導電率 κ 〔S/m〕は、電場と電流密度の比を表す物性値であるベクトル量である。スラリーは混合物であるので、みかけの導電率 κ 〔S/m〕というべきかもしれない。
スラリーは懸濁液のことで、液体中に固体粒子が分散している混合物である。
一般に液体の導電率に関しては、イオン独立移動の法則が成り立つが、スラリーに関してはそうとはいえない。
分散媒が導電性の場合、絶縁性の場合、がある。固体粒子が導電性、絶縁性の場合がある。
リチウムイオン二次電池の正極スラリーでは、分散媒がPVDFのNMP溶液、固体粒子が、活物質と炭素材料である。分散媒は共有結合物質であるので絶縁体とみないしてよい。活物質はセラミックスであるのであまり電子伝導はない。それに対して炭素材料は電子伝導がある。
ミクニの特許
ヒオキの例
東洋テクニカ
電気化学特論:合剤の分散とスラリーの作成. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=4576. (参照2017-08-11).
電気化学特論:電池の評価法〜交流インピーダンス法. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=4046. (参照2012-12-07).