大学教育の質の保証・向上ならびに 電子化及びオープンアクセスの推進の観点から 学校教育法第百十三条に基づき、 教育研究活動の状況を公表しています。
第百十三条 大学は、教育研究の成果の普及及び活用の促進に資するため、その教育研究活動の状況を公表するものとする。
A. 人が生きていくためには、地球を少し汚さないといけない。みんなが信じた最新技術。最新技術と言っても、論文に出たばかりというわけではないし、パイロットプラントでも問題が起きた話はは聞いたことはなかった。量産プラントでも十分な試運転を繰り返した。まさか反応しないはずの触媒が反応して流れ出すなんて。しかも大海でほとんど無限に希釈されたはずの、その物質が生物によってそこまで濃縮されるなんて。四大公害の一つである水俣病は有機水銀を川に垂れ流していた。有機水銀は、グリニャール反応と同じように脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していた。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀を使っていた。触媒は反応速度を上げるが、自分自身は変化しない。しかし触媒が反応していた。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、公害に至ったのである。排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められている。 また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められている。 もし、さらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正されるだろう。 予見可能性と結果回避義務の議論の例として水俣病を選んだ。水俣病の原因物質は、メチル水銀化合物により汚染された海産物を住民が長期にわたり日常的に食べてきたために、集団発生した公害病である。住民に被害が出る前に、鳥や猫が不審死が多発していた。この時に調査を迅速に行えていれば被害を抑えることができたのではないのだろうか。しかし、当時は高度経済成長で、最新の肥料を製造する工場を停止すること拒んでいた。NMRやX線構造分析、ICP-MSによる分析で構造解明し、原因物質の有害さを予見できたのではないだろうか。 人間が生活するために、ごみは少なからず出てしまう。現状ごみの総排出量は減少することはなく、最終処分場の容量や数が減少傾向にある。いずれ処理しきれなくなるだろう。地球にやさしい生活をしていくには、3Rの徹底をするしかない。
A.水俣病を例に挙げ、公害発生の背景と技術的な限界を理解し、技術者の責任について議論した。水俣病はアセトアルデヒドを生産するために触媒として使用された塩化水銀が反応過程で変化した。塩化水銀の一部がメチル水銀に変化し、当時の検出精度では検出できなかったため企業の対応が遅れた。もちろん、工場の排水によって起こった公害であるため責任はその技術を採用した技術者とそれを承認した経営者にある。従って、技術者には技術を運用するにあたって予見可能性の検討と結果回避義務がある。 技術者が新しい技術を運用するにあたって 潜在的な危険に気づき、それを回避する義務があります。 我々の班では 具体的な例として「Air Tagの目的外使用」「ガスホルダーの転用による事故」について調べ、情報共有しました。Air Tagの不正利用は自由度を売りにした商品設計があだとなりストーカーが目的の位置を把握するために使われました。この問題の予見可能性はあったと考えます。ここで技術を実際に使う人が技術者ではなく一般の人であることがこの問題の結果回避をするための予見を難しくさせたと考えました。 この根拠として私は技術自体は既存のものでしたが、それをより普及させることで起こる問題で元々の運用意図とはずれたところに危険性があるため多くの人がこの技術をどう使うか予め調査しなければ、気づかない可能性があると感じました。専門技術が簡便に扱えようになる場合に起こる典型的な問題であるとも感じました。
A. 人間の体表面は毒性の強い物質が体内に入らないように油膜で覆われている。アルカリは体表面の油膜と鹸化反応を起こし酸性の物質よりも体表を通り抜けやすいので、被ってしまったとき体内の奥深くまで浸透してしまう。また親油性の物質は体表面の油膜を透過してしまうため、人体にとってとても危険だ。 グリニャール試薬(R-MgX)はアルキル基が長いほど親油性になる。そしてその性質は分子構造が似ている有機水銀(R-HgX)でも同様である。四大公害病の一つである水俣病は海中に投棄されたメチル水銀(CH3HgX)が生物濃縮によって人体に蓄積されてしまったのが原因だ。ポリ塩化ビニルの製造過程でアセトアルデヒドが使われていたのだが、これの製造の際に水銀触媒が用いられ、これがメチル水銀となる。当時はまだメチル水銀の検出法がなく廃棄していた会社が原因だと確たる証拠を得られなかった。 水俣病含む公害病の発生を受け制定されたのがPRTR法(化学物質排出把握管理促進法)だ。この法律によって事業者は環境に排出した化学物質の量の記録や公開が義務づけられ、排出できる化学物質の量も定められた。 予測可能性と結果回避義務の事例。グループ名、(記入なし)。共著者、我妻龍樹、合力健矢。役割、データ収集Investigation。 過去の事例としてサリドマイド薬害について調べた。サリドマイドは1957年に西ドイツのグリュネンタール社が開発した睡眠薬である。しかし1961年、レンツ博士による疫学調査の結果胎児への催奇性が疑われ、グリュネンタール社へ警告が行われた。その後警告から11日後には同社から販売されたサリドマイドを使用した睡眠薬の販売中止と回収が決定された。これは事後対応としてはとても良い例なのではないだろうか。その反面日本ではグリュネンタール社から製品の回収の連絡が来た後も約10ヶ月もの間販売が継続されてしまった。 その後の研究によりサリドマイドのS体とR体のうち、R体には催眠作用、S体には催奇性があることが判明した。また、仮にR体のみを投与しても体内でラセミ化し、S体が形成されてしまうことも判明した。 復習時にもう少しサリドマイドについて調べたところ、アメリカではFDA(アメリカ食品医薬品局)の薬理学者のケルシー博士がサリドマイドの妊娠動物を用いた胎児への安全性の確認が不十分であることを理由に販売承認の申請に待ったをかけ、調査中にドイツで販売中止が決定されたため被害が未然に防がれた事がわかった。
A. 触媒は反応速度を上げるが、自分自身は変化しない、はずだった。 その触媒が反応して、公害を引き起こすと誰が想像出来ただろうか。 水俣病は、1950年代から1960年代初頭にかけて、熊本県水俣市周辺で発生した。チッソ株式会社はアセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していた。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒として金属水銀が使われていた。本来触媒である水銀は、反応しないはずだったのだが、製造過程で有機水銀化合物が生成されてしまい、工場排水に混ざって海に流れ出た。有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、水俣病がはっせいした。 今回のワークショップ課題 メンバー 合力健矢 河合敦 我妻 チーム名 あんみん 自分が担った役割 調査 Investigation サリドマイド薬害事件についてについて調べた。 サリドマイドは、1950年代にドイツの製薬会社で風邪や不眠症の治療薬として開発された。この薬は妊娠中の妊婦にも処方され、安全性が強調されていた。しかし、妊婦がサリドマイドを摂取したことで、胎児に深刻な奇形や障害が生じることが明らかになった。特に四肢の欠損や変形、神経系の障害などが報告された。 レンツ博士の警告を受けて、グリュネンタール社はサリドマイド剤の回収を決定たが、厚生省はレンツ博士の考えは科学的根拠に乏しいとの見解を示した。 復習としてイタイイタイ病の詳細についてしらべた。 イタイイタイ病は、富山県の神通川流域で起きた日本の四大公害病の一つで、神岡鉱山から流れ出たカドミウムが体内に入ることで引き起こった。主な症状として、骨軟化症や骨粗鬆症により、わずかな衝撃で骨折したり、激しい痛みを引き起こす。
A.
A.(1)四大公害の水俣病から水銀を自然環境下に排出した際に、人体などにどのような影響があるのかを学びました。またそのような公害物質が生物濃縮によって少ない量でも影響があることなどを知りました。 また排水中の水銀の濃度については水質汚濁法などの法律で定められ、その分析方法も法律でやJISで業界規格も定められていることを学びました。これについては分析方法の技術が完全には完成していないこともあり、今後の技術発展に伴い法改正の可能性があることを知りました。生物濃縮についてはDDTを利用した殺虫剤が生物濃縮による害を人体に及ぼすため、日本国内で禁止されているが、亜熱帯や熱帯地域では依然として使用されていることによる倫理的なギャップを知りました。SDGsでどのような目標が掲げられているのかを細かく学びました。 (2)技術を行使することによる潜在的な危険について、技術者が予見可能性と結果回避義務を果たすためにはどうすれば良いかを話し合いました。私たちのグループでは福島の原発事故を例として話し合いを進めました。 (3) 私のグループでは原子力発電に伴う核分裂反応について考えました。 事故の経緯としては、津波による影響で電力の供給ができなくなり、そこから冷却装置も停止してしまい温度上昇により水位が低下、その時に発生した水蒸気が化学反応をし、水素を発生させ爆発につながったというものです。 日本はそもそも地震大国であり、津波による電力供給の停止は完全に予測することが不可能ということはなかったのではないかと思います。 技術者には議論の機会を増やし、一定の危険を伴う物を扱っているという自覚がもう少しだけ必要だったのではないかなと思いました。
A.(1)自分たちが信じた最新技術と言っても、論文に出たばかりというわけではないし、パイロットプラントでも問題が起きた話は聞いたことはなかったし、量産プラントでも十分な試運転を繰り返した。 例えば、反応しないはずの触媒が反応して流れ出し、しかも大海でほとんど無限に希釈されたはずの、その物質が生物によってそこまで濃縮されることとかだ。 私たちははその最新技術がもたらす危険を予見しなければならない。 実際に水俣病は、アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していた。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていたのだ。 アセチレンの付加反応をより収率で進めたいときにどんな触媒を使うのがいいか。 反応の収率上げるため、いろいろ調べて、触媒に金属水銀を選んだ。 触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しない、はずだった。 まさか、触媒が反応していたなんて思ってもいなっただろう。 無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出した。 排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められている。 また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められている。 仮に、さらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正されるだろう。 (2)新しい技術を運用するにあたって 水俣病 メチル水銀化合物によって汚染された海産物を住民が長期にわたり日常的に食べたことで水銀中毒が発生した公害病 猫や鳥が理由不明な死を多発していたのに汚染水を流し続けたのは予見できたのではないか。 (3)課題の延長でイタイイタイ病について調べた。 イタイイタイ病は富山県神通川の上流にある神岡鉱山と呼ばれる鉱山から亜鉛や鉛を多く産出しており、その産生過程において、カドミウムを含む鉱石が神通川へと流出してそれを含んだ魚や水を摂取して腎臓や骨に障害が生じる公害病。これも水俣病のように人に症状が起きていたのに汚染水を流し続けたのは予見できたのではないかと思った。
A. この講義では環境保全と資源問題について取り上げます。例として、水俣病をあげます。水俣病の原因は環境に配慮しなかった技術者が、自分達だけの利益を求めて環境を汚染してしまったことに起因します。損得だけを見て、環境や健康被害へのリスクを考えなかった為に痛ましい事件が起こってしまったのです。このような過去の事件を教訓に、技術者としての責任やその物質の環境への影響を与えるかを考える必要があります。 ワークショップ課題では水俣病以外の環境問題について話し合いました。私たちのグループでは、足尾銅山の鉱毒事件について調べてみました。足尾銅山では鉱山から発生する煙が原因で、山林の環境が悪化していきました。その結果、渡瀬川が汚染され、沿岸の耕地に汚染などの影響が出てしまいました。このような事件が起こった背景としては、工業の発展しか気にしていなかった技術者が、環境への配慮なしに開発を進めていったためと言われています。この課題を通して、技術者としての責任が大切だなと再認識することができました。 この講義の復習として、私は四日市ぜんそくについても調査してみました。この四日市ぜんそくもまた、水俣病や足尾銅山の鉱毒事件と同じく、自分の利益しか考えない技術者によって引き起こされてしまった事件でした。このような事件を知識として学んでおくだけでも、今後同じような事件を起こさないための抑止力になると感じました。また、最悪の事態を想定して開発などを進めることが非常に大切だと感じました。
A. 水俣病とはアセトアルデヒドの製造に触媒として用いていた金属水銀が反応して生成された有機水銀化合物が食物連鎖を経て濃縮され多くの人が水銀中毒を発症した公害である。この公害が起こってしまったことは技術的な観点からも避けることは難しかったが、その後の対応は誠実さに欠けている。 例としてCFCを挙げる。以前はプラスチックの発泡剤や、スプレー缶の噴射剤、冷房ガスなど広く用いられていた。しかし、CFC由来の塩素がオゾン分解の触媒として働き、オゾンホールの原因であることが明らかになり使用・製造が一部を除いて禁止された。その結果、オゾンホールは改善する傾向にあるため、原因究明と正しい対処の良い例であると感じた。 例としてApple社から発売されたAirTagを挙げる。 本来の使い方の一例としては財布などにAirTagを入れておくことで、財布を落とした際にスマートフォンのアプリからAirTagの位置情報を確認することで落とした場所が分かる、といったものが考えられる。 しかし、位置情報を確認できるという機能を悪用し、ストーキングなどの犯罪に使用される可能性を考慮して、Apple社は自分の登録したAirTagだけではなく、自分のものでは無い他のAirTagの検出機能をアプリに加えた。 技術者としては悪用の可能性を考慮した機能を予め付けておくべきであると考えた。また、その後の迅速な対応も重要であると分かった。
A.1)かつて日本でも大きな問題となった公害病の一つである水俣病は,反応しないと考えられていた触媒により無処理のまま放出され河川から海に流れ出た有機水銀が,食物連鎖を経て濃縮されたことで甚大な被害をもたらした.講義ではいままでの研究や実地試験からわかっていない反応による被害について調べるとともに,それらがどうすれば予見できたのか,なぜ大きな被害に至ってしまったのかをグループで話し合った. 2)予見可能性と結果回避義務の議論の例として,サリドマイドを選択した.サリドマイドは,抗多発性骨髄腫薬,ハンセン病2型らい反応治療薬として知られ,現在でも条件付きで使用されている医薬品成分である. 日本では1958年に睡眠薬イソミン,1960年に胃腸薬プロバンMとして発売されたが,妊婦が使用すると新生児にサリドマイド胚芽症が見られるという,世界規模のサリドマイド禍が起き,1962年に日本でも該当薬が販売停止となった. その後,サリドマイド事件から40年後にハンセン病の処方薬として再度アメリカでも認証,翌年日本でも再認証された. このような悲劇に対して技術者としてできたことは,発売までに十分な臨床試験を行うことだったと考える. 3)授業の復習としてサリドマイド事件について詳しく調査した.催奇性は光学異性体のS体のみが持つ特性であり,当時はまだ光学異性体に対する研究が進んではいなかったために選択的な合成ができなかったことに加え,サリドマイドはR体のみを投与しても体内で速やかにラセミ化し,S体と1:1になるといった特徴もあることがわかった. しかもこれらのメカニズムの全貌が明らかになったのはなんと2010年とつい最近であったことがわかった.このことから,この事件に対する予見は難しかっただろうと感じた.
A.1)四台公害病「水俣病」について講義した。 カルボニル化合物へのアルキル基の付加反応にはグリニャール反応に似た反応過程を経て、アルキル基が付加される。このとき、反応に触媒として、有機水銀が必要であった。 熊本県にある工場でアセチレンを原料にアセトアルデヒドを製造していた。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒として金属水銀や塩化水銀を使用していました。有機水銀を触媒に使用することでアセチレンの付加反応をより高収率で行えるようになることから、これが使用されていた。 触媒の定義として、触媒は反応速度を促進させるが、反応それ自体には関与しないとされている。だが、反応しないはずの触媒がアセチレンの付加反応に関与していたことから工場排水中から川や海へと有機水銀が流れ出てしまった。これにより、有機水銀に汚染されたプランクトンを魚が食べ、人間が食べ、と食物連鎖を通じて生物濃縮が起こり、甚大な健康被害が起きた。有機水銀は脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。これにより視力や聴力が低下したり、平衡感覚が機能しなくなったり、身体が麻痺したり、死亡したりする人が大勢いた。 また、農薬に関してP.H.ミュラー博士によって発明された殺虫剤は害虫や危険な虫を殺すのに非常に適しているが、DDTによる代謝生成物(DDA・DDE)が体内に蓄積され、この虫を食べた生物内で生物濃縮が起こることから環境への懸念から、我が国では1968年から農薬(製造販売)会社が自主的に生産を中止し、1971年には販売が中止された。世界的にも、先進国を中心に2000年までに40か国以上でのDDTの使用が禁止・制限されている。その一方でマラリアが猛威を振るう亜熱帯や熱帯地域の多くの国々では依然としてDDTが使用されている。 2)市場のニーズに応え、人々が幸せになるようにと日夜研究した成果が実用化され、運用されることは技術者冥利に尽きると言える。だがしかし、その技術を行使することによる、潜在的な危険に気付くことは技術者の限りある知識だけでは対応できない。ましてや組織内で、専門分野に特化した業務に携わっていればなおさらである。予見可能性と結果回避義務を果たすために、技術者としてどのような姿勢で学べばよいか、水俣病、イタイイタイ病、第二水俣病、四日市ぜんそくなど具体的な例を挙げて議論せよ。 3)予見可能性と結果回避義務の議論の例として、「アスベスト」を選んだ。 アスベストは主にバスマットとして使われることが多く、屋根や、内壁、接着剤としても使用されている。 この物質の危険性として、石綿などから排出されるアスベストは廃棄の際に吸い込んでしまうと、アスベストは体内で分解することが非常に難しく、吸引によって、肺組織内に長く滞留することになる。これにより様々な呼吸器系の病気を引き起こすことから、その危険性が示されている。 技術者として、アスベスト(技術者が使用する物質)についての危険性を理解し、適切な方法、用途を考えたうえで使用する姿勢が重要だと考えた。
A.(1)リサイクルは環境保全と資源問題の解決に不可欠だ。資源の再利用や廃棄物の削減を通じて、環境への負荷を軽減し、地球資源の持続可能な利用を促進する。リサイクルにより、廃棄物の発生量が削減され、埋立地の使用や焼却による環境汚染が抑制される。再生資源の活用は新たな原料の採掘や製造に比べてエネルギー消費が少なく、温室効果ガスの排出量も低減される。しかし、リサイクルの効果的な実施には適切な施設やインフラの整備、効率的な資源回収システム、そして市民の積極的な参加が必要だ。 (2)フロンガスは、主に冷蔵庫やエアコンなどの冷媒として使用される化学物質である。しかし、フロンガスは大気中のオゾン層を破壊し、地球に有害な紫外線を浴びせる可能性があるため、環境問題の一つとして重要視されている。特に、クロロフルオロカーボンやハロンなどのフロンガスは、オゾン層破壊の主要な原因物質となっている。今現在はフロンガスの排出量を削減し、代替技術の開発やエネルギー効率の向上が求められている。環境問題として、フロンガスの使用や管理に関する国際的な規制と技術開発が継続的に進められている。 (3)新しい技術を運用するにあたっては、以下のポイントを考慮する必要がある。まず、技術の理解とトレーニングが必要であると考えた。従業員が技術を正しく理解し、適切に操作できるようにすることが重要だ。また、リスク評価と管理が必要だ。新しい技術の導入に伴う潜在的なリスクを評価し、適切な管理策を実施することで安全性を確保する。さらに、システムやプロセスの適応性を確保し、柔軟に変化に対応できるようにすることが重要だと考えた。最後に、定期的なモニタリングと評価を行い、運用プロセスの改善や最適化を行うことで、技術の効果的な運用を実現していけばよいと思う。
A.講義内容の再話 アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造し、そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使う。触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しない、はずだったが、触媒が反応していた。有機水銀は、グリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出した。汚染魚を食べた人々は四大公害病の1つである水俣病に感染した。排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められている。また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められている。 もし、さらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正されることだろう。 ワークショップ課題の発表要旨 新しい技術を運用するにあたってというテーマで議論した。チーム名はオゾンホール、メンバーは、?橋俊亮、滝口裕也、吉田天音、島川真於である。私たちは、フロンを選んだ。フロンは、分解しにくく、人体にも無害でアンモニアのように匂いもしない物質であり、主に冷蔵庫の冷媒として使用された。しかし、1984年、南極上空にオゾンホールが発見され、その結果、フロンにはオゾンを破壊する性質をもつことが世間に知られた。 復習の内容 授業の復習として、フロンについてより詳しく調べた。フロンは温室効果ガスの1つで、温室効果ガスとして一般的に知られている二酸化炭素の数百倍?数万倍の地球温暖化係数(GWP)があると言われており、地球温暖化の防止のためにも排出抑制・削減に積極的に取り組む必要がある。また、オゾン層を維持するために用いられるようになった代替フロンも温室効果が含まれており、ノンフロンへの切り替えが求められている。
A.(1)この回では、公害について学びました。四台公害である水俣病は有機水銀によって引き起こされた公害で、工場排水に混ざって海に排出され、生体内で濃縮されて人間の体内に入ってしまいました。この公害が起こった理由は、ひとえに技術者が製造に使用した排水がどういう影響をもたらすかを知らずに、排水してしまったことにあると考えました。触媒がどのように反応して最終的にどのような構造になるかを知っていれば、無処理で排水を海に流すことはなく、公害も起こらなかったのではないかと考えます。また、ここまで被害が拡大した原因に、生体濃縮があると思いました。食物連鎖によって魚にどんどん蓄積されていき。濃縮されてより毒性が高くなった状態で人間が食べてしまったために悲劇が起こったのではないかと思います。技術者はいろいろな可能性を確かめて起こり得る危険性をすべて排除して消費者に提供するのが大切であると思いました。 (2)リコールを未然に防ごうというテーマで話し合いをし、火災が起き、製品だけではなく、人命にも危険を及ぼす可能性のあるリコール製品を選びました。どうしたら事故を未然に防げるのかを技術者目線で考え、まとめました。 (3)私たちは、「お手入れがしやすい首振りサーキュレーター」を選びました。選んだ理由は、日常生活でよく使う家電で、重大な事故を引き起こす可能性が高いと思ったからです。リコール実施の理由は、当該製品の配線コードが首振り時に引っ張られ、断線することでショートし、火災に至る重大製品事故が発生したためである。このことは、製造過程で首振りの検証を十分に行うことで防げたのではないかと考えます。
A.技術の進歩に伴って、地球環境への悪影響も増してしまっている。しかし、だからといって技術を使わないという選択をとることもできないし、問題が発生するまで気付かないということもある。日本で言うと、四大公害病が代表的である。水俣病は、アセトアルデヒドの生産の際に、工場排水に有機水銀化合物が混ざってしまっていた。しかし、当時はその危険性に気付かないまま長い時間がたってしまった、更に、水俣病が発覚し問題となった後も原因が工場排水だと判明するまでたれ流されており、被害が拡大してしまった。このように、技術の進歩によって環境に与える影響を管理しきれる訳ではない。常にこの技術が環境やその他にどう影響するのかを考え続けていく責任が技術者にはある。また、生物濃縮ということも起きてしまう。これは、人間の知らないところでどんどん毒などか自然のサイクルの中で濃縮されていってしまう。これによって、当初の想定よりも毒性が強まってしまうことがあるのである。 森永ヒ素ミルク事件 育児用粉乳の中に、乳質安定剤として大量のヒ素化合物が含まれていたという事件。これによって慢性ヒ素中毒になった赤ちゃんが大量に発生してしまった。 アスベスト 現在では、法改正により元請け業者・施行者どちらも報告が義務づけられ、除去方法も確立されている。集塵・排気・湿潤などの処置や粉塵飛散防止処理剤の散布など、適切な処置が業者で引き継がれている。
A.(1)Grignard試薬はクロスカップリング反応といった有機化合物の合成に用いられてる。一方で、この試薬は人体に有害という一面も持っている。このように有機物は無機物よりも危険性が大きいことが多いため、皮膚に触れた際は注意するべきである。例えば、硝酸は手についても問題はないが、酢酸は皮膚の奥まで侵しやすいという特徴がある。無機物で気を付けなければならないのはアルカリやフッ化水素酸が挙げられる。 有機物は人体への危険性が懸念されるため、廃棄処理するときも十分な注意のもと処理することが重要である。この処理を巡って起こったのが水俣病の公害である。 水俣病は、アセチレンからアセトアルデヒドに変化させる際に使用された水銀触媒が無処理で工業排水として海に排出された。プランクトンや魚介類を経由して水銀の生物濃縮が起こり、それを食べた地域の住民が中毒を発症したのが発端である。 (2)ワークショップでは新しい技術を運用するにあたり、その技術がもたらす危険性を予見することと、仮にその危険性が現実となった時に回避する義務について議論した。そのテーマとして、福島第一原子力発電所の爆発事故を選んだ。 福島第一原子力発電所は2011年の東日本大震災によって原子炉の炉心が冷却されず損傷し、圧力容器に注水ができなくなったことで、結果的に大量の水素と放射性物質が放出された。これにより、福島県の一部の地域では現在も立ち入りが制限されている区画がある。 福島第一原子力発電所を導入した技術者がこの事故を予見可能かどうかといえば、おそらく可能であったと考えられる。日本はその地形上4つのプレートをまたがるようにして成り立っている。そのため、地震やそれに付随した災害が多く発生しやすいのは火を見るよりも明らかであると考えられる。 事故が発生してしまった以上は、2次被害を出さないために最善を尽くすことが技術者の務めなのかもしれないということが分かった。 (3)復習のテーマとして学んだ専門知識を風化させず、活用するにはどうすればよいかというテーマのもとワークショップの内容を掘り下げた。 福島第一原発事故から得た教訓の風化を防ぐためには、事故が起きた時を想定したシミュレーターをつくり、そのシミュレーションにスコアをつけゲーム感覚で行うことでモチベーションを維持することができる。
