大学教育の質の保証・向上ならびに 電子化及びオープンアクセスの推進の観点から 学校教育法第百十三条に基づき、 教育研究活動の状況を公表しています。
第百十三条 大学は、教育研究の成果の普及及び活用の促進に資するため、その教育研究活動の状況を公表するものとする。
A.(1)有害な化学物質は川や海などに流出すると魚などで生物濃縮が起こり、健康被害を引き起こす場合がある。 (2)イタイイタイ病のカドミウムを選んだ。 イタイイタイ病はカドミウムを長期間体内に取り込んだために起こった。 このことを予見出来た可能性はあったと思われる。 未然に防ぐためには、カドミウムを研究している大学の教授に知見を得ることで防げたと思われる。 (3)日本で起きた公害についてどのようにして発生したのかを調査した。
A.(1)講義の再話 我々が住んでいる地球。なくてはならなく,大切にしていかなくてはいけない存在であるが,地球という存在が当たり前のように感じている,または意識をしていない人たちがほとんどだと思います。しかし,そのような考え方ではいつか地球を滅亡させてしまいます。 人が生きていくために,地球を少し汚してしまうという事実は拭いきれませんが,快適に生活をするために取り入れた最新技術などでも地球を汚していることがあります。 その例として挙げられるのが四大公害病の水俣病です。 水俣病はアセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造する過程で生じた有機水銀が原因でした。この有機水銀はもともと触媒として使用していた金属水銀が変化して生じたもので,技術者も触媒が反応してしまうと思わなかったでしょう。 この有機水銀が混ざった排水を無処理で川に放水してしまったため,食物連鎖の水銀が濃縮され大きな被害をもたらしました。 日本では排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められています。また,分析方法も法律で定められています。 人間が生活を豊かにするために,有害な物質を知らない間に流し地球の汚染を防ぐために方法です。 世界的にも環境を守るための動きがあります。殺虫剤として発明されたDDTという物質の代謝生成物であるDDE,DDAなどは,体内に蓄積され,生物濃縮を起こします。環境への懸念から先進国を中心に2000年までに40カ国以上でDDTの使用が禁止,制限されるようになりました。 環境や資源の所有権は誰にあり,地球が誰のものなのか。このことを考えると一人一人が環境や資源を大切にするという意識を持ち,開発をしたり,技術・知識を活かしていくことがとても大切になってきます。 (2)発表要旨 新しい技術を運用するにあたって,大切なことは人の健康や環境に重大な被害を与えてしまう可能性があるかどうかだと考えます。 授業でも述べられていたように環境や資源は有限であり,みんなのものです。それを害してしまうことは倫理に反した行動になります。 そのために,専門的な知識,専門的な技術が必要になってくと思います。無知の状態で新しい技術を運用することは罪になり得る行動です。そのため,しっかりとした知識,もし被害が出てしまった場合にどのような影響があるのか,しっかりと調べた上で新しい技術を初めて運用することができると考えます。 (3)復習の内容 環境保全という資源の問題は日本だけでなく世界でも問題視されています。例えばSDGsが当てはまります。SDGsとは「持続可能な開発目標」という意味で,私たちが暮らす一つしかない地球を長くずっといい状態をたもつために活動をしていくことです。 この考え方には飢餓をゼロにすることや,全ての人に健康と福祉を。質の高い教育を。といった目標もあります。地球を守るために,地球を汚してしまう我々人間が正しい知識をつけ,健康で快適に生活する必要があります。そのため,持続可能な世界を目指すことができるのだと考えます。
A.(1)環境問題の事例として水俣病があります。原因物質はアセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを生成する際に出る有機水銀化合物(メチル水銀)です。水銀は触媒として使用されていて、触媒は反応速度を上げ、触媒自体は変化しないものですが、実際は有機水銀化合物が生成し工場排水に混ざって海に流れ出て、生物濃縮され、甚大な被害を出しました。ただし当時の分析技術では工場排水に混ざった有機水銀化合物を検出ことができず、当時の社長が工業排水を飲んで安全性をアピールするほど企業側も気を付けていました。あなたがこの先、技術者として働くうえで予見できない問題に出くわさないといいですが、その対策として一般的な方法は最新技術ではなく使い古された技術を使うことです。 (2)予見可能性と結果回避義務の議論、グループ名、共著者名不明、役割(調査、 レビューおよび編集校正) 私達の班では予見可能性と結果回避義務の事例として水俣病を考えた。まず予見可能性についてですが、当時は有機水銀化合物を正確に物質中の含有量を測定する分析技術がなかったこと、有機水銀に関する毒性知識がなかったことから予見可能性はかなり低いと考えられる。そのため企業、技術者に対して結果回避義務も当てはまらないと考えられる。 (3)今回の講義を通して安全について調べました。まず、安全というものは断言も証明もできない、技術者ができるのは引き起こすであろう状況の範囲を想定して、リスク評価を行い、その範囲内での危険性を減らすことと、常に危険性への注意が必要なこと。そのために技術者は専門知識を有していないといけないと改めて感じました。また、水俣病の事例から技術は常に進歩い続けるので、就職してからも知識を深めていく必要を改めて感じました。
A.(1) 四大公害の一つである水俣病は、当時としての最新技術に用いられた水銀の変質と混入が原因だった。 この水銀は触媒、つまり変質しないものだと考えられていたが、実際は有機水銀に変質し、その脂溶性によって生物へ蓄積し、最終的に公害が発生してしまっている。 このように最新技術の利用はその技術への未熟な理解により、想定外の被害を齎すこともある。 その一方で、その技術は人類発展に貢献していたことも事実である。 技術に問題が見いだされたからといってバッサリ切り捨ててしまうのではなく、その問題を分析することで救われる命と新たな技術の糧になるのである。 (2) 演題:「新しい技術を運用するにあたって」 グループ名:11 がつ グループに属していた人:杉山晴哉、伊藤凜太郎、小林嵩弥、杉山大治朗、田島宏倫 役割:調査、概念化、 予見可能性と結果回避義務を考えるための事件として、カネミ油症事件を挙げた。 この事件は米ぬか油の製造工程において、熱媒体として利用していたPCB(ポリ塩化ビフェニル)が混入し、油を摂取した人々に吹き出物やつめの変形、手足関節の腫れや肝機能障害がみられ、問題となった事件である。 この米ぬか油が問題となる前、動物飼料用に用いていたダーク油と呼ばれる油にダイオキシン類が混入し、混入していた試料を与えられた鳥が40万羽死ぬという前触れともいえる事件が起きていた。 これを受けて保健所から停止命令が出ていたが、企業はダイオキシンが油に含まれていると知った後も汚染油を再精製して販売を続けていた。 これにより、被害が二次的に広がっていった。 この事件を調査して、前触れともいえる事件が起きていたこと、それにもかかわらず販売を続けたことから、この油を人間が摂取した時に何か起こるかもしれないと考え、販売を停止するという「結果回避義務」を怠った過失があると考えた。 しかし当時の科学技術からして、安定といわれていた熱媒体であるPCBが人間に有毒なダ イオキシンに変化して作用するという「予見可能性」に関しては、当時の技術者も判断に迷う部分があったのではないかと結論付けた。 (3) 平常演習として、上記議論で取り挙げたカネミ油症事件について追加調査を行った。 PBCは初合成が1881年、その後日本での製造開始が1945年であり、事件発生の1972年まで100年も経っていない、新しい技術(化学物質)であると言える。 また、PBCは当時電気部品に用いられることも多かったがPBC流出が問題視され始めたのが2000年からといわれている。 つまり、PBCの危険性についての情報は当時不足していたと考えられる。 また、事件発生後カネミ倉庫は一時営業停止したものの1969年5月31日に北九州市がカネミ倉庫の営業を再開させていた。 しかし同年11月にカネミ倉庫が北九州市小倉保健所に廃棄を命じられたカネミ油を販売したことを報告している。 以上より、事件発生以前のPBCの予見可能性は議論の通り困難であると予測されるが、ダーク油事件のような何かしら油の問題が疑問視され始めた段階で結果回避義務を怠る理由にはならないともいえる。
A.四大公害とよばれるものの一つに水俣病があります. アセチレンを原料にアセトアルデヒドを合成するさいに,触媒として水銀を用いていました. 水銀は人体にとって有害なものですが触媒として使用しているため,反応にはかかわらず害はないはずでした. しかし,実際は水銀も反応しており垂れ流しの工業廃水とともに海に流れ環境を汚染していました. その結果,生体濃縮を繰り返し,人間にも水俣病として被害を出しました. この際,工場の日本チッ素は工場の排水に原因を疑われましたが特に調べはせずに,当時の一般的な科学的な根拠のみで否定をしました. ワークショップ課題:グループ名,共同著者はその時近くにいた人とやったためわかりません.役割は調査・概念化です. 水俣病を選びました. 当時の技術では排水から測れる水銀の量は最低値で1ppmでした. しかし,水俣病へとつながった生物濃縮の人間が口にする最終段階で1ppmであったとされるため,当時の予見可能性はなかったといえます. 結果回避義務としては,病気が出たときに少しでも排水の可能性があった時点で取り返しのつかなくなる前に止めることや,自然環境の生物の似たような症状での死骸から原因を調べてみることなどが挙げられます. 復習としては,講義資料にのっている動画の再視聴と講義資料を再読しました.
A.【講義内容の再話】 水俣病は熊本県水俣市で起きた公害である。チッソ(株)はアセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していた。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていたのです。アセチレンの付加反応に使用する触媒は水銀が優秀であることがわかったので、触媒に水銀を選んだ。本来、触媒は反応しないはずである。それが水銀触媒の一部が原料と反応し、それが無処理の工場排水として海に放流され、生物濃縮されて被害を出出してしまった。他にも四台公害をはじめとする似たような事象が多くある。 【発表の要旨】 [演題]水俣病の予見可能性、[グループ名]仁科、[グループメンバー]高橋瞭平、佐藤匠悟、新崎琢海、高橋達矢、橋本絆、岡村陸矢、[役割]分析、可視化 【水俣病の予見可能性】 水俣病は熊本県水俣市で起きた集団水銀中毒である。原因は工業廃水に大量に含まれていたメチル水銀化合物であり、水俣湾に垂れ流されたメチル水銀化合物が食物連鎖によって人体に蓄積され、中毒を引き起こした。 気化した水銀を吸い込むと水銀中毒になるという危険性があるとことが念頭にあれば、水銀が含まれているものを垂れ流しにしなかったのではないか。原因として少しでも工業廃水が疑われた時点で工場のラインを停止して、原因究明をするべきだったのではないか。ラインを止めると大きな損益となるが、原因が工場のラインに少しでもある以上、賠償が発生したときの損害を考えて行動すべきだったのではないか。 【復習の内容】 【水俣病の予見可能性と結果回避義務】 水俣病は熊本県水俣市で起きた集団水銀中毒である。原因は工業廃水に大量に含まれていたメチル水銀化合物であり、水俣湾に垂れ流されたメチル水銀化合物が食物連鎖によって人体に蓄積され、中毒を引き起こした。 新しい技術を運用する際は、使用する物質の性質と環境への影響を試験することと、少しでも問題が発生した場合は作業を中止し、原因究明に務める必要がある。
A.講義内容の再話 技術を扱うがゆえに起こる問題に新規技術の安全性評価がある。 今回の授業では水俣病の事例について学び 新規技術を利用したために起こった問題とその後の 倫理的技術的問題について考えた。 ワークショップ課題の発表要旨 私たちは水俣病についてもう一度 予見可能性と結果回避義務についての議論をした。 ここで重要な問題と遭遇した。それは 科学において現時点の技術で検出されない物質や確かめられていない反応については保留され、ほとんどないと考えることだ。この考え方は複雑な科学現象を理解するうえで人類に絶大な恩恵をもたらしてきた。しかし、それは決して未来を予測できるものではなく予想に過ぎない。 この予想の上に仕事は生み出され利益がでる。 そうなってくると人間の感情としては間違いかもしれないと気付いたとしてもその思考自体を保留し結果回避義務を怠ることになるだろう。 復習の内容 再び予見可能性と結果回避義務について考えてみると 予見可能性も結果回避義務も企業の意思決定の段階で 軽視されうると感じる。 ここから水俣病での場合を考えていきたい。問題となったメチル水銀の検出はその当時の検査技術では 検出できないことは確認できた。 この点から操業前のプロセス設計においてこの問題を予見できたとは考えにくい。 次に結果回避義務であるが、 予見可能性の高くはない問題に対して事前に結果回避義務を科学的な立場から果たしていくことは現実的ではない。その点でも一部考慮に入れることは必要である。しかし、水俣湾の当時の写真をみると明らかに何らかの汚染があり、問題は起こっていた。魚の奇形という問題も見られた。このような物的証拠があったがそれへの対応は十分ではなかった。
A.(1)科学技術は人間の生活をより便利に、より豊かにしてきた。しかし扱い方を間違えれば人に多大な危害を与えることになる。代表的な物が公害だ。産業廃棄物の中でも有害な物は廃棄する際に細心の注意をしなくてはならない。工場では実験室とは比較にならない量の化学物質を日夜取り扱っているため、最初から未処理で廃棄物を投棄していた場合の被害はとても大きくなる。そのため、産業廃棄物の廃棄方法は国の法律によって厳正に定められている。尤も過去の事故事例から人への有害性が分かった結果法整備が進んだものもあるが。そのように過去の犠牲によって今日の安全があるのも事実だが、そういったものを事前に予見するのも知識を持つ者としての役割である。 (2)技術者が学ぶべきの過去の失敗事例としてアスベストによる中皮腫の事例が最初に思い至った為取り扱った。アスベストは古来から断熱性の高い素材として珍重されていた。その後20世紀に入って建物の断熱材として吹き付ける形で大量に使われるようになり、作業員が粉塵を吸い込んで健康被害を起こすようになった。ここから、既存の技術であっても疑うことの必要性を知ることができる。ちなみに、後で調べたところアスベストの粉塵に発癌性があることは統計から分かっているのだが、化学的にどういう作用で発癌性を発揮しているのかは未だに分かっていないので、化学知識の活かしようがなく事例として取り上げるには不適だったようにも思える。
A.[講義内容の再話] 日本の四大公害の一つである水俣病の原因は有機水銀です。有機水銀はグリニャール反応と同じように骨髄動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能阻害を行います。工場で排出された無処理の水銀は海に流れ出て魚等が体内に吸収し、食物連鎖で濃縮された生物を人が食べることによって水俣病が発生しました。その後、工場排水の水銀濃度は水質汚濁法などによって定められました。 [ワークショップ課題の発表要旨] 演題は「新しい技術を運用するに当たって」です。グループ名、グループに属した人(共著者名)はランダムでグループをつくり会話を楽しんだので覚えていません。私たちの班では、イタイイタイ病について詳しく調べました。イタイイタイ病はなによって引き起こされたのか、原因物質について調べるという役割を果たしました。イタイイタイ病の原因も工場の排水でした。工場の排水に含まれるカドミウムの摂取によって引き起こされる公害です。 [復習の内容] イタイイタイ病について調べました。 カドミウムによって引き起こされました。 当時はカドミウムの危険性がまだよくわかっておらず、のちに長期間の摂取によってイタイイタイ病を発症することが発覚しました。 危険性が未知である物質については柔軟に議論するべきと考えることが事前予防としてとても大切であると授業を通して思いました。
A.技術が日々発展して、それにより新しいが次々と生まれている。 その最新の技術は我々を豊かな生活へと導いてくれる一方で、予想外の事態を引き起こす危険性を持っている。 もし、その技術のせいで取り返しのつかない事故が起きた場合はどうするべきなのか、また、事故を防ぐにはどうすればいいのか。 我々は、日々生まれる最新技術とどう向き合っていけばよいのだろうか。それを考えなければならない。 技術の有害性の予測可能性を有機水銀による水俣病を例にあげて議論した。 結論として水俣病に関しては予測できたのではないかと言う結論に至った。 理由として、当時から有機水銀の有害性は知られており、排水をそのまま垂れ流せばどうなるか容易に想像できたはずである。 最新の技術によって人々が不幸になった事例としてサリドマイド薬害事件について調べた。 サリドマイド薬害事件とは、サリドマイドを服用した妊婦の胎児に奇形が多く見られるようになった薬害事件である。 サリドマイドが開発された西ドイツでサリドマイドによる催奇形性が確認されたにもかかわらず日本国内でサリドマイドを販売していた大日本製薬は対策を取らず日本国内でサリドマイドによる被害を出してしまった。 一方で米国では、FDAが「安全性を示す動物実験が不十分」として承認を保留し続けた これにより米国のサリドマイド被害者数は、治験によるものなどを含めて10数名にとどまっている。
A.四大公害である水俣病について学んだ。水俣病の原因は有機水銀であり、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害します。これにより四肢末端の感覚障がい、小脳性運動失調、中枢性聴力障がいなどの症状が現れる。また妊娠中の妊婦にメチル水銀が流入してしまい、脳性小児マヒを持った胎児性の水俣病もある。これは工場排水によるもので、無処理の工場排水に有機水銀化合物が混ざり海に流出し、食物連鎖を経て濃縮され、大きな被害をもたらしてしまった。排水中の水銀濃度は水質汚濁法などで定められており、今後さらなる高精度分析方法が見つかるなどすれば、今後このような被害がでることないだろう。 四日市ぜんそくは三重県の四日市の石油化学コンビナートの本格始動に伴い大気汚染物質の排出により、近隣住民にせき、喘息等の症状を訴える人が多発した。事前にどのような物質が外に排出されるのか、それをしっかりと処理できるのか、害や被害がどれだけもたらされるのかを事前にしっかりと研究、対策する必要がある。 授業で扱った公害の他に工業廃水、工業廃棄物による健康被害や環境汚染等について調べた。産業技術だけでなくそれによる公害を防ぐ技術も高度になっている今、現状に慢心せずSDGsの「海の豊かさを守ろう」や「陸の豊かさを守ろう」実現のため、さらなる技術向上や環境等への配慮を慎重に行っていく必要がある。
A.?講義内容の再話 アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していました。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていたのです。 アセチレンの付加反応を忘れた人は、技術者倫理の前に化学を学び直しましょう。 アセチレンの付加反応をより収率で進めたいときにどんな触媒を使うのがいいか。 反応の収率上げるため、いろいろ調べて、触媒に金属水銀を選びました。触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しない、はずでした。 まさか、触媒が反応していたなんて。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出しました。排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められています。 また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められています。 もし、さらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正されることでしょう。 ?ワークショップ課題の発表趣旨 演習:新しい技術を運用するにあたって 共同著者:澤田楓恋、八角若葉、鳥居香耶、加賀谷春奈、佐藤彩香 アスベストを選んだ。アスベストは繊維状のケイ酸塩鉱物であり、呼吸器官に入ると肺線維症、悪性中皮腫の原因となる。 多くの企業がせい品を回収しており、たとえばニトロホールディングスは12月18に自主回収としている。 ?復習の内容 アスベストについて復習した。 企業はこれが人体にとって毒だとわかった時点で回収している点ではとても評価できると考える。
A.授業の再話 四代公害病の一つである水俣病はメチル水銀に汚染された魚介類の摂取による中毒性の神経系疾患である。メチル水銀は強い毒性を持ち、血液脳関門や胎盤を通過し、著しい障害を与えてしまう。症状は手足のしびれ、歩行、運動、言語障害などから始まり、神経障害や四肢麻痺がおこる。 原因は熊本県水俣市の肥料会社チッソがアセトアルデヒドを製造する際の排水に含まれているメチル水銀であった。アセチレンに水を付加する際の触媒に金属水銀を用いており、ここで発生した有機水銀が食物連鎖を経て濃縮されたしまった。 発表の要旨 題目は「足尾銅山鉱毒事件」であったと思われる。グループ名は化バイ、グループに属した人は鎌田潤、伊藤一真、小室奏斗、鈴木太陽、大滝飛鳥、役割は執筆である。 足尾銅山の鉱毒事件は、銅山の開発により、排煙、鉱毒ガス、鉱毒水などの有害物質が周辺の環境を悪化させ多事件である。 はじめは森林伐採や排ガスによって森林が減少していき、地盤の悪化で大雨の時は土砂崩れなどが起き、金属の含まれた地下水が流れ出してしまった。 復習の内容 私は復習として平常演習に取り組んだ。 題材は森永ヒ素ミルク事件を選んだ。 この事件は粉ミルクの製造過程でヒ素が混入し、粉ミルクを飲用した乳児らがヒ素中毒となり、死者も出た事件である。原因は製造時の安定剤として用いられた第二リン酸ソーダにヒ素が含まれていたことにあり、この試薬は品質検査を行わないで使用していた。
A.(1)水俣病の原因物質である有機水銀はグリニャール反応と同様に、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用し、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。アセトアルデヒドを製造する際に触媒に金属水銀が使用されていた。だが、その触媒が反応しており、有機水銀化合物が海に流れ、食物連鎖を経て人体に取り込まれ、水俣病を引き起こした。 (2)水俣病の水銀を選んだ。水俣病は中毒性の神経系疾患であり、メチル水銀化合物に汚染されたプランクトンを魚介類が食べ、その魚介類を長期間食べることによって体内に蓄積されて引き起きこされるのが水俣病である。水銀は600-800℃で気化させる焙焼処理が一般的であるが、今回はそのまま海に流したことが原因で起こってしまった。技術者は取り扱う物質の性質をしっかり理解することで結果回避や予見をすることができると感じた。また、それが技術者の責任であると思った。 (3)水俣病以外の公害としてイタイイタイ病について調べた。イタイイタイ病は神通川上流の高原川に三井金属鉱業神岡鉱山亜鉛精錬所から鉱廃水に含まれ、排出されたカドミウム (Cd) が原因で引き起こされた公害で、カドミウム汚染地域に長年住んでいてこの地域で生産された米や野菜を摂取したり、カドミウムに汚染された水を飲用したりすることで人体に取り込まれ、カドミウムによる多発性近位尿細管機能異常症と骨軟化症を主な特徴とし、長期の経過をたどる慢性疾患を発症する。
A.(1)今回の授業ではリサイクルという題材から環境保全という内容になり、水俣病について学んだ。戦後の日本はとてもボロボロであったこともあり早く復興と発展が必要であった。そのために、工業が発展するために一部の地域の人々の暮らしが侵されることに目をつむっていた点が否めないと思った。今でこそ、環境と人権についっての法が整備されたがそれは日本がある程度発展してから対処されたものであり、当時の被害にあった人々には堪ったものではないと思う。また、時間がたってもしばらくは危険な化学物質が生物濃縮を経てしばらく残ってしまっているためである。自分は、福島原発事故の影響で海で遊ぶことも、地元の魚を食べることに抵抗を持つようになってしまった。 (2)水俣病を選んだ。 水俣病はメチル水銀化合物が河川に流れ出したことにより起きてしまった問題である。メチル水銀化合物がどのような害を引き起こすかはその時点では分からなかったかもしれないが、水銀は害をもたらすと言うことは既に知られていたことだと考える。その時点でメチル水銀化合物がどのようなものかは予測できたはずだ。そのため適切な処理をしていればこのような問題を引き起こすことは無かったのではないかと考える。 また、このような問題を起こさないためにも、効率を求めることは重要なことであるが工業としては実験的には使用し無いことが大切であると考える。 (3)資料の中にあった、グリニャール反応について復習する機会ができた。
A.(1)技術進歩のために環境を汚してもいいのだろうか。何度も何度も繰り返し検討した上で反応しないとされた触媒が業務中に反応してしまったのが水俣病である。この事件はただ反応しただけではなく、生成物が工場排水に混ざって海に流れ出てしまったことに問題がある。生成物である有機水銀化合物は生体内で変化することなく、食物連鎖の中で濃縮され毒としての側面を強くしていく。完璧に見えた最新技術に欠陥が生じていた場合、企業はすぐに被害者への対応と被害の縮小を行うべきだろう。しかし、この事件では企業側が非を認めない、被害者への対応を怠るなど倫理感に欠けるという対応をした。知らなかったもの、予想の範疇を超えたものに対して責任を負わなくていいのか。どこまで責任を負うべきなのか。そして技術者は新技術開発の際にどこまで検討を行えばいいのか、どの範疇まで可能性を考えればいいのか、その判断は非常に難しいものである。 (2)健康エコナという変換することで発がん性のあるグリシドールとなる可能性のあるグリシドール脂肪酸エステルを選んだ。消費者から批判の声に対し、厚生労働省は健康エコナに関連する健康被害は報告されていないと発言したが、花王は、被害が出る前にこの商品を販売中止にした。アスベストは繊維状ケイ酸塩鉱物であり、これが呼吸器官に入ることで、肺線維症、悪性中皮腫となることもある。安価で耐火、断熱などに優れているが、この危険性から多くの企業が自主回収をしている。主に住宅や珪藻土バスマットなどに含まれている。 (3)薬害について調べた。サリドマイド事件や筋短縮症、薬害ヤコブなど1961年から1996年の約35年の間に18件もの薬害が起きたことが分かった。多くの事件では米国や世界では規制が行われているにもかかわらず、日本では規制されていないことが多いとわかった。
A.・有機水銀は、脊髄動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。アセチレンからアセトアルデヒドを製造する際に触媒として使用していた金属水銀は、無処理の工場排水に混ざり、有機水銀化合物として海に流れ出たことで、食物連鎖を経て濃縮され、甚大な被害を出した。 ・グループ名:忘れました。 班員:小松芙羽、小柳日菜子、木村萌乃、梅田真衣、清水瑛理香 ロドデノール カネボウ化粧品で発売された美白化粧品に含まれていた。しかし、肌に白いまだらができてしまう白斑の症状が見られる場合があることが分かった。カネボウは自主回収を行ったが、報告があったのにもかかわらず、安全責任者への報告が遅く、注意を促すことが遅くなったため、被害が拡大した。(化粧品によって白斑になったと認めなかった。) →医薬部外品検査の問題、試験不足による情報の不確かさ ・予見可能性と結果回避義務の議論の例として「アスベスト」を選んだ。アスベストは天然に産する繊維状ケイ酸塩鉱物である。アスベストの繊維は、肺線維症、悪性中皮腫の原因になるといわれ、肺がんを起こす可能性があると健康被害をもたらすことから、1970年代半より規制が始まった。ニトリやカインズなどの店舗で取り扱っていた珪藻土バスマットにアスベストが混入していることが分かり、自主回収をしている。このアスベスト混入騒動は、重大な健康被害まで発展するリスクはほとんどないとされている。輸入先の国の規制と日本の規制が同じ条件であるとは限らないということを考慮すべきだった。また、日本の輸入業者がチェックしていなかったことは明らかである。
A.グループ名:不明 グループに属した?:五?嵐敬到、佐藤温知、青柳和希 グループ内の役割 調査、議事録 (1)講義内容の再話 新しい技術を運?するにあたって、予?可能性と結果回避義務を果たすために技術者としてどのような姿勢で学べば良いのかについて学んだ。 (2)発表要旨 ピロポンと呼ばれる疲労回復剤として用いられた薬剤について調査した。このピロポンの主成分はメタンフェタミンであり、所謂覚醒剤であることがわかる。使用されていた当時はメタンフェタミンの副作?については理解されている部分が非常に少なかった(もしくは公にされなかっただけか)が、ナチス・ドイツでの研究によりその依存性と副作?が発見され規制されるようになった。 (3)復習 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「メタンフェタミン」を選択した。 メタンフェタミンは過去に除倦薬の「ヒロポン」として日本に流通していた、今は覚醒剤に指定されている薬物である。 長井長義氏が1888年に合成に成功した後しばらくは除倦薬として使用されていたが、その後ナチス・ドイツに薬品が渡ると多数の精神病が報告されメタンフェタミンは問題視された。 今でこそ覚醒剤や麻薬等は「やってはいけないもの」と一般的な知識として世に広まっているが、合成当時は薬物の効力の分析は不十分でこの中毒性は予見できなかったと考えられる。 また、結果回避義務も同様に難しかったが、厳重な動物実験を通して少しでも早期に危険性に気づくことはできたとも考えられる。
A.[講義の再話] 4大公害病について、特に水俣病を中心に学んだ。水俣病は、1930年代にチッソが熊本県水俣市で始めたアセトアルデヒド製造工程の排水が原因である。排水の中には強い毒性を持つメチル水銀が含まれており、メチル水銀に汚染された魚介類を摂取すると、手足のしびれ、歩行、運動、言語障害に始まり、神経障害や四肢麻痺が起こる。水俣病の原因究明は様々な説の発生より混迷を極め、政府が水俣病と工場排水のメチル水銀化合物による因果関係を認めるまでに12年を要した。最新技術に飛びつきすぐ量産するのではなく、そこに隠れているかもしれない危険を予見する必要がある。 [ワークショップ課題の発表要旨] 演題:新しい技術を運用するにあたって グループ名: 天然水 共著者:蓮沼希、菅井里緒奈、鈴木聖菜 役割:調査 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「アスベスト(石綿)」を選んだ。 アスベストは保温や断熱性に優れ、さらに耐火性もあることから、建物や工作物(駐車場)、に利用されていた。しかし、アスベストの繊維が肺線維症や悪性中皮腫の原因になることが明らかとなり、2006年9月から使用禁止された。 予見は発症までに長い時間(平均35年)がかかることからできなかった。労災保険が下りることから、被害が出てからの対応は良いと思われる。 [復習の内容] 改めてアスベストについて詳しく調べた。 アスベストは保温や断熱性に優れ、さらに耐火性もあることから、ビルの建築工事での吹き付けや工作物(駐車場)、スレート材や防音材等に利用されていた。 しかし、アスベストの繊維が肺線維症や悪性中皮腫の原因になり、肺がんを起こす可能性があることが明らかとなった。そのため昭和50年に吹き付けアスベストの原則禁止、2006年頃からアスベストの製造や使用が禁止された。 アスベストを導入した技術者がこの騒動を予見できたかといえば、難しいと考える。肺がんや悪性中皮腫の潜伏期間は非常に長く、数十年単位となる。その上、発病後後ある程度進行するまでは無症状であるため、その危険性を知るまでには時間がかかると考えられる。加えて、少量のアスベストであれば痰とともに体外に出すため問題ないが、多量のアスベストを長年吸ってしまった場合に引き起こされる可能性が高くなるとされている。そのため、予見は難しいだろう。 現在、アスベストを吸い込んだことによる疾患の発症に対しては、労働基準監督署に認定されて業務上疾病とされると、労災保険による治療が可能である。
