004.  非水溶媒中でのアルミニウムのブレークダウン電圧


非水カソード材料とアルミニウム不働態皮膜のブレークダウン電圧 の単元です。

小単元

概要

非水溶媒中でのアルミニウムブレークダウン電圧挙動としてLiBF4LiPF6(C2H5)4NBF4でのクロノポテンショグラム 1示す水溶液中でアノード酸化した場合と同様に直線的な電位上昇が確認されるがその上昇速度は酢水溶液より急激であるブレークダウン電圧LiBF438LiPF619Vと水溶液系よりかなり低いまた(C2H5)4NBF4でわかるようにカチオン種類あまり影響与えないなおこのブレークダウン電圧有機電解液中の水分濃度とともに上昇し1200ppmの水分含むLiBF458Vとなりその後の水分増加に対しては頭打ちとなる
イオン液体中でのブレークダウン電圧高いそこで表 3 1 2から得られたブレークダウン電圧導電率示す導電率小さいほどブレークダウン電圧大きくなっていることがわかった

よしき1)イオン液体ついても言及2)


3   1 2まとめた電解液とブレークダウン電圧関係


このようなブレークダウン電圧電解液導電率関係水溶液系でも知られており対数則に従うと言われているそこで図 3導電率対数ブレークダウン電圧関係示す 3からわかるように非水材料中におけるアノード酸化でもそのブレークダウン電圧導電率対数ほぼ比例することがわかった


イオン液体関連,電解液
仁科 辰夫, 卒業研究(C1-電気化学, 講義ノート, (2007).

(1エネルギー貯蔵デバイスにおけるバルブメタルアノード酸化皮膜の欠陥制御
田中 良樹, 卒業論文, (2006).
(2イオン液体関連,電解液
仁科 辰夫, 卒業研究(C1-電気化学, 講義ノート, (2007).

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