A.講義の再話 アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していました。そのアセチレンに水を付加する触媒に金属水銀が使われていたのです。無処理の工業廃水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出しました。DDTは学生の卒業研究で発見されました。殺虫剤として発明したのは、P.H.ミュラー博士で、1984年にノーベル医学・生理学を受賞しています。DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは体内に蓄積され、生物濃縮を引き起こします。我が国では、1968年に農薬会社が自主的に製造を中止し、1971年には販売が禁止されました。世界的にも環境への懸念から先進国を中心に、2000年までには、40ヵ国以上でDDTの使用が禁止、制限されています。しかし、その一方で猛威を振るう亜熱帯や熱帯地域の多くの国々では依然としてDDTを必要としています。 排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められています。また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められています。もし、さらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正されることでしょう。 発表要旨 高根沢颯太、斎藤滉平、小泉まい、菊池玲乃、川前勇斗、斎藤里奈 復習の内容 実際にあったこと:工場作業員 粉塵吸入→呼吸機能障害(肺) 工場側は粉塵による健康被害防止措置を講じなかった。→安全配慮義務違反 対応策:工場側からのマスクやゴーグルの支給、機械への深い理解をすることで不具合を出さない、デメリットがるなら徹底的に修復し対策する、会社側の社員への説明に責任をもって行う。国の基準をクリアしたものだけを使用する。
A.(1)【講義の再話】 R-Mg-X この化学構造式をみてグリニャール試薬(R-Mg-X)と似ていると考えられない場合は化学を学びなおすか技術者以外の職業を選択するべきである。有機水銀は、グリニャール反応と同じようにグルタミン酸に作用することでグルタミン酸受容体の機能を阻害する。水俣市では工場排水にメチル水銀化合物が含まれていたことで水俣湾内の魚介類を汚染した。生物濃縮によって濃縮されたメチル水銀化合物を持つ魚介を住民が食べたことで水俣病が発症した。工場側が非を認めるまでに長い時間がかかり多くの住民が罹患する結果となった。 (2)【発表の要旨】 演題:新しい技術を運用するにあたって グループ名: 完璧じゃなかった冷媒 共同著者:高橋俊亮、?田天音、島川真於 冷媒として有用であることから広く利用されていたフロンが後にオゾンホールの原因となることがわかり禁止されたことについて調べた。 (3)【復習の内容】 フロンの性質が発見されていたにも関わらずオゾンホールの発見まではつかわれていたことについてまとめた。 分解しにくく人体にも無害、無臭の物質であり、冷媒として広く使用されていた。しかし1984年に南極上空にオゾンホールが発見されたことにより、フロンはオゾン層を破壊する性質を持つことが判明した。 南極のオゾンホールが発見される以前よりフロンの性質は発見されていたため予見できた事例であると言える。しかしフロンの利点が大きかったことから南極のオゾンホールという明確な問題が発見されるまで使用が続けられた。
A. 水俣病は、日本の熊本県水俣市で発生した重大な公害事件です。この事件は、1950年代から1960年代にかけて、水俣湾で化学工場から排出された水銀化合物が原因で発症しました。水銀は有機水銀化合物に変換され、食物連鎖を通じて生物濃縮されました。結果として、魚介類を摂取した地域住民や漁業従事者が水俣病に罹患しました。生物濃縮は、環境中の毒性物質が生物体内で蓄積され、食物連鎖を通じて上位生物へと移行する現象です。水俣病の原因となった水銀も生物濃縮の一例です。化学工場から排出された水銀は、海洋生物に取り込まれました。最初に水銀を摂取した小さな生物が、その後大きな生物に捕食されることで、水銀は上位生物で濃縮されました。そして、人間が水銀を含む魚介類を摂取することで、水俣病が発症したのです。この事件は、生物濃縮が環境と人間の健康に与える影響を明確に示しました。生物濃縮によって、環境中の微量な毒素が生物体内で大量に蓄積され、人間の健康に深刻な影響を与える可能性があります。このような事件は、環境保護や健康管理の重要性を強調し、生物濃縮を引き起こす化学物質の適切な管理や排出規制が不可欠であることを示しています。結局のところ、生物濃縮は環境問題だけでなく、人間の健康にも深刻な影響を及ぼす可能性があるため、適切な対策が求められます。これには、毒性物質の使用を最小限に抑えることや、排出を管理する規制の強化、そして環境調査や健康監視の実施などが含まれます。生物濃縮現象を理解し、その影響を最小限に抑えるためには、緊密な国際的な協力が不可欠です。 鈴木朝陽、山口雄暉、芳賀海翔、長岡泰助、小崎優斗、香取倖明 私たちはフロンガスを選びました。 フロンガスは冷媒として便利でしたが、オゾンホールの原因であることが判明し、生産及び消費が全廃されました。 環境保全と資源問題は、持続可能な未来を確保するために重要です。環境保全は自然環境の保護と持続可能な資源利用を目指し、地球温暖化や生物多様性の減少などの問題に対処します。一方、資源問題は地球上の有限な資源を持続可能に管理し、枯渇や過剰利用を防ぎます。両者の課題は密接に関連し、バランスの取れた資源利用が環境保全に貢献すると思いました。
A.(1)講義内容の再話 リサイクルについて環境保全と資源問題を学びました。講義では、水俣病を例に挙げました。世界は発展し続け急速に最新技術を開発しています。メリットしかないと考えられたパイロットプラントにも大きなデメリットがありました。製造過程で反応しないはずの触媒が反応して無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出しました。排水中の水銀濃度は水質汚染法などの法律で定められています。また、その分布方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められています。もし、さらに高精度の分析方法が見つかり次第、政府に対する動きかけがあれば、今後も改正されていくでしょう。認知出来ないものはほったらかしのままではいけません。二酸化炭素、電磁気、ウイルス、放射線などはどれも人体に有害です。人の知覚によって認識できないは、予測し改善する必要があります。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 演題:新しい技術を運用するにあたって チーム名:エコナ チームに属した人:佐藤きらり 神谷明里 加納和乃 山崎優月 新しい技術を運用するにあたってについて議論し、私たちは「エコナ油」を選んだ。 花王のエコナ油は世界に認められた安全性試験において、一般の食用油と比較して安全性に問題は認められていない。しかし、2009年6月になって花王独自の分析によりエコナ油にグリシドール脂肪酸エステルが一般食用油に比べて多いことが分かり、厚生労働省に報告した。グリシドール脂肪酸エステルとは、発がん性を含めて安全性の懸念を示す報告はないものの、分解すると発がん性が懸念されるグリシドールが生成される可能性が指摘されている。現時点では体内での吸収・代謝・排出などグリシドール脂肪酸エステルの体内動態に関して知見はほとんどないが、体内で100%グリシドールに変わった時を予測し、不純物として明らかになった以上、できるだけ早く低減すべきと考え、2009年9月 、エコナ関連製品の生産・販売を中止した。 (3)復習の内容 私の出身は新潟県です。小学生のことから郊外学習や社会で新潟水俣病について学んできました。高校の入り記憶が薄れてしまっていたため、技術者倫理を通して再度、公害について学べました。小学校で学んでいた当初は、化学構造式やグリニャール試薬などどのように触媒作用し何が生成され、脊椎動物中枢神経系の神経物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害することなど、当たり前ですが、知りませんでした。化学を学んだ身として、正しい知識を正しく応用する必要性を理解しました。
A.(1)講義のなかで四大公害の水俣病が出てきた水俣病を工場から排出された水銀に汚染された川の魚がそれを食べて汚染され、食物連鎖により濃縮されて、さらに魚を人が食べることで水銀中毒になり障害が残った人や亡くなった人がいた。さらに被害はその後も裁判などが長く続き、賠償が支払われなかった人もおり何度も裁判を行うことになった。工場の廃水による被害であったが、管理を十分に行う大切さを改めて考えさせられた。さらに、科学産業には責任がともなうことも分かった。 (2)予見可能性と結果回避義務の議論の例として四日市ぜんそくを選んだ。 四日市ぜんそくは大気汚染物質の排出により、近隣の住民にせきやたん、さらにはぜんそくなどの症状が現れたのだった。 工場の管理において、排出物に関して専門家に話しを聞いたり、環境中に出す前に事前に検査などをして、排出基準をつくるなどできることは多かったと考える。しかし、好景気ということもあり衛生管理よりも工場の運営により利益が出るかを優先してしまった背景もあると考える。 利益を優先するだけでなく、何よりも安全や環境な配慮することが大切であり、そのために物質の性質を学ぶことも大切である。 (3)技術を扱ううえで物質の性質やそこから考えられる被害や影響を予見することは大切である。グループ発表で行った議論の例を他にも調べるとたくさんの例があり、自動車を運転することもその例で含まれる。日常のなかでも予見可能性を考えることは大切であると振り返った。
A.1,人間の体は体内に水を閉じ込めるために油脂で覆われている。よって、疎水性をもつ有機物は体内に入るので危険である。また、水酸化ナトリウムはけん化によって皮脂を溶かして傷を与える。 2,私は、吉田屋の弁当の食中毒を選びました。事件の原因として、吉田屋は委託業者から仕入れた米飯について検収手順や受け入れ基準を定めていなかったため、岩手から仕入れた米飯が注文時の指示よりも高い温度となってしまっていた。しかし、吉田屋は盛り付け時まで不適切な温度管理がされていた米飯を独自の判断で冷却し、弁当に使用してしまったため、米飯の冷却までの間に菌が増殖してしまい食中毒が引き起こされたと考えている。吉田屋は、不適切な温度管理が菌の増殖に繋がってしまうことを十分に理解しておらず油断や慢心が生まれたとしているが、私は米飯が店に届き冷却するまでの時間を推測し、独断で判断せず委託業者に確認を取っていれば食中毒を予見できたと考える。結果回避義務は不適切な温度管理の下で米飯を店に送った委託業者側と独断で米飯を冷却した吉田屋側にあると考えるが、責任を委託業者になすり付けず失態を認めて謝罪した吉田屋の社長は私たちの模範であると考える。 3,亜鉛中毒を避けるために水道管の素材を鉛製から塩化ビニル製に変更したが、塩化ビニルを製造するために必要なアセトアルデヒドを作る際にメチル水銀が環境に放出されてしまっていたことは、分析技術が足りず検出できなかったとはいえ残念であると感じた。触媒として使われていたメチル水銀を環境中に排出する前に動物実験を用いた毒性試験で危険性を確認すべきであったと考える。
A.(1)地球で生きていく上で、自分たちが排出するゴミによって少しずつ汚していかなければならない。水俣病の動画を見た。動画を見ていく中で、自分たちが生活をよりよく便利に生きていこうと努力して出した結果、いつの間にか自然を汚染していっていて、それらが濃縮され自分たちのところへ戻ってきて、被害が出る。とても悲しいものだと感じた。無責任に何でもかんでも開発したとしても、何かのリスクが生じるかもしれないという考えを常に持っていくべきであると感じた。今まで、私たちは様々な生態系に影響を及ぼす化学製品を生み出してきた。(殺虫剤など)それらの様々は私たちに必要であるから生み出されたものであるが、何も考えずに使うものでは無い。今私たちは地球を守るために様々な活動を起こしている。その中でも有名なものはSDGsである。これは持続可能な社会を目指すために決められたものであり、現在では様々な場所で目にすることがある。 (2)四日市ぜんそく、kavi、清野明日美、佐々木鈴華、神山京花、矢作奈々、検索係 四日市コンビナートから発生した二酸化硫黄の大気汚染公害によって、ぜんそくを引き起こすものである。予見可能性として、煙であれば流れるため、そこまで重要視されないのではないかと感じた。これらのことから技術者にできることは様々な可能性を考え、工場やコンビナートから発生する煙や、工場排水などは1度調べてから懸念点がなくなり次第流すことが必要なのではないかと考えられる。 (3)様々な公害を私たち人間は引き起こしてきたが、そこから学び、再び引き起こさないようにすることが大切であると感じました。
A.講義内容の再話: アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していました。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀を使っていたのです。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出しました。DDTは学生の卒業研究で発見されました。殺虫剤として発明したのは、P.H.ミュラー博士(スイス)で、1948年にノーベル医学・生理学賞を受賞しています。 DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こします。 わが国では、 1968年(昭和43年)に 農薬(製造販売)会社が自主的に生産を中止し、1971年(昭和46年)には販売が禁止されました。 世界的にも、環境への懸念から先進国を中心に、2000年までには、40カ国以上でDDTの使用が禁止・制限されています。 しかし、その一方で、マラリアが猛威を振るう亜熱帯や熱帯地域の多くの国々では依然としてDDTを必要としています。 排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められています。 また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められています。 もし、さらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正されることでしょう。 発表要旨: ?根澤颯太、斎藤滉平、小泉まい、菊地玲乃、川前勇斗、斎藤里奈 役職は調査係を担当しました。 発表者は斎藤滉平でした。 復習の内容: 実際にあったこと:工場作業員 粉塵吸入→呼吸機能障害(肺) 工場側は粉塵による健康被害防止措置を講じなかった→安全配慮義務違反 乳がん シリコンで再形成→長期→がん 予見可能性:粉塵での障害、視力低下、シリコンからのがん 対応策:工場側からのマスクやゴーグルの支給、機械への深い理解をすることで不具合を出さない、デメリットがあるなら徹底的に修復し対策する、会社側の社員への説明に責任をもち随時行う。分からない物は理解できるようになるまで使わない。国の基準をクリアした物だけ使用する。
A.(1)講義内容の再話 この授業ではリサイクル、環境保全、資源問題について学んだ。授業では昭和の日本で実際に起きた水俣病を例に挙げ、新たに開発された技術を利用する際にしっかりと試験を行い、環境への影響がないと思っていても、実際の現場では想定外のことが起こり、環境へ深刻な影響を与え、人間も含め生物へ大きな被害を齎すことがあることを学んだ。そういった当時の技術者にとって想定外だったことを製造を行う前に予測可能だったのかを考えた。グループワークでは具体的な例を示してその危険性は予測可能だったのかどうかを議論した。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 自分たちの班では東京工業大学で起きた学生による遺伝子組み換えメダカの持ち出し、販売についてとりあげた。予測可能性は物理的に学生が学外へ持ち出すことが可能な状況であるならば予測可能だっと考えられるため、学校側がカルタヘナ法などを各研究室に周知しておき、具体的に持ち出すとどうなるのかを講習会などを開くべきだったと考えた。また、組織内で罰則を設定することなども必要だと考えた。また、学生側も自分の責任を正確に理解するべきだと考えた。そのために自分のかかわる分野の法律などを積極的に学ぶ必要があると感じた。 (3)復習の内容 自分も研究室に配属され、正しい知識を持っていないと周囲の環境に被害をもたらす薬品などを使う機会が出てきたため、責任感をもち、慎重に実験を行っていこうと思った。
A.(1)講義内容の再話 講義では、汚染魚を食べたことにより水銀中毒になり人体の不自由の原因となった、四大公害の内の1つである水俣病に関する動画を観た。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 予見可能性と結果回避義務の議論として、「水俣病」を選んだ。水俣病の発足の原因物質はメチル水銀化合物である。当時、このメチル水銀化合物が含まれた工場からでる大量の廃液は、海に捨てられていた。その海に捨てられた廃液をのんだ魚を人間が食べたことにより、人間の体に大きな影響が与えられた。この一連の事件から、当時の工場の人たちは予見可能性と結果回避義務が行われていなかったと推測できる。水俣病はメチル水銀化合物を排出した工場があらかじめ水銀について専門家にお話を聞いたり、講習会を開催するなどして危険性を含めた知識を身に付けていれば、対策できていた可能性があると考える。悲惨な事故を未然に防ぐためには、安全性を検証した上で、使用できるものであるかどうか検対し、使用するべきであると考える。 (3)復習の内容 過去には、水俣病以外にも大きな公害(四日市ぜんそくなど)が実際に起こってしまった。これらの公害から、予見可能性と結果回避義務を行うことの大切さを学ぶことが可能である。安全性に関する試験や調査を行ったり、法律での制限を設けるたりすることで同じ過ちを起こさないように尽くしていく必要があると考える。 技術者として、自分の行動が良い悪いに関係なく、周囲に多大な影響を与える可能性があることを理解することが重要であると学んだ。
A.(1)私たちは時代の流れに沿ってたくさんのものを開発してきました。ただその中でたくさんの環境問題にもぶつかってきました。特に有名となっているものに四大公害病があります。四大公害病は水銀が原因による水俣病と新潟水俣病、鉱山溶液に含まれたカドミウムが原因によるイタイイタイ病、石油化学工場から出る煤煙中に含まれる亜硫酸ガスが原因の四日市ぜんそくとなっています。これらにより現在でも苦しめられている患者の方たちもいて非常に大きな問題となりました。環境問題は他にもあります。車など二酸化炭素を排出するものが増え、地球温暖化が進んでいたり、ごみの増加や資源の枯渇にも問題が出てきています。ただ、様々な取り組みをして改善しようと努力はしています。一朝一夕で改善するようなものではありませんが、一人一人が意識するだけで簡単にできるようなこともあるので、今後も地道な努力が必要であると思います。 (2)水俣病 水俣病は水銀を排出した工場からあらかじめ水銀に関して論文や専門家の方からお話を聞いたり、対策できることは多かった。そのため悲惨な事故を防いでいくためには安全性を検証して、もう一度使用できるものであるか検討してから使用するようにする。 (3)環境問題に関しては近年より問題となってきている。全世界で特に地球温暖化に対する対策が根強くなっている。このような問題は私たちの体に害を与えるだけでなく、地球に住むことができなくなるため、デメリットでしかない。一人一人の意識次第で防ぐことができる問題なので自分もしっかり取り組んでいきたいです。
A.(1)技術がもたらす危険を予見できなければ、人々の健康や地球の環境に悪影響を与えてしまうことになるかもしれない。過去の事例として、四大公害といわれている「水俣病」が挙げられる。アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していた。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に、金属水銀を使っていた。触媒は反応速度を上げるが、自分自身は反応しないはずであったが、実際には反応していたのである。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出した。現在、SDGsには、14海の豊かさを守ろう、15陸の豊かさも守ろう、と記されており、世界中で様々な取り組みがなされている。米沢市では、PM2.5について、悪臭対策について、騒音・振動について・油流出事故防止についてなどの公害対策が実施されている。 (2)チーム名:エコナ、共著者:佐藤きらり・神谷明里・加納和乃・松永凛、役割:調査 エコナクッキングオイルは、DAGを約80%保有しており、TAGと比べて小腸で吸収されたのちに油として再合成されにくい。このため、食後の血中中性脂肪が上昇しにくく、身体に蓄積する脂肪が低減されるとされていた。しかし、2009年3月にこの油にグリシドール脂肪酸エステルという化学物質が含まれていることが分かった。このグリシドール脂肪酸エステルが、発がん性リスクのあるグリシドールに変換される可能性があるとして、関連製品の販売を中止、自主回収した。 (3)水俣病以外の、過去に起こった公害について、インターネットで調べた。技術の良い点だけでなく、健康や環境にもたらす悪影響についても、正しく把握することが大切である。
A.(1)講義内容の再話 講義では最新技術がもたらす危険性について学んだ。四大公害病のひとつ水俣病は、化学工場から海や河川に排出されたメチル水銀化合物を、魚、エビ、カニ、貝などの魚介類が直接エラや消化管から吸収して、あるいは食物連鎖を通じて体内に高濃度に蓄積し、これを日常的に食べた住民の間に発生した中毒性の神経疾患である。また、殺虫剤として使用されていたDDTは代謝生成物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こす。日本では農薬会社が自主的に生産を中止し、1971年には販売が禁止された。世界的にも、環境への懸念から先進国を中心に、2000年までには、40カ国以上でDDTの使用が禁止・制限されたが、依然として必要としている国もある。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップ課題では、予見可能性と結果回避義務を果たすために、技術者としてどのような姿勢で学べばよいか、四日市ぜん息の事例から考えた。四日市ぜんそくは1959~1972年、三重県四日市市の四日市市コンビナートから発生した二酸化硫黄が原因で起きた事件である。対策としては、環境基準を満たしているかどうか適宜チェックすることだと考える。 (3)復習の内容 復習として、開発した技術が最終的に環境にどのような影響を与えているかまでを考える必要があると学んだ。生態系への影響や、それをどのような基準で判断していくのかの法なども重要だと考えた。
A.(1) 四大公害「水俣病」の恐怖 ・水俣病とは、熊本県水俣湾で昭和31年に初めて確認された公害病のこと。水俣湾周辺の化学工場から排出されたメチル水銀が、海産物を通して人体に入ることで神経系に障害をもたらす中毒系疾患で、長きに渡り原因不明の奇病として多くの人を苦しめた。 ・第二水俣病・四日市ぜんそく・イタイイタイ病とともに日本の四大公害病と呼ばれている 生物濃縮と農薬 ・生物濃縮とは環境中の特定の物質が生物の体内に蓄積されて,濃度を増す現象。その濃縮率は食物連鎖を経て,より上位の種や個体ほど高くなり,数千?数十万倍に達することもある。 ・農薬とは農業で使う薬剤であり、殺虫・殺菌・除草剤および作物の生長を調節する効果がある。含まれる成分として除虫剤(ピレトリン, DDT) 殺菌剤(ボルドー液)などがある。 (2)フロン冷媒 冷媒として使用されてあったが、オゾンホールの原因であることが判明した生産及び消費が全廃された。フロン冷媒を導入した技術者はおそらくこのことに気づくことが出来なかっのであろう。当時と違った今はより分析技術が進歩しているため、化学物質の性質を詳細に調べてから実用に移すべきだと考える。今回の場合フロンの代わりとなる物質を見つけるか、フロンそのものを化学的性質を変化させて、オゾンホールに影響を及ぼさないことを確かめられれば改善できると考える。 (3)電磁的記録とは、電子的方式、磁気的方式その他の人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって、電子計算機 による情報処理の用に供されるものをいう。
A.(1)科学技術や工業の進歩により、人類はその恩恵を受けることが出来る一方で、人体に有害な副産物が環境中に排出されてしまうことがある。有名なものとして、「水俣病」、「イタイイタイ病」、「四日市喘息」などが存在する。このような悲劇を繰り返さないためには、科学者があらかじめ隅々まで予見可能性と結果回避義務を果たす必要がある。また、技術倫理についてもよく考える必要がある (2)公害について 森永ヒ素ミルク事件 森永の徳島工場で生産された乳児用の粉ミルクに、大量のヒ素化合物が混入していた。これは入室安定剤として利用されていた第二リン酸ソーダに含まれていた。これにより乳児では急性、慢性ヒ素中毒を起こしてしまう事件が起きた。原材料の一部だとしても、接種する人の年齢や体格によって重大な健康被害が出ることを理解して開発を行うことで、このような問題の再発防止につながるのではないかと考えた。 (3)科学技術は、正しい知識を持って開発するだけでなく、その副産物にも目を向けて予見可能性を考える必要があることが理解できた。また、企業は利益を優先するだけでなく、近隣住民への健康被害が出ないかということについても考える必要があるのだと思った。有名な公害問題では、企業の対応が杜撰だったり、遅かったりすることで被害が拡大してしまった事案が多く、自分が当事者になってしまったことを想定したらそこはかとない恐ろしさを覚えた。このような痛ましい事件が再び起こらないよう、消費者側でも声を上げていくのが大事なのではないかと感じた。
A.1) 水俣病を例に挙げ,新たな技術を用いる際の技術者としての心構えを学習した.水俣病は1950年ごろから熊本県水俣市を中心に発生した,ヒト,ネコなどの有機水銀による公害.原因となった有機水銀を海に放出した企業は,アセチレンの水付加の触媒として用いられた.放出された有機水銀は湾内の食物連鎖に従い,生体濃縮されてヒトやネコに到達した.有機水銀は,生体内で中枢神経系,内分泌系に作用するとされる.これにより多くの人が命を落とし,重い後遺症を負った.この事案では予見可能性について議論した.この技術が導入されたとき,企業の技術者は有機水銀の危険性を理解していただろうか.あるいはこのような危機が発生すると予見できただろうか. 2) グループワークでは新たな技術を利用して発生した事故とその予見可能性,とるべきであったと思われる対応などを議論した.我々の班では東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故の予見可能性,とるべきであった対策を議論した.議論の中心となったのは,津波の到達を予測できたかという疑問である.班としての結論は,可能であったである.日本はプレート境界直上に位置し,これまで何度も地震と津波が発生した.太平洋側では,巨大な地震が発生すると規模の大きい津波が伴う可能性は東日本大震災発生前から指摘されていたし,地震や津波による被災を示した碑は各地に点在する.これらから津波の発生を予見することはできたと考える. 3) グループワークで議論した議題を異なる観点で評価した.考察する観点は,私が事故の主原因であると考える電源の喪失についてである.福島第一原子力発電所の事故では,自身で送電塔が倒壊し,津波で非常用電源を全損した.この事態は全く想定できないものではないと考える,特に非常用電源は地下に設置され,被災前も大雨の際に浸水するなど,水害への脆弱性が示されていたと言える.しかし,非常用設備の移設や防潮堤,防波堤の建造は行われず,津波への対応が不十分なものとなった.よって津波の到来,それによる電源喪失,過酷事故までもが予見できたのではないだろうか.