A.本来地球を破壊したくてしている人は、ほとんどいないだろう。しかし、人間が生きていくためには、少しずつ地球を汚さなければならない。有機水銀は、ぐりにゃーる反応と同じように脊椎動物中枢神経系の神経伝達分室である、グルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。アセチレンの付加反応をより良い収率で、進めるために、触媒に金属水銀が選ばれた。無処理の工場排水に含まれて、海に流された有機水銀化合物は、食物連鎖を経て、濃縮され、大変な被害を引き起こした。地球規模の環境問題や資源問題については、国境が存在しない。政府による警察権を行使しようとすると、国際紛争になりかねない。このような状況で、いかに囚人のジレンマと向き合うか、そこに、技術者としての倫理が問われている。 平常演習 新しい技術を運用するにあたって グループ名 東京特許許可局局長今日急遽休暇拒否 グループメンバー 奈良貴一 野澤こうき 戸田優哉 軽部千楓 澤たくと 鈴木こうが はしもとかずま 自分たちのグループでは、水俣病について考えた。有害性が確認されたら、経済の利益をとるのではなく、市民の安全性を優先する必要がある。 グループでの役割としては、概念が当てはまる。 授業の復習 今回の授業で、今自分たちが豊かに生活できてる裏には、様々な地球の限りある資源によって成り立っていることを、再確認することができた。できるだけ資源を浪費しないように生きて生きた。
A.(1)講義内容の再話 DDTは学生の卒業研究で発見された。殺虫剤として発明したのは、P.H.ミュラー博士(スイス)で、1948年にノーベル医学・生理学賞を受賞している。 DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こす。わが国では、1968年(昭和43年)に 農薬(製造販売)会社が自主的に生産を中止し、1971年(昭和46年)には販売が禁止された。世界的にも、環境への懸念から先進国を中心に、2000年までには、40カ国以上でDDTの使用が禁止・制限されている。しかし、その一方で、マラリアが猛威を振るう亜熱帯や熱帯地域の多くの国々では依然としてDDTを必要としている。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 議論の例として水俣病の水銀を選んだ。 水俣病はメチル水銀化合物に汚染された魚介類を長期間たくさん食べることによって起きる中毒性の神経系疾患である。 水銀は600~800で気化させる焙焼処理が一般的である。 技術者は取り扱う物質の性質をしっかり理解することで結果回避や予見をすることができると思った。 メンバー 坂下慶希、安達拓斗、小林輪、槇口智哉、狩野広樹、秋山雄皇、渡部大和、雲乘竜也、星優希、長谷川諒人 (3)復習の内容 生物濃縮の恐ろしさを改めて学ぶことができた。殺虫剤を使うことによって代謝生成物が体内に蓄積するという恐ろしいことがわかっているにも関わらず、この物質を使うことを必要とされている国があることはしっかりと対処していかなければならないことだと思った。
A.(1)有機水銀はグリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。これが水俣病の原因物質である。手足の痺れやふらつき、頭痛などが起き町全体が混乱した。症状が悪化し死亡者数も増えたことで、国が研究分析した結果、工場排水が有機水銀を含んでいると明らかにした。 (2)新しい技術を運用するにあたって 及川皇鋭、佐藤世寅、清水碩人 発表の要旨としては、予見可能性と結果回避義務の議論の例として「アスベスト(石綿)」を選んだ。 アスベストは、耐熱性や防音性、絶縁性など様々な特質を有していることから、非常に有用な鉱物として利用されていた。この特徴から、アスベストの利用態様は様々であったが、特に船舶関係や建材製品に多く利用されていた。アスベストの輸入は、明治20年代から始まり、第二次世界大戦中は一旦輸入が途絶えたものの、戦後また輸入が再開された。日本におけるアスベスト輸入量は、昭和40年代後半(1970?1975年頃)にピークを迎え、年間30万トンを超える量の石綿が輸入されていた。 アスベストを取り扱う工場で働いていた社員や退職者、請負会社の従業員、地域住民の間で、中皮腫など石綿関連疾患の患者が多数発生し、アスベストが肺がんなどを引き起こし、死に至らしめるものであることが露見した。 実際にアスベストを取り扱っていた労働者だけでなく、周辺住民にも被害が及ぶことが明らかになり、アスベスト禁止の風潮がより強まることにより、国は規制に踏み切り、石綿の使用が禁止され、それに伴って石綿の輸入量は減少していき、最終的には、平成18年(2006年)にアスベストの輸入が途絶えた。 この問題にしても技術者がこの騒動を予見することは難しかったであろう。やはり、技術者にできることは、治験などを繰り返し、実験を重ねながら最善を尽くすことだと思う。 (3)復習としては、グリニャール反応を忘れていたので、有機化学の教科書で関係する範囲を15ページ程読み直した。
A.(1)環境保全や資源問題は地球の未来という視点から技術者だからこそ貢献できることについて考える。経済活動の影響で、環境保全上の支障となる原因になりそうな環境負荷を低減させる取り組みは現在も進む地球温暖化などの気候変動を少しでも遅らせることにつながります。そのため企業などは節電や省エネの導入、ごみなどの廃棄物の減量など身近な活動を行うことが重要である。 (2)メンバー 宮下尚大 水橋卓都 山崎健笑 松澤翔太 佐藤侑吹 私は「技術者による実践的工学倫理」の8章事例から学ぶというトピックから実験廃液というテーマの事例研究を紹介します。 ここでは新しい水性塗料の開発を行う研究所での話である。ある日実験の後始末の際に誤ってビーカーを流しに落としてしまい20mLほど実験廃液が排水溝に流れてしまう。規則では廃液は種別ごと容器に捨てるためAさんは環境管理室へ連絡しヒヤリハットとして処理された。このことがあった翌月に同じ製品の耐候性試験を屋外で実験していた。またここでも後始末の際に試験サンプルの缶をこぼし雨水講に流れ落ちてしまった。この時Bさんは先日のヒヤリハットを思い出したが、報告することをためらいそのままにして帰宅してしまった。その後、夜に軽く雨が降り雨水講の水は研究所内の敷地をそった小川へと流れそれが農業用水として流れ込んでしまい田んぼの水が白濁し大きな影響を与えた。のちにこの時流れたのは先日の廃液に10倍の濃度があることがわかり、実験の後処理は十分に注意し、もし誤って流してしまった場合はすぐに連絡し報告することが重要であることが改めて分かった。 (3)環境保全活動は国内だけでなく世界規模で行われている。日本以外の国の特徴を生かした活動を調査した。
A. 第4回目の講義では、環境保全と資源問題について学んだ。その中で四大公害「水俣病」の恐怖についてが取り上げられた。水俣病は有機水銀中毒による慢性の神経疾患である。アセチレンを原料にしてアセトアルデヒトを製造する過程において、触媒として金属水銀が使われたことが原因である。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大きな被害をもたらした。 ワークショップでは、議論の例としてイタイイタイ病を選んだ。この病気は大正時代ごろから発生し、神岡鉱山から排出されたカドミウムが神通川の水や流域を汚染し、汚染された農産物を通して体内に入ることで引き起こされた。 この病気の原因の成分であるカドミウムの毒性については長い間分かっていなかった。毒性の有無が分からない場合は、毒性があることを疑い、調査を徹底する必要がある。このような公害を防ぐために技術者にできることは疑いの心をもち、疑いが晴れるまで徹底して調査することである。 講義内で水俣病が取り上げられ、ワークショップではイタイイタイ病を取り上げて議論したので復習では四大公害のうち、取り上げられていない「新潟水俣病」と「四日市ぜんそく」について調べた。新潟水俣病の原因はメチル水銀汚染であり、第二の水俣病と呼ばれている。四日市ぜんそくの原因は硫黄酸化物による大気汚染である。今後公害を発生させないためにも環境保全活動を最優先に進めるべきであると感じた。
A.リサイクル-環境保全と資源問題 私たちの生活は地球を汚すことから始まっていく。最新の技術は私たちの生活をはるかに豊かにするが、地球は汚れるのだ。 水俣病は有機水銀によって引き起こされる。脊椎動物の中枢神経の神経伝達物質であるグルタミンに作用して機能を阻害するのだ。 生物濃縮によって濃縮された水銀は大きな被害を出したのであった。 現在では排水中の水銀濃度は水質汚濁法により決まっており規格も確立されているのだ。 授業の課題 グループ名:東京特許許可局局長今日急遽休暇許可拒否 私たちの班は水俣病を選んだ。 水俣病は熊本県水俣市でおきた四大公害の一つである。原因は、工場の排水によるメイル水銀が生物濃縮され人の体内に取り込まれたことで発生した郊外である。 水俣病から学ぶ技術者にできることは、有害性が確認された場合、経済の利益をとるのではなく市民の安全を優先することである。 また、全ての可能性を化学的な視点からのみでなく、生物学的や社会的な視点で予見し人類にとって利益を求めることが必要だと考える 四台公害の一つの水俣病について 熊本県水俣湾周辺の化学工場などから川や海に排出されたメチル水銀化合物を摂取した汚染された海産物を長期的に食べた住民に水銀中毒が起こった。 第二次大戦後の高度経済成長期の四大公害として知られ公害の原点である。 また、中毒症状が発生したのは量的問題で起こったとされ、自然界における摂取と排出のバランスの崩壊により発生したのだ。 四大公害はほかにも新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくがある。
A.講義内容 有機水銀化合物はグリニャール試薬に構造が似ており、グリニャール反応と同じように中枢神経系の神経伝達物質のグルタミン酸に作用して神経細胞のグルタミン酸受容体の機能阻害をする。この物質が原因とされているのが四大公害病の水俣病である。無処理の工場排水に混ざって流れ出た有機水銀化合物が食物連鎖で濃縮され、人体に影響が出てしまった。排水中の水銀濃度は水質汚濁防止法によりJISで決まっている。 科学技術が発展した現代において、電波資源やエネルギー資源が枯渇してきている問題が出てきている。そこでバイオマス発電などの再生可能エネルギーが普及してきており、エネルギーとネットが繋がってきている。電池は物質とエネルギーを橋渡しし、ネットは情報とエネルギーを橋渡しする。 資源から廃棄物までの流れをサプライチェーンといい、廃棄物を輸出できないとするバーゼル条約がある。特定保健用食品は消費者庁が認可しており、トクホが健康被害になるのではないかといったこともあった。 法には国内法の他に国際法、外国法がある。 グループ名 不明 グループに属した人 五十嵐敬到 佐藤温知 成?舜太 青柳和希 グループ内の役割 調査 発表要旨 4 回目の授業では、新しい技術を運用するにあたって、予見可能性と結果回避義務を果たす ために技術者としてどのような姿勢で学べば良いのかについてピロポンと呼ばれる戦後の 労働で疲れている人たちのために開発された商品について調査した。このピロポンの主成 分はメタンフェタミンであり、覚醒剤の主成分でもある。しかし、メタンフェタミンの副作 用については理解されている部分があらず、ナチスドイツがその副作用に気づき商品は流 通しなくなった。しかし、完全に回収することは不可能で、日本で一番流通している依存性 の物質がメタンフェタミンへとなってしまったということがわかった。 復習内容 復習として、グループディスカッションでも取り上げたメタンフェタミンについて調べた。メタンフェタミンはC10H15Nという化学式で表される。メタンフェタミンは過去に薬として販売、使用されており、「ヒロポン」という商品として流通していた。このヒロポンは現在、覚せい剤に指定されており、「限定的な医療・研究用途での使用」のみに厳しく制限されている。構造は(S)-N-メチル-1-フェニルプロパン-2-アミンとなっている。日本の薬学者の「長野長義」が1888年に麻黄研究物質第33号として合成して、1893年(明治26年)に薬学雑誌に発表した。1919年(大正8年)に緒方章が結晶化に成功した。当時は覚醒作用や依存性などは見られなかったが、ナチスドイツが使用すると精神病か報告され、規制されることとなった。 日本では過去に「ヒロポン」として売られていた過去があり、戦時の勤労状態や工場の能率向上などの目的で使用されていた。現在の薬物使用を占める割合が最も多いことで知られている。このことより、戦時中などの過去は、こういった覚せい剤が一般的に買うことができており、それが商品化されていたことに驚いた。人々は上の偉い人から言われた情報は鵜呑みにする事が多々あり、良い面ばかり目に付いて、これが物質として危険なことだとも知らずにこういったものに手を出してしまうことに繋がっていたと感じた。
A.(1)あなたはその最新技術がもたらす危険を予見できますか? 四大公害「水俣病」で処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出しました。 排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められています。 また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められています。 もし、さらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正されることでしょう。 (2)イタイイタイ病について イタイイタイ病の原因とされる重金属の「カドミウム」が農作物や飲料水に蓄積し、それを長期間摂取することで発症する病気である。 神岡鉱山で掘り出された亜鉛から不純物を取り除く時にでは水にカドミウムが含まれており、その水を神通川に流すことで下流の街に流れた。流域の住民はその水を田んぼや畑で使用し、農作物や飲料水に蓄積することになる。それを長期間摂取することでカドミウム中毒に陥り、骨軟化症や骨粗鬆症になり、簡単に骨折をする症状が出る。 神岡鉱山での不純物を取り除く段階で、カドミウムが出てくることを予測することができたと思う。亜鉛やカドミウムを研究する研究者や有識者に意見を求めることや、危険性がないかの確認を取ることでこの公害病を回避することができたと思う。 化学物質や専門的なものを扱う際に自分の思い込みや、勝手な行動が最悪の事態を引き起こす原因になることがあるため、安易に行動に移すのではなく、徹底的に調べることがとても大切なことなのだと感じた。(3)ワークショップで調べたイタイイタイ病以外の郊外について調べ問題点を考えることで理解を深めた。
A.【講義の再話】(200文字程度以上) DDTは学生の卒業研究で発見されました。殺虫剤として発明したのは、P.H.ミュラー博士(スイス)で、1948年にノーベル医学・生理学賞を受賞しています。 DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こします。 わが国では、 1968年(昭和43年)に 農薬(製造販売)会社が自主的に生産を中止し、1971年(昭和46年)には販売が禁止されました。 【発表の要旨】(200文字程度以上) ・演題:【平常演習】111. 新しい技術を運用するにあたって ・グループ名:モジャタイセイ ・共著者名:柏倉修治、秋葉大和 ・役割:会計 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「水俣病」を選んだ。 水俣病は新日本窒素肥料株式会社(現在のJNC株式会社)水俣工場から八代海に流された廃液は海を汚染し、廃液に含まれていたメチル水銀は、そこに生息していた魚介類に食物連鎖により、高い濃度で蓄積しました。それを人間食することでさらに生物濃縮し、水俣病を発症するきっかけになりました。水俣病は当時から毒性のある病気として認知されていたが、国や加害者である工場の対策が不十分であったため、長期化した。水俣病の結果回避義務を果たすためには工場の生産ラインの安全性を確立し、国の予防措置や発生源の見直しを早期から心がけることが必須である。 【復習の内容】(200文字程度以上) DDTについて環境工学で履修した内容を復習しました。 国際的にDDTの製造、輸入・使用を制限している条約には2004年に50カ国以上が締結し発効された「残留性有機汚染物質(POPs)に関するストックホルム条約」がありますが、DDTに関しては条項として「WHOの勧告及び指針に基づいた疾病を媒介する動物の防除に限り、安全で効果的かつ入手可能な代替品がない場合はDDTの製造と使用を認める」としています。2007年の第3回締約国会議においては、一部の国で伝染病防止のためにDDTを引き続き使用する必要性があるとの結論が示されており、今後も必要性確認のための評価を行うことが議決されています
A. 水俣病は有機水銀を含んだ魚を食べたことにより脳や神経に障害を与える病気である。有機水銀はグリニャール反応により神経伝達物質であるグルタミン酸に作用し、グルタミン酸受容体の機能を阻害する。水銀は反応しやすく危険である。アセチレンに水を付加する反応では触媒として水銀などが用いられていたが、触媒として入れたはずの水銀が反応してしまっていた。それが排水として海に流れ、魚が有機水銀を摂取し、生体濃縮により濃縮され、それを人が食べていた。公害には水俣病の他にイタイイタイ病、四日市ぜんそく、新潟水俣病等があり、工場などから排出された有害物質により水質や大気の汚染が起こったことによるものである。 イタイイタイ病を選んだ。イタイイタイ病の原因はカドミウムが排水に混入したためである。亜鉛精錬所から出たカドミウムが農業用水や飲み水に混入し被害が出た。カドミウムの毒性については分かっていなかったため原因の解明がおくれた。カドミウムを他の排水と分けたり、水質の管理を怠らないようにしたりすることが防ぐためにできることであると考えられる。 カドミウムの毒性について分かっておらず、対策を取ることができなかったことが被害の拡大に繋がった。また、川の水を農業用水や飲み水として使っていたことも、日々使っていたからこそ長期的にカドミウムを摂取することに繋がったと考えられる。有害物質が含まれていても気づかずに使用してしまうこともあるため、水質の管理や工場などからの排水の処理もきちんと行う必要があると考えた。
A.1.講義内容の再話 みなさんは生物濃縮という言葉をご存知でしょうか。少しくらい化学物質を海に流し込んでも無限に希釈されるはずだから環境に害はないだろうという考えは非常に危険であると言えます。生物濃縮は、海で希釈されたはずの物質を生物が取り込むことから始まります。その生物を食べるとさらにその食べた生物へ、さらにその生物を食べるというように、食物連鎖を経て化学物質が濃縮されていきます。さて、化学物質を取り込んだ魚を人間が食べたらどうなるでしょう。みなさんで考えていきましょう。 2.発表の主旨 私の班では、今回の議論の例として水俣病を選んだ。 水俣病とは化学工場から排出されたメチル水銀化合物を食べた魚などを長期的に食べ続けたことによって水銀中毒が発生してしまった病気である。 この例から技術者が学ぶことができることは、自分の取り扱っているものの性質はしっかりと理解しておかなければいけないということである。 2.復習の内容 触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しない、はずでしたが、まさか、触媒である水銀が反応していたとは当時誰も思っていなかったことでしょう。 無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出したそうだ。しかし、なぜ拡大を防止出来なかったのかが気になり、自分で調べてみた。そうするとこの病気の背景には水俣病の拡大を防止できなかった背景には、チッソ水俣工場が雇用や税収などの面で地元経済に大きな影響を与えていたことのみならず、日本の高度経済成長への影響に対する懸念が働いていたと考えられる。
A.(1)四大公害の一つ水俣病は、工場でアセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造しており、そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていた。アセチレンの付加反応をより収率で進めたいときにどんな触媒を使うのがいいのか考え、反応の収率上げるために触媒に金属水銀を使った。触媒は反応速度を上げるが自分自身は変化しない。しかし工場では触媒が反応していた。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、海の生物による食物連鎖を経て濃縮された。その魚類を食べた人間は手足の震えや感覚障害などを起こし周辺の住民に甚大な被害をもたらした。排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められている。 またその分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められている。 この生体濃縮の事例として似たようなものに殺虫剤であるDDTがある。DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積され生物濃縮を起こす。わが国では、1968年に農薬(製造販売)会社が自主的に生産を中止し、1971年(昭和46年)には販売が禁止された。 (2)イタイイタイ病 富山県にて起きた。病名の由来は患者が「痛い」ということから名付けられた。健康への被害はカドミニウムによる骨軟化症などである長期の経過を辿る慢性疾患を発症。工業廃水を川に流すことで起きる被害を予測すべきであった。 (3)四大公害に一つである四日市ぜんそくについて調べ原因と結果、どうすべきだったかについて考えた。
A.(1) 水俣病の事例から環境保全と資源問題について学んだ。水俣病は有機水銀が原因であった。有機水銀はグリニャール反応と同じように脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造している。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀を使っていた。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され大変な被害を出した。排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められている。またその分析方法も法律で定められていてJISで業界規格も定められている。環境保全は人間の生活環境を守ることにも繋がると感じた。 (2) 水俣病再生への取り組みとして環境モデル都市づくりがある。水俣市議会は水俣病の教訓を生かしたまちづくりの指針として「環境、健康、福祉を大切にするまちづくり宣言」を決議した。また、水俣市は同年11月14日、深刻な産業公害の体験を人類への警鐘とし、水俣病のような不幸な出来事を二度と繰り返してはならないという強い決意をもとに、今後進むべき市民の行動指針として「環境モデル都市づくり」を宣言し、まちづくりを進めた。 (3) 水俣病のような事件で技術者の信頼が無くなってしまった場合には信用回復のためにまずは近隣住民への配慮や取り組みを根気強く行っていく必要があるように感じた。
A.(1) 触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しないはずでした。まさか、触媒が反応していたなんて。 無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出しました。 また、DDTは学生の卒業研究で発見されました。殺虫剤として発明したのは、P.H.ミュラー博士で、1948年にノーベル医学・生理学賞を受賞しています。DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こします。わが国では、1968年に農薬会社が自主的に生産を中止し、1971年には販売が禁止されました。世界的にも、環境への懸念から先進国を中心に、2000年までには、40カ国以上でDDTの使用が禁止・制限されています。しかし、その一方で、マラリアが猛威を振るう亜熱帯や熱帯地域の多くの国々では依然としてDDTを必要としています。 (2) 共著者:菅原愛、吉田凜、千葉帆夏、渡辺愛花、佐藤陽誉吏、猪子佳那 イタイイタイ病について調べた。 1910年?1970年において、富山県で発生。 病名の由来は患者が何度も「痛い痛い」と言うことから名付けられた。 健康への被害はカドミウムによる骨軟化症等による長期の経過を辿る慢性疾患を発症すること。予防するためには、工業廃水を河川に流すことで生じる環境汚染、健康被害について予測することが必要であった。 裁判では住民側が勝訴したが、患者救済や健康調査は今もなお行われている。汚染された環境については、被害の克服に向けた長年にわたる努力によって、今では美しい水と大地が蘇っている。 (3) クボタショックについて調べた。 クボタショックは、2005年6月29日に毎日新聞が兵庫県尼崎市の大手機械メーカー・クボタの旧神崎工場の周辺住民にアスベスト疾患が発生していると報道したことを契機として、社会的なアスベスト健康被害の問題が急浮上してきた現象である。 アスベストは、耐熱性や防音性、絶縁性など様々な特質を有していることから、非常に有用な鉱物として重宝されてきた。上記のような特徴から、アスベストの利用態様は様々だったが、特に船舶関係や建材製品に多く利用されてきた。 大手機械メーカーであるクボタが、アスベストを取り扱う工場で働いていた社員や退職者、請負会社の従業員、地域住民の間で、中皮腫など石綿関連疾患の患者が多数発生し、合計79人が死亡、現在療養中の退職者も18人に及ぶことを発表した。このクボタショック前は、アスベストが肺がんなどを引き起こし、死に至らしめるものであることは、社会の中でさほど浸透していなかった。しかし、この事件を受けて、実際にアスベストを取り扱っていた労働者だけでなく、周辺住民にも被害が及ぶことが明らかになり、アスベスト禁止の風潮がより強まることになった。
A.(1)四大公害である水俣病は、汚染魚を食べたことにより河川流域んおい住民が水銀中毒になってしまった公害である。有機水銀はぐりにゃーる反応と同様に脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用し、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害してしまう。 アセチレンを原料にアセトアルデヒドを製造する際に触媒として有機水銀などが用いられており、そのため、無処理の有機水銀化合物が協業廃水に混ざって流れ出て、食物連鎖を経て甚大な被害をもたらした。 殺虫剤であるピレトリン・DDT、殺菌剤であるボルドー液(石灰乳+硫酸銅)などは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こすことが分かっており、わが国では生産が中止されている。 また、電波や高周波の電気信号を扱う電子機器が増えたことから、どこの家庭にでもあるような普通の電子機器でも、電波障害の発生源となる可能性がある。具体例として、電子レンジを使用している間、wifiの電波が通じにくくなるなどを挙げることができる。また、携帯電話やPHSによる電波障害は、とうに医療機器に対する影響が問題となっている。 (2)新しい技術を運用するにあたって/はな/伊澤千華、佐々木優花、三浦由華 「ズルチン」を選んだ。 1883年、ドイツで発明された人工甘味料であり、ショ糖の200?400倍近い甘みを持つ。 戦後の日本で広く流通したが、中毒事故が起こり、肝臓機能障害や発がん性等の毒性が認められ、1969年1月に食品への添加が全面禁止になった。 普段何気なく手に取っているものにも危険が潜んでいることを学べた。 (3)復習では、ズルチンのほかに食品に使われたが人体への悪影響により添加が禁止になった化合物や、食品そのものを調べた。
A.(1)水俣病などの四大公害を例にして、工業技術などによる環境への被害を学んだ。水俣病は、有機水銀という非常に有害な化学物質が海に流れ出したことで、プランクトン、小魚、それを食べる魚、人間のように生物濃縮が起こり、大規模な公害事件となった。このような悲劇が起こらないよう、技術を用いるときは、環境に及ぼす影響なども考慮するべきである。 (2)サリドマイド薬害事件について調べた。サリドマイドは1950?00年代初めに世界の40か国で販売された鎮痛・催眠薬である。この薬を妊娠初期の妊婦が服用することで、胎児の手、足、耳、内臓などに奇形を起こしてしまう。日本では約1000人の胎児が被害にあったとされている。この事件からは、品質のみではなく有効性や安全性に関する医薬品承認の厳格化が必要であるという教訓がある。この事件によって、医薬品の製造承認等の基本方針の判決が対策として制定された。 (3)この後、イタイイタイ病について調べた。イタイイタイ病の原因は、神通川の上流にあたる岐阜県の高原川に、三井金属鉱業神岡鉱山の亜鉛精錬所から流れ出たカドミウムという物質による水質汚染である。 神通川上流の流域では、江戸時代から銀や銅、鉛などを生産していて、その川の水を使って農業をしたり、飲み水に使ったりしていたので、当時から被害は出ていた。しかし、日露戦争をきっかけに、非鉄金属(鋼以外の金属)の生産が注目され、生産量が大きく増加し、戦後の高度経済成長期を迎え、カドミウムを含んだ大量の廃物が川に流れ込んでしまった。
A.(1)講義内容の再話 水俣病は無処理の工場排水に有害な有機水銀化合物が含まれ、川へ流れ出た結果、食物連鎖により魚から人間まで多大な被害を出した公害である。アセチレンを原料にしたアセトアルデヒドの製造の際に工場は触媒として水銀を使用した。本来触媒は反応を手助けする役割であり、自身は反応しないことが最大の特徴であるが、触媒検討の際に反応するかもしれないというその可能性を技術者が持てなかった故に起きた事故でもある。技術者としての知識を使うのは公害が起きてからではなく、防ぐため、人々の暮らしを豊かにすることを考える際に使うものであるべきだ。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 演題:新たな技術の運用に必要なこと グループ名:トッポギ グループメンバー:亀尾友佳、益子凛、伊藤七瀬、瀧田理那 、藤原優花、藤原清花 予見可能性と結果回避義務の例としてイタイイタイ病を選んだ。 イタイイタイ病はカドミウムが排水に混入してしまったことによる河川などの汚染が原因である。しかし、カドミウムの毒性について長い間分かっていなかったため、このような公害が起きてしまった。 技術者として、毒性がないものと決めつけず、あると疑って調査やその可能性を考えることを怠らない姿勢が大切であると考える。 (3)復習の内容 講義で取り上げられた水俣病と今回調査したイタイイタイ病はどちらにも共通して可能性を考えていなかったことが挙げられる。自らの詰めの甘さが人の命を奪うこともあると考えると責任を強く持たなければならないと感じました。
