大学教育の質の保証・向上ならびに 電子化及びオープンアクセスの推進の観点から 学校教育法第百十三条に基づき、 教育研究活動の状況を公表しています。
第百十三条 大学は、教育研究の成果の普及及び活用の促進に資するため、その教育研究活動の状況を公表するものとする。
クエン酸錯体法で作製した高速充放電電極によるバインダのイオン透過性評価 (山形大院理工, 山形大工*1)○阿部智幸,立花和宏*1,仁科辰夫,遠藤孝志*1 Ion permeable evaluation of a binder by the high speed discharge and charge electrode prepared by the citrate process 〇T. Abe, K. Tachibana*1, T. Nishina, T. Endo*1(Yamagata Univ.) 2006年電気化学秋季大会@京都府京田辺市⇒#543@ノート; 1. 目的 リチウムイオン二次電池の中でバインダは合材の均一なペースト化、合材の相互結着、集電体への接着などの役割を担っている1)。バインダには各種高分子が使用されており、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)などが主に使用されている2)。現在行われているバインダの評価方法としては電解液膨潤試験、充放電サイクル試験などがあるが、3,4日間の長時間の測定が必要であり、電池自体での評価になるのでバインダによる直接的な影響を調べる事が困難である。我々はバインダを被覆する事で、Li+イオンの脱挿入の阻害をするという事を報告している3)。そこで本研究ではクエン酸錯体法によって作製した高速充放電が可能なAu/LiMn2O4電極を用いて、種々のバインダについてのイオン透過性の評価を行った。 2. 方法 はじめにクエン酸錯体法によってAu/LiMn2O4電極を合成温度650℃で作製した。次に、その電極にバインダ(PVDF、SBR)を被覆し120℃で二時間真空乾燥を行った電極を作製した。Au/LiMn2O4電極および、バインダを被覆した電極を試料極とし、対極および参照極に金属Li、電解液に1M LiPF6/EC+DEC(50:50)を用いて、3極式セルをグローブボックス内で作製した。これらのセルを用いてサイクリックボルタンメトリー(CV)を掃引速度0.1V/sで行い、それぞれのCVについて電流値を比較しバインダのリチウムイオン透過性を評価した。 3. 結果および検討 図1に示したCVより、バインダを被覆していないAu/LiMn2O4電極ではLiMn2O4特有のダブルピークが見られ、アノード
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