A.【講義内容の再話】 工場排水が起こした公害(水俣病)と予見可能性、結果回避義務 【ワークショップ課題の発表要旨】 演題「新しい技術を運用するにあたって」、グループ名「田中正造」、共著者名「出澤一馬、新井駆、富樫聖斗、滋野玲音」、自身の役割「調査」 公害として、足尾銅山鉱毒事件を上げた。予見可能性と結果回避義務について議論を行った。予見可能性については、過剰な伐採による森林の荒廃あるいは農作物の枯れていく状況を見ていれば予見できたかもしれないと考えた。結果回避義務については、人間が恣意的に採掘していることを自覚することや、鉱物の組成を調査することなどが意見として出た。 【復習の内容】 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「足尾銅山鉱毒事件」を選んだ。足尾鉱毒事件は、19世紀後半の明治時代初期から栃木県と群馬県の渡良瀬川周辺で起きた日本初の公害事件である。銅を取り出す時に発生した化学物質が川に流れ込み魚の大量死や流域の農作物に被害を与えていた。この公害の予見可能性としては、過剰な伐採による森林の荒廃および農作物の枯死を注意深く観察してさえいれば、自然や環境破壊を促進し、人間の経済利益を優先していた採掘をやめられたと思われる。結果回避義務としては、銅回収の際に用いる道具に周囲に危険を及ぼすものがないかや、鉱物の組成を調査しておくこと、人間が恣意的に採掘していることは自然にとっては非自発的であることを理解しておくことなどに最善を尽くせば良いと考える。
A.(1)講義内容の再話 第4回目の講義では、リサイクルー環境問題と資源問題について水俣病を通じて学びました。水俣病は、工場から排出された有機水銀を食物連鎖を通じて人間の体の中に入り症状を引き起こす病気です。現在では、排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められています。 また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められています。 もし、さらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正されることでしょう。しかし、その当時では、法によって制限されておらず被害者を多く出し、差別問題も引き起こしました。また、被害者への賠償金も正しく渡されなかったという問題も起こりました。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 グループ名:チェルノブイリ メンバー:鈴木郁磨 小川駿汰 丹野覚佑 佐々木啓太 関馨太 小河洵平 役割:題材を決めた、内容を調べた ワークショップでは、新しい技術を運用するにあたって、予見可能性と結果回避義務を果たすために、技術者としてどのような姿勢で学べばよいかを具体的な例を選んで議論しました。私たちのグループでは、チェルノブイリの原子力発電の事故を選びました。事故の要因として、原子炉の設計上の問題の他、運転員の規則違反、管理上の問題、安全を優先して行動するという考えの欠如、原子炉の専門家でないものの指示、安全対策の検討の不十分、非常用炉心冷却装置を切っての運転、安全装置が簡単に切れる設計が挙げられました。 予見可能性と結果回避義務を果たすために安全を優先した管理やルールの義務付けが必要であると考えました。 (3)復習の内容 今回の講義では、水俣病を通じて技術者の倫理観だけでなく、政府に対する対応についても不信に感じました。政府は、水俣病の直接的な原因を知っているのに対して被害を受けた方に対する賠償を含めた対応が悪いと感じたからです。現在の政府も世論に不信感を与え続けているので今後の社会に対する一抹の不安を感じます。
A.【講義の再話】 第4回の講義では,リサイクル,環境保全と資源問題について学習しました.水俣病を取り上げ,最新技術と環境問題との関係について学習しました.また,生物濃縮,農薬,認知出来ない物質についての理解を深めました. 【発表の要旨】 演題:予見可能性と結果回避義務について グループ名:イタイイタイタカシ 共著者名:神田燦汰,佐々木秀人,平野一真 役割:プロジェクト管理 「イタイイタイ病」を例にとり,予見可能性と結果回避義務について議論しました.イタイイタイ病は,大正時代ごろから発生し,神岡鉱山から排出されたカドミウムが神通川の水や流域を汚染し,この川水や汚染された農地に実った米などを通じて体内に入ることで引き起こされました.これは,危険性を予見することができなかったと考えました.また,危険性のある物質を法律で制限する必要があったと考えました. 【復習の内容】 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「イタイイタイ病」を選びました. イタイイタイ病は,大正時代ごろから発生し,神岡鉱山から排出されたカドミウムが神通川の水や流域を汚染し,この川水や汚染された農地に実った米などを通じて体内に入ることで引き起こされました.イタイイタイ病は1955年に新聞で紹介されましたが,カドミウムが原因とする学説が出されたのは1961年であるため,当時の技術・知識では危険性を予見できなかったと考えられます.結果回避のために,技術者がさらなる技術・知識を身につけようと努力をするしかないと感じました.
A.【講義内容の再話】 水俣病とは熊本県水俣市において化学肥料を製造する工場からメチル水銀が排出され、水俣湾に生息する魚がメチル水銀を吸収し、この魚を人が食べることによって発生した神経系が障害を受ける病である。 水俣病被害者は裁判を起こして患者の一部は補償を受けたが、受けられなかった患者は長期化する裁判によって損害賠償を求めた。 【ワークショップ課題の発表要旨】 (発表演題) 新しい技術を運用するにあたって (グループ名) チェルノブイリ (グループに属した人) 小川駿太 小河詢平 佐々木啓太 鈴木郁磨 丹野覚佑 関馨太 新しい技術を運用する際に潜む危険について技術者の知識だけで気づくことは難しい。そのため予見可能性と結果回避義務を果たすために学ぶべき事を具体的な例としてチェルノブイリ原発事故を選び、話し合った。 【復習の内容】 私達のグループはチェルノブイリ原発事故について調べた。 チェルノブイリ原発事故h1986年4月26日、旧ソ連ウクライナのチェルノブイリ原発で起きた事故である。 この事故が起きた原因下記に示すとおり多数ある。 ・設計上の問題…格納容器がない、安全装置が容易に切れる ・運転員の規則違反…制御棒の引き抜きが想定以上、通常とは異なった運転方法や試験 ・管理上の問題…原子炉の専門家でないものが指導、合意なしの特殊試験 この事故は予見可能であったと考える。技術者としてひとつひとつの問題に気づくことは可能であると考えるが、結果を回避するのは難しかったと考える。運転方法や設計を直すことが出来たとしても上層部の管理がずさんであったため、いつかは事故が起こるものであると考えたからである。
A.今回の授業では,水俣病に関するお話が出ました.水俣病は、水銀中毒によって引き起こされる神経障害の病気です。この病気の名前は、日本の熊本県水俣市で1950年代から1970年代にかけて大規模な水銀中毒事件が発生し、多くの人々が被害を受けたことに由来しています。水俣市では、化学メーカーであるチッソが水銀を含む有機水銀化合物を排水していたことが原因で、漁業などに従事する地元住民が水俣湾で獲れる魚介類を摂取することで水銀中毒を引き起こしました。水銀は生体に取り込まれると有機水銀に変換され、神経組織に蓄積されることがあり、これが神経障害の原因となりました。水俣病の症状には、中枢神経系の異常や手足のけいれん、視力の低下、言語障害などが含まれます。また、先天性水俣病と呼ばれる胎児が母親から水銀を受け取ることで発生する場合もあります。 今回のグループワークでは人々が幸せになるようにと日夜研究した成果が,実用化され,運用されることは,技術者冥利に尽きるというものである.しかし,その技術を行使することによる,潜在的な危険に気づくことは,技術者の限りある知識だけで対応しきれない. 私たちのグループでは,アスパルテームの事件について話し合った.人工甘味料として,1974年米国FPAが乾燥食品として1996年に全ての加工食品への使用を許可した.日本では1983年に認可された.砂糖の200倍甘いとされている.2023年7月14日にWHOの専門機関IARCが発がん性の可能性を認めた.アスパルテームの導入による騒動は予見できなかった.個人の行動で結果回避義務は規制するしかないと考えました.
A.1. 水俣病とは、熊本県水俣湾周辺の化学工場から海に排出されたメチル水銀化合物によって引き起こされた中毒性の神経疾患です。 メチル水銀は、海の中で魚や貝などの魚介類に直接吸収されたり、食物連鎖を通じて体内に高濃度に蓄積されたりします。これを生物濃縮といいます。水俣病の患者は、汚染された魚介類を日常的に食べたことで、メチル水銀を大量に摂取しました。その結果、手足の感覚障害、運動失調、視野狭窄などの重篤な症状が現れました。 妊婦が摂取した場合は、胎児にも影響が及び、先天性の障害を持つ子どもが生まれることもありました。これを胎児性水俣病といいます。 水俣病は、公害の原点ともいわれる四大公害病の一つです。 環境に排出された有害物質が生物濃縮によって人間の健康に被害を与えるという事例は、水俣病以外にも世界各地で発生しています。 2. 鈴木朝陽、山口雄暉、芳賀海翔、長岡泰助、小崎優斗、香取倖明 予見可能性について、フロンガスを選びました。フロンガスは冷媒として家電製品などに利用されましたが、オゾン層破壊の原因となることが判明し、生産の停止および代替物質の開発が進みました。 3. 処理水について調べましたが、危険性は認められない状態であるとの見解が示されていました。政府は、放射性処理水の海洋放出を決めましたが、これは増え続けるタンクが廃炉作業に支障を来す可能性があったためです。放出する前には、規制委員会の認可が必要で、放出中も海水のモニタリングが強化されます。 放射性処理水の海洋放出は、国連の機関であり、原子力について高い専門性を持つIAEA(国際原子力機関)も、国際安全基準に合致していると結論付けています。IAEAは、放出前にレビューや分析を行い、放出中・放出後にも長年にわたって安全性確保にコミットするとしています。科学的には安全とされる処理水の放出ですが、地元で生産された食品への風評被害が懸念されています。 政府は、風評対策や情報発信にも取り組んでいるとのことです。
A.水俣病は熊本県で起こった公害病の一つで原因は工場排水から出るメチル水銀でした。メチル水銀によって汚染された海産物を食べた現地の人が水銀中毒となり、非常に多くの人が被害を受けました。ワークショップでは、予見可能性と結果回避義務の例として「チェルノブイリ原子力発電所事故」について調べました。チェルノブイリ原発事故とは、1986年に旧ソ連(現在のウクライナ)で起こった原発事故で、国際原子力事象評価尺度と呼ばれる原子力に関する事故の影響を表わす尺度では、2011年に起こった福島第一原子力発電所事故と同じレベル7と評価されている。レベル7の基準としては、放射性物質の重大な外部放出、ヨウ素131等価で数十ペタベクレル以上の外部放出、原子炉や放射性物質障壁が壊滅、再建不能と基準されている。この原発事故が発生してしまった原因として、格納容器が用意されていなかったなどの発電所の設計上の問題や、規定に定められていない操作を行なったなどの運転員の規則違反、原子炉の専門家でない人が指揮をとっていたなどの多くの運転管理上の問題があり起こるべくして起こった事故であると考えた。これほど多くの問題が積み重なっていたため、技術者として予見できる可能性は出来たであろうが、結果を回避する義務があっても現場を指揮する上層部の体制が変わらない限り、技術者の努力にも限度があるのだろうと考えました。復習として、1999年に茨城県の東海村で起こった東海村JCO臨界事故について調べました。この事故は国際原子力事象評価尺度ではレベル4、放射性物質が少量外部に放出される程度の事故であったが、作業員が2名亡くなるという日本で初めて被曝事故によって死者を出した事故でもある。この事故が起こった原因はチェルノブイリ原発事故と同じように杜撰な作業工程が原因でやはり起こるべくして起こった事故だと考えました。作業をする技術者もマニュアル通りに作業すればこのような事故が起こらなかったので技術者としての倫理がとても大事になる事故だと考えました。
A.(1)四大公害病のひとつである水俣病は、熊本県水俣湾で化学工場の排水が川や海に排水され、メチル水銀化合物(有機水銀)によって汚染された魚介類を、近隣の住民が慢性的に食べたことによって水銀中毒が集団で発生したというものです。有機水銀は、グリニャール試薬とな時ような作用を行います。脊椎動物の中枢神経系の神経伝達物質のグルタミン酸に作用することによって、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害します。 (2)チーム名は「メダカ」で、演題は「遺伝子組み換えメダカ」で、共著者は和泉佳助さんを含む計5名で行いました。発表の創作に果たした自分の役割は、リソースとデータ整理、執筆、発表を行いました。私たちは、東工大が遺伝子組み換えされたメダカが環境中へ流出した事件について調べました。予見可能性としては、組み換え生物が環境中に流出することで、生態系のバランスを崩す可能性があるということが挙げられます。対策としては、研究室の入室者を制限することや組み換え生物であることをはっきりと明示すること、研究室内で情報共有することなどが挙げられました。 (3)水俣病にかかった場合の症状について調べました。水俣病には後天性のものもあれば、胎児が生まれつき病気をもつ先天性のものもあるそうです。後天性水俣病患者の主要な症状は、言語障害や歩行障害などを含む運動失調や、求心性視野狭さく、難聴、知覚障害が発生するそうです。先天性水俣病の場合、知能発育障害や言語発育障害、運動機能障害などが発生するそうです。
A.DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こします。SDG 14は、海洋かつ沿岸の生態系を持続可能なように利用し、海洋汚染を防止し、かつ海洋資源を持続可能な方法で利用することによってSIDSやLDCsが受ける経済的恩恵が増大するよう求めています。SDG15は、森林と他の生態系に直接依存する者のために生活が守られ、生物多様性が維持され、これらの天然資源の恩恵を将来の世代も享受できるようにすることを目指しています。 四日市ぜん息は、1960年代に四日市コンビナートから排出された二酸化硫黄による大気汚染によって引き起こされた公害病です。症状はせき、痰、気管支炎、気管支ぜんそくなどです。これを防ぐためには、技術者が事前に排出される物質の物性や危険性を調べ、それが環境や人体に悪い影響がある場合は事前に対策しなければならなかったと考えました。 世界的にも、環境への懸念から先進国を中心に、40カ国以上でDDTの使用が禁止・制限されていることがわかりました。有機水銀は、グリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害することがわかりました。排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められていて、また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められていることがわかりました。「電磁的記録」とは、電子的方式、磁気的方式その他の人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって、電子計算機 による情報処理の用に供されるものをいうとわかりました。
A. (1)ドライクリーニングは油汚れを有機溶媒で溶かすが汗は溶かせない。皮膚表面は油でコーティングされている。工業において危険が引き起こされる原因で大きいのは、無知、未熟、慣れである。知識が頭に入っていなければ、この操作をしたら危険につながるかもしれないと思い浮かぶことはない。知識があっても、操作に慣れていない未熟なままでは事故につながる可能性がある。危険な操作であっても、それに慣れてしまうと確認を怠ることがあるため、何重にも重なる確認が必要である。 (2)新しい技術を運用するにあたって、チーム後ろ、高根澤颯太、齋藤滉平、川前勇斗、齋藤里奈、小泉まい、菊地玲乃、Investigation, Writing-Review & Editing 工場での事故 工場で働く作業員が長年にわたって粉じんを吸入したことにより呼吸機能障害を起こした。それについて、工場側は健康被害防止措置を怠った安全配慮義務違反と認定された。 この事故が起こる前に 従業員に対して安全配慮に関する道具(マスク、ゴーグル)の支給とそれらを支給する理由の説明をすべきだと考えた。また、僅かな可能性をないがしろにせず徹底的に追求することが必要たと考えた。 工場側が粉じんが出ないと考えて安全配慮なしで従業員を働かせていたとしたら、作業に用いる機械の理解が必要だと考えた。 また、ISOの基準をクリアした機械や国の基準をクリアした材料だけを使用すべきだと考えた。 (3)危険を引き起こす無知、未熟、慣れについて、現段階では私は無知、未熟な研究者であるため、知識を増やし、経験を積みたいと考えた。
A.予見可能性と結果回避義務の議論の例として、「フロンガス」を選びました。 フロンとは、正式にはフルオロカーボンといい、炭素とフッ素の化合物です。無毒性で化学的に安定で不燃性を有し、かつ液化しやすいという非常に優れた特性を有するため、空調機器や冷凍庫、冷蔵庫などの冷媒として広く一般的に使用されていました。しかし、オゾン層を破壊する物質として法律で大気放出が厳しく禁止され、段階的に製造が縮小、中止されています。また、地球温暖化にも悪影響を及ぼすとされているため、順次、影響の少ないものへと切り替えが進められています。 例として、クロロフルオロカーボンは、低温冷凍機、カーエアコン、電気冷蔵庫の冷媒として用いられ、オゾン層の破壊程度が高いという特徴を持つ化合物です。これは、1995年に生産が中止されています。ハイドロクロロフルオロカーボンは、パッケージエアコンや、ルームエアコンの冷媒として用いられ、オゾン層の破壊程度が比較的小さいという特徴を持つ化合物です。しかし、1996年から生産が規制され、2019年末で生産が中止となりました。 ハイドロフルオロカーボンはカーエアコン、ルームエアコン、パッケージエアコン、電気冷蔵庫、各種冷凍庫の冷媒として用いられ、オゾン層の破壊がない代替物質とされています。しかし、温室効果ガスとして地球温暖化には多少影響があるとされています。ハイドロフルオロオレフィンは、各種冷凍機の冷媒として用いられ、オゾン層を破壊せず、地球温暖化係数も極めて低い次世代冷媒として注目されています。
A.(1)講義内容の再話 水俣病を題材に、環境保全と資源問題について考えた。水俣病はメチル水銀が原因で神経の受容体に不具合を起こし、重篤な神経障害を起こす病気である。メチル水銀がどのような作用機序で神経障害を起こすのか完全には解明されていない。生物濃縮によって人体に影響がでる濃度まで濃縮されたことが一番の問題であったとかsンが得られる。 (2)ワークショップ課題の発表要旨: チーム名:原子力 メンバー:藁科孝太=概念化、アイデア出し 共著=駒林郁哉、田澤駿輔、武井勇樹 チェルノブイリ原発事故について調べた。ソ連で1986年に起きた事故である。原子力発電の新しい環境での運用で、引き継ぎも十分に行われす、上からのGOサインで危険な運用が行われた。 技術者にできることは誰かにしごとを任せるとき、責任と共に、知識などを引き継ぐことが重要である。 (3)復習の内容 公害は一般的にルールを守らない悪い企業や人が起こしているというイメージがあるように思う。一般人に環境問題を説くとき、マナーを守ろうといった啓発と同じ文脈で倫理的な行動を求めることが多いからである。しかし、企業は悪いことをしようとしていたわけではない。実際は、当時の技術では全く予測できなかった危機が起こってしまっただけだった。そのことに、この授業で初めて気がついて、自分は技術者を目指す学生であるのに、その覚悟をもっていなかったことに危機感を感じた。 そこで、せめて危険を予測しようとする姿勢を持とうと考えた。まず、研究室やバイト先で、先輩に過去どんな失敗や事故があったかを聞くようにしたもう一つ大事なのは、自分が何をしているかを認識することだと考えた。
A.(1)水俣病を通して、環境を度外視した技術の発展問題について考えた (2)新しい技術を運用するにあたって グループ名:田中正造 発表者:滋野玲音、富樫聖斗、篠原凛久、新井駆 足尾銅山鉱毒事件を選んだ。 予見可能性は、過剰な伐採による森林の荒廃、農作物の枯死があった。 結果回避義務は、技術者が恣意的に採掘をしていることを自覚することと、鉱物の組成を詳しく調べることが挙げられた。 技術者は目先の利益だけでなく、未来を見据える必要があると考えた (3)水俣病について詳しく調べた。 水俣病は四代公害病の一つであり、熊本県水俣湾を中心に発生し、 その付近で獲れた魚、エビ、カニ、貝を食べた人が症状を発症した。 最初は原因不明の神経疾患として扱われてきたが、後に作業を発展し続けていた工場からメチル水銀を含んだ汚染水が流れていたことが分かった。このメチル水銀が海中の微生物、魚介類、人間と次々に取り込まれる生物濃縮によって水俣病が発症することが判明した。 しかしながら、国はその事実をなかなか認めずメチル水銀を流し続けた工場に対しても特に制限を行わなかったため、被害はさらに増していった。 最終的に国はこの事実を認め、多くの被害者に給付や補填があったが、認められなかったケースも多く、その被害者の家族や国との闘いは長く続いている。 今回のケースは工場側が周りの環境を度外視し、目先の利益優先で作業を進めたことが大きな原因であったと考えた。
A.【講義の再話】 グリニャール試薬R-MgX 四大公害「水俣病」有機水銀R-HgXはグリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経伝達物質であるグルタミン酸に作用し、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。アセチレンを原料としアセトアルデヒドを製造していた。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒として金属水銀や昇汞(塩化水銀(Ⅱ))を使用していた。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大規模な被害を及ぼした。 DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン):学生の卒業研究で発見、殺虫剤として発明したのはP.H.ミュラー博士で、1948年にノーベル医学・生理学賞を受賞。DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは体内に蓄積され、生物濃縮を起こす。日本では1968年に農薬(製造販売)会社が自主的に生産を中止し、1971年には販売が禁止された。世界的にも、環境への懸念から先進国を中心に、2000年までには40カ国以上でDDTの使用が禁止・制限されている。しかしその一方、マラリアが猛威を振るう亜熱帯や熱帯地域の多くの国々では依然としてDDTを必要としている。 ドライクリーニング:一切水を使わず、有機溶剤で洋服を洗う。有機溶剤を使う事で油性の汚れをよく落とすことができる。型崩れなどを防ぎ、洋服への影響を最小限にした洋服にやさしい洗い方のこと。(有機溶剤の例:パークロロエチレン(テトラクロロエチレン)、フッ素溶剤(トリクロロエタン)、石油系溶剤)ドライクリーニング溶剤は環境汚染により排水はできない。同じ溶剤を使い回して使用する。 無知や慣れは危険。 【発表の要旨】 サリドマイド事件 1960年前後に鎮静・睡眠薬として販売された。 妊娠初期に服用すると、胎児の手・足・耳・内臓に奇形をおこす。 世界で数千?1万、日本で千人(死産含む)の胎児に被害。 2010年に解明されたが、当時は予言できず、回避義務があったとしても当時の技術では困難だったのであろう。技術者にできることは、発売までに臨床実験を入念に行うことだ。 【復習の内容】 水俣病をはじめとする当時原因不明の工場事故は防ぐことができたのだろうか?また、そのためにすべきことは何だったのだろうか?事故を起こしてから出ないと気づけない事実もある。
A.授業の講義の再話は以下の通りである。水俣病の原因となったメチル水銀は体内で分解されず、蓄積していくため食物連鎖によって濃縮され、最終的には食物連鎖上位の人間が有機メチル水銀で汚染された魚を食べ、高濃度の有機メチル水銀によって甚大な症状や被害が発生した。これは新しい技術として用いた金属水銀が、触媒として用いられているはずなのに予期せぬ反応によって排水とともに海に放出された結果であった。こうした予期せぬ事故が起きないよう、新しい技術を運用する上では、予見可能性と結果回避義務を議論する必要があり、リスクを最小限に抑えられる方法を見出した上で用いることが重要である。 また、グループワークとして以下の内容で討論を行い、グループの結論を導いた。 このグループワークにおいて、私は執筆-原稿作成に取り組んだ。 演題:新しい技術を運用するにあたって グループ名:日産 共著者名:平尾朱理、宍戸智哉、佐藤智哉 私たちは予見可能性と結果回避義務の議論の例として、「マーガリンに含まれるトランス脂肪酸」を選んだ。マーガリンは植物油を原料とし、植物油に含まれる不飽和脂肪酸を接触水素化の工程を介して飽和脂肪酸へと還元し製造されるが、その過程で不飽和脂肪酸に含まれるC=C結合のトランス化が起こり、このトランス脂肪酸は摂取することで体内に蓄積し、LDLの増加を促して心筋梗塞などの心臓病のリスクを増大させてしまう。そのため、結果回避義務として、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸の含有率を制限する必要があると考えた。また、予見可能性として、接触水素化よる異性化は予測できたと思うため、シス体とトランス体両方の安全性を事前に調査する必要があったと考えた。 授業時間外の活動として、水俣病以外で予見可能性と結果回避義務を怠った結果発生してしまった事故や事件について調べた。その結果、四日市ぜんそくや新潟水俣病がそのケースに該当することが分かった。世のための産業開発が、世の中の人々を苦しめる結果を生み出さないように、実行前に考え得る可能性を洗い出して対策する必要があると考えた。
A.(1)化学技術は日々進化しており、最新技術は誰もが期待して信じてしまう。しかし、最新技術によって引き起こされる危険について予見するのはとても難しい。例として挙げられるのが水俣病である。工場でアセチレンからアセトアルデヒドを生成する際に用いた触媒である水銀が反応してしまい、工場排水に混じって有機水銀化合物が海へと排出された。それらは食物連鎖を経て濃縮され、人体への健康被害をもたらした。それが水俣病である。このような被害が今後無くなるためにも、SDGsが広まっている。海域、陸域においての生態系が保護、回復、持続可能な利用の促進などを行うことで、生物多様性の損失を阻止する。 (2)予見可能性と結果回避義務を果たすために、技術者としてあらゆることに疑問を抱き危険を阻止することが大切である。例として、イタイイタイ病である。神岡鉱山(岐阜県飛騨市)から排出されたカドミウムが神通川の水や流域を汚染し、この川水や汚染された農地に実った米などを通じて体内に入ることで引き起こされた。ここで、鉱山付近のカドミウム濃度を定期的に測定することで、このようなことを技術者として回避することができたのではないかと考える。 (3)あらゆる公害が起き、環境汚染や健康被害を引き起こさないためにも、法を作成し遵守することが必要となる。化学技術や化学物質を適切に扱い、IT技術を用いて管理コストを軽減して持続可能な環境にしていくことが、重要であると考える。