A.最新技術と言っても、論文に出たばかりというわけではないし、パイロットプラントでも問題が起きた話は聞いたことはなかったし、量産プラントでも十分な試運転を繰り返した。 まさか反応しないはずの触媒が反応して流れ出すなんて。 しかも大海でほとんど無限に希釈されたはずの、その物質が生物によってそこまで濃縮されるなんて。 もし、この化学構造式をみて、「あ、グリニャール試薬に似ている」と思わないなら、 技術者倫理の前に化学を学び直すか、さもなくば技術者以外の職業選択をすべきでしょう。有機水銀は、グリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害します(特に赤色部分)。アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していました。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていたのです。 アセチレンの付加反応を忘れた人は、技術者倫理の前に化学を学び直しましょう。 アセチレンの付加反応をより収率で進めたいときにどんな触媒を使うのがいいか。 反応の収率上げるため、いろいろ調べて、触媒に金属水銀を選びました。 イタイイタイ病について 鉱山廃水中のカドミウムが飲料水や農作物に混じり、それらを長期間摂取することで発症する。 亜鉛鉱山廃水が原因であり、12族のカドミウムの存在は当然予想されるため流出の予期は可能であったと思われるが、毒性に関する見解が未知であったという。 これらを回避するためには、鉱山開発前に専門家や研究者を呼んでの開発案検討がよく行われる必要があったと思われる。
A.<第4回> 【講義の再話】 四大公害の一つである水俣病は,工場から流出した有機水銀が魚などに蓄積し,それを摂取した人間に被害が出た事件である。事件当時はコレラなど汚染された水による病気で死ぬ子供が多く,水道の配管の整備や肥料の改善が求められていた。肥しを化学肥料へと変え,配管を塩ビ管にすることで子供たち含む人々に衛生的な環境を提供できるはずであった。しかし,塩ビ管製造に用いるアセトアルデヒドの生産に,触媒として当時の最新技術であった硫酸水銀を使用したことが水俣病の発端である。触媒はそれ自体変化しないといわれていたが,この事件では触媒に使用した硫酸水銀が有機水銀へと変化していたのだ。共有結合性を持つ有機水銀は脂溶性であり,生物の体内に蓄積しやすい。これが流出した結果,生物濃縮により人間のもとへたどり着き,ヒトの神経系を侵して大事件となった。当時の技術者もこれは想定外だっただろう。先人の過ちから学ぶことができる私たちは,最新技術にはメリットだけでなく,想定外のリスクがあることも頭の片隅に置いておくべきである。 四大公害には,ほかにも新潟水俣病や,富山県のイタイイタイ病,三重県の四日市ぜんそくがある。何十年前の話でも,公害が起きたという事実は消すことができない。公害を例にとったが,一度大きな事件を起こしてしまうと,レッテルが張られてしまう。これを回復するのは限りなく難しい。風評被害はおろか,差別という実害が生まれる。被害者の思いの上に我々は今を生きているのだから,重要なことは事件を風化させないこと,同じ過ちを繰り返さないために何ができるのかを考えることである。 水俣病を引き起こした水銀も触媒として塩ビ管製造に役立ち,公衆衛生の向上に寄与したといえる。農薬に使われるDDTは生物濃縮を引き起こすことから使用が禁止されているが,これがないと蚊によって媒介されるマラリアによって多くの人が命を落とすことになる。化学は使いようである。今ある命か,次の世代か,倫理的な判断を下すのは難しい。 有害物質の流出は,決して他人事ではない。卒研のために急いで実験していたら,間違って危険なもの流してしまいましたということが起きうるからだ。技術者はいつも公害と隣り合わせであることを覚えておくべきである。 【発表の要旨】 演題:「新しい技術を運用するにあたって」 グループ名:11がつ グループに属していた人:杉山晴哉,伊藤凜太郎,小林嵩弥,杉山大治朗 役割:調査,概念化,執筆-レビューおよび編集校正 <原稿の内容> 予見可能性と結果回避義務を考えるための事件として,カネミ油症事件を挙げた。この事件は米ぬか油の製造工程において,熱媒体として利用していたPCB(ポリ塩化ビフェニル)が混入し,油を摂取した人々に吹き出物やつめの変形,手足関節の腫れや肝機能障害がみられ,問題となった事件である。この米ぬか油が問題となる前,動物飼料用に用いていたダーク油と呼ばれる油にダイオキシン類が混入し,混入していた試料を与えられた鳥が40万羽死ぬという前触れともいえる事件が起きていた。これを受けて,保健所から停止命令が出ていたが,企業はダイオキシンが油に含まれていると知った後も汚染油を再精製して販売を続けていた。これにより,被害が二次的に広がっていった。 この事件を調査して,前触れともいえる事件が起きていたこと,それにもかかわらず販売を続けたことから,この油を人間が摂取した時に何か起こるかもしれないと考え,販売を停止するという「結果回避義務」を怠った過失があると考えた。しかし,当時の科学技術からして,安定といわれていた熱媒体であるPCBが人間に有毒なダイオキシンに変化して作用するという「予見可能性」に関しては,当時の技術者も判断に迷う部分があったのではないかと結論付けた。 【復習の内容】 平常演習にて,予見可能性と結果回避義務の議論の例として「カネミ油症事件」を選択した。1970年ごろ,西日本にて米ぬか油に熱媒体由来のPCBが混入し,油を摂取した人々に手足の腫れや吹き出物ができるといった症状が出た事件である。この事件の前には,別の商品である油にPCBが混入し,それを含んだ飼料によって鶏が死ぬという前触れともいえる事態が発生していたが,当時の農林省は詳しい調査を行わず,厚労省への通報も行っていなかったという経緯を持つ。会社はPCBの混入を知った後も油の販売を続け,それにより被害範囲の拡大を招いたことから,結果回避義務について怠りがあったと結論付けた。 講義内で大仏の水銀中毒について触れたので,調査してみた。平城京?平安京が都であった時代に作られた東大寺盧舎那仏像は,建てられた当時は金で覆われていたという。大仏の表面を金で覆うためには,金を水銀に溶解させ,それを大仏に塗った後に火の熱で水銀のみを蒸発させ,メッキさせるという手法をとる必要があった。作業者は蒸発した水銀を吸引することによる水銀中毒に苦しんだとされる。一説として,平城京から平安京へ都を移すことになった原因は大仏建立に伴う水銀汚染であるとするものがあったが,東京大学の調査によると,水銀による重金属汚染は限定的であり,この説には否定的であるという。人を救う大仏を作るのに多くの犠牲が出たことは皮肉だと思った。 https://www.aori.u-tokyo.ac.jp/research/topics/2014/20140703.html
A.【講義の再話】 環境問題について、公害を取り上げて話をする。日本で起こった四大公害には、水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく、新潟水俣病がある。この中でも水俣病とは、工場から漏れ出したメチル水銀が原因で起こった公害である。メチル水銀は、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。この有害物質が生物濃縮によって濃縮されて人に届いたため、水俣病として健康被害を及ぼした。 【発表の要旨】 演題:アスベスト グループ名:天然水 メンバー:蓮沼希、菅井里緒奈、鈴木聖菜、藤井瑞葉 アスベストについて調べた。アスベストとは、アスベストは石綿ともいい、飛び散って肺に入ると肺線維症、悪性中皮腫、アスベスト肺を発症することがある。しかし、アスベストが有害だとわかるまでにはかなりの時間がかかった。これは、上記の病気が発症するまでにかなり時間がかかるためである。技術者は、消費者にとっていいものであると考えてアスベストを利用したが、結果的に健康被害を引き起こすことになってしまった。 【復習の内容】 アスベストについて調べた。 アスベストは石綿ともいい、飛び散って肺に入ると肺線維症、悪性中皮腫、アスベスト肺を発症することがある。 アスベストはおもに建物などの保温、断熱のために用いられた。さらに、耐火性もあったため、優れた材料として用いられた。 しかし、使用され始めてから数十年後、上記のような病気を発症することが分かり、2006年には使用や輸入が完全に禁止された。 技術者は、画期的な素材だと思って使ったものの、病気の発症までにかなりの時間を要するため、危険性に気づくまでにかなり時間がかかってしまったと考えられる。
A.(1)講義内容の再話 地球はかけがえのない大切なものだよね。だけど人が生きていくのには、地球を少し汚すしかない。 みんなは最新技術を信じているけど、最新技術と言っても、論文に出たばかりというわけではないし、パイロットプラントでも問題が起きた話は聞いたことはなかったし、量産プラントでも十分な試運転を繰り返した。 まさか反応しないはずの触媒が反応して流れ出すなんて。 しかも大海でほとんど無限に希釈されたはずの、その物質が生物によってそこまで濃縮されるなんて。あなたはそれでも最新技術がもたらす危険を事前に予見できる? (2)ワークショップ課題の発表要旨 [演題]水俣病の予見可能性、[グループ名]仁科、[グループメンバー]高橋瞭平、佐藤匠悟、新崎琢海、高橋達矢、橋本絆、岡村陸矢、[役割]分析 【水俣病の予見可能性】 水俣病は熊本県水俣市で起きた集団水銀中毒。原因は工業廃水に大量に含まれていたメチル水銀化合物で、水俣湾に垂れ流されたメチル水銀化合物が食物連鎖によって人体に蓄積され、中毒を引き起こした。 気化した水銀を吸い込むと水銀中毒になるという危険性があるとことが念頭にあれば、水銀が含まれているものを垂れ流しにしなかったのではないかと考えられる。原因として少しでも工業廃水が疑われた時点で工場のラインを停止して、原因究明をするべきだったのではないか。ラインを止めると大きな損益となるが、原因が工場のラインに少しでもある以上、賠償が発生したときの損害を考えて行動すべきだったのではないか。 (3)復習の内容 シンドラー、エレベータ事故を選んだ。 2006年6月3日、東京都港区共同住宅12階のエレベータにおいて、 男子高校生が自転車に乗ったまま後ろ向きにエレベータから降りようとしたところ扉が開いたまま上昇し、 男子は内部の床部分と12階天井の間に挟まれ窒息死した。 このエレベータの製造社製のエレベータでは以前から度々トラブルが起こっていたものの多くの欠陥が放置されていた。 機械の常識として「機械を売るよりその後のメンテナンスの方が儲かる」というのがある。 昔はメーカが自分で持っている保守業者を使わせることで、最も利益を上げることが出来た。 しかし競争相手として別の非メーカ系保守業者が参入して来ると、当然メーカとしては大事な儲けを奪われたくない。 そこでメーカ側は保守に必要な情報を出さず、保守をさせないことで自らの利益を確保しようとしたのである。 当然これは公正取引委員会が優越的地位の濫用に触れるとして注意していたが(2002年:三菱電機ビルテクノサービスに対して)、 エレベータ業界は改善していなかった。 非メーカ系保守業者からは、自分達が保守をやろうとしてもシンドラー社は必要となるデータを一つも渡さなかった、 だから危ないと言っていても直しようがなかった、という発言も出ている。 規制の緩和によってこれから競争はますます増えていくだろうが、その時に一番大事なのはまず社会の安全だとの認識を徹底し、 そのためには何をきちんと守らなければいけないかをはっきりとさせなければならない。
A.(1)この講義には四大公害「水俣病」の恐怖、認知できないものはほったらかし?-二酸化炭素、電磁気、ウイルス、放射能-など、環境は誰のもの?環境はリサイクルできませんのテーマについて紹介しました。 (2)中国において、メラミンが混入された粉ミルクが原因と思われる乳幼児の腎結石等の被害が生じている、との報道がなされています。我が国及び諸外国においても、中国産の乳・乳製品及び食品添加物、またそれらを使用した食品からメラミンが検出されているほか、中国産の卵・卵製品からもメラミンの検出が報告されています。 このため、輸入時及び国内流通輸入食品の検査等の対策強化が図られており、メラミンが検出された食品については食品衛生法に基づき回収措置が取られています。なお、具体的な回収措置(リスク管理措置)については「メラミン等による健康影響について」(9ページ)をご覧ください。 世界保健機関(WHO)のQ&Aでは、メラミンが牛乳に添加された理由を、「中国の事件が発生した地域では、増量の目的で生乳に水が加えられていた。水が加えられて希釈されると、たん白質含量は低くなる。牛乳のたん白質含量は、窒素含量を測定する方法で検査されるので、窒素含量の多いメラミンを添加すればたん白質含量を高く偽ることができる。」と解説しています。 (3)人間の発展は環境の破壊を条件として進んでいる、地球は一個しかない、もし今の世界は破壊したら、人間の居場所もなくなるのだろう。
A.アセチレンを原料としてアセトアルデヒドを生成する際、触媒に金属水銀を使用していた。基本的に触媒は反応速度を上げるだけで、それ自身は変化しない。しかし、この反応においては反応が起こってしまい、有機水銀化合物が海に流れ出てしまった。この有機水銀化合物が生物濃縮を経て、多くの被害を出した病気が四大公害病に数えられる水俣病である。このように最新技術がもたらす危険を予見できないと大きな被害につながる可能性がある。 また、環境保全のために様々な取り組みがなされている。その1つが3Rである。これは、今後枯渇が懸念される天然資源等が急速に減少しないようにするための取り組みである。 新しい技術を運用するにあたって 伊藤、大友 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「アスベスト」を選んだ。 アスベストは天然に産する繊維状けい酸塩鉱物で、ビルの高層化や鉄骨構造化に伴い、鉄骨造建築物などの軽量耐火被覆材として、1960年代に多く使用されました。 1938年にドイツがアスベストは肺がんの原因になる可能性があると発表した。そのあと日本でも1960年にじん肺法を施行し、アスベストによる健康被害解決の取り組みを始めた。しかしアスベストを全面的に使用禁止にするまでに30年近くかかった。というのもアスベストによる病気の発症までには長くて40年もの潜伏期間があり、これにより取り組みが遅れたと考えられる。 このように発見がどうしても遅れてしまうこともあるので、技術者はその時々で迅速に対応することが重要であると思った。 環境資源問題に関する取り組みについて調べた。 地球温暖化の対策として温室効果ガス排出削減に関して定められたものにパリ協定がある。これは世界の平均気温上昇を一定に抑えることを目的としており、この目的の達成のために、できるかぎり早く世界の温室効果ガス排出量を減少傾向にし、21世紀後半には温室効果ガスの排出量と収量のバランスをとることを世界共通の目標としている。 また、このように温室効果ガスの排出量と収量の差が0になる状態のことをカーボンニュートラルと言う。日本でも2050年までにこれを達成するために、現在のエネルギー供給構造を変える改革を進めるとしている。
A.第4回目の授業では、有害物によって引き起こされた公害、廃棄物の処理方法について学べる授業であった。公害の例では、水俣病、イタイイタイ病、四日市喘息の四つの公害と足尾銅山の公害を学んだ。足尾銅山の鉱毒事件は小学生以来のトピックであったが、技術者として、ある程度の知識を知った視点から見る鉱毒事件はとても新鮮であった。公害にしろ廃棄物の処理方法にしろ技術者は環境に悪い影響を与えることのないようにするといった配慮が必要であると思う授業であった。 演習題目「リサイクルー環境と資源問題―」 グループ名 不明 グループに属した人 五十嵐敬到 佐藤温知 成?舜太 グループ内の役割 調査 発表要旨 4回目の授業では、新しい技術を運用するにあたって、予見可能性と結果回避義務を果たすために技術者としてどのような姿勢で学べば良いのかについてピロポンと呼ばれる戦後の労働で疲れている人たちのために開発された商品について調査した。このピロポンの主成分はメタンフェタミンであり、覚醒剤の主成分でもある。しかし、メタンフェタミンの副作用については理解されている部分があらず、ナチスドイツがその副作用に気づき商品は流通しなくなった。しかし、完全に回収することは不可能で、日本で一番流通している依存性の物質がメタンフェタミンへとなってしまったということがわかった。 第4回目の授業では、公害と廃棄物について学習した。特に公害の中でも熊本で起こった方の水俣病について学習し直した。チッソという企業が事件を引き起こし、有機水銀が原因であることを知っていたのにもかかわらず、企業周辺の住民に対して黙秘していたということを知り、内部告発をしなかったのかととても疑問に思った。廃棄物に関しては、米沢市はどのような分類で廃棄物をどのような方法で処理したのかについて、米沢市のWebサイトを使用して学習した。
A.(1)今回の授業では「水俣病」をテーマに、技術者倫理について考えた。水俣病は工場排水に混ざっていた有機水銀化合物が原因で起こってしまった事件であったが有機水銀がどのようにして生成されていたのかということが改めて分かった。もともとはアセチレンを原料にアセトアルデヒドを製造する際に、アセチレンに水を付加する反応の触媒として金属水銀を使っていたが、その触媒である金属水銀が反応してしまい有機水銀が生成されてしまっていたというものであった。触媒は自分自身は反応に関与しない物質であるため、水銀が流れ出ているということに気づけなかったということが予測できる。 (2)議論の例として「四日市ぜんそく」を選んだ。 四日市ぜんそくは工場の生産活動で大量の亜硫酸ガスが大気中に排出され、それらのガスや二酸化窒素、二酸化炭素の増加が原因でぜんそくが多発したという事件である。これらを防ぐには、あらかじめ生産活動においてどのような化学物質が生産されるかを予測し、それらが人体にどのような影響を及ぼすかを認知する必要があると考える。 (3)授業の演習として四日市ぜんそくについて調べた。四日市ぜんそくでは工場の生産活動が原因で大気中の二酸化炭素などの有害なガスの濃度が高まったことによりぜんそくなどの症状が広まったというものであった。授業で取り上げられた水俣病とは違い、四日市ぜんそくは人体に悪影響を及ぼすガスの量が問題であったことから、これらに関してはあらかじめ予測できていたものであると思われるが、それでも起こってしまったということから、工場の生産の速度落とさなかったというところに問題があるのではないかということが考えられる。
A.【講義の再話】 世の中をより便利に、より快適にという目的で生まれた製品が、実は環境を汚染し、人体に影響を及ぼしたという例が多く存在する。例えば、四大公害の「水俣病」がその例の一つである。水俣病は有機水銀が原因で起こった公害である。有機水銀が工場排水に混ざって流出し、生物濃縮を起こしたことで、人体に多大な悪影響を及ぼした。有機水銀は、グリニャール反応と同じように脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用し、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。 【発表の要旨】 演題: 新しい技術を運用するにあたって 蓮沼希さん、藤井瑞葉さん、鈴木聖菜さん、中野結楓さん グループワークではアスベストについて調べた。アスベストは保温、断熱のために使われ、また、耐火性にも優れていたことから、建物や工場に使われていた。アスベストは体内に入ると肺線維症、悪性中脾腫、アスベスト肺になることが現在ではわかっているが、潜伏期期間が長いために危険瀬が分からず、ずっと使用されて来た物質の一つである。2006年9月から製造使用が禁止された。 このアスベストの危険性について予言はできなかったという結論に至った。なぜなら、発症までに時間がかかり、被害が出てからの対応となったためである。 【復習の内容】 復習として、ポリ塩化ビフェニル(PBC)を選んだ。PBCは絶縁性や耐火性が高く、化学的に安定であることから変圧器やコンデンサなどに使われていた。しかし、生物濃縮がおきたり、爪の変形、まぶたや関節の腫れなどが起こったりすることから現在は製造・輸入が禁止されている。 そしてこの事件としてはカネミ油症事件が挙げられる。これは食用油の製造過程においてPCBが混入したことで食中毒が起きた事件であり、被害は胎児にまで及んだ。 この事件に関して、技術者は予見できなかったと考える。なぜなら、PBCはそもそも体内に入ることを想定していなかったためである。しかしこの事件を機に研究が進み、今ではこのような事件が二度と起きないよう世界中でPCB廃棄物の処理が進んでいる。
A.(1)地球はきれいであってほしい。しかし、私たちが快適に生活するためには地球を汚さずにはいられない。最新技術の安全性を信じ、試運転を何度も繰り返した。まさか反応しないはずの触媒が反応し、流れ出すとは考えもしなかった。しかも無限にも思える大海で希釈されたはずが、生物の食物連鎖によって濃縮されるとは。四大公害の一つ水俣病の発生である。アセチレンを原料としてアセトアルデヒドを製造する過程で触媒として用いられた反応しないはずの有機水銀が工場排水とともに垂れ流しにされた。有機水銀は、グリニャール反応と同じように脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害してしまう。工場を運営していたチッソは当初関与を否定し工場排水を飲んだものまでいたそうだが、最終的に原因は解明され、この公害発生はチッソの責任となった。 (2)予見可能性と結果回避義務の議論の例として「メタンフェタミン」を選んだ 現在では覚せい剤として知られ法規制されているメタンフェタミンだが、第二次世界大戦中の1943年から1950年まで倦怠感や眠気を取り除く、現在の栄養剤のような立ち位置で「ヒロポン」という商品名で市販されていた。日本では1888年に薬学者である長井長義によってはじめて合成された。当初は依存性が見られなかったが、ナチスドイツが薬剤として用い始めると、20数例の精神病が報告された。現在では薬物事案に占める割合が最も多い薬物として知られている。 (3)四大公害のうち授業であまり深掘りされなかった「新潟水俣病」「四日市ぜんそく」「イタイイタイ病」について調査した。
A.(1) 水俣病の原因である有機水銀について、アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造しており、そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていました。 アセチレンの付加反応をより収率で進めたいときにどんな触媒を使うのがいいか。 反応の収率上げるため、いろいろ調べて、触媒に金属水銀を選んでいましたが、触媒である水銀が化学反応を起こしていたのです。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮されて大変な被害を出しました。現在排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められています。もしさらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正されることでしょう。 環境ビジネスは法律、制度、ISO、SGDsといったガバメントのルールによって、囚人のジレンマの利得表の書き換えがなされてはじめて実現します。 自分ファーストや自国ファーストでは、囚人のジレンマのとおり、破滅の方向に向かいます。 目先の利益より、全体の公益を向上させるために必要なことは、質の高い教育です。また、資源から廃棄物までの流れをサプライチェーンと言い、資源を加工し、材料とし、部品とし、製品として顧客に供給し、役目を終えた工業製品は、基本的に廃棄物となります。 廃棄物は最終処分場へと移動します。廃棄物は輸出や海洋投棄することはできません。有害物を含むものを輸出することもできません。となれば、省資源して過剰生産を抑えることがもっとも有効な手段です。 ところが、自由競争で生産活動を行うかぎり、囚人のジレンマに陥ってしまいます。 技術者として糧を得る以上、生産活動の自由競争に勝ち残る必要がありますが、全ての技術者が同じように勝ち残りの戦略を選んだ場合、 大量生産が支配戦略であり、大量廃棄がついてまわります。 (2) イタイイタイ病 共著者:吉田凜、千葉帆夏、渡辺愛花、佐藤陽誉吏、猪子佳那、菅原愛 イタイイタイ病は富山県において1910年から1970年代前半に起きた公害であり、病名は患者が「イタイイタイ」ということから名づけられた。健康への被害はカドミウムによる骨軟化症などがあげられ、長期の経過をたどる慢性疾患を発症してしまう。カドミウムの毒性は長い間詳細が判明していなかったため安易に工業排水として川に流してしまったと考えられる。工業廃水を川に流すことで起きてしまう被害をもっと予測して行動すべきであったといえる。 (3)生物濃縮についてDDT以外についても調べた。まず生物濃縮の進行について、食物連鎖の中に化学的に安定で、動物に取り込まれると分解や排泄されにくい反面、脂肪に溶けやすく酵素やたんぱく質などにも結びつきやすい物質が入っていると、食物連鎖の段階を上がるごとに次第に濃縮の程度が進む。 カドミウムを例にとる。カドミウムは生物の体内に蓄積され、人体では約30年も残留するといわれている。このため食物連鎖によって濃縮され、長期にわたってその毒性にさらされる危険がある。また、喫煙によって血液中のカドミウムやストロンチウムの濃度が上昇することが知られている。
A.(1)DDTは学生の卒業研究で発見されました。殺虫剤として発明したのは、P.H.ミュラー博士(スイス)で、1948年にノーベル医学・生理学賞を受賞しています。 DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こします。わが国では、1968年(昭和43年)に 農薬(製造販売)会社が自主的に生産を中止し、1971年(昭和46年)には販売が禁止されました。世界的にも、環境への懸念から先進国を中心に、2000年までには、40カ国以上でDDTの使用が禁止・制限されています。しかし、その一方で、マラリアが猛威を振るう亜熱帯や熱帯地域の多くの国々では依然としてDDTを必要としています。 (2)グループ名はステラおばさん、メンバーは尾島、加藤、柏倉、林、秋葉、安孫子の6人である。DDTを選んだ。DDTはシラミなどの衛生害虫防御に用いられる。戦後、稲の大害虫であったニカメイチュウや果実、野菜の害虫の防御に使われたが、DDTの分解物が環境中で非常に分解されにくく食物連鎖を通じて、生物濃縮されることが分かった。それによって生産、販売が禁止された。代替品はまだ開発されていない。 (3)復習の内容として、DDTについて詳しく調べた。DDTと男児の生殖器異常との関連性を示す報告もあり、内分泌かく乱作用を有する懸念もある。また、必要以上の無計画なDDT散布はDDTに耐性を持つ病原体出現につながる。幸いにも現在の日本では蚊が媒介する感染症の報告例は、ほとんどないが、途上国でのDDTの使用は現状を考えると止むを得ない。蚊の多くは熱帯・亜熱帯に生息しますが、温暖化により、近い将来病原体を持った蚊の生息域が北上して我が国へ侵入することも十分考えられる。DDT等の化学物質に対して私たちは、恐れず慎重に対処することが、今後いっそう必要だと考える。
A.(1) 水俣病は触媒として利用していた水銀が反応して環境に排出されることで健康被害を引き起こした。この技術の利用当初でも、論文が最近のものというわけではなく、問題が起きたという報告はなかったため、技術者は嬉々としてこの技術の利用に踏み切ったのであろう。しかし、実際には反応しないはずの触媒が反応して流れ出し、排出された先の海でその物質が生物によって濃縮された。 この事例から分かるのは、誰が言っていたから正しい等ではなく、何が正しいかを自分で判断する技術者としての倫理が問われているということである。 (2) 四日市ぜんそくを例として考えた。 四日市ぜんそくは排気ガスに含まれていた環境汚染物質(主にSO2)によって近隣住民に喘息などの健康被害がでた事件である。 このSO2の発生源は石油精製の際の副産物であると考えられ、現代の石油精製では水素化を行うことで硫黄成分だけでなく、二酸化窒素の原料の窒素、酸素、金属などの不純物が回収されている。 四日市ぜんそくは原料である原油の組成やその後の反応の生成物が予測できていれば回避できたかもしれない。技術者としてその製造プロセスが100%安全であると言えるまで調査を終えないことが必要な姿勢だと考えた。 (3) 似た事例として4大公害を調べた。4大公害は水俣病の他に、同じくメチル水銀汚染によって発生した新潟水俣病、硫黄酸化物の大気汚染が原因となった四日市喘息 、カドミウム汚染によって発生したイタイイタイ病が存在している。
A.(1) 触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しない、はずだが、触媒が反応していた。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出しました。排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められています。また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められています。もし、さらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正されることでしょう。 (2) 私たちのグループは自分と秋葉大和、柏倉修治、林優大朗、尾島僚、安孫子恵多朗、6人班で課題に取り組んだ。グループ名はステラおばさんだった。私たちのグループはDDTを選んだ。DDTとはシラミなどの衛生害虫防除に用いられる。戦後、農薬としても稲の大害虫であったニカメイチュウや果樹・野菜の害虫の防虫に利用されたが、DDT分解物が環境中で非常に分解されにくく、食物連鎖を通じて生物濃縮されることが分かった。それを受け生産・販売が禁止された。DDTの代替品がまだ見つかっていないため、早急に代替品を開発する必要がある。 (3) DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こす。そのため現在ではDDTの製造、使用を禁止されている。その一方でマラリアが猛威を振るう亜熱帯や熱帯地域の多くの国々では依然としてDDTを必要としている。そのため、DDTのような効果を持ち、かつ人体に影響を及ぼさないような代替品の開発が求められていると感じた。
