000.  有効数字


応用化学演習 の単元です。

小単元

概要

2.1 測定値と物理量
物理量質量長さ体積圧力など客観的に測定できる量のことである般に数値と単位の積で表される測定値には必ず誤差が含まれるそれがどの程度であるかは測定器具の精度に支配される同じ量測定していても使用する器具によって測定値の精度は違ってくる

2.2 有効数字
有効数字数値精度関する表現のことで最小桁で示す場合と全桁数で示す場合がある最小桁で示す場合は小数第○位まで有効表現する数値整数場合は1位まで有効表現する9.876 mlℓ 小数第3位まで有効である最小桁は測定器具の性能によって決まる全桁数で示す場合は有効数字○桁あるいは○桁が有効表現する9.87 mℓ 有効数字3桁である全桁数は測定器具の性能と試料の物理量によって決まる

例題1 容量 100 mℓ メスシリンダ 9.9 mℓ 水が入っているここ0.001 mℓ 加えたときの体積求めよ
解説
何も考えなければ9.9mℓ + 0.001mℓ = 9.901 mℓ なるがこれでよいのだろうか? 9.9 mℓ 9.859.95 mℓ 呼称であり0.1 mℓ 幅があるそこに0.001 mℓ = 0.00050.0015 mℓ 加えると9.85059.9515 mℓ 可能性 0.101 mℓ 広がるしかし1位は信頼でき小数第1位には不確かさがあり小数第2位以下には信頼性はないこれは 0.001 mℓ 加える前と変わりはない したがって上式は
9.9mℓ + 0.001mℓ = 9.9 mℓ

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