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(株)日本テクノセンター
http://www.j-techno.co.jp/test/index.cgi?mode=sem&unit=2010080203
主催:(株)日本テクノセンター
会場:(株)日本テクノセンター
日時:2010年8月2日(4時間 10:30~15:20)
先端テクノロジーに関する教育と人材育成1)
① ご講演テーマ:信頼性向上のためのリチウムイオン電池の電極スラリーの配合および電極の設計
② 講師の言葉:(講義のポイント)長め記載で結構です。
地球温暖化と化石燃料枯渇に備えて来るべき低炭素社会へのアプローチとして電気自動車への市場ニーズが高まっている。携帯機器から電気自動車へ用途が変わることでリチウム電池の資源や価格的に安定に確保できる新規材料の可能性について工程を含めた見直しが検討されている。新規材料について把握すべきことはその性能もさることながら、品質保証にかかわる問題点である。電池の信頼性ということはどういうことなのか、信頼性向上を目指すにはどのような点に注目して配合や電極を設計すればよいのか、電池の動作原理から説き起こして、初心者にも無理のないように概説する。
③ 受講対象者:(できるだけ具体的に記載お願い致します)
化学が専門で電気が苦手な方、電気が専門で化学が苦手な方、材料の開発、設計者で評価方法を広げたい方、リチウムイオン電池の開発、設計者で電気化学の基礎を見直したい方、電池の信頼性についての科学的視点を確認したい方。
④ 受講者の受講に必要な基礎知識:(短め記載で結構です)
高校程度の化学・物理。
⑤受講で得られる修得知識:(短め記載で結構です)
電池の動作原理と理解。電池の構成部材と理解。電池の構成部材の働き。リチウムイオン電池の製造工程と電池構成材料。電池構成材料の評価方法と選択方法。
⑥プログラム項目:
第1講 電極構造と特性の理解
・化学と電気の両方を習得する必要性
リチウムイオン電池にとっての化学って? 電気って?
それらが交わる部分は?
・電気の伝わり方と流れ方―
・静電気と動電気―ガルバーニ電池―
・電極の呼び方―プラスとマイナス―
・直列つなぎと並列つなぎ―ボルタ電堆―
・電池と電気分解―ファラデーの法則―
・電気を担うもの―イオンの存在―
・電極でできる性能向上のポイント
・リチウムイオン電池の構造と電極の役割
・なぜ、リチウムイオン電池が求められるのか? その特性に期待するところ
・電極の構造とその構成要素 活物質・集電体・導電助剤・バインダー 等
第2講 電極スラリーの調整と塗布・乾燥と電極動作の理解1)
・電極性能をにらんだスラリーブレンドと塗布・乾燥の条件
・スラリー調整と活物質の配合
・活物質の粒径と導電助材の配合
・活物質および導電助材の分散
・スラリーの分散制御と粘度制御
・固体の接触と液体の濡れ
・導電助材の結着と集電体への接着
・乾燥時における分散系バインダーと溶剤系バインダーの違い
・活物質および集電体表面におけるバインダーの膨潤とイオン泳動
・導電助材表面におけるバインダーによる電子伝導阻害
・乾燥過程における分散媒の除去と導電ネットワークの形成
第3講
リチウムイオン電池セパレータ 内容で
8月2日 15:30~17:30(2Hr)
【関連講義】卒業研究(C1-電気化学2004~),セミナー2010@C12)
電極動作の基礎とスラリーの調整/材料の分散、乾燥条件とインピーダンス測定による評価3)