A.1 企業が生産活動を行う際は環境保全についても考えていかなくてはならない。と言うのも、私たちが学んでいる化学では限りある資源が沢山ある。例えば、石油、石炭及び天然ガスなどがある。これらは使い続ければ当然なくなってしまうため化石燃料と呼ばれる。これらのエネルギー資源を次世代にも残していくために、今の世代で3Rを推進する必要があると考える。まずは、資源の無駄遣いを減らすことが何より大切である。次に再使用して繰り返し使うことが大切である。最後に再資源化することで廃棄物を減らしていくことが資源問題の解決にも繋がるし、循環型社会の形成にもつながるだろう。 2 グループ名:東京特許許可局局長今日急遽休暇許可拒否 私たちの班は水俣病を選んだ。水俣病は1956年に起きた公害で、アセトアルデヒド工程で触媒として用いた水銀が副産物のメタル水銀が排水中に入りこみ、生物濃縮により人々や動物で中毒が出た病気である。 水俣病から学ぶ技術者にできることは、有害性が確認された場合、経済の利益をとるのではなく市民の安全を優先することである。また、全ての可能性を化学的な視点からのみでなく、生物学的や社会的な視点で予見し人類にとって利益を求めることが必要だと考える。 3 日本で挙げられるリサイクルの問題点と言えば埋め立て地の不足である。この問題から日本では廃棄物の焼却率が高くなっている。廃棄物を焼却するということは、化石燃料を燃やすことと有機物を燃やすことで二酸化炭素が多く排出されることが考えて分かる。これらのことから、これからの日本では廃棄物の量を減らすのはもちろんのこと、廃棄物のリサイクルが必要となってくる。私たち消費者としては、なるべくゴミが少なくて済む商品を買ったり、選択が必要になるだろう。
A.授業中では四大公害、主に水俣病に焦点を当てて講義が進んだ。水俣病は有機水銀が工場の排水に混ざり海に放出され、それらが魚を通して人間の体内に入り被害が発生したのである。この有機水銀がグリニャール反応と似たような働きをすることに驚いた記憶がある。 以下はワークショップ課題の話し合いの結果である。 イタイイタイ病について議論した。 イタイイタイ病は、カドミウムが廃水に混入したことによって発生した病気である。カドミウムの毒性は長い間詳細が判明していなかった。 毒性の有無が分からない場合は、毒性がないと決めつけず、毒性があると疑い、調査や可能性を考えることを怠ってはならないと思う。常に最悪の状況を考慮して行動する必要があると考えた。 この講義の復習として水俣病を未然に防ぐ方法がなかったかどうかを考えた。先ほど述べたように水俣病は排水に有機水銀が混入していたことが原因である。排水してしまった一番の原因は、全員が専門知識を持ち合わせていなかったことであると考えた。会社で働く人全員が大学の化学科を卒業しているわけではない。しかしながらそれを理由に、「わからなかったから」だけでは済まされない。入社してからも勉強は必要であると思った。
A.【講義の再話】 奈良の大仏はアマルカム法で水銀に金を投入して金メッキを行った。使われた水銀蒸気は中毒を引き起こし、当時の作業者は危険な環境での作業であったと考えられる。水俣病の原因物質は有機水銀による水銀中毒が原因である。アセチレンを原料にアセトアルデヒドを製造しており水を付加する反応の触媒に金属水銀を使っていた。無処理の工場排水が海に流れ生物濃縮で大きな被害がでた。現在は水質汚濁法など法律で定められ、分析方法も定まっている。 【発表の要旨】 演題:新しい技術を運用するにあたって グループ名:おいしい水 共著者名:大内里菜、加藤ひなの、高橋ひより、海老原実和、鎌田美貴 発表要旨 選んだ公害→カネミ油症事件 原因→食用米ぬか油の製造工程でPCBが混入し、これを口にした人から皮膚の異常や内臓疾患を発症する人が続出した。患者は23府県/ 製造元やカネミ倉庫製造油部が営業停止となった。技術としての問題は事故によりPCBが混入しているのをわかっていたにも関わらず販売を中止しなかったため、被害が拡大した。技術者として定期的な製造ラインの点検や異常か見つかった時点で早急に対応し、品質等を確認する必要があった。 役割:執筆-原稿作成 【復習の内容】 技術者として予見可能性と結果回避義務を果たすためにどうすれば良かったかを考えた。カネミ倉庫は在庫不足であったがために事故発生からしばらくはPCBの混入したカネミ油の販売を行なっていた。異常が発生した時点で品質に問題はないか検査する必要があり販売を中止することで被害拡大につながらなかったのではないかと考えた。また製造ラインの点検は常に行っておく必要があった。
A.授業においては、四大公害の「水俣病」の恐怖を取り上げ、リサイクル、環境保全と資源問題について学習した。当時、アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していた。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に反応の収率上げるため、金属水銀や昇汞を使っていた。触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しない、はずであるが、その触媒が反応してしまっていた。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出した。当時は高性能な分析装置がなかったとはいえ、予見可能ではなかったのか、当時にいる者ではないためどうなのかはわからないが、今に生きる我々は、これらの事件を踏まえ、技術運用にあたる様々な予見を行うことが重要である。 新しい技術を運用するにあたり、予見可能性と結果回避義務を果たすために、技術者としてどのような姿勢で学べばよいかを具体的な例をひとつえらび、議論した。私たちのグループでは、予見可能性と結果回避義務の議論の例として「アスベスト(石綿)」を選んだ。アスベストは、耐熱性や防音性、絶縁性など様々な特質を有していることから、非常に有用な鉱物として利用されていた。この特徴から、アスベストの利用態様は様々であったが、特に船舶関係や建材製品に多く利用されていた。アスベストの輸入は、明治20年代から始まり、第二次世界大戦中は一旦輸入が途絶えたものの、戦後また輸入が再開された。日本におけるアスベスト輸入量は、昭和40年代後半(1970?1975年頃)にピークを迎え、年間30万トンを超える量の石綿が輸入されていた。アスベストを取り扱う工場で働いていた社員や退職者、請負会社の従業員、地域住民の間で、中皮腫など石綿関連疾患の患者が多数発生し、アスベストが肺がんなどを引き起こし、死に至らしめるものであることが露見した。実際にアスベストを取り扱っていた労働者だけでなく、周辺住民にも被害が及ぶことが明らかになり、アスベスト禁止の風潮がより強まることにより、国は規制に踏み切り、石綿の使用が禁止され、それに伴って石綿の輸入量は減少していき、最終的には、平成18年(2006年)にアスベストの輸入が途絶えた。この問題にしても技術者がこの騒動を予見することは難しかったであろう。やはり、技術者にできることは、治験などを繰り返し、実験を重ねながら最善を尽くすことだと思う。
A.講義の再話 水俣病はメチル水銀に汚染された魚介類の摂取による中毒性の神経系疾患である。アセトアルデヒド製造工程の工場排水が原因であった。有機水銀はグリニャール反応と同じように神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。イタイイタイ病は慢性カドミウム中毒による骨疾患である。四日市ぜんそくは硫黄酸化物よる喘息性気管支炎のことである。 発表の要旨 チーム名:おいしい水 メンバー:大内、海老原、今井、高橋(ひより)、加藤、鎌田 1968年北九州市で起きたカネミ油症事件を選んだ。食用の米ぬか油の製造工程で、PCBが混入し、それを口にしたから皮膚の異常や内臓疾患が続出した。患者は1万4千人で、製造元のカネミ倉庫製油部は営業を停止した。油の脱臭工程としてPCBを循環させていたが、パイプに穴が開き、流出してしまった。以上のことからし絵像ラインの設計に問題があったと考えられる。もし嗚が開いてしまったときはどう対処するか、そのとき製品い影響が出ないようにするにはどう設計すればよいかなど、事前に考えられることは多くあったと思う。 復習の内容 バーゼル条約について調べた。有害廃棄物が国境を越えて移動することを規制するために1992年にバーゼル条約が発効した。その契機は1976年のイタリアでの農薬工場爆発事故だ。ダイオキシン類などの大規模な暴露被害に加え、大量の汚染土壌が不法に国境を越え、7年後に北フランスで発見された。
A.(1) 水俣病と四日市ぜんそくを例に公害の原因と現在の状況を振り返り、そこから環境保全と資源問題に関して学んだ。まず、水俣病とは熊本県水俣市においてチッソの工場からアセトアルデヒドの製造工程で使用されていた触媒であるメチル水銀を含んだ排水が海に放出されていたことが原因で、プランクトンから魚へと生物濃縮され、メチル水銀を含んだ魚などを人が食べたことにより、言語障害や運動障害など中毒性の神経疾患を発症したことで事件が公になった。水銀自体ではなく、アルキル水銀の状態のものはヒトにとって神経毒となる。現在も水俣病の賞状に悩まされた方々は一生その傷を背負って生活している。 他には四日市ぜんそくがある。これは三重県四日市の工場群から排出された硫黄酸化物による喘息性気管支炎のことである。当初は公害発生地域に工場を持っていた企業は違法性がないと法規制の規制値内であることで反論していたが、実際に被害者を出していることから企業側の過失が認められたというものである。現在では日本国内でかなり空気がきれいな場所になっている。 (2) 「Pay Pay」川上ひかり、須藤萌友、遠藤七海、板橋紗江、山口眞歩、林楓、岡崎由佳、出牛慎太郎 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「イタイイタイ病」を選んだ。 イタイイタイ病は、大正時代から発生し、神田鉱山から排出されたカドミウムが神通川の水や流域を汚染し、この川の水や汚染された農地に実った米や飲料水などの食べ物を通じて体内に入ること骨疾患が引き起こされた。 人の体内にカドミウムが入った時の症状としては、腎機能障害により、骨がもろくなり、骨折しやすくなることからくる全身の痛みのため、寝たきりになり、衰弱して死亡してしまう。死亡率が高い公害病であった。 このような結果を回避するためには、企業側の徹底的な水質等の周囲環境のチェックやカドミウムを排出する上で発生しうることを踏まえてリスクマネジメントを徹底することが大切であると感じた。 (3) 今回の1つ前の講義で法規や規定に関する授業の内容を踏まえて今回の授業内容を改めて振り返った。 今回の授業の内容を踏まえて、規制があったとしても、その規制の規定範囲内であったとしても危険物が持つ人に与えるリスクは大きいのだと感じた。前回の授業では規則を定めることの重要性を知ったがその規則や規定が絶対ではないということである。 今回のグループ課題ではイタイイタイ病に関してはリスクマネジメントの徹底等に関して記述したが、企業側は決まった規則に沿ってリスク対策は行っていたが、悲惨な公害が生じた。 よって、規定によるリスクの軽減はどの程度であるのかまた規則そのものですら疑うほどのリスク管理を行うことが事故や事件を減らしていくと考えられる。
A.(1) 私たちを取り巻く今の環境は、地球温暖化や気候変動などにより変化してきている。環境の変化は私たちの生活だけでなく、地球に住む多くの生物に影響を与え、多大な被害が出ているところもある。こうした環境の変化を抑えるためには、環境保全に取り組んでいかなければいけない。環境保全とは、経済活動の影響で、環境保全上の支障となる原因になりそうな環境負荷を低減させる取り組みと定義されている。具体的には、オゾン層破壊の進行や海洋汚染、野生生物の減少など地球全体または広範な部分の環境に及ぼす負担を抑える取り組みや、大気汚染や水質汚濁、土壌の汚染、騒音、振動、地盤沈下や悪臭による生活環境への被害を防止する取り組みなどがあげられる。 (2) 有害性がわかった場合、経済利益性ではなく、安全性を優先する。 グループ名:東京特許許可局局長今日急遽休暇許可拒否 名前:高瀬、奈良、野澤、軽部、澤、鈴木、橋本 (3) リサイクルについて調べた。 リサイクルは、人間から排出された資源(またはエネルギー)を再度回収して利用すること。「再生利用」「資源再生」「再資源化」「再生資源化」などと訳される。廃棄物等の再生利用は、資源・エネルギー問題の深刻化に対応するための長期的な資源確保のための手段という観点、本来処理されるべき廃棄物量の減少(減量化)という2つの観点をもつ。リサイクルに関する用語の定義や整理は地域により異なっている。 分類については後述するが、EUの各種指令ではリサイクルは再製品化を行うマテリアルリサイクルのことを指し、エネルギー発生手段として利用するエネルギーリカバリーなどと合わせてリカバリーという用語を使用している。ただし、これはドイツなど各国の国内でのリサイクル方法の用語の整理とも違いがある。日本ではマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルなどの分類が用いられる。
A.・講義の再話 水俣病について。水俣病とは、熊本県水俣湾周辺の化学工場などから海や河川に排出されたメチル水銀化合物により汚染された海産物を住民が長期にわたって日常的に食べたことで水銀中毒が集団発生した公害病である。 ・発表の要旨 演題:新しい技術を運用するにあたって グループ名:paypay グループに属した人:林楓、川上ひかり、岡崎由佳、板橋紗江、山口眞歩、須藤萌友、遠藤七海 発表の創作に果たした役割:調査・データ整理・執筆-原稿作成 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「イタイイタイ病」を選びました。この病気は大正時代頃から発生しました。神岡鉱山から排出されたカドミウムが神通川の水や流域を汚染し、この川の水や汚染された農地に実った米などを通じて体内に入ることで引き起こされました。腎臓障害で骨が非常にもろくなり、容易に骨折するために全身に強い痛みが引き起こされます。痛みのために寝たきりになり、衰弱して死亡します。結果を回避するには、徹底的に環境のチェックをすることが大切であるので、いろいろな可能性を踏まえてリスクマネジメントすることが大事だと思いました。 ・復習の内容 イタイイタイ病についてもう一度詳しく調べました。訴訟において争点となったのは、三井金属鉱業株式会社神岡鉱業所から排出された廃水等に含まれていたカドミウムによりイタイイタイ病が発生したかどうかの因果関係の立証です。46年6月に行なわれた判決は、因果関係について疾病を統計学的見地から観察する疫学的立証法を導入し、その観点からの考察を中心に、臨床と病理的所見等を付加した上で、三井金属鉱業神岡鉱業所から排出される廃水等とイタイイタイ病との間に相当因果関係が存することを認定しました。
A.演習題目「リサイクルー環境と資源問題―」 グループ名 不明 グループに属した人 青柳和希 佐藤温知 成?舜太 グループ内の役割 調査 再話 今回の講義の内容は化学物質が環境に影響を及ぼした事故について学ぶことである。今回の講義では事故の具体例として水俣病が取り上げられた。この事故は四台公害病の一つとして数えられていて、川に直接棄てられた汚染水により、魚等の水性生物が汚染され、それを食べた人々が水銀中毒を起こしてしまう事故であった。化学物質は本来自然に存在しない状態で大量に放出すると環境を変えてしまい、大きな影響を様々な方向に与えてしまうことを学ぶ。適切な処理方法を取り入れ、継続していくことが生産者に求められていることの重要性を学ぶ。 発表要旨 4回目の授業では、新しい技術を運用するにあたって、予見可能性と結果回避義務を果たすために技術者としてどのような姿勢で学べば良いのかについてピロポンと呼ばれる戦後の労働で疲れている人たちのために開発された商品について調査した。このピロポンの主成分はメタンフェタミンであり、覚醒剤の主成分でもある。しかし、メタンフェタミンの副作用については理解されている部分があらず、ナチスドイツがその副作用に気づき商品は流通しなくなった。しかし、完全に回収することは不可能で、日本で一番流通している依存性の物質がメタンフェタミンへとなってしまったということがわかった。 復習 今回の授業の復習として、水俣病以外の四台公害病について調査した。どの事故も、排出物による環境汚染が原因であることが分かった。不適切な化学物質の処理は様々な環境のバランスを簡単に崩してしまうため注意するべきであることが分かった。
A.講義内容の再話 水俣病は日本四大公害の一つである。工業廃棄物として海に流された有毒な水銀が生物濃縮によって最終的に人間に被害をもたらしたという事件である。当時、有機水銀による健康被害の可能性を提示されても、工場側は頑なにそれを認めず、コネのあった研究者を味方に回して苦しい言い訳を繰り返し、別の可能性を提示し続けた。最終的に非を認めたが、現在でも水俣病に苦しんでいる人々はたくさんいる。地球をある程度汚染せねば技術の発展は不可能だが、それによって与える影響を私たちは理解する必要がある。 ワークショップ課題の発表要旨 演題:足尾銅山 グループ名:化バイ 共著者名:掛札涼介・鎌田潤・小室奏大 私達は足尾銅山鉱毒事件をテーマとして議論を行った。林の伐採活動と、銅山から発生する煤煙の影響で山林の荒廃が進み、渡良瀬川の洪水を引き起こした。洪水によって金属イオンを含んだ土壌が流され、沿岸の耕地と住民へ被害をもたらした。銅を掘っていた作業員は工業発展のために掘っており、自分の行為がまさか市民へ被害をもたらすとは思っていなかったと思われる。 復習の内容 私は、鉱物繊維アスベストの被害を選んだ。 アスベストとは石綿とも呼ばれる天然鉱石であり、非常に熱に強く安定であることから、日本では長年建築材として重宝されてきた。しかし、平成17年にアスベストが原因となり発生した皮膚腫によって大手機械メーカーの社員が死亡する事件が多発したことから、その有害性が判明した。今ではその危険性からアスベストを建築材として使用することは禁止されている。現代では、アスベストは皮膚腫だけでなくその細さから肺にも刺さり、肺がんや肺線維症も引き起こすことが分かっている。 当時の人々はアスベストが原因で人が死ぬことになるとは予見できなかったと考えられる。金属、鉱物は私たちの身近で活躍してくれる材料であるが、水に溶けたりすることで私たちの体に害をもたらす。そういった危険性に目を向けつつ、それらの材料と向き合っていくのが、技術者にできることだと私は考えた。
A.【講義の再話】 DDTは学生の卒業研究で発見されました。殺虫剤として発明したのは、P.H.ミュラー博士(スイス)です。彼は1948年にノーベル医学・生理学賞を受賞しています。DDTの代謝性生物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積され、生成物濃縮を起こします。日本では、1968年に農薬会社が自主的に生産を中止し、1971年には販売が禁止されました。世界的にも環境への懸念から先進国を中心に2000年までに40か国以上でDDTの使用が禁止・制限されています。一方で、マラリアが猛威を振るう熱帯地域の多くの国では依然としてDDTを必要としています。 【発表の要旨】 演題は、新しい技術を運用するにあたってです。グループ名は、午後の紅茶です。グループに属した人は、斎藤日和、渡邉明日香、福田萌、横橋日菜子、杉井夢可、小泉花夏です。役割は書記を担当しました。私たちは、サリドマイド薬害事件について調べました。サリドマイドは沈静・催眠薬であり、この薬を妊娠初期に服用すると胎児に手・足・耳・内臓などに奇形を起こしてしまうといった事件が発生し、日本では約1000人の胎児が被害にあいました。この事件から、「医薬品の製造承認等の基本方針」が制定されるなどの対策が打たれました。 【復習の内容】 サリドマイド事件について詳しく調べた。サリドマイドは1950年代末?1960年台初めに世界の40か国以上で販売された沈静・催眠薬である。この薬を妊娠初期に服用すると胎児の手・足・耳・内臓などに奇形を起こしてしまう。日本では約1000人の胎児が被害にあったとみられている。この事件から得られた教訓は、品質の実でなく有効性や安全性に関する医薬品承認の厳格化が必要であるということである。ここから建てられた対策として、「医薬品の製造承認等の基本方針」が制定された。
A.(1) 有機水銀は、グリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められている。また、その分析方 法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められている。 (2) サリドマイド薬害事件 サリドマイドは、1950年代末~1960年代初めに、世界の40カ国以上で販売された鎮静・睡眠薬である。 この薬を妊娠初期に服用すると胎児の手/足/耳/内臓などに奇形を起こしてしまう。 日本では約1000人の胎児が被害にあったと見られる。 原因と教訓として、品質のみでなく有効性や安全性に関する医薬品承認の厳格化が必要。 医薬品の製造承認等の基本方針の制定が必要である。 (3) 生物濃縮について調べているとPOPsについて気になったので調べた。一旦環境中に排出されると私達の体に有害な影響 を及ぼしかねないもの。POPs は生物に蓄積しやすいため、環境中にある量が少なくても、食物連鎖による生物濃縮によってより 高次の捕食者の体内に高い濃度で蓄積してしまう。長い間 POPs にばく露されるため、人や野生生物の生殖器の異常や奇形の発生、免疫や神経への影響などの悪影響をもたらす可能性があると指摘されていますが、どのようにして発生するのかなどまだ科学的に未解明の点がたくさん残っている。
A.(1)いま私たちは地球という場所で生活し生きている。その地球にはいつまでも綺麗にそのままでいてほしいが、生きていくのには汚していかなければならない。最新技術を発見しそれが何かよくわからないまま利用したことで、のちに大きな被害をもたらしてしまうかもしれない。その例として水俣病がある。とある会社がアルデヒドを生成する際に金属水銀を触媒として使用していたがその過程で有機水銀となり、排出されてしまう。それを摂取し蓄積してしまった市民の健康被害が起きてしまったという事件である。目先の利益を求め何も検証しないまま行っていたことが原因でこのような結果になってしまったのである。 (2)新しい技術を運用するにあたって グループ名:東京特許許可局長今日急遽休暇許可 選んだテーマ「水俣病」 水俣病はメチル水銀化合物が河川に流れ出したことにより起きてしまった問題である。メチル水銀化合物がどのような問題を引き起こすのかをその時点ではわからなかったのかもしれないが、水銀は害をもたらすという事実は既知であったと考えられる。そのため適切な処理をしていればこのような問題を引き起こすことは無かったのではないかと考える。またこのような問題を起こさないためにも、効率を求めることは重要なことであるが工業としては実験的には使用し無いことが大切であると考える。 (3)復習 「四日市ぜんそく」 に三重県四日市市の石油化学コンビナートの本格稼動に伴い、大気汚染物質(主として硫黄酸化物)の排出によりぜんそく等の閉塞性肺疾患の症状を訴える人が多発した問題であり発生する物質がどのような影響を与えるかを調べるべきであったと考える。
A.(1)この講義には四大公害「水俣病」の恐怖、認知できないものはほったらかし?-二酸化炭素、電磁気、ウイルス、放射能-など、環境は誰のもの?環境はリサイクルできませんのテーマについて紹介しました。 (2)中国において、メラミンが混入された粉ミルクが原因と思われる乳幼児の腎結石等の被害が生じている、との報道がなされています。我が国及び諸外国においても、中国産の乳・乳製品及び食品添加物、またそれらを使用した食品からメラミンが検出されているほか、中国産の卵・卵製品からもメラミンの検出が報告されています。 このため、輸入時及び国内流通輸入食品の検査等の対策強化が図られており、メラミンが検出された食品については食品衛生法に基づき回収措置が取られています。なお、具体的な回収措置(リスク管理措置)については「メラミン等による健康影響について」(9ページ)をご覧ください。 世界保健機関(WHO)のQ&Aでは、メラミンが牛乳に添加された理由を、「中国の事件が発生した地域では、増量の目的で生乳に水が加えられていた。水が加えられて希釈されると、たん白質含量は低くなる。牛乳のたん白質含量は、窒素含量を測定する方法で検査されるので、窒素含量の多いメラミンを添加すればたん白質含量を高く偽ることができる。」と解説しています。 (3)人間の発展は環境の破壊を条件として進んでいる、地球は一個しかない、もし今の世界は破壊したら、人間の居場所もなくなるのだろう。
A.(1) 公害について。公害とは事業活動その他の人の活動に伴って生ずる相当範囲にわたる大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染、騒音、振動、地盤の沈下および悪臭によって、人の健康または生活環境に関わる被害が生ずることをいう。また高度成長期に4大公害病が流行った。そのうちの一つである水俣病を本授業では取り上げた。水俣湾周辺の化学工場などから海や河川に排出されたメチル水銀化合物(有機水銀)により汚染された海産物を住民が長期に渡り日常的に食べたことで、グルタミン酸受容体阻害が発生し、水銀中毒が集団発生した公害病である。 (2) 新しい技術を運用するにあたってと公害についての問いに対して、私たちは4大公害病の一つであるイタイイタイ病について調べた。これは富山県において1910年から1970年代前半に起きた公害である。病名の由来は患者が「イタイイタイ」ということから名づけられた。健康への被害はカドミウムによる骨軟化症などがあげられる。長期経過をたどる慢性疾患を発症してしまう。工業廃水を川に流すことで起きてしまう被害をもっと予測して行動すべきであったといえる。 (3) 今回の授業を聞いて、公害の怖さを改めて知りました。身近に生活で摂取しているものが害があり、健康に害を及ぼすなんて考えていないからです。しかもこれは、消費者に知識があっても、予防できるものではありません。公害を発生させている側しか原因などを知らないからです。つまり、技術者がしっかりしないといけないのです。私も技術者になったら責任をもって行動しなければいけないと思いました。
A.講義の再話 私たちの生活の中で地球の資源は必要不可欠です。ですが、地球の資源は有限です。そのため地球の資源をリサイクルすることが重要になっています。また、それだけでなく再使用やそもそも使う資源を減らすことも重要です。エネルギー資源を例にして考えてみましょう。火力発電では石油や石炭などの資源が使われています。しかしこれらの資源は有限であるためいつかは枯渇します。そのためこれらの使用を減らしほかの資源を利用することが重要です。太陽光や水力、風力などのエネルギー資源は再生可能エネルギーであるためこれらを利用した発電方法は地球にやさしいといえます。 発表の要旨 予見可能性と結果回避義務の議論の例としてメラミン混入粉ミルク事件を選んだ。 この事件は名前の通り、メラニンが混入した粉ミルクを飲んだ乳児が腎結石を起こしたものである。牛乳の窒素量を水増しし、タンパク質の比率の調整のためにメラニンが使われたと思われている。 この事件以前にもペットフードにメラニンが混入した事件があったため、その事件を知っていれば事前に防げた事件であったと思われる。 復習の内容 生物濃縮について調べました。生物濃縮とは、特定の物質が生物の体内に高濃度で蓄積される現象のことで、これが人間に被害を及ぼした例として有機水銀中毒による水俣病が挙げられます。工場の水銀を含んだ廃液が海に流れて、魚などに生体濃縮し、それを人が食べたことで引き起こされました。生物濃縮を防ぐためにPoPs条約によって取り締まりが行われています。
A.(1)四大公害「水俣病」の恐怖、資源問題などにについて触れられ、電波資源の枯渇について、電波や高周波の電気信号を扱う電子機器(特に携帯電話・スマートフォン・パーソナルコンピュータなど、デジタル信号を扱う情報通信機器)が増えたことから、どこの家庭にもあるような普通の電子機器でも、電波障害の発生源となる可能性がある。また、携帯電話やPHSによる電波障害は、特に医療機器に対する影響が問題となっている。 (2)グループ名:ステラおばさん メンバー:柏倉修治、安孫子恵多朗、尾島僚、林優大朗、加藤輝海、秋葉大和 調べることを担当した。 (3)水俣病を選択した。 原因物質は有機水銀である。 プラスチック工場の廃液より海に流れ、その後魚などの生体内に濃縮され、その後その魚などを人間が食べることにより人に発症した。 水俣工場は水俣病とは無関係であると主張し、水俣病は「予見不可能」と主張した。しかし、アセトアルデヒド生産開始時(1932年)には、アセトアルデヒド合成における有機水銀の「副生」と有機水銀の「毒性」は既知であった。また、1956年には有機水銀中毒症例報告が多数存在していた。水俣病は「予見可能」であったのである。水俣工場は「予見不可能」と主張したが、アセトアルデヒド生産開始時(1932年)には、アセトアルデヒド合成における有機水銀の「副生」と有機水銀の「毒性」は既知であったことから予見可能だったと言える。
A.(1)講義内容の再話 この講義では4大公害病である水俣病について触れた。水俣病は熊本県水俣湾周辺の化学工場において製造されていたアセトアルデヒドの合成過程で用いられる水銀触媒の一部がメチル水銀に変化し、これが海や河川に排出されたことで魚介類に蓄積、生態濃縮が起こり、汚染された海産物を住民が長期に渡り日常的に食べたことで水銀中毒が集団発生した公害病である 。亜鉛、カドミウム、水銀の列は共有結合を作り、分子内で入りやすく危険である。また、有機水銀は身体への親和性が高いく、脂と親和性が高いため、生体濃縮しやすい。この事故は最新の技術である方法を用いたために起きたものである。この事件を教訓に想定外のリスクがあるということを理解しなくてはならない。また、同じような事件が起こらないように努力することも我々技術者の義務であろう。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 演題:111. 新しい技術を運用するにあたって グループ名:11がつ メンバー:田島宏倫、杉山晴哉、伊藤凜太郎、小林嵩弥、杉山大治朗 内容: 我々はカネミ油症事件を例示しこれについて予見可能性と結果回避義務を果たすために、技術者としてどのような姿勢で学べばよいかについて議論した。 カネミ油症事件は1968年にカネミ倉庫株式会社が食用油であるカネミライスオイルを製造する過程でポリ塩化ビフェニルなどのダイオキシン類が製品に混入したことにより摂取した人々やその胎児に障害などが発生した食中毒事件である。 カネミ倉庫株式会社はこの事件が発生する前にもダーク油事件も起こしている。ダーク油とは、米糠から米糠油を製造するときに生じた飛沫油等を再利用して作られたものであり、この事件では製造過程熱媒体として使われていたPCBが混入し、この油を含む飼料を鶏に与えたことで鶏が大量死した事件である。この件に関して原因がPCBの混入であると分かっているのにもかかわらず、食用油に関しても汚染油を再精製して売り続けた結果さらなる被害を引き起こした。よって、この事件は事前に予測することができ、結果回避義務を怠ったことにより起きた事件であると考えた。。 役割:データキュレーション(Data Curation) (3)復習の内容 議論を通じて我々技術者は消費者の安全を第一に考え、問題解決を行う必要があると考えた。カネミ油症事件を例に挙げると、今回の件ではPCB等が混入するという根本的な原因を解決しておらず、販売を続けたため被害が広がった。利益を考えるために一時的な解決を行うのではなく、安全性に注意し根本から問題解決をする必要があったのではないかと考える。また、販売した業者においても回収する際に点検を行ったり、返金を行ったりすることにより被害が広がるのを防げたのではないかと考える。つまり、自社のみではなく関与する末端の企業まで真実性のある情報が伝達されるように努めるべきであると考え、ここに技術者が関与することができれば状況がさらに把握しやすくなるのではないかと考えた。
