を公開しなかった。医学の基礎を徹底的に教え込んでから、その人の姿勢を見て教えるか判断した。 ②ワークショップ課題の発表要旨 演題:華岡青洲について調べて、話し合ってみよう。グループ名:技術者倫理。共著者名:中村健匠、山崎開智、笠松祐太、須賀涼平、佐藤雄斗。役割:Investigation。華岡青洲は麻酔薬「通仙散」を完成させた。主成分はチョウセンアサガオとトリカブトである。しかし、実験への協力を申し出た妻は失明した。人体実験を行ったことは賞賛できないが、麻酔薬に医学の進歩を考慮すると一概に非難はできないと考えた。 ③復習の内容 臨床研究と人体実験の違いについて調べた。「臨床研究」とは人を対象とするすべての医学研究であり、「人体実験」との違いは目的の適正さ、方法の適正さ、倫理委員会の承認取得、被験者からの同意取得の4つである。以上の4点が違法性の阻却にもつながり、1つでも欠けると「人体実験」と批判される。華岡青洲が行った実験には方法の適正さと倫理委員会の承認取得が欠けていたと考えられる。
A.(1)第一回目の講義では、工学倫理と技術者倫理の違いについて学び、さらに、科学技術の知識を身につけた人としての責務について学びました。地下鉄サリン事件などの、化学の力を使って脅かされた恐ろしい事件を思い出しました。また、国の権力や人としての地位など使い方を間違えれば腐敗に繋がると知りました。技術力のある人は、あくまでも危険なものを安全に使いこなすために存在し、人々を脅かすことは絶対にしてはならないと学びました。 (2)今回の課題は、「華岡清洲について調べて、話し合ってみよう」でした。私たちのグループでは、華岡清洲は外科医であり、麻酔の研究に励み、「通仙散」の開発に関わり、江戸時代末期に世界初の全身麻酔による手術を成功した人であると学びました。この手術は乳がんの手術であり、これ以前は乳がんは切れば患者の命が危ういとされ、外科治療の対象ではなかったものでした。 (3)今回の講義を通して、科学力は人の役に立つように使うことも、人を害するために使うこともできることを改めて思い知らされました。これは技術を扱う人の意志に関係すると思いました。このため、幼い頃からの教育が大きく影響すると考えました。科学技術の素晴らしさを学ぶと同時に恐ろしさもしっかりと学び、これと同時に人としてのよい道徳心を育てていくべきだと思います。科学技術の恐ろしさを知った上で人を害することに使おうと思う心にしないことがなによりも大切だと思いました。
A. 「工学倫理」と「技術倫理」は、名前が似ているが、それぞれ対象が異なる。「工学倫理」とは、「技術者個人が対象となる倫理」のことである。一方、「技術倫理」とは、「社会や環境が対象となる倫理」のことである。また、「技術者倫理」とは、「危険な物を安全に取り扱う倫理」のことであり、「技術者」とは、「技術力や権力を持っている人」のことである。 演題は「華岡青州について調べて話し合ってみよう」、グループ名は「ももちゃんず」、メンバーは「佐藤有希乃(自分)、相内彩果、市井桃子、川村和佳子、堀江優花、山本圭織」、自分の役割は「調査」であった。華岡青州は、自身の母親と妻を人体実験に使い、母親は死去、妻は両目を失明してしまったことがわかった。彼のこのような行為は非倫理的であり、許されるべきではないと感じたが、当時は現代のように十分な実験技術や実験環境が存在していなかったため、医療の進歩を目指す中では仕方のない選択であったとも言えるかもしれない。また、華岡青州は、麻酔薬を調合する際に野良犬で動物実験を行っていたこともわかった。このことについては、同意の無い動物で実験を行うよりも、同意してくれた罪人(死刑判決が言い渡されている凶悪犯など)で実験を行うことはできないのかなと感じた。 技術者の卵である私たち工学部生は、専門分野の知識や技術だけでなく、正しい倫理観を身につけることも必要である。権力や技術力を持ったからといってむやみにそれらを行使するのではなく、常に倫理的責任を背負った選択をしなければならない。