A.研究者、技術者である私たちが研究するときに考えなくてはならないことは何でしょうか。技術の発展のみを考えれば後に大変なことになるかもしれません。例えば、AI技術を発展させるだけして制御のシステムを同時に考えていかなければ、人間の手に負えなくなってしまいます。 過去にあった事例として、四大公害はご存じでしょう。四大公害は1950年代後半からの高度経済成長において、工場などから発生した有害物質によって引き起こされました。四大公害病は新潟水俣病、水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくのことを言います。イタイイタイ病は、神通川の上流にある岐阜県の高原川に、三井金属鉱業神岡鉱山の亜鉛精錬所から流れ出たカドミウムによる水質汚染です。水俣病は熊本県の水俣市にあるチッソ水俣工場が、工場排水をそのまま水俣湾に排出したことによる公害です。四日市ぜんそくは、三重県四日市市の工場から排出された亜硫酸ガスによる大気汚染です。新潟水俣病は、新潟県の阿賀野川下流域で昭和電工が工業廃水を阿賀野川に排出して起こりました。工場の発展は人々の暮らしを豊かにします。しかし、同時に比べものにならないほど人々へ害を及ぼしてきました。これを防ぐことはできなかったのでしょうか。 演題:遺伝子組み換えメダカ、グループ名:忘れました 共著者名:大間知美海、滝口愛華、村井美明、男子学生2名 役割:調査 私たちは例として東工大の遺伝子組み換えメダカを例に挙げました。事故の予見可能性として、必要最低限の人数で情報漏洩を防ぐ、メンバー内で情報共有をしっかりと行う、遺伝子組み換えをやっているという事実を周知する、遺伝子組み換えによって生態系に与えてしまう悪影響についてよく議論することを挙げました。 技術者としてどのような姿勢で学べばよいかという点では、学部の勉強をしっかしとし知識をつけること、研究室配属期間から情報共有や下調べを徹底することが挙げられました。 復習の内容として、企業の環境保全への取り組みについて調べました。CSRとは、企業が組織活動を行うにあたって担う社会的責任のことを言います。すなわち、企業は利益の追求だけでなく、従業員や消費者を考慮した福祉的取組が必要であるという事を意味します。サスティナビリティとは、目先の利益のみでなく、長期的な影響を考えた活動を行う事です。企業にとって、環境保全に取り組むメリットはあるのかを調べました。すると、企業価値の向上、従業員の意識向上、メディアへのアピールポイント、ビジネスチャンスの創造、持続的な資源の確保などがありました。大企業から中小企業までその取り組みは多岐にわたり、資源のリサイクル、消費電力の変更、海外での植林の援助などを行っていることが分かりました。
A.(1)研究を進める上で、ゴミ処理とは切っても切り離せない関係にあります。地球上の資源は無限に使い捨てできるものではなくほとんど有限で貴重なものです。ゴミを分別して処理に伴うエネルギーを最小限にし、リサイクルできるものはリサイクルすることで資源の循環になります。一時面倒と感じて分別せずに出したゴミは、大きなエネルギー損失を生み出し環境に大きな影響を及ぼします。それが公害となって自分たちに返ってくることもあります。 (2)ゴミを分別せずに捨てるとが及ぼす影響について考えました。分別は、その場では面倒かもしれませんが不燃ごみや資源ごみを可燃ごみとして出すと、ゴミを出す人は楽だけど全体のゴミの量は増えるし、資源をリサイクルすることが出来なくなってしまいます。ゴミの処分には税金が使われていますが、分別せずにゴミの量が増えると税金を無駄に使っていることにもなります。 (3)四日市ぜんそくは、三重県四日市市の地域で発生した大気汚染による健康影響事件で四大公害病の一つです。昭和30年代中ごろに三重県四日市市の石油化学コンビナートの本格稼動に伴い、大気汚染物質(主として硫黄酸化物)の排出により、近隣住民にせきが出る、たんが出る、さらにはぜんそく等の閉塞性肺疾患の症状を訴える人が多発しました。 技術者として、大気に排出する場合は健康被害のない物質かどうかを念入りに調査し、無害な方法で廃棄する必要があります。
A.(1)今回の講義では水俣病について学習した。水俣病とは水俣病とは、熊本県水俣湾周辺の化学工場などから海や河川に排出されたメチル水銀化合物により汚染された海産物を住民が長期に渡り日常的に食べたことで水銀中毒が集団発生した公害病のことである。この事件はなぜ起きてしまったのかについて深堀していきたい。この事件以前、有機水銀を無処理で流し健康被害が起きたという事件はなかった。だから予見できなかった。これは決して言い訳にしてはいけない。なぜなら、鉱山などで似たような健康被害は起きていたからである。ましてや、この工場の運営者は責任をもって廃処理しなければならなかった。 (2)ワークショップ課題では水俣病の他に予見できず大きな健康被害を引き起こしてしまった事件について調べた。私たちの班では四日市ぜんそくを調べた。四日市ぜんそくとは三重県四日市市にあった工場の排ガスに二酸化硫黄が含まれ多くの呼吸器疾患を起こした事件のことである。 (3)今回の事件では危険予知性について調べてたが、復習しているとこれからどこで起きてしまっても仕方ないのではないかと感じた。例えばウイルス。コロナウイルスは中国の武漢市が起源とされているが、ここにある研究所から流失してしまったのではないかといわれている。この情報を鵜呑みにするのも技術者として情報倫理にかけたことかもしれないが、似たような事件はまた場所を変えて起きかねない。だからウイルスや菌を扱う研究所では正しい除菌滅菌が必要だと考える。
A.(1)世界的に見ても近年の技術の発展も素晴らしいが、技術の発展だけを追い求めてもいけない。具体的には有機水銀が原因で起こってしまった、原因としては、無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出しました。人間は濃縮された魚を食べてしまい水俣病になってしまった。これによる被害はとても大きくいまだに続いている裁判はある。以上から水俣病のようなものは2度と引き起こしてはいけないため、将来技術者、開発者として働く人たちは、製品の質、生産効率、生産コストの削減などすぐ目に見える成果や結果だけを追うのではなく水俣病のようなしばらくしてから問題となる物もあるため、一つ一つの手順などに対して、様々なことを考えなければいけない。 (2)事例は、四日市ぜんそくを例に挙げる。四日市ぜんそくは、大気汚染物質の排出により、住民にせき、たん、さらには、嘔吐などの症状が出た。当時の技術では、すぐに問題とならなかったため、予期し対処することは難しいところもあったかも知れないが、一つ一つの手順などに対して多くのことを予想しておくことで防げたかも知れないと考える。 (3)四日市ぜんそくは、大気汚染物質の排出により、住民にせき、たん、さらには、嘔吐などの症状が出た。当時では、難しいところもあったかも知れないが先を予測しておくことで防げたかも知れないと考えるため四日市ぜんそくを選択した。
A.日本人が発見したクロスカップリングについて学んだ。クロスカップリングは、液晶をつくるのに使うビフェニルをつくる反応で、この発見により、根岸英一、鈴木章、R.F.Heckがノーベル化学賞を受賞した。化学の実験や産業において、反応性が高いものは危険であるとみなされる。化学やけどはそのやけどの面積と深さで重症度が分類される。生物の体は無極性分子である油で保護されており、親油性のものとなじみやすく、親水性のものとはなじみにくい。例えば、アルカリは油と反応してけん化反応を起こすので皮膚につくと炎症を起こしやすい。また、有機酸やフッ酸は極性を持たないので皮膚につくと深くまで浸透し、骨まで溶かしてしまう。無機酸は水溶性のものがほとんどであるので、皮膚についてもすぐに洗い流せば、問題がないことが多い。扱いについては無機酸よりも、有機酸の方が扱いに注意する必要がある。 グループ名は「Mr.CB]、グループ人員は森谷僚介、村松希海、村岡祟弘、高村海斗、北辻永久だった。ワークショップとして、水俣病について調べた。調査・データ整理を主に行った。水俣病の事例では、当時は有毒性がまだほとんど認知されていなかったメチル水銀を含む工場排水が海に流れ込み、それが生体濃縮された魚を食べてしまった人が難聴や運動失調に陥ってしまった。この事例から、たとえ有害であることが分かっていなくても、無害であることが保証されないものは排出を避けるべきであると考えた。たとえ、希釈して排出したとしても食物連鎖の中で濃縮されて人体や他の生き物などに悪影響を及ぼす可能性があることを認知する必要があると感じた。
A.(1) 四大公害「水俣病」の恐怖を例に科学技術がもたらす危険と予見可能性、結果回避義務について学習した。 (2) 【チーム名】 森永(株) 【共著者名】 21512155 高橋大悟 21512018 出澤一馬 21512054 甲原澄怜 21512101 上野帆乃夏 【発表内容】 森永ヒ素ミルク事件 徳島工場で生産された育児用粉乳の中に大量のヒ素化合物が混入していた。ヒ素は乳質安定剤として使用された。「第二燐酸ソーダ」に含まれていた。慢性ヒ素中毒を起こす量であった。 (3) 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「森永ヒ素ミルク事件」を選んだ。 事案は以下の通りである。 1955年(昭和30年)6月から8月にかけて、西日本の各府県(岡山県、広島県、 京都府、大阪府、兵庫県など)において人工栄養児の間に原因不明の発熱、頑固な 下痢、汗疹様発疹、皮膚の異変などを主症状とした疾病が続発した。これは、1955年4月から8月の間に森永乳業株式会社徳島工場で生産された育児用粉乳の中に、大量のヒ素化合物が混入していたことが原因であった。ひ素は乳質安定剤として使用した「第二燐酸ソーダ」に含まれており、粉乳中のヒ素化合物の濃度は乳児が飲めば急性ないしは慢性ひ素中毒を 引き起こす量であった。 ヒ素は有害性が高い物質として知られていたことや、この事件で問題となったのが育児用粉乳という限られた年齢対象の商品であったということから、ヒ素化合物の含有の有無や人工栄養児への影響が出る濃度などは事前に調べることができたのではないかと思った。
A.(1) 環境の保護にも技術者倫理は大いに関係している。ニホンにおける有名な公害も企業が利益を追求したために起きた環境汚染が原因の悲惨な事故である。もちろん未だ化学の発展途上な時代がそうさせたと言えばそれまでではあるがそれだけで済ませるのはなんとも心のない話である。現代を生きる我々は被害者の心を汲みながら、今後このようなことが発生しないためにどのようなことができるのかを考える必要がある。 (2) 執筆者 駒林郁哉 藁科孝太 武井勇樹 田澤駿輔 チェルノブイリ原発事故について調査をした。チェルノブイリ原発事故とは1983年4月26日に当時のソビエト連邦で発生した原子力事故である。事故原因は制御棒などの根本的設備に欠陥があったことと作業員の教育不足。また通常とは違う特殊な運転方法を行っていたこと。不安定な低出力運転を続けていたこと。責任者が実験を強行したこと。実験のために安全装置を無効化していたことである。 この事件は事故の発生した4号炉を新安全閉じ込め構造物で封じることで対処を行った。 この事故は予測可能だったと思う。それは正しい知識を作業者や責任者が身につけていれば、設備の不備や危険な実験の範囲を判別可能であると考えたからである。結果回避義務の果たし方としては設備のこまめな点検や責任者が正しい危機判断をすることなどが挙げられる。 (3)現代でも環境問題は続いており、地球温暖化などがその最たる例である。社会全体の利益を考える倫理を未来の社会まで広げて考えてみれば現代で未来を行動をすることは、社会全体の利益が減少することにつながる。そのため私たちは現代もないがしろにしない、未来の人々の幸福も目指せる社会を実現する必要がある。
A.1. 有機水銀という物質を知っているだろうか。これは四大公害の一つ、水俣病の原因物質である。グリニャール試薬などと構造が似ており、体内に取り込めばグリニャール反応と同じように、脊椎動物の中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。特に運動やバランスを司る小脳、視覚を司る後頭葉、運動を司る中心前回、感覚を司る中心後回、聴覚を司る横側頭回へ作用する。なぜ公害が起こってしまったのだろうか。これはある工場の排水が原因だった。その工場では、アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造しており、そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や塩化水銀を使っていた。アセチレンの付加反応をより収率で進めたいときにどんな触媒を使用すれば良いか、 反応の収率上げるためいろいろ調べた結果、触媒に金属水銀を選んだ。触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しないという特徴をもつ。 だがしかしこの工場では、触媒が反応してしまっていた。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、魚などの生体内で濃縮され、それを人間が摂取することによって 水俣病が発症し、甚大な被害をもたらしてしまった。 2. フロンガスを選んだ。冷媒として便利であったが、オゾンホールの原因であることが判明し、生産および消費が全廃された。 3.生物が外界から取り込んだ物質を環境中におけるよりも高い濃度に生体内に蓄積する現象を生物濃縮という。生物が生活にそれほど必要でない元素・物質の濃縮は生態学的にみて異常であり環境問題となる。蓄積性のある物質が食物連鎖により生物濃縮を起こす。例えば、海産の藻類では臭素、ヨウ素、クロムなどを濃縮することが知られているほか、DDT、PCB、ダイオキシンなどの化学物質も高濃度の濃縮が起こる。食物連鎖を通じて蓄積性の化学物質の生物濃縮が進む場合には、食物連鎖の高次に位置する生物でより高濃度に濃縮され、その生物に影響を及ぼす。水産資源生物などの摂取により生体に悪影響を与える。
A.(1)四大公害である水俣病の原因は、工業廃水に含まれていた有機水銀が食物連鎖を経て濃縮され、人の体内に取り込まれたである。有機水銀は、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用し、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する働きがある。そのため亡くなった人もいた。しかし、廃液を流していた会社と水俣病の関連性を示す検証方法が確立していなかったということもあり、国の被害者認定の対応が遅れた。また、現在でも症状があるにもかかわらず認定されず、水俣病被害者認定を求めている被害者がいる。 (2)予見可能性と結果回避義務の議論の例 グループ名:メダカ メンバー:滝口愛華、大間知美海、村井美明、その他二名 私は予見可能性と結果回避義務の議論の例として「遺伝子組換えメダカの学外持ち出し」を選んだ。東京工業大学では遺伝子組み換えメダカを飼育しているが、一般環境中に持ち出され、販売されていたことがわかった。予見可能性はあったと考える。東工大では入退室管理などの対策が取られており、誰が持ち出したのか記録に残っているはずだからだ。 結果回避義務として、持ち出してはならないメダカの情報共有、入退室する人を制限する、監視カメラの設置などが考えられる。 技術者にできることとして、自然界にいない生物を放ってしまうことがどれだけの危険性があるのか理解し、情報の共有を怠らないということが大切だと考える。 (3)水俣病に関して、予見可能性はなかったと考える。しかし、今後このようなことがあってはならないということは明白であるため、科学者として安全かどうか判断できるような知識を身に付けていく必要があると思った。
A.(1)有機水銀は、グリニャール反応と同じように、。脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害します。 DDTは学生の卒業研究で発見されました。殺虫剤として発明したのは、P.H.ミュラー博士(スイス)で、1948年にノーベル医学・生理学賞を受賞しています。 DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こします。 わが国では、 1968年(昭和43年)に 農薬(製造販売)会社が自主的に生産を中止し、1971年(昭和46年)には販売が禁止されました。 世界的にも、環境への懸念から先進国を中心に、2000年までには、40カ国以上でDDTの使用が禁止・制限されています。 しかし、その一方で、マラリアが猛威を振るう亜熱帯や熱帯地域の多くの国々では依然としてDDTを必要としています。 海の豊かさを守ろう:SDG 14は、海洋かつ沿岸の生態系を持続可能なように利用し、海洋汚染を防止し、かつ海洋資源を持続可能な方法で利用することによってSIDSやLDCsが受ける経済的恩恵が増大するよう求めている。 陸の豊かさも守ろう:SDG 15は、森林と他の 生態系 に直接依存する者のために生活が守られ、生物多様性が維持され、 これらの天然資源の恩恵を将来の世代も享受できるようにすることを目指している。 (2)ワークショップ課題は以下の通りです。 フロンガスを選んだ。 冷媒として便利であったが、オゾンホールの原因として判明したため、使用されることが控えられている。 (3)復習は、SDGsについて学び直した。また、水俣病について学んだ時に考えることが多かったので、考えをまとめた。
A.(1) 最新技術がもたらす危険性について講義で学んだ。有機水銀はグリニャール反応と同じように、脊髄動物中枢神経の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の絹を阻害する。アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドお製造していた。そのアセチレンを付加する反応の触媒に金属水銀や昇水を使っていた。触媒は反応速度を上げるが、自分自身は変化しないが、触媒が反応していた。無処理の向上排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃色され、大変な被害を出した。 (2) 新しい技術を運用するにあたって、予見可能性と結果回避義務を果たすために、技術者としてどのような姿勢で学べばよいか。水俣業、イタイイタイ病、第二水俣病、四日市喘息などg対的な例を一つえらんで、議論した。予見可能性と結果回避義務の例としてアスパルテームを選んだ。 アスパルテームは人工甘味料であり、砂糖の200倍甘いとされる。 1974年、米国FPAが乾燥製品として、1996年に全ての加工食品への使用を認可した。日本では1983年に認可した。2023年7月14日にWHOの専門機関IARCが発がん性の可能性を認めた。30年近く使用されていたことからアスパルテームの導入による騒動は予見できなかった。結果回避義務は個人で行うか、規制するしかないと判断した。 (3) 市場のニーズにこたえ、人々が幸せになるようにと、日夜研究した成果が、実用化され、運用することは、技術者冥利に尽きる。しかし、孫技術を駆使するこことによる潜在的な危険に気づくことは、技術者の限りある知識だけでは対応しきれない。四日市の例に限らず、このよな事例における技術者の復旧の取り組みを調べ、そのような偏見をなくすために技術者がどうしていくべきなのかを調べた。
A.(1)水俣病は、日本の熊本県水俣市で1950年代に発生した環境汚染による公害病である。主に有機水銀化合物であるメチル水銀によって引き起こされた。有機水銀は、グリニャール反応と同じように、。脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。アセチレンを原料にアセトアルデヒドを製造する際、アセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていた。 (2)予見可能性と結果回避義務の例として「イタイイタイ病」を選んだ。イタイイタイ病は大正時代神岡鉱山から排出されたカドミウムが川水や農地を汚染したことで発生した。この騒動を予見できたかといえば、当時の知識ではおそらくできなかったであろう。イタイイタイ病をはじめ、過去に起こった様々な公害から学び、法律での制限や安全性の試験を設けることで二度と起こらないように最善をつくしかない。 (3)四日市の例から公害などによる偏見と差別をなくすために技術者がどうしていくべきなのか考えました。技術者は、環境配慮やリスク管理を通じて汚染や健康被害を最小限に抑え、地域社会と協力して透明性と情報共有を確保していく必要がある。教育や啓発活動を通じて意識を高め、企業や地域との協働で共通の目標に向かって努力することが重要である。これにより、偏見や差別をなくし、持続可能な未来を築くための貢献を果たすことができる。
A.講義内容の再話 水俣病の原因物質である有機水銀は、グリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。当時日本窒素肥料株式会社はアセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していた。その際に使用していた触媒である金属水銀が反応してしまっていた。無処理で工業排水に混ざって海に流れ出た有機水銀は食物連鎖を経て濃縮され、大きな被害を出した。似たような事例として、殺虫剤として発明されたDDTがある。DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積されて生物濃縮を起こす。したがって、生物的、環境的な懸念から先進国を中心に2000年までには40か国以上でDDTの使用が禁止・制限されている。その一方で、マラリアが猛威を振るう亜熱帯や熱帯地域の多くの国々では依然としてDDTを必要としている。 ワークショップ課題の発表要旨 発表演題:新しい技術を運用するにあたって グループ名:田中正造 共著者名:篠原凛久、富樫聖斗、滋野玲音 役割:文書作成 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「足尾銅山鉱毒事件」選んだ。 足尾銅山鉱毒事件は足尾銅山の開発により排煙、鉱毒ガス、鉱毒水などの有害物質が周辺環境に著しい影響をもたらした事件である。 この公害の予見可能性として挙げられるのは、経済利益を優先したことによる過剰な伐採による森林の荒廃および農作物の枯死である。結果回避義務は、人間が恣意的に採掘していることを自覚することや、鉱物の組成をしっかりと調べておくことが挙げられる。 復習の内容 日本が発展していく過程で様々な環境問題、公害等が起こってきたが、この基幹には新しい技術があると感じた。様々な公害問題に関して、ただ表面的に原因物質が何だったのか、どの地域で起こったのか、どの会社が行ったのかなどの情報を学ぶだけでなく、公害問題の背景に汚染物質が流出したことに関して、無処理で行ったのか、処理は行ったが不適切だったのかなど、公害が起こった原因まで調査する必要があると感じた。
A.講義の再話 水俣病の原因となった有機水銀は、グリニャール反応のように水を付加する反応の触媒に金属水銀を使ったことにより生成された。グリニャール試薬は、反応性が高く毒性が強い、アルキル基を伸ばすと親油性になる。アルカリも油とけんか反応を示すので、皮膚と反応しやすく危険である。 発表の要旨 グループ名:田中正造 共著者名:新井駆、篠原凛久、滋野玲音 予見可能性と結果回避義務の議論として足尾銅山鉱毒事件を選んだ。 足尾銅山鉱毒事件とは、1890年ごろか発生した足尾で起こった鉱毒事件のことである。事件の原因は、鉱物の製錬、精製によるものであり、これらの過程で環境や人に有害な物質が発生したことによるものである。排煙が周辺の山々の木々を枯らし洪水が起こしやすくなり、有害な廃水により農作物が枯れ、川の生き物が大量死、人間はカドミウム中毒など甚大な被害をもたらした。 予見可能性として、過剰な伐採による森林の荒廃および農作物の枯死、結果の回避義務として、鉱物の組成を調べるなどが挙げられた。 復習の内容 予見可能性と結果回避義務の議論として足尾銅山鉱毒事件を選んだ。 19世紀後半、足尾銅山の開発により排煙、鉱毒ガス、鉱毒水などの有害物質が周辺環境に著しい影響をもたらした、日本初の公害事件である。 予見可能性として挙げられるのは、過剰な伐採による森林の荒廃および農作物の枯死である。 結果の回避義務は、人間が恣意的に採掘していることを自覚すること、鉱物の組成を調べることである。
A. 第四回の講義では環境保全と資源問題について考えます。便利な世の中になっていくにつれて、危険が生まれることは珍しくありません。過去に起きた四大公害のひとつ、水俣病もそれに該当します。水俣病とは、化学工場から海や河川に排出されたメチル水銀化合物を魚や甲殻類、貝類などが直接呼吸や消化管により吸収してしまい、食物連鎖によって人間が食らうことで、中毒性の神経疾患が起こってしまったものです。これは本来、触媒である金属水銀は外に流れ出ないはずなのに、実は触媒が反応していたというのが原因でした。これにより法改正されたものの、被害に遭った人たちは幸せとはいえない状況になってしまいました。このような公害は、予知することができたでしょうか。人々が幸せになるために技術や能力を上げてきたのに、このようなことが起きてしまったら元も子もありません。この出来事をもとに、私達は得た知識や能力を発揮する必要があるのです。 グループワーク発表では、グループ名「イタイイタイタカシ」、メンバー「佐々木秀人、平野一真、伊藤蓮、神田燦汰」で、イタイイタイ病を例に挙げて調査、議論しました。 大正時代、神岡鉱山から排出されたカドミウムが川水や農地を汚染し、人々に大きな影響を与えた事件であり、これは化学の進歩に伴って起こったものでした。当時は予見できないものであったため、大きな事件につながってしまいましたが、利用するにあたって安全性の確認をすることが大切だと考えます。また、危険性のある物質を法律で制限する必要もあると考えます。 四回目の授業で学んだことは、潜在的な危険を察知する能力が技術者にも必要だということです。公害について学んだことを胸に、技術者としての自分と向き合っていきたいと思います。
A.(1)講義内容の再話 皆さんは今までに一度は俣病、イタイイタイ病、第二水俣病、四日市ぜん息などの四大公害といわれる事件を聴いたことがあるのではないでしょうか。 では水俣病において水銀が原因である事は周知の事実でしょうが、どのように人に危害を加えてきたか、化学的に説明できる方はこの中で何名いらっしゃるでしょう?きっと全員ではないはずです。しかし化学、生物を専攻する学科ですので、各公害においてどのようなメカニズムで人にどのような危害を加えてきたか知っておくことは、研究や就職してからの将来に役立つでしょう。だからこそこの講義をきっかけにして是非他人に説明できるくらい理解して生かしてください。では水俣病を例に挙げてみましょう。水俣病においては有機水銀が特に問題であり、グリニャール反応と同じように働き脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害することで重大な被害を生みました。皆さんは私の言っている事の内容は理解できるはずです。つまり作り出すことも対策する事も考えられるはずですので、技術者倫理を踏まえたうえでの今後の行動をとっていくだろうと私はあなた方を信じます。 (2)ワークショップの課題の発表趣旨 演題:予見可能性と結果回避義務を果たすためには技術者としてどのような姿勢で学び生かしていくことが良いか、水俣病、イタイイタイ病、第二水俣病、四日市ぜん息など具体的な例示して議論し提示せよ。 グループ名:原子力 共同著者:藁科、駒林、田澤、武井 自信の役割:Investigation ワークショップの課題及び発表趣旨: 私たちの班では原子力という技術について取り扱った。具体的な例として、チェルノブイリ原子力発電所、福島第二原発に関する放射線事故を取り上げた。前者は人為的要因、後者は自然要因が多いのではないかと話が上がり、人為的要因に対して、携わる技術者としては事故などに対するリスクと対応などの知識をより知っておくべきだったのではないかと意見が上がり、自然要因に対しては、結局設計した人間による人為的要因につながるのではないかと話があり、こちらでも技術者としては、リスクを想定する必要性があると意見が上がった。発表の趣旨としては私たちがこの具体例を選択した理由およびなぜこの対策に至ったかに関して理解していただくことを目的とし準備を行いました。 (3)復習の内容 福島第第二原子力発電所の事故に関して、事故後の対応に関して興味を抱いたため文献などから調査を行った結果、チェルノブイリの事故の経験が多くの部分で生かされており、そのおかげで実はかなり被害を小規模に抑えていたことが分かり、メディアの偏りの恐ろしさを知る契機となりました。
A.(1)環境保全と資源問題について、最新技術がもたらす危険を予見できるでしょうか。十分な試運転を繰り返しても、反応しないはずの触媒が反応して流れ出す可能性もあります。四大公害の「水俣病」は、化学工場から海や河川に排出されたメチル水銀化合物を、魚、エビ、カニ、貝などの魚介類が直接エラや消化管から吸収して、あるいは食物連鎖を通じて体内に高濃度に蓄積し、これを日常的にたくさん食べた住民の間に発生した中毒性の神経疾患です。有機水銀は、グリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体を阻害します。反応の収率を上げるために、触媒として金属水銀を選びましたが、触媒は自分自身は変化しないはずなのに、触媒が反応してしまうということが起こってしまったのです。殺虫剤であるDDTの代謝生成物であるDDE,DDAなどは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こします。先進国を中心にDDTの使用が禁止制限されていますが、亜熱帯、熱帯地域の多くの国々では依然としてDDTを必要としています。 (2)予見可能性と結果回避義務を果たすために、技術者としてどのような姿勢で学べば良いかを考えました。例えば、水俣病を例にあげると、アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造するのに、水を付加する反応の触媒に金属水銀を使用していました。その触媒が反応してしまって、水俣病が起こってしまったので、使用する触媒においても、すべての起こりうる化学反応を加味して、危険を予知する必要があると考えました。