A.現在、四大公害の一つとして知られている水俣病がある。これは有機水銀で脊椎動物中枢神経系の神経系伝達物質でありグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害するものである。これが、アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造している工場から海に流れ出て魚が汚染されて、その汚染魚を食事として食べていた人々が水銀中毒になり水俣病となった。これによって、今も苦しんでいる人々がいる。 演題:「新しい技術を運用するにあたって」 グループ名:11 がつ グループに属していた人:杉山晴哉,伊藤凜太郎,小林嵩弥,杉山大治朗 <原稿の内容> 予見可能性と結果回避義務を考えるための事件として,カネミ油症事件を挙げた。この事件は米ぬか油の製造工 程において,熱媒体として利用していた PCB(ポリ塩化ビフェニル)が混入し,油を摂取した人々に吹き出物やつ めの変形,手足関節の腫れや肝機能障害がみられ,問題となった事件である。この米ぬか油が問題となる前,動 物飼料用に用いていたダーク油と呼ばれる油にダイオキシン類が混入し,混入していた試料を与えられた鳥が 40 万羽死ぬという前触れともいえる事件が起きていた。これを受けて,保健所から停止命令が出ていたが,企業は ダイオキシンが油に含まれていると知った後も汚染油を再精製して販売を続けていた。これにより,被害が二次 的に広がっていった。 この事件を調査して,前触れともいえる事件が起きていたこと,それにもかかわらず販売を続けたことから,こ の油を人間が摂取した時に何か起こるかもしれないと考え,販売を停止するという「結果回避義務」を怠った過 失があると考えた。しかし,当時の科学技術からして,安定といわれていた熱媒体である PCB が人間に有毒なダ イオキシンに変化して作用するという「予見可能性」に関しては,当時の技術者も判断に迷う部分があったので はないかと結論付けた。 四大公害について調べた。これは、悪意なき公害であった。だが、悪意がなくても責任は付き纏うので難しいと思った。
A.有機水銀はグリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。アセチレンを原料に水を付加してアセトアルデヒドを製造していた。その反応の触媒に金属水銀を使っていた。反応しないはずの触媒である有機水銀化合物が反応して無処理の工業排水に混ざって海に流れ出て、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出した。排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められている。また、その分析方法も法律で定められていて、JIS規格で業界規格も定められている。DDTは学生の卒業研究で発見された。DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは体内に蓄積され、生物濃縮を起こす。日本では1968年に濃薬会社が自主的に生産を中止し、1971年には販売が禁止された。世界的にも環境への懸念から先進国を中心に2000ねんまでには、40か国以上DDTの使用が禁止・制限されている。その一方で、マラリアが猛威を振るう亜熱帯や熱帯地域の多くの国々では依然としてDDTを必要としている。ワークショップでは、ロドデノールについて話し合った。ロドデノールはカネボウ化粧品で発売された美白化粧品に含まれていたが、肌に白いまだらができる白斑が発生してしまった。カネボウは自主回収を行ったが、報告があったにもかかわらず、安全責任者への報告が遅く、注意を促すことが遅くなったため、被害が拡大してしまった。医薬部外品検査の問題、試験不足、情報の不確かさが原因だと考えた。
A.[講義まとめ] 四日市ぜんそくなどが起こった当時は最新テクノロジーでやっていたため、まさか自分の工場から有害物質が流出しているなんて思わないわけです。水銀触媒は反応効率を格段に上げるため、必要不可欠。気体状態でなければHgはそこまで害はないことなど、化学を勉強した学生なのだから、知らないと倫理違反に当たります。当時も注意していたとしても起こってしまうわけです。新しい技術使うときは一人で抱え込まない、予見可能性を検討しましょう。 [発表] 予見可能性と結果回避義務の議論の例 イタイイタイ病 グループ名:不明 グループに属した人の名前:不明(女子5名) 役割:調査 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「イタイイタイ病」を選んだ。 閃亜鉛鉱に含まれるCdが1%程度不純物として含まれており、鉱廃水に含まれるCdが土壌に堆積し、これを含んだ農作物を摂取したことにより発病。 Cdの毒性は当時、他のCd鉱山での発病事例がなかったため、否定されていた。 したがって、一度結論付けられたことであっても、実用化において再度疑うという姿勢を取るべきではないかと考えた。また、化学的知見に基づく予測はもちろん、基づかなくても類似事例との関連性は留意すべきだと感じた。 [復習] 周期表から危険性を予測するなど、未知のものであってもある程度予測できるような必要最低限の知識は身に付けなくてはならないと強く実感した。それは、体験したことがない、目に見えないなどといった理由でわからないと判断してはならず、原理を知ったうえで対処法を講じなければならないと、放射線が暴露した場合どうなるかといった話を聞いて感じた。また、特に自分が触媒系の実験をしていることもあり、過去の事例から触媒自体変化しているかもしれないと、可能性を除外してはいけないことを再認識した。
A.講義内容の再話 四大公害の中の1つである水俣病について学習した。水俣病の原因となった物質はメチル水銀である。有機水銀は、グリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していたが、その際に触媒に有機水銀を使用した。触媒は、反応速度を上げ、自分自身は変化しないはずのものであったが、無処理の工場排水に混ざって海に流れ、食物連鎖を経て濃縮され、甚大な被害を引き起こした。このように触媒自身は変化しないものと誰もが当たり前のことであると思っていることでも、それが覆されるときがあるので気を付けなければならないことを学んだ。 ワークショップ課題の発表要旨 演題→新しい技術を運用するにあたって グループ名→忘れました。 グループメンバー→小泉花夏、斎藤日和、杉井夢可、福田萌、横橋日菜子、渡邉明日香 私たちのグループでは、サリドマイド傷害事件について調べた。サリドマイドは、1950年代末から1960年代初めに世界40か国以上で販売された鎮静・睡眠薬である。この薬を妊娠初期に服用すると胎児の手、足、耳、内臓などに奇形を引き起こしてしまう可能性がある。日本では、約1000人の胎児が被害にあってしまったとみられている。 復習の内容 グループワークでサリドマイド傷害事件について調べたが、そこから得られる教訓について考えた。得られた教訓は、有効性や安全性に関する医薬品承認の厳格化が必要であるという点である。また、このような事件を2度と起こさないように対策として、医薬品の製造承認などの基本方針の判定が挙げられる。
A.(1)チャレンジャー事故から、技術者と幹部などの安全性の認識の違いや、権力が誤った方向に使われ、人命が奪われることを学んだ。チャレンジャー事故の場合、技術者は大事故が起きる可能性が1%あるといったにも関わらず、幹部は0.01%と見積もった。そのため、打ち上げは実行され、小学校の教員など尊い命が失われる悲惨な事故が起きてしまった。技術を使用するときは、メリット、リスク、アドバンテージのバランスを取る必要がある。 (2)ゲーム理論から見る善悪と損徳について調べた。今回は、恋人たちのジレンマを選んだ。恋人と食事に行く時、自分の食べたいものと相手の食べたいものが違う時、価格や好みやレストランの距離で葛藤することが恋人たちのジレンマに似ていると感じた。この場合では、価格や口コミ、アレルギー、その日の気分で、どちらかの食べたいものを優先し、厚生が最大限になるという例えだが、私は恋人たちであるならお互いが満足のいく妥協をするべきだと思った。 (3)ハリネズミのジレンマについて調べた。ハリネズミのジレンマとは、人間関係において相手との距離感において、自分や相手が傷つくのを恐れ、悩むことである。これは、どの年代においてもよくみられる現象だと私は考えている。相手をもっと理解したい、深い関係になりたいが、相手に嫌われるのが怖いという悩みは、老若男女、誰しもが持っている葛藤であると考える。また、相手を知るためには自分自身を曝け出す必要もあると感じた。
A.(1)講義内容の再話 ・四大公害「水俣病」の恐怖 ・認知できないものはほったらかし?-二酸化炭素、電磁気、ウイルス、放射能- ・環境は誰のもの?環境はリサイクルできません ・エネルギー資源の枯渇 ・水力発電 ・風力発電 ・バイオマス発電に取り組む企業 ・サプライチェーンと電子マニフェスト この授業で私が印象に残ったのは、知的財産権のところで、発明者と利用者の関係についてアナーキーな状態(無政府、無秩序)で知的権利者と利用者の利得表の部分。囚人のジレンマの利得表と比較出来てわかりやすかった。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 課題 起こった公害を防ぐには 選択した公害 水俣病 触媒を使うことによってできる副反応生成物を分析する方法を用いればよかった (3)復習の内容 四大公害について調べた 四大公害 ・水俣病 発生年;1953年(昭和28年)頃から1960年(昭和35年) 発生場所;熊本県水俣湾 被害者数;2200人以上 ・第二水俣病(阿賀野川水銀中毒)(新潟水俣病) 発生年:1965年(昭和40年) 発生場所:新潟県阿賀野川流域 被害者数:700人 ・四日市ぜんそく 発生年:1959年(昭和34年)から1972年(昭和47年) 発生場所:三重県四日市市 被害者数:1700人 ・イタイイタイ病 発生年:1910年代から1970年代前半 発生場所:富山県神通川流域 被害者数:190人
A.1. 触媒として使用していた有機水銀化合物が無処理の工場排水に混ざって海に流れ出て、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出した。これが俗にいう水俣病である。 これにより排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められるようになった。 また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も規定されている。 もし、さらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正されることになると予測される。 2.予見可能性と結果回避義務の議論の例として、水俣病を選んだ。 水俣病は、熊本県水俣湾周辺の化学工場などから海や河川に排出されたメチル水銀化合物により汚染された海産物を住民が長期に渡り日常的に食べたことで水銀中毒が集団発生した公害病である。 メチル水銀化合物を川に排出したアセトアルデヒドの製法は1932年に始まって、被害を公式に発見したのは1956年になる。しかし、1941年には最初の水俣病患者がいたと考えられている。1941年時には水俣病とは別のものであるが、工場排水による大規模な漁業被害が出ていた。また、1950年に水俣の猫が狂い死にする被害が出ていた。 以上の事例から、メチル水銀化合物を含んだ工業排水を川に流すことが危険であると予見できたはずだが、高度経済成長の当時、日本の中心である化学工場であったために企業も国も歯止めがかからなかった。もしそこでお金に目が眩まずに人命を最優先として中止していれば第二、第三水俣病は防げていたかもしれない。 3. 公害対策基本法は、日本の4大公害病である水俣病、新潟水俣病、四日市ぜんそく、イタイイタイ病の発生を受け制定された公害対策に関する日本の基本法である。 1967年8月3日公布、同日施行。1993年11月19日、環境基本法施行に伴い統合され廃止された。 公害といっても様々な種類のものがあるが、この法律では大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭の7つを公害と規定していた。
A.水俣病はご存じだろうか、水俣病の原因物質である有機水銀(メチル水銀)はグリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。アセトアルデヒドを製造する際に触媒に金属水銀が使用されていた。だが、その触媒が反応しており、有機水銀化合物が海に流れ、食物連鎖を経て水俣病を引き起こした。今回は環境保全と資源問題について学ぶ。 議論の例として、水俣病の水銀を選んだ。水俣病は中毒性の神経系疾患であり、メチル水銀化合物に汚染されたプランクトンを魚介類が食べ、その魚介類を長期間食べることによって体内に蓄積されて引き起きこされるのが水俣病である。水銀は600-800℃で気化させる焙焼処理が一般的であるが、今回はそのまま海に流したことが原因で起こってしまった。技術者は取り扱う物質の性質をしっかり理解することで結果回避や予見をすることができると感じた。また、それが技術者の責任であると思った。 他の公害について調べた。DDTは殺虫剤として発見され、その代謝生成物であるDDE,DDAなどが体内に蓄積されることにより、生物濃縮を引き起こす。それによって発がん作用や男児の生殖器異常などが内分泌かく乱作用を有する懸念がある。それにより使用が禁止された過去があるが、熱帯地域や亜熱帯地域ではマラリアが猛威を振るうことから、必要としている。
A.今回の授業では環境保全と資源問題をテーマに学んだ。四大公害の水俣病は新潟県でメチル水銀化合物を化学工場から海へと排出したことが原因となり発生した。有機水銀はグリニャール試薬と似ており、脊椎動物の中枢神経に影響を及ぼす。そのため中枢を原因として起きる四肢の感覚障害や脳の障がいを発症させた。環境はもちろんのことであるが、誰のものでもなく資源は無限ではない。3Rなどを行うことで限りある資源を大切に利用することが重要である。 今回の議論の例として水俣病を選んだ。 水俣病とは化学工場から排出されたメチル水銀化合物を食べた魚などを長期的に食べ続けたことによって水銀中毒が発生してしまった。この例から技術者が学ぶことができることは自分が取り扱っているものの性質はきちんと理解しておかなければならないということである。有機水銀は脊椎動物の中枢神経に影響を及ぼす。そのため中枢を原因として起きる四肢の感覚障害や脳の障がいなどを発生させ人々を苦しめた。 自分の地元の環境対策について調べた。自分の地元の栃木県宇都宮市では環境対策課というものが設けてあり、さらに対策によってグループ分けされていた。環境の整備、大気汚染防止対策、アスベルト、光化学スモッグ、水質汚濁防止、土壌汚染対策など様々な対策が行われていた。その他にも環境問題を知ってもらう教室などを設けることで環境問題をできるだけ多くに人に知ってもらう活動などを積極的に行っていた。
A.(1)講義内容の再話 有機水銀は、グリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造しており、そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていた。触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しないが、触媒である有機水銀が反応していた。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出した。これが四大公害「水俣病」である。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 グループ名:ステラおばさん メンバー:柏倉修治、秋葉大和、安孫子恵多朗、加藤輝海、尾島僚、林優大朗 小中野ぜんそくを選んだ。 小中野ぜんそくとは、青森県八戸市で1965年前後に発生した集団喘息で、工業化に伴う大気汚染が原因とされている。 高度経済成長期真っ只中で工業化が進んでいるタイミングで起きてしまった公害病であるが、この5年前には四日市ぜんそくがあったことから同じような健康被害が出ることは予見できたのではないかと思う。 しかし、当時の技術がどの程度かはわからないため断言はできないが、5年の月日では同じような被害が出ない対策を取ったうえで工業化を進めることはできなかったのかもしれない。 (3)復習の内容 他の公害病として杉並病を調べた。東京都杉並区に有った不燃ごみ中継施設「杉並中継所」周辺で発生していた健康被害で、 咳、喉や目の痛み、呼吸困難など化学物質過敏症によるものと思われる症状が発生した。杉並中継所は1996年に運転が開始されその直後から様々な症状を訴える人が出ており、2009年3月31日に杉並中継所は運転を停止した。
A.市場のニーズに応え、人々が幸せになるようにと、日夜研究した成果が実用化され、運用されることは、技術者冥利に尽きるというものでしょう。しかし、その技術を行使することによる潜在的な危険に気づくことは、技術者の限りある知識だけでは対応しきれません。まして組織の中で、専門分野に特化した業務に携わっていればなおさらでしょう。あなたはその最新技術がもたらす危険を予見できますか?今回の講義では、予見可能性と結果回避義務を果たすために、技術者としてどのような姿勢で学べばよいか、実例を用いて考えてみましょう。 演題:新しい技術を運用するにあたって グループ名:無し 共著者名:澤和希、竹内隆晴 自分の役割:調査 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「アスベスト」選んだ。アスベストは、20世紀にはいって断熱材として広く使われ始めた。だが、1958年にドイツが肺がんの原因となる可能性がある点を公表した。また、1964年に空気中のアスベストが大気に有害であるという論文が発表された。アスベストは潜伏期間が長いため規制に時間がかかってしまった。このことから、アスベストを使ったことは悪いことではないと考えるが、人体に悪影響があると判断できる場合は、できる限り迅速に対応することが大切なのではないかと考えた。 授業時間外では、予見可能性と結果回避義務の議論の例として「四日市ぜんそく」についても調べた。四日市ぜんそくは、高度経済成長期に四日市コンビナートから発生した亜硫酸ガスによる大気汚染が原因である。四日市ぜんそくが起こってしまった原因として、未熟な技術を用いた技術者側の倫理に問題があったのではないかと考えられる。なぜなら、亜硫酸ガスが人体に悪影響を与えるということが分かっていなかった点、また四日市ぜんそくの原因物質が何かをすぐに特定できず、対策に時間がかかってしまった点から、未熟な技術を用いた技術者側の倫理に問題があったのではないかと考えた。また、喘息の原因が四日市コンビナートにあると考えられた時点ですべての工場の稼働を停止させなかった企業側の倫理にも問題があると考えた。
A.日本がこんなにも経済成長したのは紛れもなく高度経済成長期のおかげである。しかし経済の発展を優先して大問題となる公害を引き起こしたのも事実である。アセチレンの付加反応をより効率的に進めるため触媒に金属水銀を使用した。章句倍は反応速度を上げるが自分自身では変化しないと思われていたが、反応しており無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出した。 グループ名 モジャ泰西 班員 島田伸吾 滝沢一輝 遠藤竜也 小杉泰世 峯田愛杜 尾島僚 加藤輝海 我孫子けいたろう DDTとはシラミなどの衛生害虫防除に用いられる。戦後、農薬としても稲の害虫であったニカメイチュウや果樹、野菜の害虫の防除に利用されていたがDDT分解物が環境中で非常に分解されにくく食餅連鎖を通して生物濃縮されていることが判明した。それを受け生産、販売中止となった。DDTの代用品はまだ見つかっていないため早急に開発する必要がある。 授業時間外では四日市ぜんそくについて調べてみた。三重県四日市市(と、南側に隣接する三重郡楠町(現:四日市市)高度経済成長期に四日市コンビナートから二酸化硫黄が原因で発生した公害である。症状としては気管支喘息や気管支ぜんそくや咽喉頭炎など呼吸器疾患になる。大気汚染による慢性閉塞性肺疾患であり、息苦しくて、喉が痛み、激しい喘息の発作が起こる。症状がひどいと呼吸困難から死に至る。心臓発作や肺がんを併発する場合もある。
A.(1)講義内容の再話 生物濃縮とは、特定の物質が生物の体内に高濃度で蓄積される現象である。生物濃縮は、食物連鎖によって起こる。不要物質を持つ下位の生物が上位の生物に捕食されると、上位の生物にはさらに多くの不要物質がたまる。こうして食物連鎖の上位であればあるほど不要物質の蓄積量が増え、濃度が高くなっていくのが生物濃縮である。不要物質としてDDTやPCB、マイクロプラスチックがある。これらによる被害が出た主な例が水俣病である。 (2)発表の要旨 水俣病を選んだ。 水俣工場は「予見不可能」と主張したが、アセトアルデヒド生産開始時(1932年)には、アセトアルデヒド合成における有機水銀の「副生」と有機水銀の「毒性」は既知であったことから予見可能だったと言える。また、高度経済成長期であったことから、被害よりも発展を優先せざるを得なかった。結果を回避する義務があるとはいえ、個人の意見で回避できるような状況ではなかったことがわかる。 (3)復習の内容 四日市ぜんそくについて調べた。 四日市ぜんそくとは4大公害の一つである。その原因は工場で排出された亜硫酸ガスによる大気汚染である。日本初の本格的な石油化学コンビナート(四日市コンビナート)を建設していた。工場で石油を精製するときに亜硫酸ガスが煙と一緒に大気に流れ出ていた。これが主な原因であり、気管支炎や気管支ぜんそく患者が増え、患者数は1000人越え、死者数は600人であった。
A. 有機水銀は、グリニャール反応と同じように、。脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害しますアセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していました。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていたのです。 アセチレンの付加反応を忘れた人は、技術者倫理の前に化学を学び直しましょう。 アセチレンの付加反応をより収率で進めたいときにどんな触媒を使うのがいいか。 反応の収率上げるため、いろいろ調べて、触媒に金属水銀を選びました。触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しない、はずでした。 まさか、触媒が反応していたなんて。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出しました。排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められています。 また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められています。 もし、さらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正されることでしょう。DDTは学生の卒業研究で発見されました。殺虫剤として発明したのは、P.H.ミュラー博士(スイス)で、1948年にノーベル医学・生理学賞を受賞しています。 DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こします。 わが国では、 1968年(昭和43年)に 農薬(製造販売)会社が自主的に生産を中止し、1971年(昭和46年)には販売が禁止されました。 世界的にも、環境への懸念から先進国を中心に、2000年までには、40カ国以上でDDTの使用が禁止・制限されています。 しかし、その一方で、マラリアが猛威を振るう亜熱帯や熱帯地域の多くの国々では依然としてDDTを必要としています。 予見可能性と結果回避義務の例として「エコナ」を選んだ。エコナは、花王が2009年まで製造・販売していた食用油である。エコナは現在販売を自粛している。発がん性リスクのあるグリシドールに変換する可能性があるグリシドール脂肪酸エステルが「エコナ」の中に、他の食用油よりも多く含まれていることが判明したためである。しかし、エコナの健康被害事例が報告されていないことから、重大な健康被害がある可能性は低い。エコナを開発した技術者がこのことを予見することは不可能だったであろう。結果を回避する義務はあるかもしれないが、この事例では厳しいように思う。
A.「リサイクル-環境保全と資源問題-」の授業では、人間が地球上で生きていくには地球を少し汚さないといけない。その汚しは最新技術であった。最新技術の危険性は十分認知していて何度も試験を行い安全性を確認してきた。しかしながら問題は起きてしまった。具体例として生物濃縮における水俣病があった。工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出した。そして排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められている。 また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められている。 予見可能性と結果回避義務の議論の例として、水俣病を選んだ。水俣病は、メチル水銀化合物に汚染された魚介類を長期間たくさん食べることによって起きる中毒性の神経系疾患である。発生源は化学工場で、工場排水に含まれていたメチル水銀が海や川に流れ出し魚などに蓄積していった。私は技術者がその物質の性質を知るため、日々治験などを繰り返し、実験を重ねながら安全の為に最善を尽くすことが必要だと思う。 私はこの授業を受けてみて水俣病の原因について理解できた。人間は進化してきた。生きやすくするためにさまざまな発明を行ってきた。しかしながらその発明の裏にはたくさんの危険があったことを忘れてはいけない。そして環境も大事にしていかなければならない。環境はリサイクルできない。そのため一度壊してしまうともう二度と良かった環境は戻ってこない。
A.(1)講義内容の再話 皆さんは、最新技術がもたらす危険を予見できる自信がありますか? 例として、水俣病を提示します。水俣病とは、工場から排出された有機水銀によって汚染された海産物を住民が長期にわたって食べたことで、水銀中毒が手段発生したという公害病です。 工場ではアセチレンを原料としてアセトアルデヒドを製造しており、そのアセチレンに水の付加反応をより収率を挙げて進めるために、金属水銀が選ばれました。 触媒は自分自身は変化しないため使用しても問題ないと判断して金属水銀を使用した結果、触媒が反応し工場排水に混じって流れ、食物連鎖を経て濃縮されて被害を起こすこととなったのです。 それではもう一度問います、皆さんは「触媒が反応する」ということを予知する自信はありますか? (2)ワークショップ課題の発表要旨 演題:新しい技術を運用するにあたって、グループ名:天然水 共著者名:蓮沼希、菅井里緒奈、藤井瑞葉 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「アスベスト」を選びました。アスベストとは飛び散ったり吸い込むことで肺線維症や肺がんなどを引き起こすとされています。しかしアスベストは潜伏期間が長く、発症までに時間がかかるため使用している当時は何の影響もないと判断され、予見できなかったと考えます。 この演題での私の役割は「調査」です。 (3)復習の内容 ワークショップ課題の発表ではアスベストを取り上げたため、現在そのアスベストの代わりになる物質として挙げられている「ロックウール」について調べてみました。ロックウールとは人造鉱物繊維であり、原料は鉄を生産する際に出てくる「高炉スラグ」や「天然岩石」だとされています。健康被害因子となるホルムアルデヒドや揮発性有機化合物をほとんど発生させず、発がん性評価においてもお茶と同じくらい安全だと評価されています。このことから、現時点では安全だといえます。しかしアスベストのように潜伏期間が長い場合必ずしも安全だと明言することは出来ないと判断しました。
A. 四大公害病事件について、水俣病は触媒として使われていたグリニャール試薬の有機水銀化合物が共有結合をもち、脂肪に蓄積しやすいために脳のグルタミン酸に作用し、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。触媒は自分自身変化しないものであるが、触媒として使用された水銀が反応してしまった。生物濃縮によって高濃度の水銀を摂取してしまうと引き起こされる。イタイイタイ病はカドミウムの摂取により発病する骨疾患である。第二水俣病は熊本県の水俣病から10年後に再び問題になった。元素名、単体、分子は全部別のもので、水銀など12族元素が分子に含まれていているとき生体内で反応しやすく危険である。放射線、二酸化炭素、PM2.5、ウイルス、音、臭いなど目に見えないものは対策が難しい。 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「イタイイタイ病」を選んだ。富山県神通川流域で発生した公害で、カドミウムで汚染された農作物などを摂取し続けることで引き起こされた。川の上流にある鉱山で亜鉛を採掘し、亜鉛鉱石に含まれるカドミウムを廃棄していたため、人々がカドミウムを摂取してしまった。 カドミウムの毒性については知られていなかった訳ではないが、前例がなかったため原因の解明には時間がかかった。このような結果を引き起こさないようにするためには、あらゆる可能性を考えてひとつひとつ危険性を検証する必要があると考える。また、水質調査の徹底を心がけて環境保護に努めることも重要であると考える。
A.(1) 講義内容の再話 有機水銀は、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造しており、そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていた。アセチレンの付加反応を、より高い収率でえるための触媒として金属水銀が使用された。触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しないはずであった。しかし、触媒が反応し、有機水銀化合物になっていた。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、水俣病の原因になった。DDTは学生の卒業研究で発見された。殺虫剤として発明したのは、P.H.ミュラーで、1948年にノーベル医学・生理学賞を受賞している。DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こす。日本では、1968年に農薬会社が自主的に生産を中止し、1971年には販売が禁止された。世界的にも、環境への懸念から先進国を中心に、2000年までには、40カ国以上でDDTの使用が禁止・制限されている。しかし、その一方で、マラリアが猛威を振るう亜熱帯や熱帯地域の多くの国々では依然としてDDTを必要としている。 (2) ワークショップ課題の発表趣旨 水俣病の水銀を選んだ 水俣病はメタル水銀化合物に汚染された魚介類を長期にわたって食べ続けると起こる中毒性の神経系疾患である。 (3) 復習の内容 電波資源の枯渇について復習した。電波や高周波の電気信号を扱う電子機器(特に携帯電話・スマートフォン・パーソナルコンピュータなど、ディジタル信号を扱う情報通信機器)が増えたことから、どこの家庭にもあるような普通の電子機器でも、電波障害の発生源となる可能性があることが分かった。また、携帯電話やPHSによる電波障害は、特に医療機器に対する影響が問題となっていることがわかった 。
