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(株)日本テクノセンター
http://www.j-techno.co.jp/test/index.cgi?mode=sem&unit=2011010603
エネルギーデバイス開発のための電気化学基礎講座
■概要
・リチウムイオン電池の普及に伴い一段と重要となってくる電気化学
・電気化学の基礎から修得し、材料開発、材料評価、システム設計、電池高性能化に活かそう!
■日時
2011年 1月 6日(木) 10:30~17:30
■受講対象
・リチウムイオン二次電池(LIB)、電気二重層キャパシタ(EDLC)などの材料開発、駆動回路、制御ソフトウェアなどにかかわるエンジニアで、材料評価やシステム設計部門
・電池の起電力、分解電圧、電解液、活物質などの基本的概念を復習したい方
・化学が専門で電気が苦手な方、電気が専門で化学が苦手な方
・リチウムイオン電池の開発、設計者で電気化学の基礎を見直したい方
・コンセンプトを定めるにあたって電気化学の基礎をもういちど確認したい方
■予備知識
・高校程度の物理・化学・数学
■修得知識
・高校程度の物理・化学・数学が電池やキャパシタの開発のどのようなところで使われるか。理論や学習によって予想できる部分と実際にデータをとって検証しなければならない部分の切り分け。
・ヒト・カネ・モノの投入で進捗することと、セレンディピティ(何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す)を待たなければならないこと。
■講師の言葉
時代の要請から多様な分野のエンジニアがリチウムイオン二次電池や電気二重層キャパシタなどの新規エネルギーデバイスの開発に携わっている。技術相談を受けていつも感じることが、基礎力の乏しさである。基礎力があればなんでもうまくいくわけではないが、少なくともまるっきり的外れなアプローチはなくなる。本講座がこれからの時代を担うエンジニアにとって歩むべき道を探すきっかけとなれば幸いである。
■プログラム
Ⅰ.電気の流れ道と物質のかかわり
1.演習-豆電球の点灯順序
2.電気の伝わり方と流れ方―電気を動かす力-
3.静電気と動電気―ガルバーニ電池―
4.電極の呼び方―プラスとマイナス―
5.直列つなぎと並列つなぎ―ボルタ電堆―
6.電池と電気分解―ファラデーの法則―
7.電気を担うもの、電子を阻むもの―イオンの存在―
8.なぜ、リチウムイオン電池が求められるのか?-水の分解電圧を超えて-
・演習-落雷から身を守る
Ⅱ. エネルギーデバイスと電気化学
1.電池とキャパシタは何が違うか?
2.電気二重層キャパシタの構造
3.リチウムイオン電池の構造-どこを流れてどこがせき止められるのか?-
4.高速充放電と電位プロファイル-電気に流れを早くするには-
5.電極の構成要素とその役割-活物質・集電体・導電助剤・バインダー-
6.電池の起電力と熱力学
7.分解電圧と速度論
8.内部抵抗とキャリア移動度
9.三電極セルと参照電極
10.活物質の系譜とこれから
11.オーミック接触と半導体
12.スラリーの分散と乾燥
Ⅲ. エネルギーデバイスの性能を読む
1.充放電曲線を読む-電池の容量
2.充放電曲線を読む-電池の電位の変化
3.充放電曲線を読む-IRドロップと内部抵抗
4.充放電曲線を読む-サイクル特性と劣化モード
5.ボルタモグラムを読む-酸化還元電流
6.ボルタモグラムを読む-もれ電流と分解電流
7.ボルタモグラムを読む-電気二重層容量
8.コールコールプロットを読む-内部抵抗とインピーダンス
リチウムイオン電池技術者のための電気化学の基礎と重要なポイント1)
リチウム電池の電気化学の基礎講座2)