A.(1)水俣病や水俣病から得られた教訓について学んだ。また山形大学のSDGsへの取り組みについても学んだ。 (2)自分達のグループはイタイイタイ病について調べた。イタイイタイ病は大正時代に、神岡鉱山から排出されたカドミウムが川水や農地を汚染し、そこで育った魚や作物を人間が食べることで、大きな被害をもたらした公害である。この公害は予見できなかったことで被害が広まったと考えられるため、今後このような公害を起こさないために、危険性のある物質を法律で制限する必要があると思う。 (3)同じ環境破壊を起因とする事件として足尾銅山鉱山事件を調べた。足尾銅山は、富国強兵のために必要だった鉱山資源を多く埋蔵していた。その鉱山資源を精錬した際に排出した硫酸銅などの有害物質が周辺の木々を枯らし、洪水が起こりやすくなったり、あるいは鉱山から流れ出た水が川に流れ、農業や漁業に被害をもたらした。これが足尾銅山鉱山事件である。水俣病やイタイイタイ病と大きく違う点は、被害を予測できた点だと思う。足尾銅山鉱山事件は田中正造らの意見を政府が弾圧し、戦争に勝つことだけを最優先した結果うまれたといっても過言ではない。公害を未然に防ぐには、他人の意見にも耳をかたむけ寄り添う精神が必要だと思った。実際に足尾銅山鉱山事件があってからの公害被害は最小限に抑えられているそうだ。これは教訓を国民も政府もしっかり考えに活かせているからだと考える。
A.(1)四大公害「水俣病」の恐怖についてが取り上げられた。水俣病は熊本県水俣市で起き、有機水銀中毒による慢性の神経疾患である。チッソ(株)はアセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していた。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀を使っていたことが原因である。アセチレンの付加反応に使用する触媒は水銀が優秀であることがわかったので、触媒に水銀を選んだ。本来、触媒は反応しないはずである。それが水銀触媒の一部が原料と反応し、それが無処理の工場排水に混ざり、海に放流され、生物濃縮されて大きな被害を出してしまった。 (2)演題:フロンについて グループメンバー:吉田天音、島川真於、滝口裕也、?橋俊亮 役割:フロンが人間にどのようなことを及ぼすか、調べた フロンについて調べた。分解しにくく人体にも無害、アンモニアのように匂いもしない物質であり、主に冷蔵庫の冷媒として使用された。しかし1984年、南極上空にオゾンホールが発見され、その結果フロンにはオゾンを破壊する性質をもつことが世間に知られた。 (3)「新潟水俣病」と「四日市ぜんそく」について調べた。新潟水俣病の原因はメチル水銀汚染であり、第二の水俣病と呼ばれている。四日市ぜんそくの原因は硫黄酸化物による大気汚染である。今後公害を発生させないためにも環境保全活動を最優先に進めるべきであると感じた。そして、新しい技術を運用する際は、使用する物質の性質と環境への影響を試験することと、少しでも問題が発生した場合は作業を中止し、原因を見つける必要がある。
A.(1)今回の講義では、水俣病について学んだ。水俣病は、工場からメチル水銀化合物を含んだ工場排水を海に流し、それを魚がエラなどで吸収し、人間がその魚を食べて発症した。水俣病を発症した患者は、まっすぐ歩けなくなる運動失調や視野狭窄、しびれたり熱いものや冷たいものを触っても感じにくかったりする感覚障害を発症する。また、米沢市の環境対策を学ぶことで環境保全と資源問題について学んだ。 (2)テーマ:新しい技術を運用するにあたって 予見可能性と結果回避義務について調べ、議論を行った。私たちの班ではアスベストについて調べた。アスベストは、不燃・耐熱性、耐薬品性、絶縁性、耐蝕・耐久性、耐摩耗性に優れ、加工しやすく安価であることから、その特性を利用して断熱材、耐火被覆材、天井材、壁面仕上材などの建物や家電製品、接着材などの工業製品などで多く使用されてきた。しかし、アスベスト繊維を吸入することで肺がんや中皮腫などの病気が引き起こされる。工業製品にアスベストが使用されていないか調べる必要がある。 (3)グループワークで調べた以外の予見可能性と結果回避義務について調べた。私は、四日市ぜんそくについて調べた。四日市ぜんそくとは、三重県四日市市の石油化学コンビナートの本格稼働に伴い、硫黄酸化物などの大気汚染物質の排出により、近隣の住民に咳やたん、喘息などの症状が出た四大公害病のひとつである。そのため、適切な処理の仕方を学び、実行する必要がある。
A.1 水俣病の原因は、工場がアセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造しており、アセチレンを付加する反応の触媒に金属水銀を使用していたはずが、有機水銀自体が反応しており、工場が無処理で排水したことによって海に流れでた有機水銀化合物が、魚に取り込まれ、その海で釣れた魚を人が食べたことによって甚大な被害を出した。この事件によって現在は工場排水の規制など、さまざまな法律が存在する。 DDTは学生の卒業研究で発見され、殺虫剤としてP.H.ミュラー博士が発明した。DDTの代謝生成物であるDDE.DDAなどは体内に蓄積され、生物濃縮を起こすため、日本では1971に販売が禁止された。 2 グループ名 小林太陽は痛風もち 私たちの班ではアスベストについて考えました。アスベストはバスマットや建材として使われていましたが、物質としての状態が変化しにくく、細かく、鋭い棘を持つ物質のため、肺の組織内に入り込み、人体に影響を及ぼすことが明るみになりました。 技術者としてアスベストの危険性を理解し、適正な方法、用途を考えた上で使用する。 3 四日市ぜんそくの原因について調べた。 四日市市の急激な工業化により、工場の生産活動で大量の亜硫酸ガスが発生。患者が発生した地区が、亜硫酸ガス排出源の風下の位置に存在した。 四日市ぜんそくを引き起こした有害物質の中で、一番影響があると見られた物質は、硫黄酸化物(SOX)であるということがわかった。
A. 化学工場からでる排水によって少し環境汚染が進んでしまう。しかしそれは自分たちの生活が豊かになるために必要不可欠であり、用いる試薬に人体へ悪影響を及すものはない。こうして起きたのが水俣病である。水俣病とは、アセチレンを原料にアセトアルデヒドを製造する化学工場の排水が原因となり、食物連鎖を経て人間の体内に有機水銀が蓄積したことによる公害である。その化学工場では、反応の触媒として金属水銀を使用しており、それが有機水銀となって排水中に含まれ、海に放出されたのである。この被害は予測不可能だったのか。 新しい技術を運用するにあたって、潜在的な危険に気づくことは技術者の限りある知識だけでは対応しきれない。そこで、実例をもとに予見可能性と結果回避義務について議論を行った。 グループ名「ミイラ」、共著者名:田中ひかり 一戸 友花 Hani Umairah 役割:Visualization 予見可能性と結果回避義務の議論例として「ハウスシック症候群」を選んだ。 予見可能性として、建材た家具等に使用される化学物質が人体における影響を使用前に調べるべきである。また、結果回避義務としては濃度シミュレーション等を行い影響が認められないかを確認することではないかと考える。 この「ハウスシック症候群」に関して、より詳しく議論するため調査を行った。 「ハウスシック症候群」とはハウスダストやカビ、建材や家具に使用されている化学物質によって室内の空気が汚染され、それにより体調不良を引き起こすことを言う。化学物質の例として、接着剤等に使用されるホルムアルデヒド、防虫剤に使用されるパラジクロロベンゼン、塗料の溶剤に使用されるトルエン等が挙げられる。 この病気は室内汚染が原因のため、定期的に換気を行うことで予防、対策が可能である。 上記に挙げた化学物質が人体に悪影響を及ぼすことは予見できたであろう。結果を回避するには、技術者による換気の重要性を説明することが最善であると考えた。
A.・有機水銀は、グリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害します。アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していました。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていたのです。 アセチレンの付加反応を忘れた人は、技術者倫理の前に化学を学び直しましょう。 アセチレンの付加反応をより収率で進めたいときにどんな触媒を使うのがいいか。 反応の収率上げるため、いろいろ調べて、触媒に金属水銀を選びました。触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しない、はずでした。 まさか、触媒が反応していたとは考えられていなかった。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出しました。排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められています。 また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められています。 もし、さらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正されることでしょう。 ・水俣病について調べた。原因物質はメチル水銀化合物である。この当時の研究者、工場の人間の技術では海に捨てることしか考えられなかったことからこの騒動を予見できなかった。 ・生物濃縮と農薬について復習した。DDTは学生の卒業研究で発見されました。殺虫剤として発明したのは、P.H.ミュラー博士(スイス)で、1948年にノーベル医学・生理学賞を受賞しています。 DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こします。 わが国では、 1968年(昭和43年)に 農薬(製造販売)会社が自主的に生産を中止し、1971年(昭和46年)には販売が禁止されました。 世界的にも、環境への懸念から先進国を中心に、2000年までには、40カ国以上でDDTの使用が禁止・制限されています。 しかし、その一方で、マラリアが猛威を振るう亜熱帯や熱帯地域の多くの国々では依然としてDDTを必要としています。
A.【授業の再話】 今回の講義では四大公害である水俣病を取り上げて技術者倫理について考えた。この事例では無処理で流された工業排水の有機水銀が生物濃縮され、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害してしまい、身体障害になってしまうものとなった。科学者は扱うものの危険性を考えた上で取り扱い危険感知をする必要がある。 【発表の要旨】 資料作成係 チーム名 小林太陽は痛風持ち 小林 飯塚 横濱 小池 栗原 アスベスト マットや壁紙などで使用されており、アスベスト繊維は丈夫で変化しにくい性質のため、肺の組織内に長く滞留することとなり、肺の繊維化や癌の一種である肺がんや悪性中皮腫などの病気を引き起こした問題であった。予見可能性として物性で丈夫で変化しにくいというものであるのでそこの時点で人間に害があるかもしれないと考えることができたと思う。そのため、使用するものの物性などを予め調べ、考え得る最悪の場合を考えて使用した際の影響を見てく必要があると考える。また、技術者として使用するものの物性などを知った上で危険性を考えて普段から学んでいくことが重要だと考える。 【復讐の内容】 他の事例としてイタイイタイ病の例を考えた。イタイイタイ病は、大正時代に発生し、神岡鉱山から排出されたカドミウムが神通川の水や流域を汚染してこの川水や汚染された農地に実った米などを通じて体内に入ることで引き起こされましたものである。イタイイタイ病は1955年に新聞で取り上げられたがカドミウムが原因と結論出されたのは1961年であるため、当時の技術・知識では危険性を予見できなかった。結果回避のために、技術者は分析技術を発展させ、人体への危険性を素早く検出できる必要性があると考える。
A.(1)講義の再話 四大公害の水俣病・イタイイタイ病・第二水俣病・四日市ぜんそくのように、工場が原因の人為的に起こった事件・事故は多い。目先の利益にとらわれその後のリスク管理を怠ると、それこそ今まで培ってきた地位や利益を失うことになる。これを防ぐには、説明責任を持つことや、可能性が少しでもあるなら徹底的に対策を行うことが必要である。 (2)発表の要旨 演題:説明責任不足や安全配慮不足の事案、グループ名:後ろ、共著者名:川前勇斗・小泉まい・菊地玲乃・高根澤颯太・斎藤滉平、自分の役割:概念化・調査・可視化・執筆。 内容:乳がんになった患者が、胸をシリコンで再形成したところ、またがんが再発した事件があった。また、工場作業員が粉塵を吸入し、肺呼吸障害になった事件で、工場側が不織布マスクの支給などを怠ったため安全配慮義務違反の判断が下された。このような事故・事件を防ぐには、説明責任をもつことや理解を深めることが大切である。 (3)復習の内容 工場作業員が、知らず知らずのうちに作業現場にて粉塵を吸入しており、肺の呼吸機能障害を患ったという事故があった。工場は健康被害防止措置を取らなかったとして安全配慮義務違反と判断された。この事故を防ぐためには、作業員に不織布マスクやゴーグルの支給を行う、工場側が機械や製品材料などへの理解を深めて作業員にも教育する、粉塵吸入などの想定していなかった可能性も探す、製品材料などは国の規準を満たすものだけを使うなどの対策が必要であったと考える。
A.
A.(1)十分に試運転が繰り返され、それまで問題が起こったことのなかったものが、ましてや大海にきしゃくされているはずだったものが人体に影響を及ぼすなんて。自分がその技術のもたらす危険を予見できていただろうか。 触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しない、はずだった。 まさか、触媒が反応していたなんて。 無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出してしまった。 (2)福島原発周辺でプロパンガスタンクに水を入れて運用していた。3.11の震災前、耐震基準が見直されて以前よりも厳しくなり、そのプロパンガスタンクは耐震基準を満たしていなかった。 しかし、タンクの中身が水であったため、危険性が少ないと判断され、耐震基準を満たすための対応は見送られていた。 そこに地震が起き、ガスタンクが周りの配管を壊してしまい火災事故に繋がってしまった。 技術者が対応していれば火災は起こらなかったとしても、予算の問題などやろうと思ってもできない状況であったのかもしれない。 (3)予見可能性と結果回避義務の議論の例として「水俣病」を選んだ。 水俣病は昭和31年に熊本県水俣市で原因不明の激しい脳症状を訴える人が頻発したことで発覚した。 これは工場から漏れ出したメチル水銀を魚介類を通じて地域住民が接種してしまったことが原因である。 裁判では工場側の注意義務違反を指摘され、過失責任があったことを認めた。化学工場は、その廃液中に予想外の危険な副反応生成物が混入する可能性が大きいため、とくに、地域住民の生命・健康に対する危害を未然に防止する高度の注意義務があるにもかかわらず、被告側の対策、措置にはなに一つとして納得のいくようなものはなく、被害の過失の責任は免れえないと述べている。
A.設問6 (1)最新技術は、地球の環境汚染や公害となる場合がある。 日本の四大公害の一つである水俣病は、熊本県水俣市の化学工場から、メチル水銀化物が海や河川に排出されたことが原因で起きた。 海、河川に住む魚類や甲殻類、貝などがメチル水銀を吸収し、食物連鎖によって体内に高濃度で蓄積し、これらを食べた住民は中毒性の神経疾患を起こした。 また、殺虫剤であるDDTの代謝物であるDDEやDDAも、体内に蓄積されて生物濃縮を起こす。 (2)演題:リサイクル(環境保全と資源問題) グループ名:チーム 共著者名:21512311アミラ、21512146石川ほのか、21512274佐藤友香、21512287樋口水紀、21512264安達友希乃 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「東京電力福島第1原子力発電所事故」を選んだ。2011年3月11日午後2時46分三陸沖の海底を震源とするマグニチュード9.0の地震とそれに伴う大きな津波により、東京電力の福島第1原子力発電所で原子力事故が発生した。1986年4月のチェルノブイリ原子力発電所事故以来、最も深刻な原子力事故となり、国際原子力事象評価尺度 (INES)において、最高レベルの7に分類された。 現在、廃炉作業がまだ行われており、順調であれば2041から2051頃までに完了する見込みである。 国が津波被害の予見できたかどうかは大きな争点だったが、長期評価は政府の地震調査研究推進本部が2002年に専門家らの議論を踏まえて地震予測が公表されたことより、ある程度の予見ができたのではないかと考えられる。しかし、実際の地震の規模は長期評価の規定地震よりも大きく、津波の浸水深も試算を大幅に上回る。その上に、津波が到来した方向も異なり、試算に基づき対策を講じたとしても事故を回避できなかったと考えられる。 (3)自分の出身の市(登米市)の環境対策について調べた。 取り組みとして、商店街や公園の街灯のLED化、住宅用太陽光発電システム設置促進事業、環境教育リーダーの養成、市民参加の新たな森林作り事業などがあった。 また、短期目標として、2025年度における「産業」「民生家庭」「民生業務」「運輸」「廃棄物」各部門の二酸化炭素排出量を、基準年である2010年に比較し14万6000トン削減するというものがあった。
A.1)四大公害のひとつである水俣病は甚大な被害をもたらした。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮される。それにより有機水銀が含まれた魚やエビなどををたくさん口にしてしまった人は、体内で蓄積されてしまうため、中毒性の神経疾患を患ってしまい、今なお苦しんでいる被害者もいる。 (2) 水俣病について考える。 原因物質はメチル水銀化合物であった。 この当時の研究者、工場の人間の技術では海に捨てることしか考えられなかった。(当たり前だと思っていた)ことからこの騒動を予見できなかったのであろう。 今はこの騒動をもとに処理方法を改善していく必要がある。 (3)水俣病だけではなくすべての四大公害についてもう一度確認する必要があると感じ、学び直した。今では考えられないような汚染環境があったり、有り得ないと思っていたことであったが、このような公害をきっかけにSDGsや法改正がされてきたのではないかと強く感じた。このようなことは決して他人事ではない。さらに、いつどこで起きるかも分からないし、いつ起きてもおかしくない状況であることを再認識し、日々の生活を送る必要がある。また、私たちは化学を勉強しているのでなにかそういうことに役立てるような知識を培い、環境汚染について周囲に深い理解を求めなくてはならないと思った。まずその1歩として地域のボランティア活動に参加したいと考える。
A.(1) この回の講義では四大公害である水俣病の動画を参考にリサイクル、環境保全と資源問題について学んだ。水俣病の事件の概説としては工場が排水に水銀を混ぜたまま流してしまい、被害が出た後でも認めなかったために広がった。のちに工場側は補償を取ったが被害を受けた人全員にいきわたったわけではない、また現在でも被害に苦しんでいる人がいるということが問題だ。排水物に含まれる物質の見直しは排ガスや一般ごみにも言える課題だと思うため、多くの人が意識しなければいけない案件だ。現在掲げられているSDGsでも「海の豊かさを知ろう」「陸の豊かさも守ろう」といった環境保全のための目標も存在する。地球で長く人が生きるために環境をきれいに保つことは倫理観につながると考えられるため、少量くらいはいいのではと軽視してはいけないと思った。 (2) グループワークでは技術者にできる予見可能性と結果回避義務を果たすためにどんな姿勢で学べばよいかを話し合った。私たちはチェルノブイリ原発事故で問題になった原子力(ウラン)を選んだ。原子力が関係する有名な例にチェルノブイリ原発事故がある。この事故は原子力発電所の構造に問題があり、低い出力では自己制御性を失うという特性をもっており、さらに万が一の場合に備えて原子炉を覆う原子炉格納容器もなく、その他の安全装置も簡単に外せる構造になっていました。そのため、放射能のレベルが上昇したり、建物の爆発が起こってしまいました。予見可能性と回避義務としては、原子力の危険性が分かっていればよかったことと、化学者が発電所の製造、設計に関わっていれば安全装置や被害を抑えるための構造を提案することが出来たのではないかと思う。 (3) 私たち人間が地球で生きていくためには地球をなるべく汚染しないことが重要ですが、全く汚さないというのは不可能である。しかし、3Rの取り組みやSDGsの目標設置をして取り組もうとする姿勢をとるだけで人の意識は変わるものだと思う。そのためにも人がこれらを知ることが大切だと考えた。二酸化炭素は地球温暖化につながるから排出を抑える必要がある。そんなことわかっていても人は車に乗りガスを派出するし、工場から煙が全くでないということはない。わかっていても行動に移すことは難しいと思うが、では排出しないのではなく抑えるためにはどうすることが必要なのか、改めて考える必要があると思う。
A.(1)みなさんは水俣病をご存じですか。小中高でもおそらく一度は聞いたことのある名前だと思います。工業廃水として流れ出た有機水銀が生物濃縮として最終的に人間の口に入り、水俣病を発症しました。当時はなぜこのようなことが起きているのか全く検討がつかなかったそうです。現在の私たちが見たら明らかに危険な物質であることは判断に難しくはないでしょう。ではこの問題で誰が悪いのか考えると工業廃水を流した会社です。知らなかったら知らんふりというわけにはいきません。実際に被害者が数多くいる中でこのような問題に対しては真摯に向き合ってほしいと、正しい倫理をお持ちの方なら思うでしょう。 このような問題は地球の環境保全や資源問題にも直結してきます。工場では環境に対して最善を尽くし、基準に乗っとって排出しなければいけません。将来の子供たちのためにも地球を守ることを意識した取り組みを増やしていくべきです。例えば気温が65度の世界で子供たちは夢を持つことができるでしょうか。このようにみなさんは技術者の倫理を会社で活かして、環境を守っていく取り組みを考えてほしいです。 (2)「予見可能性と結果回避義務について」 グループ名:森永( 株) メンバー:高橋大喜(本人)、甲原澄怜(21512054)、上野さん(21512101)、出澤一馬(21512018) 役割;それぞれで調べ、1人ずつ意見を出した。 話した内容→取り上げたトピックは、森永ヒ素ミルク事件である工場で生産された育児用粉乳の中に大量のヒ素が混入されていた。そもそもヒ素の役割としては乳質安定剤であった。これは乳児が飲むには急性、慢性ヒ素中毒を引き起こすには十分の量であった。 予見できた内容であるという話し合いができたが、回避義務については具体案を出すことはできなかった。 (3) ・[平常演習]11.新たな技術を運用にするにあたって これについて新たに考えたものを復習とした。 →サリドマイド事件についての予見可能性と結果回避義務について まずサリドマイト事件は1950年代末から60年代初めに販売された鎮静、催眠薬である。この薬を妊娠初期の人が服用したことによって、胎児に被害を与えた。今の薬では事細かに使い方が書いてある。だがこれらは今までの膨大のデータの上に成り立っているものである。昔の年代に世界中で販売されていることから、世界中で医療に関わっている人がこの問題を予見できていなかったということである。おそらく、世界規模の薬害では誰も予想できなかったからこそ、大きな問題になっていると言わざるを得ない。また結果を回避する義務があったとしても個人の知識でどうにかなる問題ではなかったと推測できる。技術者があらゆる予見を、今後していかなくてはならない教訓にはなったと思う。
A.(1)水俣市の工場では生産過程で発生するメチル水銀という毒を海へ排水しており、これを魚や貝が吸収し、その汚染された魚や貝を人が食べることで、毒が蓄積し水俣病が発症した。手足の痺れ、ふらつき、頭痛、耳が聞こえなくなり、異常な動きをするなど様々な症状が多くの人を襲った。被害者は補償を求め裁判を起こした。水俣病は多くの人の命を奪った恐ろしい公害である。医療費の救済を受けた人は約7万人である。2012年に特措法に基づく救済策が終了したものの約1300人ほどが今もなお損害賠償を求めている。 2)予見可能性と結果回避義務の議論の例としてサリドマイドを選んだ。サリドマイドは1,950年代末から1960年代初めに世界の十数か国で販売された鎮静催眠薬である。この薬を妊娠初期に服用すると胎児の手、足、耳、内臓などに奇形を起こす。欧州各国では直ちに薬が回収されたが日本では回収が遅れ被害が倍増した。サリドマイドを導入した技術者はこの副作用を予見できなかったであろう。この薬はハンセン病の症状緩和や多発性骨髄腫に効果があることが分かっている。このため被害者の支援と再発防止の両面から適切な対応が求められる。 (3)メチル水銀は脊椎動物の中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害します。今回の水俣病のような公害が二度と起こらないように排水中の水銀濃度を水質汚濁法などの法律で定めることが重要であることが分かりました。
A.【講義の再話】 水俣病といった四大公害病は、すべて人が起こした人災である。科学技術の進歩に対し、技術者は知識不足、情報不足であったことが原因だ。だが、これらの公害がすべて技術者の怠慢のせいであったといえるだろうか。実際、化学物質は大海で充分なほど希釈されると考えられていたし、生体濃縮についての知見は当時ほとんどなかった。つまり、技術に対する危険性は予見できなかったのである。現代を生きる我々にできることは、公害被害者の救済はもちろん、この経験をもとに今後の科学技術と危険性の予見に努めることなのだ。 【発表の要旨】 予見可能性と結果回避義務の議論の例として、「サリドマイド」を選んだ。 サリドマイドはラセミ体である。r体のサリドマイドは安全とされてきた。そのため1950年代から1960年代初頭まで世界で睡眠、鎮静薬として用いられている。 ところが、服用した妊婦から生まれた子供の奇形が多く報告された。サリドマイドはすぐに回収される運びとなった。 研究を重ねた結果、s体は催奇性があり胎児の奇形を引き起こすことがわかったのだ。これにより、被害者の救済がスタートした。 予見可能性について、難しかったことが予想される。s体のサリドマイドの催奇性に関するメカニズム解明は、使用禁止となってから更に数十年が経った2010年であった。これを踏まえると、当時はこの問題の予見が困難であっただろう。 【復習の内容】 結果予見と結果回避義務について調べた。これらの用語は法律において用いられる。 過失に関する罪の中で、行為者の注意義務について述べる際にこれらが説明されている。行為者が自らに課せられた注意義務を違反することを過失といい、注意義務は結果予見義務と結果回避義務に分けられる。 裁判における争点は、この2種類の義務のいずれも果たしていたか、あるいは義務が発生する可能性が考えられるかの2点になる。 すなわち、公害や技術の進歩による災害において、結果予見と結果回避は法律上も倫理上も重要な観点であるのだ。
A.(1)講義内容の再話 私たちは常に好きに自由に生きていたいと考えているはずである。しかし、皆が思い思い自由気ままに過ごしたら、世の中はあっという間に破滅してしまう。それを防ぐためにや法律などがある。フランス革命では君主が全ての権利を持ち(絶対王政)から民主主義へ移行し、自由を手にするために多くの血が流れた。しかし、民主主義に移行することで国民が主権を持ち、国民によって法を定め、政治を行うことができるようになった。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 「規制緩和を調べてみましょう。」チーム名 不明 倉持光成 小野寺諒太 軽部南都 私たちはガソリンスタンでの例をあげる。ガソリンスタンドでは、以前は従業員が店舗内で客の車を監視し、安全が確認された場合に備え付けの装置から給油許可を出していた。しかし、従業員がタブレット端末を使って客の車に給油許可を出せるように規制を緩和した。これによって、少ない従業員でも仕事を回すことができ、業務を効率的に行うことができるようになった。 (3)復習の内容 ルールはその背景を知らないと私たちの自由を縛るもののように感じてしまうが、実際は私たちの自由を守っているということを皆が理解する必要があると感じた。自分だけが得をしようとしてしまうと、みんなが損をする。損をしないために出し抜くといったことが繰り返されてしまうと社会が回らなくなってしまう。このことを今後も忘れずにいきたい。
A.