A.(1)チッソの工場では、アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していた。アセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や塩化水銀を使用していた。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は食物連鎖を経て濃縮され、甚大な被害をもたらした。また、DDTは学生の卒業研究で発見された。DDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは体内に蓄積され、生物濃縮を起こす。日本では、1968年に農薬会社が自主的に生産を中止し、1971年には販売が禁止された。世界的にも、先進国を中心に40か国以上でDDTの使用が禁止・制限されているが、その一方でマラリアが猛威を振るう熱帯地域の国々では依然としてDDTが必要となっている。 (2)演題:新しい技術を運用するにあたって グループ名:paypay 共著者名:役割:山口眞歩、林楓、川上ひかり、須藤萌友、板橋紗江、遠藤七海 役割:調査 予見可能性と結果回避義務の議論の例としてイタイイタイ病を選んだ。この病気は大正時代頃から発症し始め、神田鉱山(岐阜県飛騨市)から排出されたカドミウムが神通川の水や流域を汚染し、この川水や汚染された農地に実った米などを通じて体内に入ることで引き起こされた。イタイイタイ病の症状は、腰や肩、ひざなどの痛みから始まり、症状が重くなると骨折を繰り返すようになるのが特徴である。ついには一人では動けなくなって寝たきりとなり、意識は正常なまま「イタイ、イタイ」と痛みを訴えながら衰弱しきって死に至る。このような結果を回避するためには徹底的に環境のチェックをすることが重要であり、様々な可能性を考慮したリスクマネジメントを行うことが求められると考える。 (3)ワークショップ課題の他の例として第二水俣病について調べた。 第二水俣病は新潟水俣病とも呼ばれ、水俣病発生から9年後の1965年に、新潟県の阿賀野川流域で水俣病と同じ病気が発生した。昭和電工株式会社鹿瀬工場の排水に含まれたメチル水銀が、川で獲れた魚介類の摂取を通じて人体に蓄積されたことによる有機水銀中毒が原因であった。昭和電工の向上では、水俣病を引き起こしたチッソ水俣工場と同様の生産方法がとられていたが、操業を停止することはなかった。全国的に有名になった水俣病と、同じ状況にあることは、技術者であれば容易に気付き、対処することができたのではないかと考える。
A.(1) 水俣病とは、メチル水銀化合物に汚染された魚介類を長期間にわたって食べることによって起きる中毒性の神経系疾患である。発生源は科学工場からの排水で、排水に含まれていたメチル水銀が川や海に流れ出し、魚などに蓄積した。水俣病の症状は、手足の感覚障害をはじめ、運動失調、並行機能障害、聴力障害などがある。メチル水銀は毒性が強く、血液により脳や全身に運ばれる。また、妊娠中に満ちる水銀を体内に取り込むと、胎児の脳に障害をえ与えることがある。 (2) 予見可能性と結果回避義務の議論の例としてイタイイタイ病を選んだ。 この病気は対照時代ごろから発生し、神岡鉱山(岐阜県飛騨市)から排出されたカドミウムが川の流域を汚染し、この川の水や汚染された農地に実った作物を通じて体内に入ることで引き起こされた。症状としては腎臓障害や骨が脆くなるなどの症状があり、容易に骨折し、全身に強い痛みがあるため、寝たきり、衰弱により死亡することがある 。結果を回避するには徹底的に環境のチェックをすることが大切である。 (3) 復習として、イタイイタイ病についてより詳しく調べた。イタイイタイ病は、腰や膝、肩などの痛みから始まり、症状が重くなると骨折を繰り返すようになるのが特徴である。起きれなくなり、寝込んだ状態でも意識は正常なので、「痛い痛い」と言いながら食事も取れな今ま衰弱して死を迎えるためこの名前になった。女性の発症が多く、出産経験者の35歳から更年期にかけて、特に多く発症する。
A.リサイクルとは何だろうか、私たちはこの地球に住んでおり人類と長い間時間をかけて生み出されたこの環境の中で生きている。しかしそれは私たちの次世代につなげるためこの環境を残していかなければならない。しかし人間は目の前の利益や環境の配慮が欠けてしまうことで人間の生命に多大な被害を生み出してしまう。その一つが水俣病などである。この病気はとても深刻で体に痙攣を起こしたり最悪死につながる大変危険な病である。このような事件を起こさないために環境を調査して常に心配する必要があるのだ。またワークショップ課題はしては、グループ名はモジャ泰西である。メンバーは島田信吾、遠藤竜也、小杉泰世、和田弥人や滝沢和輝である。内容としてはDDTを選んだ。DDTはシラミなどの衛生害虫駆除に用いられる。戦後、農業としても稲の害虫であったニカメイチュウなどの害虫に利用されてがDDTが環境で分解されにくく食物連鎖を通して生物濃縮されることがわかった。このようなことから販売が中止されたが環境が受けた影響は人体と環境に必ず深く残るためこのようなことは使ってみないと分からないことがあり事前にわかることは難しく思う。技術者の姿としてあらゆる場面を想定していくしかないのである。復習としては人類が生きていくには電気などのエネルギーは大変重要である。しかし環境に優しいエネルギーは意外と少ないことがわかった。また資源から廃棄物までの流れをサプライチェーンと言うことを学び。その中の大まかな内容としては資源を加工し、材料と部品と製品として顧客に供給することになり、またとても老朽などの理由や様々な理由でリサイクルできないものは歴史的価値があるものは博物館に行き、それ以外は廃棄物となる。そして廃棄物は最終処分場へと移動して資源が使われていくことを復習した。
A.[再話] 大好きな地球にそのままでいてほしい、こう思ったことがある人もいるかもしれません。でも人が生きていくうえで地球が汚れてしまうのは避けることはできません。太古から人類はその生活をよりよくするために試行錯誤を繰り返してきました。そのたびに、地球は少しずつ汚れてしまいました。それを危惧した近代の人類は、地球との共存を図るべく、さまざまな予測をし、可能な限り地球がきれいでいられるようにしてきました。しかし、避けられなかったこともありました。あなたはこれを予知できるでしょうか? [発表] 私たちの班は「水俣病」についての発表を行ったが、当時の班のグループ名や同じグループの氏名は記録しておらず、知人でもない寄せ集めのメンバーだったため、確認することもできなかったので省略させていただきました。私たちは水俣病について調べ、議論をしました。その結果、廃水などに含まれる物質に有害性が確認されたら、会社の利益を取るのではなく市民の安全性を優先することが大事だと結論付けました。会社というのは、消費者あってこそだからです。 [復習] 私は復習として、イタイイタイ病について調べました。イタイイタイ病は1912年頃から発症が確認された病気で、原因物質が神岡鉱山から排出された廃水に含まれていたカドミウムでした。カドミウムが生物濃縮を起こして人の体内にも蓄積されてしまったのです。イタイイタイ病を発症した人は骨がもろくなり、簡単に折れてしまうようになります。くしゃみや咳で簡単に折れてしまった骨が体に刺さり、激痛を伴って、そのまま憔悴してなくなってしまうのです。このカドミウムという物質の恐ろしさに気づけなかったのは工場の技術者の倫理違反に他ならないと感じました。知らなかったで済まされる規模でもないです。このようなことは未然に防ぐ努力をするべきなのです。
A.1)四大公害病である水俣病から環境保全と資源問題について学んだ。水俣病の原因となった有機水銀は、グリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用するそとで、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。 汚染の原因となった会社では、アセチレンを原料として使用しており、反応の収率上げるため触媒に金属水銀を選んだ。触媒はそれ自身は反応に関与しないはずであるが、反応して有機水銀化合物として工場排水に混ざってしまった。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出した。 2)健康エコナオイルを選んだ。 花王から発売されたこの商品は、発がん性リスクのある グリシドール変換する可能性があるグリシドール脂肪酸 エステルが他の食用油より多く含まれていることが判明したが、食品安全委員会に諮問を依頼した厚生労働省からは「これら(エコナ油)製品を摂取したことによる健康 被害事例は報告されていないことから直ちに重大な健康 影響があるとは考えておりません」とのコメントが出された。 しかし、花王は健康エコナオイルの販売の取りやめを決定した。 リスクを予期したことで健康被害の実例が上がることを防いだ技術者は素晴らしいと感じた。 3)「人が生きていくのに、地球を少し汚さないといけない」という言葉にとても感銘を受けました。人間がより良い生活をするためにはどうしても環境に対して大なり小なりの影響を与えてしまう。技術者として、私たち人間の生活レベルを向上するだけでなく、地球環境への配慮も常に怠らない技術者になりたいと改めて思いました。また、地球環境への配慮以前に、生活レベルを上げようとした結果、人間に対して健康被害が及ばないようすることも常に念頭に置き、人間と環境のどちらに対しても影響を考慮できる技術者になりたいと思いました。
A.①最新技術と公害について学びました。 ② 私はイタイイタイ病について調べました。イタイイタイ病は神岡鉱山(岐阜県飛騨市)から排出されたカドミウムが神通川の水や流域を汚染し、この川水や汚染された農地に実った米などを通じて体内に入ることで引き起こされました。 これを予防するためには、「きっと大丈夫だろう」という根拠のない理由に基づいて行動するのではなく、「もしかしたら有害かもしれない」と常に疑いの眼をもって、無害であることを検証した上で行動するという意識が大切だと思いました。化学物質を扱う職業に就く上で必要なマインドだと思います。 ③色々な公害について調べてみました。 四大公害の一つである四日市ぜんそくの発生から半世紀以上が経過しました。石油化学コンビナート企業による排煙が深刻な健康被害を引き起こしました。息のできない苦しみに自ら命を絶つ人さえいたほどです。公害発生の原因となった排煙を行っていた企業に損害賠償を求めた四日市公害訴訟の原告患者9人のうち、現在も存命なのはただ1人だそうです。ただ1人存命している野田之一さんは、自身の症状を、「生きたり死んだりした生活」だと例えたそうです。「吸うときは吸えるけれども、吐くとき、空気が出ていかなくて苦しい。『先生助けてくれ』と病院に駆け込んで注射を打ってもらうと、すっと息ができるようになる。生きたり死んだりしたような生活を10年ぐらい続けたかな」と言ったそうです。また、「30半ばで病気になって、元の体に戻してほしいと思うことはある。長生きはできたが病気がなければもっと健康だったし、融通のきく体だった。もっと稼げた、働けたと思うと無念だ」と話したそうです。絶対に公害は起こしてはいけないと思いました。
A. 水俣病とはメチル水銀化合物に汚染された魚介類を長期間たくさん食べることによって起きる中毒性の神経系疾患で、化学工場が原因で、工場排水に含まれていたメチル水銀が海や川に流れ出し魚などに蓄積していた。メチル水銀は毒性が強く、その魚を日常的に食べた人間は中毒性の神経疾患がおきた。 新しい技術を運用するにあたって グループ名:おいしい水 大内里菜 加藤ひなの 今井梨里花 高橋ひより 海老原実和 予見可能性と結果回避義務の議論の例として,「カネミ油症事件」を選んだ。 カネミ油症とは、昭和43年に西日本を中心に広域にわたって発生した、カネミ倉庫社製のライスオイル(米ぬか油)による食中毒事件である。 事件の原因は、「ライスオイル(米ぬか油)」の製造工程中の脱臭工程において、熱媒体として使用されていたポリ塩化ビフェニル(PCB)、ダイオキシン類の一種であるポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)等が製品中に混入したことによるものである。 患者の症状は、吹き出物、色素沈着等の皮膚症状をはじめとして、神経症状、関節症状、呼吸器症状など様々です。こうした症状の改善には長い時間がかかる。 水俣病とは、化学工場から海や河川に排出されたメチル水銀化合物を、魚、エビ、カニ、貝などの魚介類が直接エラや消化管から吸収したり、食物連鎖を通じて体内に高濃度に蓄積し、これを日常的にたくさん食べた住民の間に発生した中毒性の神経疾患です。 熊本県水俣湾周辺を中心とする八代海沿岸で発生し、始めは原因の分からない神経疾患として扱われていたが。その後新潟県阿賀野川流域においても発生が確認された。
A.(1)第4回の授業では環境保全と資源問題について学んだ。技術が進歩することは生活が豊かになることだが、一方でそれらが環境や人体に悪影響を与え公害が発生することもあった。四大公害病の1つである水俣病はアセトアルデヒドの製造過程で使用した有機水銀をそのまま海に排出し、これを魚が食べ、その魚を人が食べることで発生した。ほかにも殺虫剤として使用されたDDTはの代謝生成物は分解されず、生物濃縮により人体に蓄積した。新しい技術を使う場合はそれにより引き起こされると予想される被害を防ぐ必要がある。 (2)グループワークでは新しい技術を使用するにあたって予見可能性と結果回避義務の議論を具体例を挙げて行った。例としてカネミ油症を選んだ。カネミ油症は食用米ぬか油の製造過程で混入したPCBやダイオキシン類のPCDFが原因の病気で、皮膚の異常や内臓疾患が生じた。混入の原因は油の製造ラインのパイプに穴が空いていたことで、PCBやPCDFは人体に有害と分かっていても製造が続いていた。患者数は23府県で14,000人である。製造ラインの見直しや倫理的な判断によって防げた問題だと考えた。 (3)第4回の授業を通して技術の進歩と公害、環境汚染は密接に関係していると改めて感じた。特に四大公害病やこれに似た技術の進歩による人体への悪影響はいずれも害が無いと思っていたものが原因物質であった場合が多い。環境や健康を守るためにも新しい技術を運用する際は最大限に研究・分析を行ったうえで運用すべきであると考えた。
A.(1) 水俣病 アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していた。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀を使用していた。触媒は、反応速度を上げるが自分自身は変化しない物質である。その触媒が反応して有機水銀化合物が工場排水に混ざって海に流れ出た。食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出した。有機水銀はグリニャール反応と同じように脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害することで中枢神経障害を発症させる。排水中の水銀濃度は水質汚濁防止法で排水基準として定められている。また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められている。 農薬 DDTは学生の卒業研究で発見された。DDTの代謝生成物であるDDEやDDAなどは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こす。日本では、1968年に農薬会社が自主的に生産を中止し、1971年には販売が禁止された。世界的にも、環境への懸念から先進国を中心に、2000年までには、40か国以上でDDTの使用が禁止・制限されている。しかし、依然としてマラリアが猛威を振るう亜熱帯や熱帯地域の多くの国々では使用されている。 (2) グループ名:東京特許許可局長今日急遽休暇許可拒否 発表の要旨:新しい技術を運用するにあたって 水俣病について調べた。 水俣病は化学肥料を製造するプロセスで使われる水銀触媒が排水を経由して水俣湾に流出したことが原因である。メチル水銀は血流にのって、脳関門を通過して脳に蓄積することから中枢神経障害を与える。当時の分析技術ではppmオーダーでの分析はできなかったため、被害が拡大した。また、低濃度の有機水銀でも生物つ濃縮のために重大な影響が生じた。 (3) 講義の復習として水俣病の被害が拡大した原因について考察した。 多くの被害者を出しながらもその原因を解明できなかった当時の技術力の低さが被害の拡大を招いたと思う。技術者の持つ技術には多くの人の安全がかかっているので、技術者は技術の向上に努めるとともに、過度な経済利益性ばかりを追求するのではなく、人々や社会の安全にも気を配る必要があると思う。
A.(1)講義内容では、最新技術による公害と、環境への影響について学んだ。四大公害である水俣病を挙げ、この公害は次のように起こった。チッソでは、アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していた。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていたが、この触媒自身も反応してしまっており、無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出した。このように、生活を快適にする最新技術も、人間を傷付ける凶器になり得るため、検証や治験を怠らないことを徹底するべきであると考えた。グループ名は回らない寿司であり、共著者は鳥井香耶、高橋碧、八角若葉、澤田花蓮、加賀谷春菜である。 (2)課題の発表では、新しい技術による被害の一例として、健康エコナを選んだ。健康エコナとは花王で開発された発がん性リスクのあるグリシドールに変換する可能性があるグリシドール脂肪酸エステルが多く含まれていることが判明した油製品のことである。しかし、食品安全委員会に諮問を依頼した厚生労働省は、エコナ油による健康被害事例は報告されていないことから、直ちに重大な健康への影響があるものとはしなかった。しかし、被害が及ぶ可能性があることから起こり得る被害を予期し、がんの事例が出る前に発売をやめた技術者の判断は素晴らしいと考えた。 (3)復習として、健康被害の事例としてカネミ油症について調べた。これは、昭和43年10月に米ぬか油によって発生した食中毒事件のことである。この事件の原因は、カネミ倉庫社製の米ぬか油に製造の際の脱臭工程の熱媒体として用いられたカネカ社製のカネクロールが混入していたことによるものである。
A.「講義内容の再話」 人間が生きていくためには、地球を少し汚さないといけません。人々が最新技術を信じてきました。最新技術といっても、論文に出たばかりというわけではないし、パイロットプラントでも問題が起きた話は聞いたことは無かったし、量産プラントでも十分な試運転を繰り返していました。反応しないはずの触媒が反応して流れだしたり、大海でほとんど無限に希釈されたはずの物質が生物によって濃縮されるとは考えてもいませんでした。あなたはその最新技術がもたらす危険を予見できますか? 「ワークショップ課題の発表要旨」 イタイイタイ病について調べました。イタイイタイ病は「カドミウム」が農作物や飲料水に蓄積し、それを人々が長期間摂取したために発生しました。カドミウムが人体へ悪影響を及ぼすことは予見できた可能性が高いと考えます。イタイイタイ病の発生を回避するために、カドミウムについて研究している大学教員や有識者に、事業を始める前にアドバイスをもらう必要があったと考えます。 「復習の内容」 四日市ぜんそくについても調べました。四日市ぜんそくは、工場から排出された大量の亜硫酸ガス、SOx、NOxによって引き起こされました。四日市ぜんそくを未然に防ぐためには、水素化脱硫の仕組みを導入しておく必要があったと考えました。水素化脱硫とは、水素を利用して各種の石油留分を生成することで、高温、高圧化で、水素と共に触媒を経由することでS、N、O、金属などの不純物を含む化合物を分解除去または炭化水素を改質する操作のことです。
A.【講義の再話】 みなさんは生物濃縮という言葉をご存知でしょうか。少しくらい化学物質を海に流し込んでも無限に希釈されるはずだから環境に害はないだろうという考えは非常に危険であると言えます。生物濃縮は、海で希釈されたはずの物質を生物が取り込むことから始まります。その生物を食べるとさらにその食べた生物へ、さらにその生物を食べるというように、食物連鎖を経て化学物質が濃縮されていきます。さて、化学物質を取り込んだ魚を人間が食べたらどうなるでしょう。みなさんで考えていきましょう。 【発表の要旨】 グループ名、メンバーはなにであったかについては忘れました。しかし、メンバーに小田晋一郎がいたため、その内容と同様である。私たちの班は、議題の例として水俣病を選んだ。 水俣病とは化学工場から排出されたメチル水銀化合物を食べた魚などを長期的に食べ続けたことによって水銀中毒が発生してしまった。この例から技術者が学ぶことができることは自分が取り扱っているものの性質はきちんと理解しておかなけらばならないということである。 【復習の内容】 授業のなかで紹介されていた水俣病について気になったので再度それについて調べました。水俣病とは、化学工場から海や河川に排出されたメチル水銀化合物を魚やエビ、カニ、貝などの魚介類が直接エラや消化管から吸収、または食物連鎖を通じて体内に高濃度に蓄積し、これを日常的にたくさん食べた住民の間に発生した中毒性の神経疾患のことを指します。化学工業分野の企業である株式会社チッソは、高い開発力を持ち、独自の技術で発展し続け、工場と従業員の収める税額が水俣市の税収の50%を超えるなど地域の経済や行政に大きな力を持つようになりました。このように地域社会の支持を受け、安い労働力、豊富な用水等を活用し、廃棄物や廃水の処理についても優遇されていました。しかし、労働環境や自然環境への配慮は後回しにされており、メチル水銀の海への排水へとつながったのです。
A.(1)講義内容の再話 水俣病は、工場から反応しないはずの触媒が反応して流れ出し、大海でほとんど無限に希釈されたはずの物質が生物によって濃縮され、それを食べた人々に被害をもたらした。このような危険は予見できたのか、そして被害の拡大を抑えるにはどうすればよかったのか。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 演題:新しい技術を運用するにあたって グループ名:paypay 共著者名:板橋紗江、山口真歩、遠藤七海、林楓、岡崎由佳、川上ひかり 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「イタイイタイ病」を選んだ。この病気は大正時代から発生し、神田鉱山から排出されたカドニウムが神田川流域を汚染し、その川の水や汚染された農地に実った米などを通じて体内に入ることで引き起こされた。 症状は、腎臓障害や骨が非常に脆くなるため容易に骨折する、全身が強く痛むため寝たきりになり衰弱して死亡することもあった。 結果を回避するには、徹底的に環境のチェックをすることが大切である。なので、いろいろな可能性をふまえてリスクマネジメントすることが大切である。 (3)復習の内容 予見可能性と結果回避義務の議論について他の例も調べた。 水俣病はメチル水銀化合物が河川に流れ出したことにより起きてしまった問題である。メチル水銀化合物がどのような害を引き起こすかはその時点では分からなかったかもしれないが、水銀は害をもたらすと言うことは既に知られていたことだと考える。その時点でメチル水銀化合物がどのようなものかは予測できたはずだ。そのため適切な処理をしていればこのような問題を引き起こすことは無かったのではないかと考える。
A. この講義では環境保全と資源問題について取り上げます。例として水俣病をあげます。水俣病は環境に配慮しなかった技術者が、自分達だけの利益を求めて環境を汚染してしまったことが原因で起こりました。損得だけを見て、環境や健康被害へのリスクを考えなかったから起こってしまったのです。このような過去の事件を教訓に、技術者としての責任やその物質が環境にどのような影響を与えるかを考える必要があります。 ワークショップ課題では水俣病以外の環境問題について話し合いました。私たちのグループでは、足尾銅山の鉱毒事件について調べてみました。足尾銅山では鉱山から発生する煙が原因で、山林の環境が悪化していきました。その結果、渡瀬川が汚染され、沿岸の耕地に影響が出てしまいました。このような事件が起こった背景としては、工業の発展しか気にしていなかった技術者が環境への配慮なく開発を進めていったためと言われています。この課題を通して、技術者としての責任が大切だなと再認識することができました。 この講義の復習として、私は四日市ぜんそくについてもしらべてみました。この四日市ぜんそくもまた、水俣病や足尾銅山の鉱毒事件と同じく、自分の利益しか考えていない技術者によって引き起こされてしまった事件でした。このような事件を知識として学んでおくだけでも、今後同じような事件が起きにくくなると思いました。また最悪の事態を想定して開発などを進めることが大切だと感じました。
A. 第4回はリサイクル-環境保全と資源問題-というテーマの授業だった。有機水銀は、グリニャール反応と同じように、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造しており、そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていた。アセチレンの付加反応をより高収率で進めたいときにどんな触媒を使うのがいいか、反応の収率上げるため、いろいろ調べて触媒に金属水銀を選んた。触媒は反応速度を上げるが、自分自身は変化しないはずだった。しかし、起こらないはずの触媒の反応が起こっていた。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出した。これが4大公害病の一つである水俣病である。 予見可能性と結果回避義務を果たすために、技術者としてどのような姿勢で学べばよいか、水俣病、イタイイタイ病、第二水俣病、四日市ぜんそくなど具体的な例をひとつ選び、発表した。予見可能性と結果回避義務の議論の例として「健康エコナ」を選んだ。花王「エコナ関連製品」に関して、発がん性リスクのあるグリシドールに変換する可能性のあるグリシドール脂肪酸エステルが「エコナ」の中に他の食用油よりも多く含まれていることが判明した。食品安全委員会に諮問を依頼した厚生労働省からは「これら(エコナ油)製品を摂取したことによる健康被害事例は報告されていないことから、直ちに重大な健康影響があるものとは考えておりません」とのコメントが出されたが、花王は販売を取りやめている。 復習として、技術者としての姿勢について考えた。健康エコナの例では、技術者として予期したことで、がんの事例が出る前に販売をやめることができたので、よい判断だったのではないかと感じた。問題が大きくなりすぎる前に対処するということが必要であると感じた。
A.(1)第4回の、リサイクル-環境保全と資源問題-では、技術者の倫理について環境保全と資源問題の視点から学んだ。事例として四台公害の「水俣病」について学んだ。みんなが信じた最新技術が、生物濃縮により人々に危険をもたらした。たとえわずかな可能性だったとしても危険性を疑っていくのが技術者の倫理において重要なことであると学んだ。技術を扱う際には人々と環境への影響を考慮しないといけない。 (2)授業内のグループワークは、新しい技術を運用するにあたって予見可能性と結果回避義務を果たすために、技術者としてどのような姿勢で学べばよいか、四台公害の中から例を一つ選び議論するというものだった。議論の例として水俣病の水銀を選んだ。水俣病はメチル水銀化合物に汚染された魚介類を食べることによって起きた中毒性の神経疾患である。水銀は600℃から800℃で気化させる焙焼処理が一般的である。技術者は取り扱う物質の性質をしっかり理解することで結果回避や予見が可能であると考えた。 (3)復習としては、四日市のような事件後の偏見と差別をなくすための技術者の復旧の取り組みを調べ、偏見と差別をなくすために技術者がどのようにしていくべきなのか考えてみた。まず偏見や差別をなくすためにはそれこそ科学的に安全だと正しく示した根拠を、国が周知させていくことが必要だと考えた。技術者はそれをサポートすることが必要である。四大公害に限らず、日本で起きた東北大震災での原発事故による放射能の影響も、例として考えられた。10年以上の年月が経過しながらもまだ偏見が残っているのが現状だと感じる。国と技術者が責任をもって、安全だということを発信していく必要があると考える。
A.(1)講義の内容の再話 水俣病とは、熊本県水俣湾周辺の化学工場などから海や河川に排出されたメチル水銀化合物により汚染された海産物を住民が長期に渡り日常的に食べたことで水銀中毒が集団発生した公害病である。 ヘルスハラスメント ハラスメントとはいろいろな場面での嫌がらせ、いじめという。 その種類は様々ですが、他者に対する発言・行動等が本人の意図には関係なく、相手を不快にさり、尊厳を傷つけたり、不利益を与えたり、脅威を与えることを指す。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 グループ名:モジャ泰西 メンバー:小杉泰世、島田仲吾、滝沢一輝,尾島寮、 加藤,安城子、薬田愛社、遠藤達也 具体的な例:DDT ワロイとはシラミなどの衛生害虫防除に知いられる。 戦後、炭葉としても和の大書もであったニカメイチュウや 果樹・野菜の害虫の間所に利用されたがDDT分好物が 環境中で非常に分解されにくく、食物連鎖を通して生物濃縮されることがわかった。それを受け生産、販売が禁止された。 DTの代替品がまだ見つかっていないため早急に代替品を開発する必要がある。 (3)復習の内容 DDT(ディー・ディー・ティー)とはdichlorodiphenyltrichloroethane(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)の略であり、かつて使われていた有機塩素系の殺虫剤、農薬である。日本においては1971年(昭和46年)5月に農薬登録が失効した。なお、上記の名称は化学的には正確ではなく、「4,4'-(2,2,2-トリクロロエタン-1,1-ジイル)ビス(クロロベンゼン)」が正確な名称である。
