合材スラリーと精密塗布・乾燥技術
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卒業研究(C1-電気化学2004〜)
の単元です。
小単元
概要
合材スラリーを構成する個々の材料の特性を云々することは参考になることがあっても、必ずしもそれらが電池性能に反映されるとは限らない。電池性能を担うのは材料同士のヘテロ界面であるから、むしろ材料の最適な組み合わせを探すことこそ肝要である。電池のエネルギー密度向上ため、塗布する合材スラリーに活物質以外の材料を配合することは極力低く抑えたい。しかしながら実際の合材スラリーにはアルミニウム箔との導電性確保のための炭素導電助材、それらを結着させるためのバインダー、さらにはスラリーとして塗布適性を向上させるための溶剤(分散媒)、ヒビクル、分散剤などが配合される。それらが配合された合材スラリーと集電箔について電池性能を向上させるための最適な組み合わせを探すことになる。合材スラリーの分散安定性やレオロジーの制御については特にリチウムイオン二次電池に限った話ではない。ただ電池性能に影響を及ぼさないという制限が課された範囲で検討する必要がある。