A.(1)4大公害の水俣病の発生の背景は、工場の廃水であるメチル水銀が原因で、この物質を体内に入れた魚類を人間が食べ、人の体内にメチル水銀が入り吐き気や高熱などの症状がみられた。被害者たちは工場に補償を求めて裁判を起こした。認定された人々は補償を受けたが、認定を受けられなかった人々もたくさんいる。工場廃水は処理方法を明確にして廃棄する必要がある。 (2)私たちのグループではエコナクッキングオイルについて調査した。本製品はDAGを約80%保有しており、TAGと比べて小腸で吸収された後に油として再合成されにくい。このため、食後の血中中性脂肪が上昇しにくく、身体に蓄積する脂肪が低減されるとされていた。しかし、2009年3月にこの油にグリシドール脂肪酸エステルという化学物質が含まれていることが判明した。このグリシドール脂肪酸エステルが、発がん性リスクのあるグリシドールに変換される可能性があるとして、関連製品の販売を中止、自主回収を行った製品であることが判明した。 (3)4大公害病のイタイイタイ病について調査した。これは富山県の神通川流域で起きた公害病である。神岡鉱山から排出されたカドミウムが川を汚染し、生物濃縮により人の体内に入ったことで引き起こされた。裁判では住民側が勝訴したが、未だなお患者の救済や健康調査が行われている。この調査結果から、公害病が発生したのはかなり前のことであるが、今でも苦しんでいる人がたくさんいるということを忘れてはいけないと改めて感じた。
A.(1) 最新技術が生み出す危険性について考える。水俣病について。有機水銀は、グリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していた。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていたのです。アセチレンの付加反応をより収率で進めたいときにどんな触媒を使うのがいいか。 反応の収率上げるため、いろいろ調べて、触媒に金属水銀を選んだ。触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しない、はずだったが、触媒が反応していた。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出しました。SDG 14は、海洋かつ沿岸の生態系を持続可能なように利用し、海洋汚染を防止し、かつ海洋資源を持続可能な方法で利用することによってSIDSやLDCsが受ける経済的恩恵が増大するよう求めている。またSDG 15は、森林と他の生態系に直接依存する者のために生活が守られ、生物多様性が維持され、 これらの天然資源の恩恵を将来の世代も享受できるようにすることを目指している。 (2)水俣病 原因物質はメチル水銀化合物 この当時、研究者、工場の人間の技術では海に捨てることしか考えられなかった。このことから騒動を予測できなかった。今はこの騒動を元に処理方法を改善している (3)水俣病から、工場排水などの処理が見直され、技術が発展したことから、また人類が前進したなと感じることができた。
A.(4.講義の再話) 四大公害の水俣病についてや,それに付随する目に見えない生物濃縮について学びました. (発表要旨) チーム名 日産 発表者 佐藤智哉 メンバー 宍戸智哉 大堀颯斗 平尾朱里 予見可能性と結果回避義務を果たすために、技術者としてどのような姿勢で学べばよいか、マーガリンを例に議論しました. (復習の内容) 技術者として予見可能性と結果回避義務を果たすためには、慎重さと責任感を持ち、常に倫理的な観点から行動する姿勢が求められます。例としてマーガリンの事例を挙げます。マーガリンは、かつては動物性の脂肪よりも健康に良いとされ、多くの人々がその利用を選んでいました。しかし、後にトランス脂肪酸が含まれることが判明し、健康リスクが指摘されるようになりました。このような事例から、技術者は新たな技術や製品を開発する際に、予見可能性と結果回避義務を重視する必要があります。 まず、技術者は技術や製品の開発段階から、可能な限りのリスク評価を行うべきです。例えば、マーガリンの開発段階であれば、シス,トランス脂肪酸の健康リスクをどちらも検討し、代替方法や改良策を検討することが重要です。このようなリスク評価は、技術者が製品を開発する上での予見可能性を高め、不良な結果を回避するための基盤となります。 以上のように、技術者として予見可能性と結果回避義務を果たすためには、慎重なリスク評価はもちろん、倫理的な検討、情報の公開と透明性が必要と考えました。これらの姿勢を持つことで、技術者は社会や環境に対する責任を果たし、持続可能な技術や製品の開発に貢献することができるのではないかと感じました。
A. (1)第4回目の授業では、リサイクル-環境保全と資源問題-というテーマで、水俣病について触れた。水俣病は運動失調、構音障害、視野狭窄、感覚障害、聴力障害などを引き起こす病気である。チッソ(株)(水俣工場)でのアセトアルデヒドの製造に使われた触媒の金属水銀が無処理で工場排水として海に流れ出たことで、メチル水銀が、神経系に強い傷害を起こすことが原因である。新しい科学技術を使っていく中で、想定もしていない公害が引き起こされるというのは、歴史の流れの中でしょうがなかった部分もあると思うが、異変が起きてから、その異変を無視し続け、大事になるまで、対策がされなかったことや、新潟水俣病を防げなかった部分に関しては、技術者として、経営を無視してでもその違和感や異変を無視しない姿勢が大事だと感じた。また、化学物質を排出したり、世に出したりする前に、人体に悪影響を与えないかを徹底的に調査することは欠かしてはいけないと感じた。 (2)ワークショップ課題は、「新しい技術を運用するにあたり予見可能性と結果回避義務を果たすために、技術者としてどのような姿勢で学べばよいか、水俣病、イタイイタイ病、第二水俣病、四日市ぜん息など具体的な例をひとつえらび、議論してみましょう。」というものであり、PCBについて取り上げた。 (3)復習としてPCBとカネミ油症について調べた。熱媒体とした使われていたPCBが製造過程で混入したことで爪の変形や、肝機能障害や吹き出物の症状を引き起こすカネミ油症の患者が続出した。原因は配管作業ミスであったという。技術者として、ミスをしないために、確認作業を怠らない姿勢が重要だと考えた。
A.日本四大公害の一つ「水俣病」 化学工場から海や河川に排出されたメチル水銀化合物を、魚、エビ、カニ、貝などの魚介類が直接エラや消化管から吸収して、 あるいは食物連鎖を通じて体内に高濃度に蓄積し、これを日常的にたくさん食べた住民の間に発生した中毒性の神経疾患である。 アセトアルデヒドを精製する際にアセチレンに水を加える必要があるが、この際に触媒として使用された硫酸第二水銀が変化して、メチル水銀が精製された。 体内に取り込まれたメチル水銀は消化管から95~100%が吸収されます。そして血液により全身の臓器に運ばれ、特に肝臓と腎臓に多く蓄積し、メチル水銀は他の有機水銀化合物とは異なり、血液脳関門や胎盤関門を容易に通過できる性質を持ち、脳内へと移行し中枢神経に蓄積し、神経症状や精神症状が引き起こされる。また、胎盤を通過することで母親から胎児にメチル水銀が移動し、生まれながらに水俣病を発症する胎児性水俣病があります。 この時代は経済発展が最優先であり環境問題に対する意識が低かったため、メチル水銀は処理されないまま川に流された。これが近海を汚染し生物濃縮によって水俣市民に取り込まれた。 達成感や使命感に駆られ開発まで至ったものはいいものの、発明品が今後環境等にどのように影響を及ぼすか考慮するのは大事なことである。しかし、外部への影響を完璧に分析することは難しいため、複雑な問題であると考えた。しかし、発明と改善によってより良い社会に向かっていくと考えられるため、技術発展の点において大事なプロセスであると考える。
A.(1) 講義内容の再話 今回の講義では、水俣病に関する動画を見て、なぜこのような事件が起こってしまったのか、どうすれば防ぐことができたのかを考えた。それについては下記の(2)および(3)で記載する。 (2) ワークショップ課題の発言趣旨 水俣病について 水俣病は、水銀を排出した企業があらかじめ水銀について論文を読んだり、専門家に話を聞いたり、対策できることは多かったため、悲惨な事故を防ぐために安全性を検証して、本当に使用出来るものなのかを検討してから使用する必要がある。 水俣病を防ぐには、水銀やその他の化学物質についての文献を読み、危険性を学び、専門家に話を聞いて使用方法を確立することで防ぐことができたと思う。 マンネリ化防止のために、良くなかったことばかりを挙げるのではなく、なぜそうなったのか、その改善策は何か、といったことを議論することが挙げられる。また、会社や団体の幹部や役員といった固定されたメンバーだけでなく、現場で働く社員や顧客を加えて、多方面の視点から意見を募ることも重要であると考える。 (3) 復習の内容 水俣病を防ぐには、水銀を扱う技術者が水銀についての文献を読み込むなど、危険性を把握することができていれば防ぐことができたと思う。 議論のマンネリ化を防ぐために、なぜ良くないことが起こってしまったのか、改善策はどのようなものが挙げられるかといったことをその都度議論することが挙げられる。
A.
A.クロスカップリングという技術は2010年にノーベル化学賞を受賞した技術でありビフェニルを合成する際に利用されている。ビフェニルは液晶の材料としてよく使われている。物を作る際には材料の性質をよく知っておかなければならない。そして技術や材料を利用する際に公害などの問題が起こるかどうかなどの危険を予見できるかどうかというものはとても重要なポイントとしてあげられる。扱う物質の安全性や性質などについて熟知している必要がある。PRTR法にかかっている物質を扱う際には事業所単位での申請が必要となり注意が必要となる。 チーム名 Mr.CB メンバー 高村海斗 村岡崇弘 森谷僚介 村松希海 北辻永久 役割 意見の提出 公害についての報告書をかいた 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「PFOA」を選んだ。 PFOAとはぺルフルオロオクタン酸のことでPFASの一種であり、フッ素ポリマー加工助剤や界面活性剤として用いられていた。PFOAが使われていたものでなじみ深いものとしてテフロン加工があげられる。 アメリカの大手化学メーカーであるデュポン社はPFOAを利用したフッ素加工が行われたフライパンを開発し売り出した。そのフライパンは食品が焦げ付きにくいなどの利点があり人気を博した。 その後、PFOAを製造していた工場の従業員や周辺での体調不良などの報告があった。そして、現在では発がん性の問題があるなどの報告がされており2019年にストックホルム条約に追加され、日本では2021年から規制されている。 PFOAを利用した製品が環境問題や人体への悪影響を及ぼすなどを予見できたのかと問われると出来なかったのではないかと考えられる。結果を回避するとしても難しいと考えられる。
A.(1)今回の授業では、環境保全と資源問題についてまなびました。特に熊本県でおきた水俣病についてビデオをみて学びました。水俣病では、様々な多くの症状が不特定多数の多くの人々を苦しめました。当時は有効な治療が受けられず、数年後の裁判で認定された患者は保証を受けられたが、認定されなかった患者は長い裁判を続け判決が出る前に亡くなった者もいます。これは、高度成長をなしていた日本での工場排水によって引き起こされました。工場排水には有機水銀化合物が含まれ、それを魚が吸収し、魚を人間が食することで人間の体内に蓄積されます。有機水銀は体内に入ると神経障害を引き起こし痙攣や麻痺、最悪の場合、死を引き起こします。このようなことが2度と起こらないように、開発などを行う際での予見可能性と結果回避義務について考えることが大切です。 (2)今回の演題は「予見可能性と結果回避義務」であった。私達のグループ名は「ミイラ」、著作者名は田中ひかり、一戸友花、HANI UMAIRAH、佐藤百恵の4人だ。私の役割は概念化だ。私達のグループで例に取り上げたのは、シックハウス症候群である。予見可能性と結果回避義務について次のようなことが考えられた。予見可能性は建材や家具などに使用される化学物質が人体に与える影響を事前に調査するべきと考えた。また、結果回避義務は影響が認められないことをシュミレーションなどの技術を使って証明するべきと考える。 (3)水俣病は四大公害病の1つである。工場排水の有機水銀化合物が原因物質である。食物連鎖によって、濃縮され人間の体に入るときにはかなりの猛毒になっていた。当時発症したときは有効な治療もなく、正体不明の感染症として差別されていた。このようなことが二度と起こらないようにするには、開発を行うときに安全性の証明、人体や環境への被害を調査することが重要だ。また、シックハウス症候群は、建材や家具に使われる化学物質が人体に影響を与える病気だ。発症したからと言って即座に対処できないものも多いので事前の調査の重要性が高まる。
A.(1) 水俣病に関する映像を通して、環境保全と資源問題について学んだ。熊本県水俣町において、日本窒素肥料株式会社はアセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していた。その際に生成されたメチル水銀化合物が工場廃水に含まれておりそれが排出され、水俣湾内の魚介類を汚染し、その魚介類を地域住民が摂食することによって生じたもであった。 有機水銀は、グリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害した。 (2) 新しい技術を運用するにあたって 小泉まい 菊池玲乃 齋藤里奈 高根澤颯太 斉藤洸平 役割:概念化、調査、可視化 工場作業における粉塵吸入による呼吸機能障害 工場側は粉塵による健康被害防止措置を講じなかった。これにより安全配慮義務違反が適用されると考える。 工場側からのマスクやゴーグルの支給をすることで予防ができたと考える。 また、使用する機械や作業環境における学習を本人も行っている、心がけることでも予防は可能である。 (3) 研究者・技術者として、どのように倫理や安全性の保証を全うしていけば良いのだろうか。新日本窒素水俣工場の技術者は、問題発生からの対応には誤ちがあったものの、このような問題を危惧した状態で工業化に至ったわけではないのではないだろうか。技術者として、新たな技術を駆使する際、予想だにしない問題が発生るのかもしれない。しかし、その問題の事実確認を迅速に行い、即座に認め解決に至ることも技術者にとって大切な役割であると考える。私も今回の授業での学びを心に留め、今後の生活に活かしていきたいと考える。
A.(1)講義内容の再話 アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していました。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていたのです。 アセチレンの付加反応をより収率で進めたいときにどんな触媒を使うのがいいか。 反応の収率上げるため、いろいろ調べて、触媒に金属水銀を選びました。触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しない、はずでした。 しかし、触媒が反応していました。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出しました。この事例を受けて、排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められた。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 演題:新しい技術を運用するにあたって グループ名:小林太陽は痛風持ち 共著者名:横濱和司、小池哲太、栗原大翔、佐藤雅季、小林太陽、飯塚琢朗 事例としてアスベストを選んだ。アスベストは屋根や内壁、接着剤として使われていたが、丈夫で変化しにくいため、肺の組織内に長く滞留することとなり、人体に害をもたらしてしまう。技術者として使用する物質の危険性や特性を理解して、適切な方法、用途を考えたうえで使用することが大切であると考えました。 (3)復習の内容 水俣病の症状について調べました。 神経症状:手足のしびれや麻痺: 神経に影響を及ぼし、手足の感覚が鈍くなるか、動きが制限されます。震え: 筋肉の制御が難しくなり、手や足が震えます。 関節痛: 関節が痛みやこわばりを起こすことがあります。 視力の低下: 水俣病の患者は視力の低下や視野の狭窄を経験することがあります。 聴力の低下: 一部の患者は聴力の低下を報告しました。 認知障害:記憶障害や認知機能の低下: 認知機能に問題を抱えることがあり、思考や記憶に困難を伴うことがあります。
A.(1)講義内容の再話 クロスカップリング反応で日本人がノーベル賞を取った。人間の体は中の水が出てこないように、外の水が入り込まないように表面が油で覆われている。有機物は油を通ってしまうため、危ない。メチル水銀はRHgXで表される有機金属である。食物連鎖により生物濃縮され、水俣病の原因となった。 (2)ワークショップ課題の発表趣旨 サリドマイド事件について調べた。サリドマイドは、1960年前後、鎮静・睡眠薬として販売された。妊娠初期に服用すると、胎児の手、足、耳、内臓に奇形を起こす。世界で数千?1万、日本では死産を含み1000人の胎児が被害にあった。S体のみ催奇形性を持つ。体内でR体、S体の鏡像異性体の当量混合物へと変化してしまう。サリドマイドは多発性骨髄腫の有効な治療薬であり、その事実は国内外の医学界で認められている。しかし、日本では、現在、製薬会社からの承認申請がないため、未承認薬である。2010年にサリドマイド催奇性の仕組みが解明されたため、当時の技術では回避が難しかったと考えられる。 (3)復習の内容 クロスカップリング反応について調べた。クロスカップリング反応とは、異なる2種類の化合物をカップリングすることである。クロスカップリングにより、望みの有機化合物を自在に作ることが出来る。液晶技術や医薬品等に用いられている有機化合物の多くがクロスカップリング反応を用いて生産されている。
A.(1) 水俣病についての動画を視聴した。水俣病は1931年頃から熊本県の水俣町で生じた病気で、町民が水銀中毒を起こしてしまった事件。水銀中毒を引き起こした原因として、日本窒素株式会社が有機水銀を含む工業廃水を川に垂れ流していたため、水銀を体内に含んだ魚を人が食べたことにより水銀中毒を発症してしまった。当時から有機水銀の危険性は分かっており、危険性は企業側も理解していたはずであるが、日本は経済成長期で都市開発が活発に行われていたため、公害のリスクよりも開発をとってしまった。 水俣病以外にも農薬など危険性が分かっていながらも、発展のためリスクを無視してしまう事例が多く存在しているため、新しい技術を運用して行くに当たり人の健康を第一にした発展をしていく必要がある。 (2) 新しい技術を運用するに当たって チーム:チェルノブイリ 役割:発表者 協力者 丹野さとゆう 小川はやた 鈴木いくま 関けいた 過去の事例 チェルノブイリ原発事故 原子炉の設計上の問題の他運転員の規則違反・管理上の問題の重なりが事故の原因。 ・原子炉の専門家でないものが指揮を執る・安全対策の検討が不十分 事故に繋がる要因が多く存在した。これほどまでの違反を行っていたならば事故が起きるという危険も予測が可能であったはずである。 (3) 新しい技術を運用するには必ずリスクが伴うものである。そのようなリスクを予測する能力が必要であるが、その能力が欠如していたために水俣病などの取り返しの付かない公害が発生してしまっている。そのようなことが起きないためにも、技術者はリスクの予見能力を培う必要がある。
A.(1)授業の再話 そもそも技術がない人、つまり技術者でない人物が技術を扱うことは技術者倫理違反となる。我々は技術がある者として扱う技術には責任を持たなければならない。今まではなかったから、予想できなかったから、で責任から逃れることは許されない。 (2)ワークショップ課題の発表の要旨 私の班では予見可能性と結果回避義務の議論の議題として東工大生が遺伝子組み換えメダカを外部に持ち出した事例を選んだ。 これは売買を目的とした故意の持ち出しであったため予見可能性はあまりなかったと考えられるがこのような事例の結果回避義務を果たすための対策として外部に持ち出してはいけないものを取り扱える人物を絞る、その様なものを多くの人の目につく場所で管理する等の意見が挙がった。 (3)復習の内容 予見可能性と結果回避義務の議論の議題として集団予防接種によるb型肝炎の感染拡大の事例を選んだ。 これは集団予防接種において注射器を連続使用していたため多くの人がb型肝炎に感染してしまった事例だ。日本で予防接種における規則が定まった当初は注射針を消毒することで連続使用を許可されていたが、数年後に注射針の連続使用は禁止された。しかし注射針を変えることによるコストや手間が大きいことから注射針の連続使用はやめられることは無かった。またb型肝炎ウイルスの検出が可能になったり、WHOから注射器連続使用停止の勧告が出されたりしたにも関わらずこれらの状況は改善されなかったという。 集団予防接種が始まった当初はb型肝炎ウイルスを検出する技術すらなかったため予見は難しかったと考えられるがb型肝炎ウイルスの検出が可能になったり、血液による感染症のリスクが明確になったりした後は予見可能性があったと考えられる。その上で状況を変えなかったのは技術者として結果回避義務の放棄であったと言えるだろう。 今後我々がこのようなことを繰り返さず、予見可能性と結果回避義務を果たすためには新しい技術を扱うには新しいリスクが付き纏うことを念頭に置いて学んでいく必要があると考えた。今までが大丈夫だったから今後も大丈夫という考え方は危険なものだろう。
A.(1)熊本県の水俣病で発生したメチル水銀汚染による「水俣病」、同じくメチル水銀汚染による新潟県の阿賀野川流域での「新潟水俣病」、三重県四日市市で発生した主に硫黄酸化物による大気汚染が原因の「四日市ぜんそく」、富山県神通川流域で発生したカドミウム汚染による「イタイイタイ病」からなる四大公害病が起こった。 SDG 14海の豊かさを守ろうは、海洋かつ沿岸の生態系を持続可能なように利用し、海洋汚染を防止し、かつ海洋資源を持続可能な方法で利用することによってSIDSやLDCsが受ける経済的恩恵が増大するよう求めている。 SDG15陸の豊かさも守ろうは、森林と他の生態系に直接依存するもののために生活が守られ、生物多様性が維持され、これらの天然資源の恩恵を将来の世代も享受できるようにすることを目指している。 (2)新しい技術を運用するにあたり怒ってしまった事故について、グループワークで話し合った。私たちのグループでは水俣病について話し合いを行った。 水俣病の原因物質はメチル水銀化合物である。当時の研究者、工場の人間の技術では海に捨てることしか考えられなかった(当たり前だと思っていた)。 このことから、この騒動を予見できなかったと考えられる。 いまは、この騒動をもとに、処理方法を改善していく必要があると考えられる。 (3)私たち人の手によって作られた汚染物質・有害物質の間違った処理方法によって、私たち人間を含めた生態系への害が起こってしまった。正しい方法で正しい使い方をすることが必要である。
A.水俣病の有機水銀の流出について、触媒であるため自身は反応しないと考えられていたこと、海洋放出により希釈されるのではなく、生物の捕食により食物連鎖から体内に濃縮され、その魚を人間が食べることによって人体に取り込み、健康被害を出したことについて学んだ。有機水銀はグリニャール試薬と同じように、人体に取り込まれるとグルタミン酸に作用し、神経細胞のグルタミン酸受容体を阻害する。これにより、有機水銀の人体への取り込みは神経病を招く結果となる。このような産業廃棄物への規制がまだ十分ではなかった時代には廃棄物を起点としたような似た事件も多く、廃棄に関してルールを作ること、事後処理まで含めて責任を持てるモノづくりをすることの重要さを現代に知らしめている。 【平常演習】111. 新しい技術を運用するにあたって チェルノブイリ原発事故を選んだ。この例では、実験のため通常状態ではない形で運転を行っていた。また、実験予定とずれが生じた状態でも実験を強行し、また前提となる炉の部分に関しても欠陥があったとされている。 予見可能性として、実験計画の杜撰さ、実験取りやめの判断、炉の構造問題の早期発見等を行うことは可能であったのではないかと考える。ただし、当時のソ連政府という状況下を踏まえると、現場側からの指摘が上層部に伝達されるまでにどこかで握りつぶされる可能性、指摘することで自分が被る不利益の大きさの推定などを考えると、予見可能であったとしても事故防止の可能性が予見可能性と一致しない恐れがあることは考慮されるべきかもしれない。
A.(1)最新科学技術が運用され、さまざあな恩恵を社会に与えているわけだが、はたしてそれは恩恵だけなのか、危険はないのか。過去に問題となった四大公害は科学技術による生成品に付随して発生したものである。特に講義で取りあげたのは水俣病である。水俣病では無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物が、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出した。現在はこれらの例から学び、排水中の水銀濃度やその分析方法が法律で定められていて、JISで業界規格も定められている。だからと言って、現在の環境対策が安心できるものであると断言はできない。公害という形で認知できたものに対しては、対策を講じて言えるが、簡単に認知できない二酸化炭素、電磁気、ウイルス、放射能などはどうだろうか。 (2)予見可能性と結果回避義務として、水俣病、イタイイタイ病、第二水俣病、四日市ぜん息など具体的な例をひとつえらび、議論した。 私たちの班は予見可能性と結果回避義務の議論として水俣病を選んだ。この病の原因物質はメチル水銀化合物である。この当時の研究者および工場の人間の技術では、廃液は海に捨てること選択肢しかなく、それが当たり前だと思っていた。そのため、この騒動は予見できなかったことであろう。今後はこの騒動を受けて、廃液処理の方法や管理を改善を見直す必要がある。 (3)復習として、四大公害のうち、「イタイイタイ病」について調べた。水俣病は今までいろんなところで扱われてきたが、イタイイタイ病を詳しく扱うことはあまりなかったように思える。そのため調べ、詳しく知ることにした。原因物質のことを詳しくしらなかった。四大公害は全て知っておくべきことであると感じた。
A.(1)講義の再話 どんなに画期的な技術であっても、新しい技術を運用するにはそれらの潜在的なリスクや危険に気付き、回避しなければならない。技術者にはその危機察知能力が必要とされる。 (2)発表の要旨 演題「新しい技術を運用するにあたって」、グループ名:「小林太陽は痛風持ち」、共著者:栗原大翔・横濱和司・佐藤雅季・小林太陽・飯塚琢朗、役割:執筆 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「アスベスト(石綿)」を選んだ。 アスベストは安価で耐火性、防音性、断熱性など様々な機能を有しているため、建造物の被覆材として多く使用されていた。しかし、アスベストは丈夫で変化しにくいため、肺の組織内に長く滞留することから有害であるとされ、1975年に5重量%を超えるアスベストの使用が禁止された。 この問題において、予見性に関しては、アスベストの物性などを詳細に調査すべきであったと考える。しかし、結果回避義務があったとしてもアスベストは被覆材としての機能が非常に優れていたため、回避するのは難しかったのではないかと考える。 (3)復習の内容 今回の復習として、より自分の身近なところで使われている製品について調べた。「AirTag」を選んだ。AirTagとはAppleによって開発された忘れ物トラッカーで、近くにいるiPhoneやiPadユーザーのBluetoothの機能を使ってユーザーに位置を知らせる仕組みとなっている。予見可能性と結果回避義務の議論の例としては、AirTagの不正利用が挙げられる。AirTagは、忘れ物やなくした物を見つけるのに画期的な製品として称賛されていたが、その反面、ストーカー行為の道具として使用されるなどの問題が起こった。この問題について、予見可能性はあったと考える。なぜなら、サイバーセキュリティの専門家たちはこの製品が発売された時点でその危険性を懸念していたからである。そのため、開発・製造に関わる技術者のみで判断するのではなく、それぞれの分野の専門家の意見を取り入れるなど、あらゆる観点から危険性を確かめる必要があると考える。
