高分子を取り扱うことがあるが物質化学工学科では高分子を取り扱う講義を開講していない。高分子の定義や反応があやふやな所があるので調べて発表することにした。
ブリタニカ国際大百科事典によると「一般に分子量が1万以上の線状化合物で,その主鎖は主として共有結合でつながっている。」とされている。私はモノマー(低分子)が重合(化合)して巨大な分子量を持つものを高分子だと解釈している。
高分子の歴史は浅く、1930年代にシュタウディンガー博士がゴムは長い鎖状分子である説をを提唱したのが始まりだとしている。当時はゴムはコロイド(1~100nmの粒子)を形成していてそれが原因で伸縮するのではないかという説が主流であった。 シュタウディンガー博士は高分子説を否定する考えを反証する実験を行い高分子説を認めさせた。世界初の合成繊維はナイロン66でディポン社のカロザース博士によって発明されました。
高分子の重合には大きく分けて二種類あります。連鎖重合と遂次重合です。 連鎖重合とは活性化された一方の分子が他の分子と重合する、重合したことにより新たに活性な部分が生まれて他の分子と重合を繰り返すといった感じで連鎖的に繰り返す重合のことを指し一方方向に延びます。イオン重合と 遂次重合と二つの反応性基を持った二つ種類モノマーが交互に重合するの重合のことを指し、二方向に倍々と分子量が増えていきます。
塩谷正俊のほか(2017) 今日からもの知りシリーズ とことんやさしい 高分子の本
実教出版 増補改訂版サイエンスビュー化学総合資料