内部抵抗とサイクル特性
リチウムイオン二次電池の正極集電体
の単元です。
小単元
概要
集電体不働態皮膜/合材の密着性と結着材の関係
活物質の粒度分布1)2)と電池性能
活物質の粒度が小さくなると反応面積が広くなるので電流は多くなるように誤解することがあるが、電池の電極のように一種の修飾電極になっていると事情はそう簡単ではない。活物質には電子を供給するための炭素導電助材との接触点とリチウムイオンを供給するための電解液との接触点が活物質の比表面積に応じて必要になるからである。すなわち活物質の比表面積が大きくなると大量の導電助材を混合する必要があり電池のエネルギー密度が下がるという問題点が出てくる。そればかりでなく集電体の単位面積あたりの活物質の比表面積3)が多くなることで、集電体表面の電流密度が大きくなり、それだけ集電体/合材界面における接触抵抗の影響が大きく現れることになる。
導電助剤の種類や量と電池性能
(
1) 
粒度分布,
粒径,
粒度, (
プロット).
(
2) 
正極に LiMn2O4 を用いたリチウム二次電池の充放電挙動−活物質粒度の影響−○千葉祐毅,立花和宏,
第38回電池討論会, (
1997).
(
3) 
sp, 
比表面積, 
specific surface area, 
平方メートル毎キログラム, (
物理量).