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A.(1)現在の科学技術はめざましい速度で発展している。しかし、技術の発展の陰で生活を害されている人たちがいる。具体的には水俣病や、四日市喘息がある。これら技術の進歩で新たな生産活動を始めたが、その結果生じた有毒物質を無処理で放出してしまっていた。それらを気づかないうちに体内に取り込んでしまったために生産工場の周辺の人々は今なおその被害に苦しんでいる。国は裁判の後ようやくその対処に当たったが、生活を害された人々への補償は十分とは言い切れない。 (2)事例として四日市喘息を選んだ。四日市喘息は四日市コンビナートから発生した二酸化硫黄が原因で、大気汚染による慢性閉塞性肺疾患であり、息苦しく、喉が痛み、激しい喘息の発作が起こる。 症状がひどいと呼吸困難から死に至る。予見可能性としては、コンビナートを稼働することでどの様な物質が発生するか確認することをしていれば、予見できたのではないかと考える。結果回避義務として、コンビナートで発生する煙を脱硫装置を設置し、人や環境に影響が出ないように排煙基準をもうけることが挙げられる。 (3)四日市喘息や水俣など、多くの被害者生み出した環境汚染の話を中学や高校で少しだけ学んだことはありましたが、具体的な技術的問題や、被害者の現在の状態はこの講義を通して始めて知った。私が想像していた何倍も悲惨で過酷な状況で驚いた。当時は、国全体として生産活動に夢中になっていたのかもしれないが、一人でも危険性を訴えていた人はいなかったのか疑問に思いました。
A.(1)トピックとして、公害について、廃棄物の安全について、最終処理場についてを学んだ。四大公害病の一つである水俣病に関する動画を見た。水銀中毒によって人々の身体に悪影響を及ぼす様がマンガ形式になっていてとても理解しやすかった。工場から流れ出た排出物が海で生活する魚などの生物によって濃縮されてそれを人が食べることで悪影響を及ぼすというのはとても怖いことであると思った。このような事件、事故が起こらないようにどのような環境対策が米沢市ではされているのかということを学んだ。再生可能エネルギーについて色々と利用されているけれどまだまだ一部に過ぎず、ほとんどが火力や原子力であるということを改めて認識した。地球にある資源を利用するということは大切だが、もっと効率よくまた広く利用されるためには時間がかかりそうであると感じた。化学物質、廃棄物の最終処理場について学ぶようなクリーンセンターがあるため、技術者は関心を持ち理解していくことが必要であると学んだ。 (2) 新しい技術を運用するにあたって予見可能性と結果回避義務を果たすために技術者としてどのような姿勢て学べばよいのかを四日市ぜんそくを取り上げて議論した。四日市ぜんそくは、 コンビナートによる大気汚染公害で、1959年から1972年にかけて起こった。症状としては喘息があり、心臓発作や肺気腫を併発することがある。予見可能性は立地をするときなどにあったのではないかと考えられる。このような被害が出ないようにするために技術者はあらゆる可能性を考えて最善を尽くすことが必要である。 (3)製品の開発や向上を実際に動かす時に、どのような危険があるのか、どれくらい危険であるのか、ということを技術者として予め知っておくことが大切であると改めて感じたので、色々な物事について、何か問題が起こってしまう前にあらゆる可能性を考えるという習慣をつけていきたいと思った。
A.(1) 水俣病は、有機水銀が海に流れたことで発生した。工場からメチル水銀を含む排水が海に放出され、魚などがエラなどから吸収し、食物連鎖によって濃縮され、最終的にそれを人が食べることで被害が発生した。有機水銀は、神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、受容体の機能を阻害する。有機水銀は、その工場ではアセトアルデヒドの製造の触媒に用いられていた。触媒は反応しないと考えられていたが、実際は反応して排水として流れていた。 (2) 予見可能性と結果回避義務の議論の例として、四日市ぜんそくを選んだ。原因となったコンビナートは、エネルギー源として硫黄分が多く含まれる中東原油が用いられていた。そのため、亜硫酸ガス(二酸化硫黄)が大量に含まれた排気ガスが大気中に放出され、ぜんそくの原因となった。調査によると、空気中の二酸化硫黄は呼吸器系の病気の原因になることは初期段階から予想されていて、排出基準の策定などによって事前に対策することができた可能性があると考えられる。 (3) DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)は、有機塩素系殺虫剤の一種である。DDTは安価に大量生産でき、強い殺虫作用を持つ上に高等生物への急性毒性が低い特徴がある。DDTの使用量は増加していき、マラリアの予防としても大きな効果を出した。しかし、レイチェルカーソンの「沈黙の春」により化学物質としての危険性が取り上げられ、環境汚染物質であるとして使用禁止になった。DDTの使用禁止後、マラリア患者は再び急増したが、DDTに代わる殺虫剤がないため、マラリア対策に限定して使用が許可されている。
A. 授業では水俣病を事例にして予見可能性について考えた。水俣病とは熊本県水俣市で発生した公害で、工場廃水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物が貝や魚に生物濃縮し、それを摂取した市民が手足のしびれや頭痛などの症状を発症した。予見可能性とは危険な事態や被害が発生する可能性があることを事前に認識できることである。1956年には有機水銀中毒症例が多数存在し、原因企業であるチッソは社内でアセトアルデヒド合成反応液中に有機水銀が存在していることを把握していたため予見可能であったと考える。 予見可能性の事例について、四日市ぜんそくについて調べた。四日市コンビナートが建設されたことによって1960年代に四日市市は急速に工業化が進んだが、工場の生産活動で大量の亜硫酸ガスが大気中に排出され、喘息などの症状を訴える市民が増加した。当時は戦後の高度経済成長期で周囲の環境への影響を考慮せず適切な処理がされなかったことが公害の原因と考えられる。行政と民間企業が協力し合って良好な関係を築くことや、技術レベルに応じて排出基準を設けるなど汚染状況に対する統計データを把握できるようなシステムを構築されていればこのような被害は防げていたと考える。また、マンネリ化を防ぐためには、合理的な点検方法の開発や業務の改善に取り組むことが有効であると考える。 私たちが公害対策としてできることを考えた。まずは、騒音や野焼きなど自分が郊外の発生減とならないよう周囲に配慮することが重要である。さらに近年PM2.5のような大気汚染が深刻化する中でPH2.5を排出する自動車の使用を控えるなど、環境に配慮した行動をとることも日常生活の中で簡単に取り入れられる公害対策の一つであると考える。
A.(1)水俣病について学んだ。有機水銀は、グリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体機能を阻害する。脳に重大な障害が出る恐れがある。無処理の工場廃水に混じって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、甚大な被害を出した。排水中の水銀濃度は水質汚濁防止法などの法律で定められていて、JISで業界規格も定められている。もし、さらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正される可能性がある。また、DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こす。そのため、1968年に日本では生産中止され、1971年には販売が禁止された。2000年までには、40か国以上でDDTの使用が禁止・制限されている。このことからいかに生物濃縮が恐ろしいものであるかがうかがえる。 (2)新しい技術を運用するにあたって 四日市ぜんそく 原因:三重県四日市市の四日市コンビナートから発生した二酸化硫黄。 症状:ぜんそくなど。心臓発作や肺気腫を併発することがある。 予見可能性:様々な可能性を考え、最善を尽くすこと。危険の予兆がある部分に対してはすぐに検討をすること。 (3)四日市ぜんそくについて調べ、原因・症状からどんな予見可能性があるか調べた。また、技術者としてその時どのような対策ができたか考えた。
A.(1)四大公害である水俣病、おそらく皆さん一度は聞いたことがあるかもしれない。この病気はなぜ起こったのであろうか。この原因となった有機水銀はグリニャール反応と同じように脊髄動物中枢神経の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。工場ではアセチレンを原料としてアセトアルデヒドを製造しており、そのはんのうにおいて金属水銀を使っていました。触媒として入れており無害と考えられていたこの水銀が実は反応していたのがこの事件が引き起こされたきっかけである。この処理をしていない工場排水をそのまま海へ捨てて魚がこれを体内に取り込んで濃縮した。それを我々が食べたことによりこのような被害が出てしまったのである。 (2)私たちはシリコンについて調べた。シリコンは物質によっては発がん性を示し我々の体に悪影響を及ぼす。これを防ぐために長期間スパンの実験などをすれば防げたのではないかと考えた。 (3)水俣病の患者は今も戦っている。化学反応はいつどこでどんな反応が起こるのかある程度は予測することができるのであろうが今回の場合のように予測できないケースもあるのだなと感じた。水俣病にかかった人たちは人生を狂わされているわけで損害賠償をもらったとしても奪われた時間が返ってくることは無いであろう。我々ができることはできるカギにのリスクヘッジで人々の安全と普段の生活を守ることだと考える。
A.
A.(1) 講義内容の再話 リサイクル-環境保全と資源問題-の講義では、水俣病問題について学んだ。水俣病とは、水俣湾を中心に起こった水銀中毒のことである。化学工場から排出された水銀化合物を魚介類が吸収、食物連鎖により蓄積され、それを体内に含んでいた魚介類を食べたことが原因となった。工場で触媒として使用していた水銀が反応して有機水銀となり、工場排水に混ざり海に放出された。有機水銀は脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する神経毒である。触媒が反応することと、生物濃縮が起こることを予測できなかったことも原因であると考える。私は、このような環境汚染を防止するために試運転を行うことが重要であると考える。試運転を行うことで、予測できなかった事態が起こったとしても被害が出る前に対処することが可能である。 (2) ワークショップ課題の発表要旨 予見可能性と結果回避義務の議論の例としてエアタグを選んだ。エアタグとは、財布などに入れ落とした際に見つけやすくするものである。しかし、ストーカーに悪用された事例があった。この対策として、不正利用を検出できるように改良された。私はこの事例を予測することができたと考える。 (3) 復習 復習として、エアタグの不正利用について詳しく調べた。エアタグには周辺のiPhoneと接続して位置を把握する機能がある。相手の荷物にエアタグを入れることにより、ストーカーに悪用されたようだ。その対策としてセーフティ通知が実装された。これにより、他人のエアタグが自分のiPhoneと接続されたときに通知されるようになった。
A.リサイクル 環境保全と資源問題 水俣病 有機水銀は、グリニャール反応と同じように、。脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害します。 アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していました。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていたのです。 無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出しました。 排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められています。 また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められています。 生物濃縮と農薬 DDTは学生の卒業研究で発見されました。殺虫剤として発明したのは、P.H.ミュラー博士で、1948年にノーベル医学・生理学賞を受賞しています。 DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こします。 日本では1971年には販売が禁止されました。 世界的にも、2000年までには、40カ国以上でDDTの使用が禁止・制限されています。 しかし、その一方で、マラリアが猛威を振るう亜熱帯や熱帯地域の多くの国々では依然としてDDTを必要としています。 新しい技術を運用するにあたって。 予見可能性と結果回避義務を果たすために、技術者としてどのような姿勢で学べばよいか、議論しましょう チーム名 日産 発表:宍戸智哉 佐藤智哉 大堀颯斗 平尾朱里 マーガリン トランス脂肪酸は健康に悪影響を与える。脂肪酸の一種であり、植物油を高温にして脱臭する工程で生じた。予知はおそらくできなかった。日本では規制されていない LELが増加 心筋梗塞などの冠動脈疾患増加する可能性が高い 海外では規制されている 日本では緩和 復習のために講義で扱ったyoutubeと同じような公害を紹介する動画を視聴した。
A.(1)講義内容の再話 生物濃縮は、生態系で化学物質が濃縮される過程を指す。一般的には、環境中に存在する化学物質が生物体内に取り込まれ、その化学物質が生物内で蓄積される現象を指す。この現象は、特定の有害物質が生物によって摂取され、その生物の体組織や組織中に濃縮されることで起こる。 生物濃縮は、食物連鎖の過程によって発生。例えば、水中や土壌中に存在する有害物質が、プランクトンなどの微小生物に吸収される。その後、小魚がこれらの微小生物を摂食し、更に大きな魚が小魚を摂食すると、有害物質が魚の体内に濃縮される。このような食物連鎖のプロセスによって、最終的には捕食者である人間が有害物質を含む魚を摂取することで、有害物質が人間の体内に濃縮されることがある。 生物濃縮は、環境中に放出された有害物質が生態系内で長期間にわたって循環し、生物体内に蓄積されることで深刻な健康問題を引き起こす可能性がある。特に、水銀やダイオキシンなどの重金属や有機化合物は、生物濃縮の影響を受けやすい物質の一例である。 このような生物濃縮現象に対処するためには、環境への有害物質の排出を削減し、適切な廃棄処理を行うことが必要である。また、食品や水産物の摂取に関しても、有害物質が濃縮されやすい生物種を避けるなどの対策が必要とされている。生物濃縮は生態系や人間の健康に深刻な影響を与える可能性があるため、環境保護や健康管理の観点から重要な課題とされている。 (2)発表の要旨 サリドマイド事件について 1960年に鎮静睡眠薬で販売される.妊娠初期に服用すると胎児の体に奇形をおこす. (3)復習の内容 四日市ぜんそくについて調べた。 四日市ぜんそくとは4大公害の一つである。その原因は工場で排出された亜硫酸ガスによる大気汚染である。日本初の本格的な石油化学コンビナート(四日市コンビナート)を建設していた。工場で石油を精製するときに亜硫酸ガスが煙と一緒に大気に流れ出ていた。これが主な原因であり、気管支炎や気管支ぜんそく患者が増え、患者数は1000人越え、死者数は600人であった。
A.(1)講義内容の再話 水俣病の事例から環境保全とそれに関わる安全性を学ぶ。水俣病の原因となった企業では、アセチレンを原料としてアセトアルデヒドを製造していた。そのアセチレンに水を付加する際の触媒として使用していた金属水銀や昇汞が恐ろしい事態を招いたのである。本来、触媒とは目的の物質と反応せずに反応速度を上げるためのものであるが、この反応では金属水銀が反応してしまい有機水銀化合物となっていたのである。この有機水銀化合物は気づかれることなく外へと排水され、海まで流れ出てしまい食物連鎖の結果魚や動物、そして人体へと被害を及ぼしたのである。現在では、排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で厳密に決められているが、この水俣病の事例のように排出物の成分知らずに外部に出してしまうことはどんなことが起きるか分からない。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 新しい技術を運用するにあたって グループ名:ミイラ グループメンバー:一戸友花、田中ひかり、HANI UMAIRAH BINTI MOHAMEED SOID、佐藤百恵 役割:Investigation(データ収集) 我々はシックハウス症候群の予見可能性として、建材から出る化学物質が予めどの程度排出されるかを研究しておくべきだと話し合った。 (3)復習の内容 ワークショップ内で話し合いきれなかった結果回避義務について考え、WebClassの課題として提出した。
A.(1)今回の授業はリサイクル-環境保全と資源問題-というタイトルで行われた。今回の授業では過去の公害事件を例として、新しい技術を運用する際の危険余地の重要性、結果回避を学んだ。 (2)【平常演習】111. 新しい技術を運用するにあたってについてグループワークを行った。グループ名は「漢」、メンバーは高泉快斗、長田卓士、平島駿、山崎光大であった。このグループワークは新しい技術を運用するにあたって生じる予見可能性と結果回避義務を果たすために、技術者としてどのような姿勢で学べばよいか、水俣病、イタイイタイ病、第二水俣病、四日市ぜん息など具体的な例をひとつえらび、議論を行った。私たちのグループでは、アスパルテームを選択した。1974年に米国FPAが乾燥製品として1996年にすべての加工食品の使用を認可。日本では1983年に認可。砂糖の200倍甘い。2023年7月14日にWHOの専門機関IACRが発がん可能性を認めった。アスパルテーム導入による騒動は予見できなかったと考えられる。結果回避義務は個人の判断によるものであり企業としても法律で規制するしかない。 (3)復習として予見可能性と結果回避義務の例を調べた。「イタイイタイ病」について特に調べた。イタイイタイ病は大正時代に神岡鉱山から排出されたカドミウム河水や農地を汚染することによって発症した。当時の状況から推察するにイタイイタイ病は予見することはできていなかった。結果回避として危険性のある物質を法律で制限することが考えられる。
A.(1)技術を実用化し運用することは生活に利便性をもたらすが、技術は時に人体への悪影響や環境汚染などの潜在的な危険を伴っていることがある。技術者はありとあらゆる可能性を考慮し、技術の実用化にあたって予見可能性と結果回避義務を果たす努力をする必要がある。 (2)演題:リサイクル-環境保全と資源問題- グループ名:チーム 共著者名:安達友希乃、石川ほのか、佐藤友香、樋口水紀、ヌル シャフィカ アミラ リー 役割:調査 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「東京電力福島第1原子力発電所事故」を選んだ。2011年3月11日午後2時46分三陸沖の海底を震源とするマグニチュード9.0の地震とそれに伴う大きな津波により、東京電力の福島第1原子力発電所で原子力事故が発生した。1986年4月のチェルノブイリ原子力発電所事故以来、最も深刻な原子力事故となり、国際原子力事象評価尺度 (INES)において、最高レベルの7に分類された。現在、廃炉作業がまだ行われており、順調であれば2041年から2051年頃までに完了する見込みである。国が津波被害の予見をできたかどうかは大きな争点だったが、長期評価は政府の地震調査研究推進本部が2002年に専門家らの議論を踏まえて地震予測が公表されたことより、ある程度の予見ができたのではないかと考えられる。しかし、実際の地震の規模は長期評価の規定地震よりも大きく、津波の浸水深も試算を大幅に上回る。その上に、津波が到来した方向も異なり、試算に基づき対策を講じたとしても事故を回避できなかったと考えられる。 (3)予見可能性と結果回避義務の例としても東京電力福島第1原子力発電所事故に関して更に考えを深めた。津波被害の試算に基づき対策を講じても事故を回避できなかったのなら、そもそも試算の妥当性に問題があったのではないかと感じた。誤差を生まないように試算することは困難だとしても、技術者は常に最新の情報を取り入れながら試算をこまめにブラッシュアップするべきだと考えた。
A.(1)講義内容の再話 日本で過去起こった有名な公害として水俣病があります。この事故は熊本県水俣湾のちかくにある化学工場が工業廃水を適切な処理をせず海や河川に排出することで起きました。まず工業廃水に含まれるメチル水銀化合物を魚介類が直接エラや消化管から吸収します。有害物質を蓄えた魚をそれよりも大きな魚が捕食し、さらに大きな魚がそれを食べます。その食物連鎖を通じて体内に高濃度に蓄積し、これを日常的にたくさん食べた住民の間に中毒性の神経疾患が発生しました。この事故はまだ法律が工業技術に追い付いていなかったため、工業廃水について法規制が厳しくなかったことも要因の一つですが、正しい倫理観を持っていたら有害な物質が含まれる工業廃水をとくに処理せずに人が住む地域に流そうとは思わないため、利益を追求した結果起こった事故とも考えられます。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 今回のワークショップ課題は科学技術によって引き起こされた公害や事故を一つ事例として挙げ、その事故の原因や予見可能性を考えてみようというものでした。私たちはチェルノブイリ原発事故を事例としてあげました。この事故は原子炉の設計上の問題や運転員の規則違反、管理のずさんさなど多くの問題が重なって引き起こされた事故でした。多くの問題があった状態でそれらが黙認された状態で原子炉が運転されていたため予見可能性は十分にあったと考えられます。この事故を未然に防ぐためには規則を正し、運営がしっかりと管理を行うことが必要だと思いました。 (3)復習の内容 授業で学んだことを振り返りました。技術だけでなく倫理観も身につけなくてはならないことを学びました。
A.(1)講義内容の再話 四代公害病である水俣病の動画を見て、環境保全と環境資源に関わる危険性の予見可能性について学んだ。工業の発展のために、当時の最新の技術を使用したがそれによって環境に大きな悪影響が出るという可能性を考えずに使った結果、環境、人間ともに大きな被害を受けた。これを教訓として、JISで業界規格が定められたり、法改正の働きかけが起こっていたり、様々な部分で規定を設けられるようになった。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 グループメンバー:杉山萌香 外崎彩乃 永野遥 長谷川なつ 予見可能性があったはずだと考えられる事例を調べ、その理由 予見可能性があったと考えられる事例として、四日市ぜんそくを選んだ。 四日市ぜんそくは、三重県四日市市で発生した大気汚染による公害で、石油化学コンビナートの本格稼働に伴う硫黄酸化物の排出により、ぜんそくなどの症状がみられた。閉そく性肺疾患の症状を訴える人もいた。戦前における、硫黄酸化物による煙害事件や亜硫酸ガスによる職業病とその研究例などの事実があることから、硫黄酸化物や亜硫酸ガスが適切な濃度を守らなければ健康被害が出るということを認識可能であったことから、予見可能性はあったと考えられる。自分たちの工場の操業のことだけを優先で考えるのではなく、周囲への影響をよく調べておくことが技術者として必要であったと感じた。 (3)復習の内容 公害の話は、中学校の頃から何度も授業で耳にしていたが、実験することが身近になった今この話を改めて聞くと、周りへの影響を考えずに事業を進めてしまうことの身勝手さをとても感じた。
A.(1)講義内容の再話 最新技術がもたらす危険を予見できますか?最新技術だからといって全てが良いものとは限りません。メリットがあれば、必ずデメリットも存在します。それらを考慮したうえで、今後起こり得る影響や危険を予測する力が求められています。危険を予見し未然に防ぐことで安心した生活を送ることが出来るでしょう。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 リサイクル-環境保全と資源問題- グループ名:チーム 共著者名:安達友希乃、石川ほのか、佐藤友香、樋口水紀、ヌル シャフィカ アミラ リー 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「東京電力福島第1原子力発電所事故」を選んだ。2011年3月11日午後2時46分三陸沖の海底を震源とするマグニチュード9.0の地震とそれに伴う大きな津波により、東京電力の福島第1原子力発電所で原子力事故が発生した。1986年4月のチェルノブイリ原子力発電所事故以来、最も深刻な原子力事故となり、国際原子力事象評価尺度 (INES)において、最高レベルの7に分類された。 現在、廃炉作業がまだ行われており、順調であれば2041から2051頃までに完了する見込みである。 国が津波被害の予見できたかどうかは大きな争点だったが、長期評価は政府の地震調査研究推進本部が2002年に専門家らの議論を踏まえて地震予測が公表されたことより、ある程度の予見ができたのではないかと考えられる。しかし、実際の地震の規模は長期評価の規定地震よりも大きく、津波の浸水深も試算を大幅に上回る。その上に、津波が到来した方向も異なり、試算に基づき対策を講じたとしても事故を回避できなかったと考えられる。 (3)復習の内容 私は、予見可能性と結果回避義務の議論の例として「原発事故」を選びました。原発事故は、津波の被害により漏洩した水素が原子炉建屋上部に蓄積し、原子炉建屋が爆発したというものです。東日本大震災では、予想を大幅に上回る津波がきました。また、方向も想定と異なる方向から到着したため、対策をしていても予見できなかったと考えられます。また、結果を回避する義務があったとしても責任者個人の知識では判断が難しかったとも考えられます。緊迫した状況でも最善を尽くした判断が求められると思いました。
A.(1)講義内容の再話 我々の生活は、先人たちの画期的で努力の結晶である技術によって豊かになりました。これだけ聞けばいいことしかなさそうですが、使い方や管理の仕方を間違えれば、我々の生活を脅かすものとなります。日本では過去に多くの人たちの健康を脅かした公害の一つについて紹介します。それは水俣病と呼ばれるものです。これは熊本県にある工場が工場排水にメチル水銀という有機水銀が含まれていて、それらが流れ出た河川・海に存在する魚を食べたことによって間接的にメチル水銀を体内に取り込んでしまった事例です。これを摂取してしまった人たちは神経障害を引きおこしてしまいました。このようなことが起きたことで、工場排水の危険性を重視し、今日では公害で起きたような事例は報告されておりません。 (2) ワークショップ課題の発表要旨 グループ名:漢 アスパルテーム 人工甘味料 1974年米国FPAが乾燥製品として1996年にすべての加工食品への使用を認可。日本では1983年に認可。佐藤の200倍甘い。2023年7月14年にWHOの専門機関IARCが発がん性の可能性を認めた。アスパルテームの導入による騒動は予見できていなかった。 結果回避義務は個人で行うか規制するしかない。 (3) 復習の内容 本講義では、取り扱うものの重要さを学びました。一歩間違えれば人の命や生活を奪いかねないので、企業で働く際に廃液処理や生産物質に対して、しっかりとした知識を身につけて行動したいと考えています。