A.(1)第一回講義での大きなテーマは哲学と思想技術者倫理の位置付けであった。技術者倫理は哲学と思想の中で技術者倫理は技術の発展と社会的影響を考慮し技術者がその知識と技術をどのように倫理的に適用すべきかを探求する分野であり技術的判断が人間の福祉や環境に与える影響に対する責任を強調するというもの。技術者倫理という単語だけでは想像もつかないほど奥深いものだと感じた。様々な観点があることもまたそこで知った。とても興味深いと感じた。 (2)ワークショップ課題発表の要旨は華岡青州について調べてみようであった。華岡青州は、江戸時代の日本の外科医で、特に腫瘍や膿瘍の治療において優れた技術を持ち和漢の外科の父とも呼ばれるほど外科の発展に貢献した人物であり彼の最も重要な業績の一つは、麻酔作用を持つ草薬を基にした通仙散の開発でこれにより全身麻酔が可能となり手術の安全性と精度が大きく向上した。特に乳癌患者に対して通仙散を用いた全身麻酔による手術を成功させたことで、世界的にも評価され、近代外科手術における麻酔技術の発展に重要な影響を与えた。 ?復習では自分で華岡青州についての追加情報を調べた。すると華岡青州は、実践的な医療技術に加えて医師としての倫理や患者への深い配慮を大切にし和漢の薬草と西洋医学理論を融合させた医術を発展させたとあった。特に通仙散を用いた麻酔技術は、彼の創意と真摯な姿勢を反映しておりその業績は日本国内だけでなく世界の医療史においても重要な影響を与え、外科手術の安全性向上に大きく貢献したそうだ。
A. 講義の中では、地下鉄サリン事件と華岡青洲について主に触れ、倫理を学んだ。地下鉄サリン事件に関わった方々は皆、有名大学や大学院を卒業し、人より優れた才能・頭脳を持つ人間であった。特に人間の身体や化学に精通し、多くの知識を持っていた。松本氏をはじめとするオウム真理教の信者らは、戦争を早く終わらせるために強力な武器である殺人を必要とし、信じて疑わなかったとされている。この話から、自分が身につけた知識をしっかり吟味し、他人を不幸にする行動をしてはいけないことを学んだ。 ワークショップでは、華岡青洲について話し合った。華岡青洲は、江戸時代末期に全身麻酔による外科手術を成功した医師であり、母と妻を実験台にした。成功後は、診療と学校を併設した建物を設立し、後世の医師の育成に努めたとされている。医療に対する考えとして、「内外合一」、「活物窮理」という言葉を掲げた。前者は、外科を志すものは内外も学べという意味であり、後者は、生きたもののなかに真理があるから深く観察して患者自身や病の特質を見極めなければならないという意味である。 講義とワークショップを通じて、工学部出身であることを改めて自覚し、無知のまま行動することがないように、分からないことは聞いたり調べたりして知識を身につけていきたいと思った。また、今自分が持つ知識を行動に移す時は吟味してから行動することを心がけたい。華岡青洲が後世の育成に努めたように、自分が得た知識は周りの分からない人たちにも伝えていけたら良いと考えた。
A. 工学倫理の基本は、「危険なものを安全に使いこなす仕事」をしているという明確な自覚をもつことにある。技術者倫理とは力のことである。技術力のある人が危険なものを安全に使いこなす力のことである。また、工学倫理と技術倫理には違いがある。工学倫理とは狭い意味での技術者倫理で、技術者個人の倫理である。それに対し技術倫理は、社会と技術の関わりで技術者群の倫理である。広い意味での技術者倫理は両者を含むことになる。 演題「華岡青洲」、共著者は濱登美月、データ整理の役割としてグループワークに参加した。華岡青洲は麻酔の開発にあたって、動物実験と妻と母に対する人体実験を行った。また、妹が乳がんで亡くなっていたことから乳がん手術にも取り組んだ。乳がんの手術は麻酔なしでは痛みを伴うため、大きな切除もできずうまくいかなかった。しかし、西欧での成功例や妹の存在で強い思い入れがあった。 華岡青洲は世界で初めて全身麻酔下の外科手術に成功したことで有名な人物である。 華岡青洲が開発した麻酔方法は、チョウセンアサガオなどの薬草を配合した麻酔薬「通仙散」を内服するというものであった。それを開発するにあたって、動物実験だけでなく、母と妻に対する人体実験も行ったとされている。 華岡青洲が行ったことは、乳がんの手術であった。それまでは麻酔がなく完全な乳がん手術は不可能であったが、全身麻酔の開発により乳がん手術へと踏み切ることとなった。