A. 講義の内容としては、四大公害の「水俣病」について学んだ。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮された結果、大変な被害を出したことが分かった。これからこういうことがないよう排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められていることもわかった。また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められていることもわかった。私自身も環境に配慮しながら生活していきたいと改めて実感した。 ワークショップ課題の発表では、予見可能性と結果回避義務を果たすため、技術者としてどのような姿勢で学べばよいかを調べ考えた。具体的には、水俣病、イタイイタイ病、第二水俣病、四日市ぜん息など具体的な例示して議論した。イタイイタイ病について議論した。イタイイタイ病は何が原因で起きた病気なのか、いつ起きたのかなど全員で議論した。発表の内容としては、イタイイタイ病について例を示した。そして、イタイイタイ病について詳しく調べ発表した。 授業時間外に、取り組んだ内容としては、イタイイタイ病についてさらに調べた。その内容としては、イタイイタイ病とは、1910年から1970年前半に富山県においておきた病気であった。病名の由来については、患者が「痛い痛い」と言うことから名付けられた。健康の被害としては、カドミウムによる骨軟化症などである。長期の経過をたどる慢性疾患を発症した。病気を防ぐためには、工業排水を川に流すことで起きる被害をもっと予測するべきであった。
A.(1) 四大公害の水俣病は新潟県でメチル水銀化合物を化学工場から海へと排出したことが原因となり発生した。グリニャール試薬とよく似た有機水銀は、脊椎動物の中枢を原因として起きる四肢の感覚障害や脳の障がいを発症させた。これは中枢神経に深く影響を及ぼす劇薬だったのである。環境という資源は我々人間のものではなく、有限である。限りある資源を大切に利用することが重要である。 (2) 今回の議論の例として水俣病を選んだ。 水俣病とは化学工場から排出されたメチル水銀化合物を食べた魚などを長期的に食べ続けたことによって水銀中毒が発生してしまった。この例から技術者が学ぶことができることは自分が取り扱っているものの性質はきちんと理解しておかなければならないということである。有機水銀は脊椎動物の中枢神経に影響を及ぼす。そのため中枢を原因として起きる四肢の感覚障害や脳の障がいなどを発生させ人々を苦しめた。 (3)地元の環境対策について調べた。私の地元は青森県八戸市である。青森県八戸市の環境対策課では様々な環境に対する取り組みが行われていた。例として、八戸市近郊のエコな事業を行っている工場や施設を見学し、参加者に環境について興味をもってもらうバスツアー、エコツアーが実施されていた。古紙リサイクル週間(10月2日?10月9日)と3R(リデュース、リユース、リサイクル)推進月間(10月)に関連して、「古紙再生」をテーマに、市庁オフィス製紙機、三菱製紙株式会社八戸工場の見学が行われていた。
A.(1) 日本の4大公害病とは水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくである。水俣病の原因は、アセトアルデヒド合成の触媒として利用されていた有機水銀にある。この有機水銀は分子の時には無害であるが、分解されると有害になる。工場からこの有機水銀を含む排水が川へと垂れ流され、魚や貝に蓄積し、この魚や貝を食べた人の体内で蓄積したことで発病した。発病者の中で保証を受けられたのは7万人であり、いまだ1300人が損害賠償を求めて戦っている。 (2) 演題:新しい技術を運用するにあたって グループ名:オッパ グループ人:小柳、小松、木村、梅田、清水 ロドデノールについて議論した。ロドデノールはカネボウ化粧品で発売された美白化粧品に含まれていた成分である。使用者の肌に白いまだらが起きてしまう「白斑」が起きた。カネボウは自主回収を行ったが、イメージダウンを恐れて白斑が起きたことを認めなかった。被害報告があったにもかかわらず安全責任者への報告をせず、そのため注意を促すことが遅くなり被害がさらに拡大した。これは試験不足による情報の不確かさが原因である。 (3) 課題として以下の内容を提出した。 安息香酸ナトリウムを選んだ。2006年にイギリスの清涼飲料水からベンゼンが検出され回収騒動が起きたことから、日本でも調査したところ、ある清涼飲料からベンゼンが検出された。添加されている安息香酸ナトリウムとアスコルビン酸が反応したものと考えられる。また31銘柄ある清涼飲料水のうち、1銘柄から日本の水道水の基準値およびWHOの飲料水ガイドライン値を超えるベンゼンが検出され、その製品に対して厚生労働省は自主回収と成分の見直しを要請した。その物質単体では危険はなくても、その物質の反応性を認知し、危惧していなかった企業側の責任はあると思う。
A.(1) 講義内容の再話 第4回目の講義では水俣病について学びました。水俣病の原因となった、有機水銀は、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害することが知られています。しかし、当時はそんな事お構いなく、有機水銀が含まれた排水を河川に流していました。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な人的被害を出しました。 (2) ワークショップ課題の発表要旨 グループ名:スーパーアルティメットモジャタイセイ グループメンバー:和田弥仁、島田伸吾、遠藤竜也、滝沢一輝、峯田愛杜 発表の演題:「新しい技術を運用するにあたって」私たちのグループではDDTについて調べました。DDTはシラミなどの衛生害虫防除に用いられてきた歴史があります。戦後、農薬として稲の害虫であったニカメイチュウや果樹、野菜の害虫防除に利用されたが、DDT分解物が環境中で非常に分解されにくく、食物連鎖を通じて生物濃縮することが分かりました。 (3)復習の内容について 復習として、健康エコナについて調べました。健康エコナには、発がん性のあるグリシドールに変換する可能性のあるグリシドール脂肪酸エステルが含まれています。消費者から批判の声が上がったが、厚生労働省は健康エコナに関連する健康被害は報告されていないと発言した。しかし販売者の花王は、被害が出る前に販売を中止にした。実際に健康被害が出る前に販売を中止した花王の社員は正しいことをしたと考えました。
A. 最新技術といっても公表されたばかりの技術は少なく、ある程度の期間で研究されつくしたものがほとんどである。しかし、化学反応において反応性に乏しい触媒が廃棄する際に反応して流れだしていたことを予見することは困難だったと考えられる。この反応してしまった触媒の有機水銀が原因で水俣病が発生した。しかも、自然界で生物濃縮を引き起こし極薄まで希釈したはずの水銀が再び濃縮されてしまった。予測することは非常に困難だったと考えられる。また、地球は人間だけのものではなく、既に起きている資源の枯渇や大量の廃棄物の問題など考えなければいけない問題が多くある。 ディスカッションで四日市ぜんそくについて調べた。 紡績産業が有力であった四日市市で重工業化政策により新しい産業が振興した。それにより、50年代に四日市市には日本で初めての本格的な石油化学コンビナートが建設された。その後、高度経済成長期を迎えされに工業が発展しさらにたくさんの工場が建設された。それが、多くの排ガスの原因となり近隣地域ではぜんそく患者が多発し、この患者が発症した工場由来の排ガスに影響されたぜんそくを「四日市ぜんそく」と呼ぶ。 四日市ぜんそくは、工場が生産活動の過程で大量の亜硫酸ガスを大気中に排出したことにより、それらのガスや二酸化窒素、二酸化炭素の増加が原因で発症者が多発した。これを防ぐには、事業を行った工場の従事者が、生産活動においてどのような化学物質が生成されるかをあらかじめ十分に予測して、それらが人体にどのような影響が現れるかを明らかにしておく必要があったと考える。
A.【講義の再話】 アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造しており、そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていたのです。 アセチレンの付加反応をより高収率で進めたいときにどんな触媒を使うのがいいか調べて、触媒に金属水銀を選びました。触媒は、「反応速度を上げるが、自分自身は変化しない」はずでしたが触媒が反応していました。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出しました。このような環境問題とそれらに関する法律との関係を勉強し、予見可能性と結果回避義務について議論しました。 【発表の要旨】グループ:はな 伊澤 佐々木 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「ズルチン」を選びました。 1883年、ドイツで発明された人工甘味料ショ糖の200~400倍近い甘味をもち、戦後の日本で広く流通しました。中毒事故が起こり、肝臓機能障害や発がん性等の毒性が認められ、1969年1月に食品への添加が全面禁止になりました。 【復習の内容】 発表時の話し合いの内容を授業後に復習した。予見可能性と結果回避義務の議論の例として「ズルチン」を選んだ。1883年、ドイツで発明された人工甘味料ショ糖の200~400倍近い甘味をもつ。戦後の日本で広く流通した。中毒事故が起こり、肝臓機能障害や発がん性等の毒性が認められ、1969年1月に食品への添加が全面禁止になった。
A.1 水俣業の背景は、アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造しており、そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていた。アセチレンの付加反応をより収率で進めたいときにどんな触媒を使うえばいいのか、 反応の収率上げるため、いろいろ調べて、触媒に金属水銀が選ばれた。 触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しない、はずだったが、触媒が反応しており、 無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出し、公害として知られている水俣病の原因となった。 2 演題:新しい技術を運用するにあたって グループ名:わからない メンバー:わからない アスベストを選んだ。 アスベストは、耐熱性や防音性、絶縁性など様々な特質を有していることから、非常に有用な鉱物として利用されていた。この特徴から、アスベストの利用態様は様々であったが、特に船舶関係や建材製品に多く利用されていた。 アスベストを取り扱う工場で働いていた社員や退職者、請負会社の従業員、地域住民の間で、中皮腫など石綿関連疾患の患者が多数発生し、アスベストが肺がんなどを引き起こし、死に至らしめるものであることが露見した。 実際にアスベストを取り扱っていた労働者だけでなく、周辺住民にも被害が及ぶことが明らかになり、アスベスト禁止の風潮がより強まることにより、国は規制に踏み切り、石綿の使用が禁止された。 この問題にしても技術者がこの騒動を予見することは難しかったであろう。やはり、技術者にできることは、治験などを繰り返し、実験を重ねながら最善を尽くすことだと思う。 3 花王のエコナクッキングオイルを選んだ。 発がん性リスクのあるグリシドールに変換する可能性があるグリシドール脂肪酸エステルが「エコナ」の中に、他の食用油よりも多く含まれていることが判明したため2009年9月に製造・販売を自粛致しました。 当時は、グリシドール脂肪酸エステルが、発がん性物質であることが、認知されていなかったため、事前に予見することはできなかったと思う。技術者にできることは、限られていると感じた。
A. 水俣病の原因である有機水銀はグリニャール反応と同じように、脊椎動中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用し、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。この水銀が排水によって海の中に流れ込み、食物連鎖による生物濃縮によって大きな被害を生んだ。水銀の他にDDTの代謝生成物であるDDEやDDAなども生物濃縮を起こす。枯渇が懸念されている資源は空気・水・鉱石などの鉱物資源、麻・木綿・バイオマスなどの植物資源、絹・羊毛などの動物資源、太陽光などの再生可能エネルギー、石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料などが挙げられる。また電波資源の枯渇も問題になっている。 議論の例として水俣病の水銀を選んだ。水俣病はメチル水銀化合物に汚染された魚介類を長期間たくさん食べることによって起きる中毒性の神経系疾患である。水銀は600?800℃で気化させる焙焼処理が一般的である。技術者は取り扱う物質の性質をしっかり理解することで結果回避や予見をすることができると思った。 米沢市の環境対策について調べた。環境施策として2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「米沢市ゼロカーボンシティ宣言」、緑のカーテン作品のネット展示、再生可能エネルギー設備導入における支援制度、里地里山の保全と再生・森林や湿地の保全・湧水地野保全などの自然環境と生物多様性の保全活動、騒音・振動及び悪臭の防止・不法投棄の防止・公園や緑地の整備・景観の保全などの生活環境と快適環境の保全などの環境対策が行われていた。
A.(1)講義内容の再話 科学技術は人々に豊かな暮らしを提供するが、人間の予見可能性を超え、時に人々に甚大な被害を及ぼすことがある。そのような場合、やはり技術者は欠かせない存在であり、自身の技術に対する理解や養ってきた倫理観を問われることになる。 例えば、四大公害病の一つである水俣病は、科学技術によって深刻な被害がでたケースの最たるものだ。この公害では、アセチレンからアセトアルデヒドを製造する過程において、R-Mg-Xという触媒の代替として用いられた有機水銀(メチル水銀)R-Hg-Xが原因物質となった。R-Mg-Xと比べ、反応性が良いという特徴があったが、Hg-Xという結合は共有結合で油との親和性が高いため、体内に蓄積されやすいという問題が隠れていた。このような有毒物質が処理されないまま工場排水として海へ放出され、生物濃縮の後が起こった。そして、汚染された魚介類を接収した人々が、有機水銀によって神経細胞におけるグルタミン酸受容体の機能を阻害され、水俣病を発症してしまった。当時メチル水銀を排出していた「チッソ」は大企業であり、勤めていた技術者も優秀な人物ばかりで、危険に対する予見可能性を考えていなかったとは想像し難い。よって、倫理観を捨て、危険があると分かっていることを強行するとは考え難いため、メチル水銀の危険性そのものへの理解が及んでいなかったと推定される。この事例から学ぶべき教訓は、科学技術に対する100%の理解は存在しないということだ。水俣病の事例から分かるように、学問・技術の発展の到達点が更新されなければ見えてこない性質・関連性が眠っているのだ。私たち技術者は、技術を行使するにあたり、慎重に慎重を重ねなければならない。 生物濃縮を起こすことが知られているその他の物質として、ジクロロジフェニルトリクロロエタンDDTがある。これはアフリカ等、マラリアの被害が著しい地域では今もなお使用されている農薬であるが、日本においては生物濃縮や環境への影響を鑑み、1971年に販売が禁止された。このように、技術は受け手によっての見え方が異なることから、画一的・全世界的な規格を定めることが難しい点も、技術者が慎重さを備えなければならない要因となっているだろう。 ここまでの通り、科学技術は正の面と負の面どちらの表情も見せ得る。しかし、技術者は誠実な態度・理解を示す姿勢を貫き、倫理観をもって相対して以下なればならないと、肝に銘じるべきである。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 演題:新しい技術を運用するにあたって グループ名:11がつ グループメンバー:伊藤凜太郎、田島宏倫、杉山晴哉、小林嵩弥、杉山大治朗 自分が果たした役割:概念化、調査、可視化、執筆-原稿作成 <発表内容> 予見可能性と結果回避義務を考えるための事件として、私たちはカネミ油症事件を選んだ。この事件の原因は、米ぬか油の製造工程において、熱媒体として利用していたポリ塩化ビフェニルPCBが食用油に混入したことだ。これにより、吹き出物、爪の変形、手足関節の腫れ、肝機能障害などの症状に苦しむ人々が生まれた。熱媒としての利用は当時の見識からは妥当であったことから、熱媒としての利用を考案した技術者等に事件の予見可能性はなかったと言える。しかし、当該有害油が含まれていた飼料(ダーク油)を与えられていた鳥(家畜)が40万羽死亡したことや、3歳の女児がニキビ様の湿疹の訴えを起こしていたことが前触れとしてあった。このような事例を通して直接原因物質としてダイオキシン類が油に含まれていることを企業は知ったが、それでもなお汚染油を再精製して売り続け、被害を拡大させた。 以上のことから、本企業(カネミ倉庫株式会社)および所属技術者は当然に果たすべき結果回避義務から目をそらし、見ないふりをして犠牲者を増やし続けたと言える。 (3)復習の内容 私は授業後、ワークショップにおいて選んだ「カネミ油症事件」というテーマについて、自分なりに調査を行い、予見可能性と結果回避義務をについて考える時間をとった。具体的には以下の通りである。 カネミ油症事件は、ポリ塩化ビフェニルPCBから派生したダイオキシン類を原因物質とし、中毒症状に苦しむ多くの被害者を生んだ公害病事件である。具体的に、中毒症状としては顔面や臀部等に現れるニキビ様の黒色皮疹、顔や眼における黒色の色素沈着、爪の変形、手足関節の浮腫、肝機能障害が挙げられる。さらに、中毒症状を起こした母親の胎盤を通じて移行したPCBによって黒い赤ちゃんが生まれるという凄惨な例まで出てしまった。 ポリ塩化ビフェニルは化学的に極めて安定(熱安定性や絶縁性に優れる)であり、米ぬか油の製造工程において熱媒体として用いられていたが、その一部が脱臭工程において食用油を汚染してしまった。会社側は当該油がダイオキシン類によって汚染されていることに気づいていたが、再精製などの処置を行って販売を続けていた。その結果、上記の中毒症状をはじめとする諸問題(例えば、回収されたPCBの後処理問題)が、1968年6月頃から現在に至るまで尾を引いている。 この大規模な公害病についてはいくつかの兆候があった。例えば、既に1963年頃には飯塚市(北九州)において中毒症状を訴える人が存在していたし、1968年の2月には当該汚染油の副産物(ダーク油)を含む飼料を与えられていた鶏が40万羽ほど変死していた。当時の農林省は製造現場において調査を行ったが、その内容は雑なものであり、当該油を安全と誤断し、厚生省にも通報しなかった。 PCBの熱媒体利用を提案した技術者は、導入最初期にこのような被害が起きることは全く考えていなかっただろう。当時はPCBの製造・利用が認可されていたし、製造工程において熱媒体が混入する事故が起きるなんて思ってもみなかったはずだ。仮に想定していたとしても、それによりどのような被害がでるか等の議論が可能なほど、当該専門領域に明るかったかは不明である。 ここまでを踏まえると、予見可能性と結果回避義務を果たすためにとるべき学習姿勢として、様々な専門分野の技術者と関わることが挙げられると考えた。例えば、当時プロジェクトチームに生化学や生物学領域に詳しい技術者が存在すれば、PCBが及ぼす人体への影響を導き出し、熱媒体としての利用を止め、他の比較的安全な物質を提案できたかもしれないからだ。また、化学工学等の優秀なスペシャリストがいれば、より安全なプロセス設計が可能だったかもしれない。このように、様々な他分野の技術者と関わることは、少人数小分野の技術者だけでは気づくことのできない危険を回避できる可能性を上げると考えた。 また先述の通り、この公害病においては、諸被害に向き合わなかったことがその規模を拡大させたことから、技術者および技術に関わる全ての人は常に倫理について教育を受けるべきことが重要だと考えた。被害が出ながらも販売を続けた会社側の人間が技術者とは限らないし、技術者であっても倫理性の欠如によって正常な判断を下せない場合もある。 技術者は他の多くの分野と関わる、常に倫理についての教育を受けるといった学習姿勢をとることにより、予見可能性と結果回避義務を果たすことができるかもしれないと考えた。
A.1)四台公害である水俣病について取り上げる。アセチレン原料としてアセトアルデヒドを製造していた。アセチレンの付加反応を高収率で行うために、触媒に金属水銀を選んでいた。反応速度を上げるために用いた触媒が無処理の工場排水に混ざって海に流れ出し、食物連鎖を経て濃縮され大きな被害をもたらした。人々の暮らしを豊かにするためのものが、結果として被害をもたらしている事例は他にもイタイイタイ病、四日市ぜん息などがある。専門知識を持った技術者であっても危険に気づくことは対応しきれない。事前の予測や危険回避義務を果たすべきである。 2)新しい技術を運用するにあたって グループ名:覚えていません メンバー:木村、清水、小松、梅田、小柳 役割:調査 カネボウ化粧品で販売された美白化粧品に含まれていた「ロデノール」について調べた。 被害は2011年に「肌に白抜けの症状が現れたが、美白製品の影響か?」という報告が始まりである。しかし症状が軽いことから安全管理部門の担当者は責任者への報告を行わなかった。その後、被害は広がり、2013年に「ロデノール」を含む美白化粧品54製品を自主回収した。医薬部外品検査の問題や試験不足による情報の不確かさなどが問題となり被害へとつながってしまった。よって、これらが十分に行われていれば結果回避や予見をすることができると思った。 3)グループワークで調べた事例の他に、韓国即席麺メーカーから検出された2-クロロエタノールについて調べた。2-クロロエタノールは、工業用原料や医療用器具の燻製殺菌などに広く使用されている物質で、エチレンオキシドの反応物質である。ラーメンの原材料の殺菌・消毒にも使用されており、これがEUの基準値を超えていた。この物質自体に発がん性物質は含まれていないが、発がん性以外の有害性があると確認されている。EUの基準は他と比較して高いが、基準値内での使用か求められると考える。
A.地球の環境保全のためにリサイクルや排出ガスを抑える工夫などが重要である。また、環境汚染は公害病などを引き起こし、人体にも悪影響を与える。科学技術の進化は、人間の生活を豊かに便利にする一方で、環境を侵し、人間の身体自体も侵し、地球の寿命を縮めることもある。それなので、限られた資源を大切に使うためにエネルギーを使いまわす、リサイクルなどをすることが地球の寿命を延ばすことに繋がる。また、排出ガスなどを抑えて、そもそも有害なガスなどを排出しないようにする電気自動車の開発なども行われている。 はな 佐々木優花 データ整理 三浦由華 伊澤千華 「ズルチン」 平常演習では、ズルチンについて調べた。ズルチンは、甘味料として開発されたが、肝機能障害や発がん性等の毒性が認められ、食品への添加が禁止された。このようなことから新しい発明をしたり、新しい科学技術を利用したりする際には、その成分や技術についてしっかり調査する必要があることが分かった。 科学技術が環境汚染を招いたり、人体の悪影響を与えたりすることはよくある。便利で、人間にとって有益であるはずの科学技術によってそのような事態が発生しないように危険性については使用前にしっかり調査しておくことが重要であると考えた。また、環境にやさしいエネルギー、例えば、太陽光発電や風力発電、地熱発電などを積極的に取り入れることが環境保全に適していると考える。発電法を切り替えるのには、コストがかかったり、広大な敷地が必要だったりするので、そこが課題である。
A.四大公害というものがある。その中の一つである水俣病は、工場排水に含まれている有機水銀化合物によって引き起こされたものである。公害を起こす原因となった工場ではアセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していた。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていた。その中でもアセチレンの付加反応をよりよくするために触媒として金属水銀を選んだ。その時、触媒は反応速度を上げるが、自分自身は変化しないはずであると考えられていた。使用した技術に対する知識の浅さが、この事故を引き起こしたと言えよう。 授業時間内にワークショップを行った。伴龍人、橋本絆など複数人からなるグループを作って行った。新しい技術を運用するにあたってどうすればいいのかを考えた。過去の事例から学び、技術者はその技術に対して正直に向き合っていかなければならないと考えを共有することができた。 授業時間外に新しい技術を運用するにあたってどうすればいいのか考えた。そのなかでも予見可能性と結果回避義務の具体例について考えてみた。その結果「ライオデュラ」がよいと思った。ライオデュラはドイツのBブラウン社がヒトの死体から採取した脳硬膜を加工して製品化したもので、薬害ヤコブ病を引き起こした製品である。ライオデュラの被害の原因は、製造元のメーカーの製造過程における安全管理と品質管理のずさんさと、国の対応の遅さによって引き起こされた。このような事件の結果から技術者は、製品を作るにあたってその製造過程に対しても気を配る必要があるかもしれないと考えた。
A.(1)環境保全について、日本で起こった公害をもとに説明していく。日本でおこった四大公害は、水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく、新潟水俣病がある。とくに、水俣病は、熊本県水俣湾周辺の化学工場などから海や河川に排出されたメチル水銀化合物(有機水銀)により汚染された海産物を住民が長期に渡り日常的に食べたことで水銀中毒が集団発生した公害病である。 (2)グループ名:モジャタイセイ メンバー:尾島僚、小杉泰西、島田伸吾、滝沢一輝、加藤輝海、安孫子恵多朗、峯田愛斗、遠藤竜也 発表内容:予見可能性と結果回避義務を果たすために、技術者としてどのような姿勢で学べばよいか、水俣病、イタイイタイ病、第二水俣病、四日市ぜん息など具体的な例をひとつえらび、議論してみましょう。 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「DDT」を選んだ。 DDTとは、シラミなどの衛生害虫駆除に用いられる。戦後、農薬としても稲の害虫であったニカメイチュウや果樹、野菜の害虫の防除に利用されてきたが、DDT分解物が環境中で非常に分解されにくく、食物連鎖を通じて生物濃縮されることが分かった。これを受けて、生産、販売が禁止された。DDTの代替品がまだ開発されていないため、早急に開発する必要があると考える。 (3)復習として、四日市ぜんそくについて調べた。四日市ぜんそくは、1960年ごろに四日市市の石油化学コンビナートの本格稼動に伴い、大気汚染物質(主として硫黄酸化物)の排出により、近隣住民にせきが出る、痰が出る、更にはぜんそく等の閉塞性肺疾患の症状を訴える人が多発した。症状の辛さなどから自殺する人も出る深刻な事態となった。このようなことが起きないように、あらかじめ、どのような化学物質が生成されるかを予測して、そして、それらが人体にどのような影響があるのかを認知する必要があると考える。
A.(1)四大公害である水俣病を発生させたチッソは、アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していました。アセチレンの付加反応をより高収率で進めるためどんな触媒を使うのが良いか考え、反応の収率上げるため触媒に金属水銀を選びました。触媒は反応速度を上げるが自分自身は変化しないはずでしたが、無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出しました。 (2)演題:新しい技術を運用するにあたって、グループ名:回らない寿司、共著者名:澤田楓恋、高橋碧、鳥井香耶、佐藤彩香、加賀谷春菜、役割:調査 グループで、花王から発売された健康エコナを選びました。健康エコナには発がん性のリスクがあるグリシドールに変換する可能性があるグリシドール脂肪酸エステルが他の食用油よりも多く含まれていることが判明しました。食品安全委員会に諮問を依頼した厚生労働省からは、エコナ製品を摂取したことによる健康被害事例はなく、直ちに重大な健康影響があるものとは考えにくいと発表しましたが、花王は販売を取りやめています。 (3)グループで調べたことから、自分でも技術者としてどう学んでいくべきか考えました。化学の専門的な知識を持つ技術者にとっては安全性の認められない製品ではないとわかると思いますが、消費者の大半は専門的な知識をもたず、発がん性物質、と聞くだけで購入を控えてしまうと思います。グリシドールが生成する可能性が高い、と予見していたかはわかりませんが、消費者の立場になって考えることが必要だったのではないかと考えました。予見はできなかったにしても、発がん性物質を生成する万が一の可能性を考えて販売を取りやめる判断は結果回避義務を果たしているのではないかと思いました。大学で学ぶ上で、技術者として十分な知識を身につけることは前提として、さらに知識のない消費者の目線も持ち続け学んでいくことも大切ではないかと考えました。
A.水俣病について、有機水銀は脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していました。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていた。アセチレンの付加反応をより収率で進めたいときにどんな触媒を使うのがいいか。反応の収率上げるため、いろいろ調べて、触媒に金属水銀を選んだ。触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しないはずだった。しかし触媒が反応してしまった。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出した。排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められている。また、その分析方法も法律で定められていて、JISで業界規格も定められている。もし、さらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正される。 新しい技術を運用するにあたって 小泉花夏、横橋日菜子、杉井夢可、渡邊明日香、福田萌、斎藤日和 役割情報調べ サリノマイド薬害事件 サリノマイドは1950年代末?60年代初めに世界の40か国以上で販売されていた鎮静、催眠剤である。この薬を妊娠期間に服用すると胎児の手、足、耳、内臓などに奇形を起こしてしまう。日本では約1000人に1人の胎児が被害にあったとみられる。 原因と教訓 品質のみでなく、有効性や安全性に関する医薬品認証の厳格化が必要 →医薬品の製造承認等の基本方針の制定
A.【講義の再話】 人間の生活をより便利にするために開発された最新技術が人間や環境に被害をもたらした。その例として1931年に熊本県水俣湾周辺で起こった水俣病がある。化学工場などから海や河川に排出されたメチル水銀化合物が海産物を汚染し、それを長期的に摂取した住民や動物が水銀中毒となった公害病である。技術者は、市場のニーズに応えて人々がより快適に生活できるように研究を重ねているが、それには潜在的なリスクがあることも想定しなければならない。そのため技術者は、研究結果の実用化による良い面と悪い面双方を把握し、リスクへの対処法も予め考える必要がある。 【発表の要旨】 演題:予見可能性と結果回避義務を果たすために、技術者としてどのような姿勢で学べばよいか、水俣病、イタイイタイ病、第二水俣病、四日市喘息など具体的な例示して議論してみましょう。 グループ名:paypay メンバー:板橋紗江、須藤萌友、遠藤七海、林楓、岡崎由佳、川上ひかり、山口眞歩 役割:調査 イタイイタイ病を選んだ。大正時代に、岐阜県飛騨氏にある神岡鉱山から排出されたカドミウムが近くの流域の川に流入した。 汚染された川の水で作られた農作物などを通じて、カドミウムがヒトの体内に入ったことで引き起こされた。症状は、骨が脆くなることで容易に骨折し、全身が強く痛む。また、腎臓障害も引き起こす。痛みによる寝たきりで衰弱し、やがて死に至る。 これを回避するには、定期的な水質・排煙の検査を行う必要がある。検査により、リスクを想定し、対処法を考えていくことが技術者の義務である。 【復習の内容】 イタイイタイ病に関連し、1955年に起きた森永ヒ素ミルク中毒事件について調査した。乳製品の凝固を防いで溶解度を高めるための安定剤として第二リン酸ソーダを粉ミルクに添加していた。試験段階では高純度であったが、安価であるという理由で純度の低い工業用に切り替えられた。低純度の第二リン酸ソーダには多量のヒ素が含まれており、これを飲んだ多くの乳児がヒ素中毒となった。症状としては、神経障害や臓器障害などで後遺症が残る事例もあった。これに対して森永乳業は自社の非を認めず、納入業者に責任があるとの見解であった。製造段階で結果予見可能性があったにも関わらず社会的体裁を優先した行動がもたらした事件だと考える。
