2018年度 今井直人研究公開サイト

REF02チェッカー

緒言

REF02とは、筆者がまだ3年生だった頃に回路を組むうえで宿敵となったICである。 REF02がどういったICであるかは こちら を見ていただきたいのだが、とりあえず大変良きなICなのだ。 しかし残念ながらこれが壊れやすい。いくつもICをぶっ壊すので我らが電気化学の重鎮、仁科辰夫先生が「REF02チェッカー(筆者が勝手に命名)」を作ってくれた。このページではその使い方を記していきたい。

使い方

表1 用意するもの
名称 型番 備考
チェッカー本体 -
電池スナップ -
正常なREF02 REF02AP 通常は本体にセット
チェックしたいREF02 -
テスター - 電圧が測れるもの

チェッカーの基本的な使い方を説明する。はじめに、このチェッカーには通常、正常なREF02(REF02AP)が載せられている。はじめにこれをチェックする。まず電源を確保する。チェッカー本体と電池スナップがつながってないことを確認する。 確認したら9V電池(006P型)を電池スナップにつなげる(つなげる前にもう一度本体と電池スナップがつながっていないことを確認する)。次に電池がつながっている電池スナップのプラグを本体に差し込む。 本体と電源を繋げたことを確認したら、持っているテスターの黒のリード棒を「GND」と書かれている列のリード線に、赤のリード棒を「1, 2, 3, 4」と書かれたリード(端子?)に当てる。そのときの電圧を読み取る。

表2には、較正したテスターを用いて測定した電位を示す。REF02が正常に動作していれば、テスターにも表2と近い電圧値が表示される。

表2 較正したテスターを用いて測定した電位
番号 電圧[V]
1 4.99943
2 2.454473
3 1.969668
4 0.197038
※Keithley 196をカドミウム標準電池で較正して測定した。(T=25℃)

正常なREF02の電位が分かったところで、次に正常どうか不明のREF02のチェックに入る。 はじめに本体から電源を抜く。本体からプラグを抜き、ICに変な電流が流れないようにする。 本体に付いているREF02APを外す。このときICの足が曲がらないように気をつける。そしてチェックしたいREF02を、方向を間違えないように差し込む。 基盤上にマーカーで書かれたくぼみ(凹)とICの上面のくぼみ(凹)の方向が合うようにICを差し込む。このときもICの足が曲がらないように注意する。 あとは上のほうで示したように、電池がつながっている電池スナップのプラグを本体に差し込む。 本体と電源を繋げたことを確認し、持っているテスターの黒のリード棒を「GND」と書かれている列のリード線に、赤のリード棒を「1, 2, 3, 4」と書かれたリード(端子?)に当てる。そのときの電圧を読み取る。 テスターの値が表2の値と近い値を示せば、そのREF02は正常であるといえる。

図1 REF02チェッカー
図2 REF02の向き

チェックが終わったら本体から電源を抜き、ICの足が曲がらないよう注意しながら備え付けのREF02APに付け替える。そしてしっかりと保管すること。
※保管場所は一時的に今井直人の自作ポテンショスタットセットのなか。

以上である。

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