ノイズきゃんせら

http://amenity.yz.yamagata-u.ac.jp/
卒業研究(C1-電気化学2004〜) の単元です。

小単元

概要

しずかなしずかな里の秋

おせどに木の実の落ちる夜は

ああ母さんと ただ二人

栗の実 煮てます いろりばた

ビデオ通話には、AIノイズキャンセラーを搭載されている。風情あふれる木の実がおせどに落ちる音は、容赦なくノイズとして消去される。母の歌声ばかりが、不自然に明瞭だ。しかも、いっしょに歌っているはずの歌声は、デジタル遅延のせいで、遅れて聞こえる。それでも、画面越しの母の表情は、私といっしょに歌っているつもりとみえて、無邪気で楽しそうだ。

記録された文字には、記憶が残されている。遠い祖先のはるかなる記憶だ。写真がなかったころでも、亡き人の面影を、戒名から慮ることができる。それどころか、万葉の時代の、遠い記憶を、文字から呼び覚ますことさえできる。その文字を、いともたやすく、地球の果てから、瞬く間に、機械が書き写す社会。それがデジタル社会だ。

ありがとう。

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参考文献( 書籍 ・論文 ・URL)