A.(1)講義内容の再話 第1回の授業では、工学倫理と技術倫理の違いについて学びました。工学倫理とは、技術者が社会に対して果たすべき倫理的義務、危険なものを安全に使いこなす仕事をしているという明確な自覚を持つことです。「公衆の安全、健康、福利を最優先する」ことが義務です。技術倫理とは、特定の技術が、社会にどのような影響をとたらすのか、それを考えた上でどのように扱うべきかという問題です。例として、原子力や遺伝子組換えは是が非かなどがあります。 工学倫理は、技術者個人の倫理であり、技術倫理は、技術者群の倫理であり社会と技術のかかわりです。技術者は、専門分野の技術の知識・能力、その技術が社会に及ぼす影響とその影響を減らす知識、関連する法律への知識、社会の議論についての理解が求められます。倫理とは最終的に責任をもてるかどうかです。無知にもかかわらず、技術者を名乗ることは倫理違反です。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 グループワークでは、華岡青州の行動を、技術者倫理に照らし合わせて話し合いました。技術者倫理について調べたところ、被験者の人権をどのように守るかと定義されていました。華岡青州は世界で初めて全身麻酔下で乳がん患者の手術を行いました。人々を助けたいという想いから、麻酔に興味を持ったそうです。妻と母で人体実験を行ったと聞くと残忍な人に感じたのですが、その前に動物実験を行っていたそうです。また、実際に乳がん患者の手術を行う際、怖がって拒否した3人には手術をしなかったそうです。これらの点から華岡青州は技術者倫理的な考えを持った人だと考えました。 (3)復習の内容 工学倫理に関する事例として、チャレンジャー事故があります。この事件について教科書で理解を深めました。チャレンジャー事故とは、1986年スペースシャトル・チャレンジャー号が発射1分後に爆発を、起こし7人の宇宙飛行士の命が失われた事故です。部品の製造を請け負ったモートン・サイオコール社は、技術者であるロジャー・ボジョリーからシャトルと部品に欠陥があると訴えがあり、NASAに発射の延期を求めたがNASAは発射の承認を迫りました。幹部は経営的に判断し発射が強行されました。工業製品に関わる以上、経営者などの役職に関わらず工学倫理を持つ必要があると思いました。
A.①哲学と思想-技術者倫理の位置づけ- (1)講義内容の再話 オウム真理教の地下鉄サリン事件についてと華岡青洲の話について オウム真理教の地下鉄サリン事件は、まず授業のはじめにサリン事件の報道をする映像を見、サリンという化学物質の危険性などについての話をした。学んだ科学技術で作れるからといって実際に作ってみたり徒に使ってもいいのかという話があった。せっかく学んだ技術も使い方を間違えたり、そもそも人を殺すなどの目的に使用するのなら技術者の倫理には反しているということ。どんな化学技術も二面性を持っています。優れた農薬は化学兵器になりえます。この考えを忘れずに、身に着けた技術を間違えず適切に使用していかなければなりません。 華岡青洲の行った伝記についての話をはじめにして、開発した薬剤が麻薬がもとになっていることについての話、自らの母と妻を人体実験に用いたことの技術者倫理的な是非について話しました。薬人を殺さず薬師人を殺す。エンジニアが技術を扱うことついての心持ちについて改めて考え直す時間でした。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは、華岡青洲について各々調べ、それについて周囲と話し合うという課題が出されました。 華岡青洲は独学で麻酔について研究し、それを使用して160件もの手術と世界発の乳がん手術を成功させ、診療所兼学校をつくり後継育成にも力を入れ、その危険性から麻酔の作成法や使用法は弟子のみに伝えた。このように成し得たことを書くと素晴らしいが、その裏、本人らからの申請や身内で有ったとはいえ人体実験を行い、失明という被害を出してしまっているというのは倫理的にはあまりよろしくない結果ではあると思いました。また、弟子にのみ作成法を伝えたというのは技術の秘匿だと考えていましたが、他の人の意見でみだりに広めな伊予にするためという知見を得て、とても重要な考え方であると感じました。