A.(1)講義内容の再話 最新技術がもたらす危険を予見できる自信がありますか。 水俣病を例として挙げます。水俣病とは、工場から排出された有機水銀によって汚染された海産物を長期にわたり、人々が食べたことによって水銀中毒の引き起こす人々が集団発生した公害病です。 工場では、アセチレンを原料としてアセトアルデヒドを製造しており、そのアセチレンに水の付加反応をより収率を挙げて進めるために、金属水銀が選ばれたのです。 触媒自体は変化しないため使用しても問題がないと判断し金属水銀を用いたことによって、触媒が反応してしまい、工場拝水に混じって流れていき、水俣病は発生しました。 触媒が反応するということを予知することができますか。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 演習:新しい技術を運用するにあたって グループ名:天然水 共著者名:蓮沼希、鈴木聖菜、菅井里緒奈、藤井瑞葉 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「アスベスト」を選んだ。 アスベストとは、飛び散ったり吸い込んだりすることで肺線維症や肺がんなどを引き起こす可能性があるとされている。しかし、アスベストの潜伏期間が長く発症までに時間がかかるため、使用しているときは問題が生じないため、予見できないと考えた。 (3)復習の内容 アスベストについて考えた。アスベストは様々な物製品に使われてきていた。アスベストが危険な物質であるとわかった現在、アスベストの代わりにどのような物質が使用されているのか調べた。現在は、ロックウールとい人造鉱物繊維が使われている。
A.最新技術とはいえ、論文に出たばかりでもなくパイロットプラントでも問題が起きた話は聞いたこともなく、量産プラントでも十分な試運転を繰り返したが、反応しないはずの触媒が反応して流れ出すとは予想していなかった。しかも大海でほとんど無限に希釈されたはずで、その物質が生物濃縮されて影響が出るとも予想していなかった。 このような最新技術の危険性、被害を予測する必要がある。 アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造していた。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていた。アセチレンの付加反応をより収率で進めたいときにどんな触媒を使うのがいいか、反応の収率上げるためいろいろ調べて、触媒に金属水銀を選んだ。触媒は、反応速度を上げるが、自分自身は変化しない。しかし触媒が反応していた。 無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出した。 排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められている。また、その分析方法も法律で定められている。さらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正される可能性がある。 四日市ぜんそくについて調べた。大気汚染による健康影響事件で、四大公害病の一つ。四日市市の石油化学コンビナートからの大気汚染物質の排出により、付近の住民からせきやたんが出たり、ぜんそく等の閉塞性肺疾患の症状を訴える人が多発した。 他に水俣病について調べた。化学工場から工場排水に含まれていたメチル水銀が海や川に流れ出し生物濃縮がおこった。メチル水銀は毒性が強く、血液により脳に運ばれ人体に著しい障害を与える。 水俣病の症状とは運動失調、平行機能障害、求心性視野狭窄、聴力障害などが上げられる。
A.(1)今回の授業では化学の授業のように実験室で行うような化学反応を用いる画期的な技術から現実的に起こりうる事例について考えます。本授業では水俣病を取り扱いますが、有機水銀は、脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害することが知られています。アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造する際、アセチレンに水を付加する反応において触媒に金属水銀を使っていました。 結果として触媒として使用した有機水銀が工場排水に混ざり海に流れ出た有機水銀化合物が、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出しました。他にもいろいろな化学物質が同じような被害を生んでいます。これは科学があくまで机上でなく現実の上に成り立つものであり、他との関係性の中に存在するものであると理解することが必要です。 (2)グループ名は覚えていません。メンバー:坂下慶希、安達拓斗、小林輪、槇口智哉、狩野広樹、秋山雄皇、渡部大和、雲乘竜也、星優希、長谷川諒人 例として水俣病の水銀を選んだ。元々水俣病はメチル水銀化合物に汚染された魚介類を長期間にわたり多量に摂取することで発症することで知られる中毒性の神経系疾患である。水銀は600~800で気化させる焙焼処理が一般的であると知られている。技術者は取り扱う物質の性質(物性)や過去の事例などをしっかり理解することで結果回避や予見をすることができると我々は考えた。 (3)今回も他のグループの考えに触れて学びを深めようとした。我々は課題で例として水俣病の水銀を選びましたが、他の班と同様、画期的な技術であるがゆえに十分な分析が済んでいなかったり、実際に使用した際に他の要因とどのような関係性が成り立つのかを理解していなかった点が多く見受けられました。
A.・講義の再話 私たちを幸せにするために作られた最新技術によって、重大な公害病が起きてしまった例がかつての日本にもありました。水俣病という公害病が熊本県水俣湾周辺の化学工場で起きました。工場から海や河川に排出された有機水銀によって海産物が汚染され、それを住民が長期で日常的に食べたことで水銀中毒が集団発生しました。最新技術と言っても、量産プラントでも十分な試運転が行われていたはずです。 あなたはその最新技術がもたらす危険を予見できたと思いますか。 ・発表の要旨 演題:新しい技術を運用するにあたって グループ名:覚えていません 共著者名:近くの席の人で集まったため、覚えていません 私たちのグループは、新しい技術の予見可能性と結果回避義務の議論の例として「メタンフェタミン」を選んだ。 メタンフェタミンは現在では、覚醒剤として知られているが、日本では「ヒロポン」という名前の薬として販売されていたことがあることがわかった。 当初は喘息用の薬を想定していたため、ここまでの依存性を予見することは困難であったと考えた。 ・復習の内容 「メタンフェタミン」についてより詳しく調べた。 メタンフェタミンは日本人の薬学者の長井長義が1888年に合成に成功し、当初は喘息の薬として使われていた。しかし、ナチス・ドイツが薬剤として使用し始めると20数例の精神病が報告されるようになり、覚醒作用や依存性が明らかになった。 現在でも薬物事案を占める割合が最も多いものとして知られていることなどが分かった。
A.【再話】 環境保全や資源問題について学びを得た。十分に試運転されたプラントから出るはずのなかった触媒が反応して流れ出てしまい、様々な人が公害の被害にあってしまうといったことがあった。近年ではSDGsという世界的に持続可能な開発目標が示され、環境問題を改善するためのゴールを掲げられている。殺虫剤として分類されるDDTの代謝生成物であるDDE、DDAなどは、体内に蓄積され、生物濃縮を起こす。このDDTの生産や販売が禁止されていく一方でマラリアが猛威を振るう地域では現在も使用が制限されていない。 【発表の要旨】 今回の議論の例として水俣病を選んだ。 水俣病とは化学工場から排出されたメチル水銀化合物を食べた魚などを長期的に食べ続けたことによって水銀中毒が発生してしまった。この例から技術者が学ぶことができることは自分が取り扱っているものの性質はきちんと理解しておかなければならないということである。有機水銀は脊椎動物の中枢神経に影響を及ぼす。そのため中枢を原因として起きる四肢の感覚障害や脳の障がいなどを発生させ人々を苦しめた。 【復習の内容】 プラントから流れ出した有害物質は広い海によって無限大にも希釈されているはずなのに、その物質が生物によってそこまで濃縮されてしまうという事実に驚きを隠せない。私はSDGsに対する取り組みの例を調べた。代表的なものとして再生可能エネルギーを生み出す太陽光発電や地熱発電などがある。それらの発電は自然に存在するものを使ってエネルギーを生み出すので、資源の枯渇の心配がなく、環境に良いとされている。
A. アセチレンを原料にしてアセトアルデヒド製造するために、そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使っていた。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され、大変な被害を出した。排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められている。 また、その分析方法も法律で定められており、JISで業界規格も定められている。もし、さらに高精度の分析方法が見つかり、政府に対する働きかけがあれば、法改正されると考えられる。このように、皆が信じた最新技術がもたらす危険を予見することは難しい。大気中の二酸化炭素、熱、電磁波などは目に見えない。こういった環境や資源の所有権は誰にあるのかを断言することはできない。 予見可能性と結果回避義務の議論の例として「イタイイタイ病」を選んだ。この病気は、大正時代に岐阜県飛騨市の神田鉱山から排出されたカドミウムによって汚染された川の水や農地に実った米などを通じて体内に入ることで引き起こされた。イタイイタイ病にかかると骨が非常にもろくなり、全身が強く痛んだり、容易に骨折したりする。また、その痛みから寝たきり状態になって衰弱し、最終的には死に至ることもある。結果を回避するためには、徹底的に環境のチェックをする必要があり、技術者としてリスクマネジメントを重要視するべきであると考えた。 成績評価申請書を書くにあたって、「リサイクル-環境保全と資源問題-」を読み返し復習した。
A.アセチレンを原料としてアセトアルデヒドを製造するときに触媒として金属水銀を使用していた。触媒は反応速度を上げるために使うものでそれ自体は反応しません。しかし、水銀は反応をしてしまっており、有機水銀化合物に変化していた。有機水銀化合物は無処理の工場排水に混ざって海に流れ出し、食物連鎖を経て濃縮されていったことで甚大な被害をもたらした。それが原因で発生したのが水俣病である。現在では排水中の水銀濃度は水質汚濁法によって規制されいて、濃度の分析法も法律で定められている。 足尾銅山 化バイ 鎌田潤、小室奏大、伊藤一真、鈴木太陽、大滝飛鳥 忘れました 足音銅山鉱毒事件の原因は二酸化硫黄などの鉱毒ガスが雨に溶け込んだことによって酸性雨となり、それが降ることによって土の中は酸性と化した。それにより溶けだしたアルミニウムなどの金属は木の根などを傷つけてしまい、最終的に植物は枯れてしまった。その結果として土砂崩れが多発するようになった。 予見可能性と結果回避義務の例として新潟水俣病についても調べてみた。 新潟水俣病は昭和電工の廃液による水銀汚染とそれに伴った生物濃縮が原因となって起きた水銀中毒である。 熊本で似たような事例が起こっていたにもかかわらず、全国的に対策が取られていなかった。そのときに原因物質は判明していたので、新柄水俣病は情報がきちんと共有されていれば予知及び回避は十分可能だったと思われる。
A. アセトアルデヒドを製造する際反応の収率を上げるため水銀を触媒として用いた。無処理の工場廃水に混ざり海に流れ出た有機水銀化合物は生物濃縮により日常的に水産物を食した人間・動物に甚大な被害を及ぼした。水俣病のあと、排水中の水銀濃度は水質汚濁法等の法律で定められ、分析方法も定められた。そのときそのときで出来うる最大のリスク回避をする必要があり、工場では分析法の更新や徹底が挙げられる。また同じような事例でDDTの生物濃縮も挙げられる。 グループ名:東京特許許可局局長今日急遽休暇許可拒否 私たちは水俣病を選んだ。水俣病は、触媒として用いたメチル水銀化合物が排水中に入りこみ、生物濃縮により日常的に海産物を食べた人々や動物たちの体を蝕んだ病気である。 水俣病から学ぶ技術者にできることは、有害性が確認された場合、経済の利益をとるのではなく市民の安全を優先することである。また、全ての可能性を化学的な視点からのみでなく、生物学的や社会的な視点で予見し人類にとって利益を求めることが必要だと考える。 復習としてDDTについて調べた。DDTとはジクロロジフェニルトリクロロエタンと呼ばれる有機塩素系の殺虫剤・農薬である。パウル・ヘルマン・ミュラーにより殺虫効果が発見されノーベル生理学・医学賞を受賞したのちアメリカによって実用化され、戦場等で散布されたが、非常に化学的に安定で分解されないため、また食物連鎖により生体濃縮されることが分かり2001年のストックホルム条約により残留性有機汚染物質に指定された。
A.1)今回の授業では環境保全と資源問題をテーマに学んだ。その中で公害は忘れられない倫理違反の例である。四大公害の水俣病は新潟県でメチル水銀化合物を化学工場から海へと排出したことが原因となり発生した。有機水銀はグリニャール試薬と似ており、脊椎動物の中枢神経に影響を及ぼす。そのため中枢を原因として起きる四肢の感覚障害や脳の障がいを発症させた。環境はもちろんのことであるが、誰のものでもなく資源は無限ではない。3Rなどを行うことで限りある資源を大切に利用することが重要であることを学んだ。 2)今回の議論の例として水俣病を選んだ。 水俣病とは化学工場から排出されたメチル水銀化合物を食べた魚などを長期的に食べ続けたことによって水銀中毒が発生してしまった。この例から技術者が学ぶことができることは自分が取り扱っているものの性質はきちんと理解しておかなければならないということである。 3)復習として自分の地元の近くで起こった公害である、四日市ぜんそくについて調べた。この公害は大気汚染による代表的な公害病の一つである。1962年ころより三重県四日市市に喘息のような病気が多発した。一方、1960年から四日市市の臨海工業地帯の大規模な石油コンビナートが生産活動を開始し、大量の亜硫酸ガスを排出した。喘息のほかに感冒、扁桃(へんとう)炎、結膜炎なども亜硫酸ガスの汚染地域に多く発生した。患者側の勝訴に終わったが、この裁判はその後の大気汚染の総量規制、亜硫酸ガス環境基準の改正、公害健康被害補償法の制定などに影響を与えた。
A.(1)近代革命が起こり、今まで多くの化学物質が発見され不自由の少ない現代に発展してきました。しかしその最新技術は無害なものだけというわけではなく、かつて環境や人々に大きな被害をもたらしました。水俣病は、四大公害とも呼ばれる大きな一例です。R-Hg-Xから成る有機水銀を工場排水に垂れ流しにし、食物連鎖を経て生態濃縮していき、人々には神経障害や四股麻痺など、大きな被害をもたらした。技術者とは、この「潜在的な危険」も考慮し研究・発明をしなければなりません。 (2)演題:新しい技術を運用するにあたって、グループ名とグループに属した人は覚えていない。 私たちはアスベストについて考えた。アスベストは極めて細い繊維で、熱、摩擦、酸やアルカリに強く、丈夫である。しかし石綿を吸った従業員や近隣住民が肺がんの被害に見舞われた。これらを改善すべく、対策として建築物にアスベストを使用した場合、解体、改造、補修作業する際石綿飛散防止対策が義務付けられていて、吹き付け石綿、石綿含有断熱材や保湿剤、耐火被覆剤に係る作業については事前に都道府県に届出を行う必要もある。またアスベストを使用する作業環境では換気装置の設置や6ヶ月に1回の空気中の石綿の濃度を測定し、数値として出すことで安全性の確保をしていた。なんとなく対策するのではなく具体的な対策を講じ、測定、分析を行うことが大切だと考えた。 (3)四大公害病の一つである、イタイイタイ病について調べた。イタイイタイ病は富山県神通川流域で発生した慢性カドミニウムによる骨疾患で、訴訟の原告者は515人にも登った。そこで、どのようにすればイタイイタイ病を防ぐことができたか考えた。現在では輸入鉱石や車の廃バッテリーから亜鉛や鉛が検出されないか調査して対策を行なっており、基準値を下回る川にしている。現在では環境犯罪が起きないように法律が厳しく定められていることから、実験室スケールの段階で実験を繰り返し、副生成物や未反応物質、周囲の化学反応について完全に理解してから工場スケールに移行する必要があると考えた
A.(1) 講義内容の再話 第4回の技術者倫理の講義では四大公害の「水俣病」について学んだ。水俣病は有機水銀に汚染された魚介類を長期間食べることで起きる中毒性の神経系疾患である。化学工場で放出された工業排水にメチル水銀が含まれており。それが川や海に流れ魚介類に蓄積し、生物濃縮したものを人が食べることでこのような病気になります。このような公害が起こらないためにも事前に危険を予知することや組織の利益を優先して国民の健康が害されることのないようにすることが大事だと考える。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 演題は「新しい技術を運用するにあたって」、グループ名はモジャ泰西、グループに属した人(共著者名)は島田伸吾、小杉泰世、峯田愛杜、遠藤竜也、滝沢一輝、尾島僚、加藤輝海、安孫子けいたろうです。 要旨:具体例「DDT」 DDTは稲の大害虫である二カメイチュウの害虫防除として広く利用されています。環境中で分解されにくく生物濃縮をすることがわかり、生産販売が禁止されました。DDTの代替品がまだ見つかっていないため必要に応じてDDTの使用が許可されています。DDTの代替品の早急な開発が必要と考えられます。 役割:私はCRediT分類法14タイプのうち「調査」と「概要」を行いました。 (3)復習 今回の講義で学んだ水俣病という公害の他にイタイイタイ病という公害がある。これは三井金属鉱業という会社がカドミウムを含んだ工業排水を流し、その汚染した水を体内に取り込み蓄積されて生じた病である。腎臓障害や体中の痛み、進行すると骨軟化症や骨粗鬆症となり、骨の変形やくしゃみするだけで骨折したりするという症状がでる。工業排水に有害物質が含まれていないかの点検をし、最大限の安全を確保するよう努めることが大事だと考える。
A.講義の再話 この授業では水俣病について考えた。水俣病は工場から排出された工業排水により起きた四大公害の一つである。この工場はアセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造するために金属水銀を触媒として使用していた。工業排水に混ざって海に流れた有機水銀が食物連鎖を経て濃縮され、人間の体に行き被害をもたらした。排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められている。この被害が起きたのは工場側の注意が足りなく技術者としての在り方が欠如していたことにより起こった。 発表の要旨 私は足尾銅山鉱毒事件を選んだ。固有林の伐採と銅山から発生する煙幕により、山林の荒廃が進み、渡良瀬川の洪水を増大させ、さらに酸性雨なども巻き起こし、鉱毒被害を沿岸の耕地と住民に及ぼした事件のことである。銅を掘る人は、工業発展のために行なっていたと思われるため、当時では良いことであると信じていたと考えられる。この事件により怒った住民達は田中正造を中心として農民運動を起こした。工業発展を促す事業はいいことではあるがその行動によるメリット、デメリットをしっかり考えて行動する必要がある。 復習の内容 他の事例を調べることにし、水俣病と同じく四大公害病と言われる「四日市ぜんそく」について調べた。四日市ぜんそくとは工場の生産活動で大量の亜硫酸ガスが大量に排出され、それが原因で二酸化炭素や二酸化窒素の濃度が増加し、四日市市でぜんそくが多発したという事件である。この事件が起きた原因としては、工場側が発生したガスによる人体への影響を考えておらず排出していたことである。防ぐためにはどのような化学物質が排出されるかを認識し、対策を立てることが必要である。
A.1.私たちは技術の発展をしながら生きてきたが、その裏側には必ずしもううことが起きていたということは限りません。第二次世界大戦が終了したあと、日本は高度経済成長期に入り戦前と比べとてつもなく発展してきました。しかしその背景では水俣病やイタイイタイ病といった公害が起きており、多くの日本人が苦しめられました。私たちはこれからも住みやすい技術の発展を考えるとともに地球の環境を維持していくために産業廃棄物や大気汚染について対策を考えていかなければなりません。 2.グループ名:毎回変えていたので覚えていません。申し訳ございません。 グループメンバー:坂下慶希、安達拓斗、小林輪、槙口智哉、狩野広樹、秋山雄皇、渡部大和、雲乗竜也、星優希、長谷川諒人 議論の例として水俣病の水銀を選んだ。 水俣病はメチル水銀化合物に汚染された魚介類を長期間たくさん食べることによって起きる中毒性の神経系疾患である。 水銀は600℃?800℃で気化させる焙焼処理が一般的である。 技術者は取り扱う物質の性質をしっかりと理解することで結果回避や予見をすることができると思った。 3.私はこの授業で久々に水俣病という言葉を聞き、授業の復習として四大公害病について調べました。四大公害病は水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくを指し、どれも工場から排出された廃棄物によって起こされた公害病でした。私はこれらの資料を見て、日本は確かに著しく発展してきたがこれからさらに発展するためには、このような過去にあった事例を常に忘れることなく注意を十分に払いながら産業に携わっていかなければならないと感じました。
A.1)水俣病について。有機水銀は、グリニャール反応と同じように脊椎動物中枢神経系の神経伝達物質であるグルタミン酸に作用して、神経細胞のグルタミン酸受容体の機能を阻害する。 アセチレンを原料にしてアセトアルデヒドを製造。そのアセチレンに水を付加する反応の触媒に金属水銀や昇汞を使用していた。 アセチレンの付加反応の収率を上げるため、金属水銀を触媒とした。 触媒は、反応速度を上げるが自分自身は変化しないものだったが、触媒が反応していた。無処理の工場排水に混ざって海に流れ出た有機水銀化合物は、食物連鎖を経て濃縮され大変な被害を出した。 排水中の水銀濃度は水質汚濁法などの法律で定められている。 また、その分析方法も法律で定められており、JISで業界規格も定められている。 もし、さらに高精度の分析方法が見つかり政府に対する働きかけがあれば、法改正される可能性がある。 2)予見可能性と結果回避義務の議論の例として、「ロドデノール」を選んだ。 ロドデノールは、カネボウ化粧品で発売された美白化粧品に含まれていた有効成分である。しかし、肌に白いまだらが起きてしまう白斑症状が報告された。カネボウ化粧品は自主回収を行ったが、消費者からの報告があったにもかかわらず安全責任者への報告が遅く、注意を促すことが遅くなったため、被害が拡大した。化粧品のために白斑が発症したと認めなかった。 これは、医薬部外品検査の問題と試験不足による情報の不確かさが原因であると考えた。 3)電波や高周波の電気信号を扱う電子機器(特に携帯電話・スマートフォン・パーソナルコンピュータなどデジタル信号を扱う情報通信機器)が増えたことから、どこの家庭にもあるような普通の電子機器でも、電波障害の発生源となる可能性がある。また、携帯電話やPHSによる電波障害は特に医療機器に対する影響が問題となっている。
A. 初めに授業の再話をする。環境を保全することも大事だが、人間も生きていくために環境を少しずつ壊さなければならない。そこで、壊さないようにしたいという思いから人間が考えたのが、「科学技術でまかなう」ということである。しかし、最新で工場で十分な試運転を繰り返して安全を保証できた科学技術が人間を傷つけてしまった事例がいくつも存在する。その大きな事例が公害であり、その中で有名なのが水俣病である。水俣病の原因は工業排水に含まれていた有機水銀であった。他にもカドミウムが原因のイタイイタイ病、硫黄酸化物が原因による四日市ぜんそくなど様々な公害が高度経済成長期に起こった。一回公害でレッテルを貼られると信頼回復は非常に労力を要する。やはり最新技術がもたらす危険を予見することは非常に重要だといえる。 次に授業内で発表した内容について記述する。演題は「新しい技術を運用するにあたって」、グループ名は「おいしい水」、メンバーは高橋ひより、大内里菜、加藤ひなの、今井梨里花、海老原実和、鎌田美貴である。私たちはカネミ油症事件を選んだ。この公害の原因は製造工程でPCBが混入したことであることが分かった。このPCBは油の脱臭工程で使用されていたが、パイプに穴が開いて流出してしまったことで混入したと考えられている。この製品を口にした人が皮膚の異常や内臓疾患を訴え、製造元やカネミ倉庫製油部が営業停止に追い込まれた。この事例の倫理的問題点は製造ラインに問題があったにもかかわらず、製品を売り続けていたことであると考えた。 最後に授業時間外での活動について記述する。授業内で発表したカネミ油症事件について授業時間内では調べきれなかったので、さらに深堀して調べた。まず原因物質はPCBではなく、それが熱反応によって生成されたダイオキシン類のPCDFであったことが分かった。パイプ管のステンレスと存在する水によって熱反応は進行していたようだ。また製造元はPCBの混入が発覚した後も廃棄せずに正常なこめ油と混合して再び脱臭工程を通して販売していたと分かった。不備があると分かっているのになかったことのようにしていることは倫理的に問題があると感じた。この事例は製造工程に不備があるかもしれない、化学物質が新たな化学反応を起こすかもしれないということを今一度立ち止まって考える必要があったと考える。
A.【講義の再話】 水俣病など重大な被害をもたらした公害などは,技術者の倫理観が原因であったともいえる.水俣病はアセチレンを原料にアセトアルデヒドを製造していたが,そこに用いられていた水銀触媒が反応し,無処理のまま排水に混ざって海へ出て食物連鎖を経て濃縮されていた.ここには技術者の知識の未熟さがかかわっていたともいえる.予見可能性と結果回避の義務を行えるほどの知識はなければならない.特に亜鉛,カドミウム,水銀は生物に影響を与えやすい.このような知識が欠如しているまま,最新技術を導入してよいのだろうか.はやぶさのように枯れた知識(使い古されたもの)の方が安定ではないのかが問われる. 【発表の要旨】 「予見可能性と結果回避の義務」 グループ名:おいしい水 メンバー:今井梨里花,大内里菜,?橋ひより,加藤ひなの,海老原実和 役割:調査,可視化 議論の例としてカネミ油症を選んだ. カネミ油症は,昭和43年に西日本を中心に広域にわたって発生したカネミ倉庫製の「ライスオイル(米ぬか油)」による食中毒である.原因である「ライスオイル」には製造工程中の脱臭工程において熱媒体として使用されていたポリ塩化部フェニル(PCB),ダイオキシン類の一種であるポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)等が混入していた.カネミ油症のきっかけは1968年にダーク油事件と呼ばれる飼育していたニワトリが20万羽以上死ぬという事件からであった.よって,カネミライスオイルに異常があったことはニワトリがたくさん死んだ時点で明らかであったはずである.しかし,それを詳しく調査せずに販売を続けていたカネミ倉庫はとても悪質であったといえる.少しの異常を隠ぺいするのではなく,少しの異常を徹底的に調べることが技術者として必要にされている倫理観であると考える.目先の利益ばかりを見るのではなく,多くの人が症状を訴える前に調査・回収すべきだったと考える. 【復習の内容】 PCBについて少し詳しく調べた.PCBはベンゼン環が2つ結合した塩素を含む有機化合物の1つであり,親油性が高く安定であるため,摂取するとヒトや動物の脂肪組織中に長期間にわたって蓄積し,ほとんど排泄されない.PCBの酸化物はPCDF(ポリ塩化ジベンゾフラン)で,これにはPCBの数百倍という強い毒性がある.「カネミ油症」の原因となったライスオイルからは,熱媒体として使用する前のPCBと比べて250倍という高濃度のPCDFが検出された.このことは,熱媒体としてPCBを使用(250℃で加熱)している間にPCBの一部がPCDFに変化(酸化)したためと考えられている. このように十分な知識がないまま新しい技術を導入することは技術者としてはやってはいけないことであると思う.もし不具合があったら,事故が起きたらすぐ対処できるほどの知識を持つことが義務であると考える.
A.(1)地球温暖化をはじめとして環境問題は現代において非常に大きな課題となっている。今後も人類が存続するためには持続可能な社会を構築することが必要である。天然資源は有限であるため、持続的に資源を使用するためにはリサイクルが必要である。また、生態系を含め環境保全は地球全体のサイクルを保持するために必要である。 (2)演題:水俣病の予見可能性 グループ名:仁科 グループメンバー:高橋瞭平、伴龍太、新崎琢海、高橋達矢、橋本絆、岡村陸矢 役割:調査 【水俣病の予見可能性】 水俣病は熊本県水俣市で起きた集団水銀中毒である。原因は工業廃水に大量に含まれていたメチル水銀化合物であり、水俣湾に垂れ流されたメチル水銀化合物が食物連鎖によって人体に蓄積され、中毒を引き起こした。 気化した水銀を吸い込むと水銀中毒になるという危険性があるとことが念頭にあれば、水銀が含まれているものを垂れ流しにしなかったのではないか。原因として少しでも工業廃水が疑われた時点で工場のラインを停止して、原因究明をするべきだったのではないか。ラインを止めると大きな損益となるが、原因が工場のラインに少しでもある以上、賠償が発生したときの損害を考えて行動すべきだったのではないか。 (3)水俣病は当時の測定技術では1ppmが測定限界であり、また生体濃縮の最終工程でやっと1ppmになる程度のため、工業排水を測定するだけでは調査ができなかった。一方で、被害者の体には水銀が蓄積されているはずであり、医者やその他科学者が水銀中毒の可能性を挙げていたため、その時点で頭ごなしに否定せず調査することが技術者の責任だと思われる。
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大学教育の質の保証・向上ならびに 電子化及びオープンアクセスの推進の観点から 学校教育法第百十三条に基づき、 教育研究活動の状況を公表しています。
第百十三条 大学は、教育研究の成果の普及及び活用の促進に資するため、その教育研究活動の状況を公表するものとする。