A. 水俣病とは、メチル水銀による中枢神経系の障害を引き起こす公害病。メチル水銀は、工場から排出された無機水銀が海中の細菌によって変化したもので、魚介類に蓄積される。これを食べた人間にも生物濃縮が起こり、手足のしびれや視野狭窄などの症状が現れます。水俣病は1956年に熊本県水俣市で発見され、その後も全国各地で被害者が出た。DDTとは、殺虫剤として広く使われていた有機塩素化合物。DDTは水に溶けにくく、土壌や植物に吸着する。また、分解されにくく、長期間にわたって環境中に残留する。DDTは、昆虫や鳥類などの体内に取り込まれ、食物連鎖によって上位の生物に移行する。これにより、生物濃縮が起こり、生殖能力の低下や免疫力の低下などの影響が出る。DDTは、1962年にレイチェル・カーソンの著書『沈黙の春』で問題視され、その後多くの国で使用が禁止された。 鈴木朝陽、山口雄暉、芳賀海翔、長岡泰助、小崎優斗、香取倖明 「予見可能性」 フロンガスの環境に対する問題??オゾン層の破壊により、紫外線の量が増え、人や動植物の健康に悪影響を及ぼす可能性がある。皮膚がんや白内障、免疫力の低下、作物の収量の減少などが起こるかもしれない。地球温暖化により、気候の変動や極端な気象現象が頻発し、自然災害や食糧危機、水資源の枯渇などが発生する可能性がある。海面上昇や氷河の融解により、沿岸部の浸水や島国の沈没、生物多様性の喪失などが起こるかもしれない。 トリチウムの海洋放出について トリチウムは自然界にも存在し、国内外の原子力施設でも規制基準を満たした上で海洋や大気に排出されている。政府は、専門家や有識者の報告書や国際原子力機関(IAEA)の評価を踏まえ、地元自治体や関係者からの意見を聞いた上で、海洋放出を決定した。海洋放出は、世界中の数多くの原子力施設でも実施されている方法で、放出設備の取り扱いやモニタリングが容易である。政府は、処分水を大量の海水で薄めてトリチウムの濃度を国の安全基準の40分の1未満に下げて海に放出する計画で、2023年から開始する予定である。海洋放出には、環境や人体に影響を及ぼすのではないか、という懸念や反対の声もあるが、政府は、海洋放出による放射線の影響は極めて小さく、人体や生態系には無害であると主張している。政府は、風評被害や国際的な批判に対しては、科学的な根拠に基づく情報発信や対話を積極的に行うとしている。化学的に安全性が担保されているものについて誤解を産む発言は如何なものかと思いますよ。
A.(1)講義内容の再話 この講義では、リサイクルー環境保全と資源問題ーについて学んだ。主に、陰大公害である水俣病について学んだ。水俣病は、熊本県で発生してしまった公害である。昭和31年、日本はとても好況であった。水俣市には化学肥料を作る交渉が数多くあり、その工場排水が水俣病の原因であった。工場で化学肥料が生産される過程で、メチル水銀が意味へ流れてしまっていた。このメチル水銀は脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用し、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害するものであった。このメチル水銀が、海にいるプランクトン、魚、人間へと食物連鎖によって濃縮され、大変な被害をもたらしてしまった。工場などの排水中の水銀濃度は、水質汚濁法などの法律で定められている。また、その分析法の法律で定められている。しかし、メチル水銀を排出した工場は、自分たちの利益を優先し、環境に対する規定をおろそかにした。安全、安心が最優先でなければならないことがとてもわかる。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 課題は、新しい技術を運用するにあたって、である。 AppleのAir Tag を例として選んだ。もともとの利用方法としては財布などに入れて、落とした際に見つけやすくするためなどが考えられる。しかし、ストーカーなどの犯罪に悪用される可能性から、不正なAir Tag の検出ができるようになっている。 (3)復習の内容 ほかの方の発表内容として、アスベストというものがあった。
A.(1) 水俣病とは、熊本県水俣湾周辺の化学工場排水に有機水銀化合物が混ざっており、海に流れ出たことで食物連鎖を得て濃縮され引き起こされた。工場では、アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造しており、そのアセチレンに水を付加する反応の触媒として金属水銀を使用していたのである。 DDTは、P.Hミュラー博士によって殺虫剤として発明され、1948年にノーベル医学・生理学賞を受賞されている。DDTの代謝生産物であるDDE、DDAは胎内に蓄積され、生物濃縮を引き起こすため、わが国では生産・販売が禁止されている。 (2) ワークショップ課題は、「新しい技術を運用するにあたって」を主題に、予見可能性と結果回避義務の議論を行った。議論の例として「カネミ油症事件」を提案した。この事件は、福岡のカネミ倉庫株式会社でつくられる食用油の製造過程で、脱臭のための熱媒体として使用されていた「PCB」が混入し、食用油を摂取した人々ににきび、頭痛、肝機能障害などの症状が現れた。これは配管作業ミスで、配管からの漏洩が直接の原因であり、技術者は副数人で細やかな安全点検を行う必要性があったと考える。 (3) 復習として、化学の基礎を考える。有機水銀の化学構造はR-Hg-Xであり、グリニャール試薬(R-MgーX)に似ている。よって有機水銀は、グリニャール反応と同様にグルタミン酸(カルボニル化合物)に作用して、グルタミン酸受容体の機能を阻害する。アセチレン付加は、硫酸水銀のような水銀塩存在下で水と反応させることにより水が付加してビニルアルコールを経てアセトアルデヒドになる。
A.(1)私たちは、環境保全と資源問題を意識して生活しなければならない。最新技術のおかげで便利になったことはこの世の中には数えきれないほどある。しかし、最新技術がもたらす危険を察知する能力が必要である。その例として挙げられるのが四大公害である。アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造している過程で使用した有機水銀により、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミンさんに作用して神経細胞のグルタミンさん受容体の機能を阻害したというものである。 他にも農薬による被害や、殺虫剤による被害などが多く存在する。現在SDG14という海洋かつ沿岸の生態系を持続可能なように利用し、海洋汚染を防止し、かつ海洋資源を持続可能な方法で利用することによってSIDSやLDCsが受ける経済的恩恵が増大するよう求めている。また、SDG15では陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。森林と他の 生態系 に直接依存する者のために生活が守られ、生物多様性が維持され、 これらの天然資源の恩恵を将来の世代も享受できるようにすることを目指しているものである。 (2)ワークショップ課題内容:新しい技術を運用するにあたって グループ名:がおー メンバー:佐藤きらり、鹿間桜、神谷明里、加納和乃、武井茉央 内容:私たちのグループでは、郵便強の民営化を例に調べた。郵便強の民営化による影響は、①国民の利便性の向上②見えない国民負担の最小化。③官かから民への資金の名の流れ変化④小さな政府の実現がある。 (3)山形大学YU-SDGs EmpowerStationについて調べた。内容は貧困をなくすことや、すべての人に健康と副詞をみんなに伝えようとすること。また、ジェンダーの問題や海の豊かさ、陸の豊かさが差だれられた範囲である。
A.(1) 講義の内容の再話 04、リサイクル-環境保全と資源問題- 地球ンそのままでいてほしい、でも人が生きるのには汚さないといけない。最新技術がもたらす危険を予見できるか。 有機水銀はグリニャール反応と同じように脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。アセチレンを原料にアセトアルデヒドを死蔵している際、アセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀を用いていた。アセチレンの反応収率を上げるための判断だった。触媒は反応速度を上げるが、自身は変化しないと考えられていた。しかし、無処理の工場排水に混ざり海に流れた有機水銀化合物は食物連鎖を経て、濃縮され大きな被害の元凶となった。 今日、排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められ、さらにその分析方法も法律で定められている。JIS規格も定められ、高精度の分析法なども見つかっている。 (2) ワークショップ課題の発表要旨 新しい技術を運用するにあたって。 水俣病 水俣病の原因物質はメチル水銀化合物であるとされている。 この当時の研究者、工場の人間の技術では排水を海に捨てることが当たり前に思われていたためそれ以外の考えがなかった。そのため排水による水俣病の騒動を予見することは難しかったであろう。 今はこの騒動をもとに処理方法の改善がなされている。 (3) 復習 新しい技術を用いる際、それがもたらすメリットにとらわれず、環境に対してなどどのような影響がおこるか事前にしっかりシュミレーションする必要があることを学んだ。簡単に良い面にも悪い面にも作用することが多い化学物質だからこそそうした事前の準備を丁寧にすることが大切である。
A.(1) グリニャール試薬は有機化合物(クロスカップリング反応など)の試薬として使用され、結構有害である。クロスカップリングはビフェニルなどの合成に用いられる。 ドライクリーニングには有機溶剤が用いられる。クリームは基本的には水の中に油を分散させて作成される。 有機物は基本的に無機物より危険であり、手についた時は注意が必要である。例えば、硝酸などはちょっと手についただけでは特に何もないが、酢酸は深くまで皮膚を侵しやすく疎水性があるため注意が必要である。無機系が気を付けなければいけないのは、アルカリである。粘膜(目等)に入ったら非常に危険である。また、フッ化水素酸も注意が必要である。 水俣病は重要な公衆衛生上の問題である。健康診断でバリウムを飲むのは40歳までである。これを超えると検査の被ばくによる発がんのリスクの方が高くなる。 下水に含まれる有害物質が一定基準を超えると水道局がきて業務改善命令などが贈られる。このようなことがあるため、民間企業の実験室には水道などはないと考えられる。 高等公育機関はPRTR法が適用され、届け出は事業所単位である。大学でいうとキャンパス単位である。これを怠ると事業停止命令が出される可能性がある。 (2) 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「サリドマイド事件」を選んだ。 サリドマイドとは、1957年に西ドイツで鎮静薬として開発された化合物である。日本でも、1時間半の簡単な審査で翌年の58年に承認された。 しかし、1958年以降、この薬を服用した妊婦から次々と奇形の子どもが生まれてしまい、日本国内でも被害者が発生していた。にも関わらず、日本国内では62年までなんの対策も取られず、この遅れにより被害が倍増した。 現在では催奇性をもつ医薬品として管理のもと使用されている。 これらは原因究明までにかなりの時間を要したため、この事件は予見できなかったものであると考えられるが、危険性の周知と早急な国による規制などにより被害者を減らすことはできたのではないかと考える。 (3) 講義中ふれたドライクリーニングに使う有機洗剤について詳しく調べた。 ドライクリーニングに使用される有機洗剤は主にパークロロエチレン、フッ素系溶剤、石油系溶剤の3種類に分けられる。パークロロエチレンは最も一般的に使用される有機溶剤であり、油性の汚れを効果的に除去する。フッ素系溶剤は新しいタイプの溶剤で、環境に優しく、衣類に優しいとされている。石油系溶剤は古くから使われている溶剤で、特にデリケートな素材に対して優れた洗浄力を発揮する。 これらの溶剤は、水に弱い衣服の洗濯に用いられる。衣類に付着した油染みや化粧品、インクなどの油系(油脂系)の汚れを溶かして落とす。水を使わないため、型崩れが起こりにくく、縮みにくいのがドライクリーニングの特徴である。
A.有機水銀は、グリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害します。アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していました。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていました。アセチレンの付加反応をより収率で進めたいときにどんな触媒を使うのがいいか反応の収率上げるため、いろいろ調べ触媒に金属水銀を選びました。触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しないはずでしたが触媒が反応してしまっていたのです。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出しました。排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められています。また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められています。もしさらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正されることになると思われます。 水俣病の原因物質はメチル水銀化合物であり、この当時の研究者工場の人間の技術では海に捨てることしか考えられなかったことから、この騒動を予見できなかったのだと考えられます。物質の危険性をしっかりと自覚したうえで利用することが大切だと考えられます。 化学物質がどのように反応するのかあらゆる可能性など考えて、法にしっかり限度など定めることで被害が起きないようにしていくことが大切だと感じました。
A.この講義では環境保全と資源問題について考えました。環境問題については義務教育段階から四大公害で起きた事件を学んできました。また、だいぶ前からゴミ処理問題が出ていることも知っているし埋立地にしても結局海水に有機物質が溶けつつあります。時間の問題でいずれ人類が直面することは分かりきっています。技術が発展していくごとに地球も汚くなっていく現状に対抗する技術が一刻も早く開発されることを望みます。 四日市の石油化学コンビナートは、高度経済成長を支えました。しかし、大気汚染によって被害者を出してしまいました。その後企業と町が協力して大気汚染改善に取り組み、大気が大きく改善しました。公害事件としてしか取り上げられていませんが、復旧した過程を学ぶことが大切です。 ワークショップではこのような例を挙げ、技術者がどうすべきなのか話し合いました。チームメンバーは芳賀海翔、成澤琉希、山口雄暉、北林京悟、長岡泰助です。話し合った内容は以下のとおりです。例としてエアコンから出るフロンガスを挙げた。冷媒として便利であったが、オゾンホールの原因であることが判明し、性質および消費が全廃された。環境問題に発展する原因がわかったらそれを止めるのは技術者として生産者としてやらなければならない。 原因がわかり機能をとめたら、代わりになる技術開発を行う必要があります。言うことは簡単だし、少し考えればたどり着く答えだと思いますが、一番やっていけないことは悪影響を及ぼすとわかっていて使用することです。
A.(1)最新の技術の危険を技術者として予想できるかが重要である。幸せだった毎日がその技術によって一変してしまう。その例として四台公害の水俣病をあげる。原因は工業排水を海に排出したことにより、魚が吸収、それを人が食べてしまい、蓄積され病に侵された。今でも苦しんでいる人がいる。まだ終わっていない。素晴らしい開発だったとしてもそれに対して、技術者としてしっかりとあらゆるリスク、について考え、対処することが大事である。 (2)リサイクル(環境保全と資源問題) チーム、21512311ヌル シャフィカ アミラ リー、21512146石川ほのか、21512274佐藤友香、21512287樋口水紀、21512264安達友希乃 役割:概念化 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「東京電力福島第1原子力発電所事故」を選んだ。2011年3月11日午後2時46分三陸沖の海底を震源とするマグニチュード9.0の地震とそれに伴う大きな津波により、東京電力の福島第1原子力発電所で原子力事故が発生した。1986年4月のチェルノブイリ原子力発電所事故以来、最も深刻な原子力事故となり、国際原子力事象評価尺度 (INES)において、最高レベルの7に分類された。 現在、廃炉作業がまだ行われており、順調であれば2041から2051頃までに完了する見込みである。 国が津波被害の予見できたかどうかは大きな争点だったが、長期評価は政府の地震調査研究推進本部が2002年に専門家らの議論を踏まえて地震予測が公表されたことより、ある程度の予見ができたのではないかと考えられる。しかし、実際の地震の規模は長期評価の規定地震よりも大きく、津波の浸水深も試算を大幅に上回る。その上に、津波が到来した方向も異なり、試算に基づき対策を講じたとしても事故を回避できなかったと考えられる。 (3)予見可能性と結果回避義務の議論で原発を選んだ。調べてみると、実際の地震の規模が想定より大きく、浸水深も試算より大きく上回っていたそうだ。津波の到来の方向も異なり対策を講じたとしても事故回避はできなかったと考えられている。
A.(1) 水俣病は、有機水銀を含む工場排水を川に放流、それを含むプランクトンを魚が食べ、それを人が食べたことで濃縮された水銀が体内に入り、発症するものであった。 利益を優先して安全性に目がいかなかった、あるいは目を向ける暇もなかった例である。 (2)予見可能性と結果回避義務 チーム 完璧じゃなかった冷媒 滝口裕也 ?橋俊亮 発表者 吉田天音 島川真於 分解しにくく人体にも無害、臭いもしない物質であったフロンは瞬く間に冷媒として広く使用されたが、のちにオゾンホールが発見され、フロンにはオゾン層を破壊する効果があると知れ渡った。 (3) フロンを選んだ。 ここでのフロンは、CFC、クロロフルオロカーボンのことを示す。 かつてはアンモニアが冷媒として使われていたが、取り扱いが難しいうえに悪臭がするため、それに替わる冷媒として1928年にトーマス・ミッジリーが開発した。 それは分解しにくいため性質が変わりづらく、人体にも無害でアンモニアのように悪臭もしない、まさに夢のような物質であると思われていた。 実際に人々の生活にもすぐに利用され、冷蔵庫や自販機、エアコンなどにも多く利用されてきた。 しかし、1974年にアメリカの科学者がフロンはオゾン層を破壊するという発表をした。当時は科学者に批判が殺到したが、10年後、南極上空にオゾンホールが発見され、オゾンの規制が強まった。 当時から考えてみると、上述したように分解しにくい、人体に無害、悪臭もしないとそこだけ見ればまさに夢のような物質であり、オゾン層破壊効果について知らない状態なら大量生産したくなるものだ。 私ももし当時の立場にいたなら確実に大量生産を推進したくなると思うし、恐らく誰でもそう思うだろう。 なので、これを導入した技術者がこの騒動を予見するのはほぼ不可能だったのではないか。 需要が高い分野であったために、長所ばかりに目が行ってしまい、欠点に目を向けられなくなってしまっていたため、技術者にできることはいくら需要が高いものでも、急を要するものでも必ず欠点を確かめることであろう。
A. 日本の高度経済成長期で実際に起きた水俣病を例に、最新技術がもたらす危険性を学んだ。水俣病では、有機水銀が生物濃縮を起こすことによって、魚が有機水銀を食べ、その魚を人間が食べるという一連の流れが原因となっている。生物濃縮は水俣病だけでは無くDDTなどの自然界では分解されない化学物質が引き起こす。このように、最新の化学物質がどれだけ有用であっても、危険性をはらんでいることを常に頭に入れておく必要がある。こうした危険性は予見できることが可能なのか。判断する材料や事例を技術者は常に頭に入れておくことが倫理であると言える。 チーム名は、日産です。司会進行をしました。メンバーは、平尾朱理、大堀颯斗、宍戸智哉、佐藤智哉です。話し合った内容は、新しい技術を運用するに当たって、予見可能性と結果回避義務について議論しました。 予見可能性と結果回避義務の議論の例として、マーガリンのトランス脂肪酸を選んだ。 トランス脂肪酸は脂肪酸の一種で、植物油を高温にして脱臭する過程で生じる脂肪酸の異性体である。 近年、トランス脂肪酸は心筋梗塞や冠動脈疾患の可能性を高めるといわれ、アメリカやデンマークなどでは規制されている。 予知は恐らくできなかったと考えられる。 回避する手段としては、シストランスの物性などを事前に調べておく必要があると考えられる。 私は、MRIについて考えました。MRIの事故で一番多いのは、MRIの強力な磁場によってパイプ椅子が引き寄せられ、患者が死亡するという痛ましい事故であると考える。予知は出来ると考える。物理を学んだ人間であれば、磁場の発生は容易に想像が付きます。また、回避する手段としては、過去の事件例から学び、金属製のものは同じ室内に入れないことが大切であると考える。
A.(1)地球環境の保全のために私たちができることは、使えそうなものは、資源化し別の製品として流通させるリサイクル、今あるものをそのまま使い直すリユーズ、今ある製品の消費量、生産量を減らすリデュースの3つを意識することが、重要だと学びました。 また、その中で、日本で起こった環境保全に関する事件として、水俣病があります。水俣病の原因は、1950年代から1960年代初頭にかけて、水俣市周辺で化学メーカーであるチッソが水銀含有の有機水銀化合物である「カドミウム水銀」を排出したことに起因しています。 主に水俣市周辺の漁村で発生し、水銀を含む有機水銀が海洋生物に蓄積し、それを摂取した地元の住民が水俣病に罹患しました。 水俣病は日本における初の公害病として注目され、水俣病の発覚とその後の公害訴訟は、環境汚染の影響に対する社会的な認識を変え、環境保護の必要性を強調したことを再度この講義で学ぶことができました。 (2)私たちの班では、アスベストについて考えました。 アスベストはバスマットや建材として使われていましたが、物質としての状態が変化しにくく、細かく、鋭い棘を持つ物質のため、肺の組織内に入り込み、人体に影響を及ぼすことが明るみになりました。 技術者としてアスベストの危険性を理解し、適正な方法、用途を考えた上で使用する。 (3)私はこの講義の水俣病に関連して、環境汚染が問題で人的被害が起こった事件等はないかについて調べ、その結果足尾鉱山鉱毒事件等に関する本を読み、理解を深めることができました。
A.(1)水俣病について話します。水俣病とは,日本の水俣湾沿岸地域の人々がメチル水銀に暴露された後に重度の神経障害を発症した悲劇的な出来事を指します。水俣病は,水銀化合物が工業的に放出されたことに起因します。魚介類がこれらの化合物を摂取したため,地域の食糧供給が損なわれました。最初の水俣病の発生以来,他の地域でも水俣病が発生しており,汚染物質が水銀汚染を引き起こし,神経症状が現れ,ひどい場合は死に至りました。水俣病のような出来事にもかかわらず,環境汚染は続いており,汚染物質が水や大気,ひいては人間に入り込んでいます。より持続可能な未来は,このような有害物質を減らし,人々の健康を向上させるでしょう。 (2)グループ名:ミイラ(田中ひかり,一戸友花,佐藤百恵)役割:調査 演題:予見可能性,結果回避義務 例:シックハウス症候群 予見可能性:建材や家具などに使用される化学物質を吸い込んだり皮膚に触れたりすることで人体に影響を及ぼすため,使用前に調べるべき 結果回避義務:影響が認められない,濃度シミュレーションや事前の建材に含まれる化学物質を測定しておくことで回避する (3)話題:2020年,マレーシアの都会であるセランゴール州のあるところに1万人ぐらいイスラム教徒の集まりから始まる全国への新型コロナウィルス感染 予見可能性: 政府が移動規制令(Movement Control Order; MCO)を出した。これは市外へは警察からの許可なしで移動できないという命令であった。さらに,日常生活を続けるため以外の家を出入りすることを抑えることである。それに,大規模の感染検査も行った。そして,感染された人たちにクアランティン場所を用意して,2週間過ごしてもらった。 結果回避義務:感染者数や感染により死亡者数の大幅に減少した。
A.(1)水俣病は日本で発生した公害病の一つとして挙げられる。水俣湾で発生した水銀中毒による症状である。水銀中毒による水俣病は主に水銀を摂取した魚介類を摂取することによって引き起こされた。水俣病の症状には先天性の奇形、神経障害、重度の発達障害などが含まれている。当時、特に胎児や乳児への影響深刻であった。この公害事件が起きたことにより、日本社会において環境問題への関心が高まり、環境汚染にたいする意識がいっそう高まり、環境法の整備や公害田尾作の充実につながったと考えられる。 (2)演習111、チーム、21512311アミラ、21512146石川ほのか、21512274佐藤友香、21512287樋口水紀、21512264安達友希乃 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「東京電力福島第1原子力発電所事故」を選んだ。2011年3月11日午後2時46分三陸沖の海底を震源とするマグニチュード9.0の地震とそれに伴う大きな津波により、東京電力の福島第1原子力発電所で原子力事故が発生した。1986年4月のチェルノブイリ原子力発電所事故以来、最も深刻な原子力事故となり、国際原子力事象評価尺度 (INES)において、最高レベルの7に分類された。 現在、廃炉作業がまだ行われており、順調であれば2041から2051頃までに完了する見込みである。 国が津波被害の予見できたかどうかは大きな争点だったが、長期評価は政府の地震調査研究推進本部が2002年に専門家らの議論を踏まえて地震予測が公表されたことより、ある程度の予見ができたのではないかと考えられる。しかし、実際の地震の規模は長期評価の規定地震よりも大きく、津波の浸水深も試算を大幅に上回る。その上に、津波が到来した方向も異なり、試算に基づき対策を講じたとしても事故を回避できなかったと考えられる。 (3) 人間活動の拡大と急激な人口増加は環境問題に大きな影響を及ぼし、人類がかつて経験したことがない困難な問題を突きつけている。近年、気候変動、廃棄物問題、生態系の喪失、水質汚染などが特に顕著な環境問題となっているが、それだけではない。人口の増加に伴い、食料、水、エネルギー、土地などの自然資源への需要が増加し、環境への圧力が増しており、深刻な資源問題が引き起こされた。 資源問題は、地球上の有限な自然資源を効果的かつ持続可能な方法で管理する課題を指す。資源問題には2つの重要な側面に着目できる。まず、資源枯渇である。鉱物、エネルギー資源、水、食糧は増加する需要に対して十分な供給が難しくなっている。次に、不均衡な分布である。資源は地球上で不均衡に分布しており、一部の地域は豊富であるに対し他の地域は不足しているという不平等が存在している。このため、地域間の緊張や不安定性が生じる。 資源問題に対処するために、資源の有効活用に寄与するリサイクル行動が促進されている。つまり、リサイクルで環境保全を実現する行動である。リサイクルは地球環境に配慮し、資源を有効活用する重要なプラクティスである。一般的にいうと、使わなくなった物やごみをそのまま捨てないで、もう一度資源として利用することである。これをすることによって資源の説訳ができ、ごみを減らす効果があると考えられる。
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大学教育の質の保証・向上ならびに 電子化及びオープンアクセスの推進の観点から 学校教育法第百十三条に基づき、 教育研究活動の状況を公表しています。
第百十三条 大学は、教育研究の成果の普及及び活用の促進に資するため、その教育研究活動の状況を公表するものとする。