A.科学技術と倫理:地下鉄サリン事件を通じて考える 科学技術は人類に大きな恩恵をもたらしてきました。しかし、同時にその二面性が悲劇を生むこともあります。1995年の地下鉄サリン事件はその一例です。この事件では、優秀な科学技術者たちが、麻原彰晃の教義に従い、サリンという化学兵器を製造し無差別殺人を実行しました。事件を通じて、科学技術の倫理的利用の重要性が問われています。 科学技術の二面性 サリンは、アセチルコリン分解酵素の阻害剤として神経系に作用する強力な毒物です。その毒性は一滴でも致死量に達するほどであり、本来は戦争での使用を目的とした化学兵器として開発されました。しかし、この技術の基盤には、有機リン系農薬の開発といった農業への貢献も含まれています。このように、科学技術は応用次第で人を救う手段にも、破壊する手段にもなり得ます。 なぜ高学歴者が加担したのか オウム真理教の信者には、東大や京大などの高学歴者が多く含まれていました。彼らは、麻原の教義に基づき、科学知識をテロに応用しました。ここで浮き彫りになるのは、知識だけでは倫理的判断力を保証できないという事実です。科学技術者は、その知識が引き起こす社会的影響を常に考える必要があります。 技術者倫理の重要性 技術者倫理とは、科学技術を人類の幸福のために活用することを指します。例えば、優れた農薬が誤用されれば、化学兵器として利用される危険性があります。このリスクを理解し、責任を持って技術を活用するためには、倫理教育が欠かせません。 結論 科学技術は、使い方次第で「薬」とも「毒」ともなります。そのため、技術者には倫理的判断力が求められます。地下鉄サリン事件は、倫理を無視した科学技術がいかに破壊的な力を持つかを示す悲劇でした。この教訓を胸に、技術者は人類の幸福のために科学を活用する責任を負わなければなりません。
A.技術者倫理の初回の授業では、工学倫理と技術者倫理の違いについての講話があった。工学倫理とは、技術者が社会に果たすべき倫理的義務ということであり、技術者がしょぞくしているであろう組織や社会に対して事故や環境汚染を未然に防ぐための安全管理や、製造した製品に対しての責任といったものである。ものつくりにおいて製造側が果たすべきであろう責任、対応といった課題に対して必要最低限の物事について果たさなければならないという極めて狭い範囲での倫理である。これに対して、技術者倫理とは、技術という現代に生きる人々にとってもはや切り離すことができなくなってしまったであろう技術を取り扱うための倫理である。この技術とは、極めて高い専門的知識が要求され、例えは、遺伝子組み換え、危険な化学物質や、放射線、巨大な重機など危険であり、ひとたび間違えれば甚大な被害を出すものがほとんどである。ゆえに技術者倫理とは、技術を持っているであろう人間が、その危険なものを安全に使いこなせる倫理のことである。ゆえに、技術のないものが持ち合わせる必要はなく、かつ技術を持っていないのに虚述した場合倫理違反である。また無知も倫理違反であり罪である。技術者倫理とは、力を持った人間が持つべきものである。 グループワークでは、華岡青洲の実験についてであった。氏は、通仙散という麻酔薬を世界で初めて作り、全身麻酔での手術に成功した。手術で患者にかかる苦痛を和らげる目的で開発したが、その成分はトリカブトや朝鮮朝顔といった薬草を用いていた。完成後、人体実験をする際に、志願した母と妻を用いた。この際なぜ二人が志願したのか悲しい物語があるのだが、本文に関係ないので割愛する。この結果、妻は失明、母は帰らぬ人となった。この実験が現在の全身麻酔の技術発展は始まったといってもよい。そして、このような結果を見て、氏は人体実験で人を殺したのは倫理違反である、と非難するのは、結果論でしかなくナンセンスである。江戸時代においてまた医学技術も未発達であり、手探りであること、特に麻酔技術は華岡氏によって初めて開発されたものである。しかし現代でこのような人体実験をすれば、倫理違反ととらえかねない。このように技術の発展に人命がかかったことという過去を知り、我々はこの技術発展、あるいは活用をするべきであろう。
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第百十三条 大学は、教育研究の成果の普及及び活用の促進に資するため、その教育研究活動の状況を公表するものとする。