2007-2-10
http://syllabus-web.yamagata-u.ac.jp/2006/html/2006_05_53253.html
人の生産活動が地球全体にわたる物質循環のバランスをくずし、環境汚染が地球全体に拡大している。また、産業構造の変革と発展は種々の化学物質を生み出し、その種類と使用量は増加の一途を辿っている。これらの化学物質は人類にとって科学技術の進歩と生活の向上に大きく寄与しているが、反面、有害で危険なものも少なくない。したがって、これらの物質を正確に計測する方法を学び、同時に環境保全のための方策を考える。
環境汚染や環境破壊の主体は化学物質と見なせる。これらが環境の中をどのように移動・循環しているかを調べるために、それらの物質の計測法を学び、また、人への安全性や生態系への影響のついて化学の目を通して理解し、自然環境にやさしい化学生産を目指す視点から講義する。
環境汚染や環境破壊の原因物質とそれらが環境に与える影響について理解し、環境基準値が規定されている化学物質の基本的な計測法の測定原理、応用例を学ぶ。さらに、演習問題を通して理解を深める。
;環境化学;計測化学;物質の安全性
講義は教科書中心に行うが、理解度を高めるためにOHP,VTRなどを織り込んでいく。また、毎回小テストを兼ねた演習問題をミニッツペーパーに解いてもらう。さらに、与えられた課題についてレポート提出(2~3回)を予定している。
第1章 環境計測化学でなにを学ぶか。
第2章 わが国における環境問題の歴史
第3章 環境保全に関する法律
第4章 環境における化学物質の挙動と問題点
第5章 環境の現状(とくに化学物質との関連)
第6章 環境汚染物質の測定法
第1~5章を1~2回で、第6章を5~6回で講義する。
田中 稔、船造浩一、庄野利之、環境化学概論 [第2版]、丸善(2006). 2,625円
山形大学地球環境研究会、ブルーバックス、検証・ヒトの招いた地球の危機、講談社(1995). 780円
合原 眞ら、環境分析化学、三共出版(2004). 2,900円
北野 大、及川紀久雄、人間・環境・地球(第3版)、共立出版(2000). 2,940円
2004年
===環境化学1)===