⇒#211@講義;
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000.
外因性半導体
無機固体化学
では、
「
固体の電気的性質
」
の中で、
「外因性半導体」について
述べられています
⇒#211@講義;。
📆
初版
☆我々の使っている半導体製品(Siが主体)は、多少温度が変化してもちゃんと働く。真性半導体のSiは、
室温付近では導電率が低すぎる。そのため、導電率を自由に変えるための工夫がなされている。
7-4-1 固体Siの中のSiのごく一部を15族元素(Pなど)ですりかえる
PはSiよりも電子を1個余分に持っている。Si(白丸)結晶の中に
P(横線の丸)が混じりこめば、結合に関与しない電子(斜線の小さな
丸)が1個できてしまう(女性4人と男性5人がコンパしたら、
孤独な男性が一人できる)。結合にあずからない電子は、少しのエネル
ギーをもらっただけで、結晶中を動き回れる(いじけてどこかにいく)。
このような物質のエネルギーバンドは右下のようになり、禁止帯の中の
伝導帯に近いところに、余分な電子のための「準位」ができる(この電子
は結合にあずかれないため、他の4個よりも高いエネルギー状態にある。
その分、伝導帯に近いところにいる)。
余分な電子は、少しのエネルギーで伝導帯に飛び移り、結晶中を移動。
このような物質では、主として「伝導電子」が電気を運ぶ。伝導電子の電荷は負(negative)なので、
これを「n型半導体」という。Pによってもたらされる電子の準位を「ドナー準位」という。
少量のPを混ぜるだけで、Siの電気的性質が大きく変化する。そのような目的で加えられる元素(こ
こではP)をドーパントといい、その操作をドーピング(ドープする)という。
7-4-2 固体Siの中のSiのごく一部を13族元素(Alなど)ですりかえる
AlはSiよりも電子が1個少ない。すると、結合を4個完成することが
できない場所(×)が生じる。ただし、ここには外から電子が入って
来ることはできる(少し居心地は良くないが)。(女性4人、男性3人
でコンパをすると、空席ができて、隣のテーブルから見知らぬ男が
入る余地ができる)。
このような物質のエネルギーバンドは右下のようになり、電子が
入れる空席が価電子帯に近いところにできる(「アクセプター準位」
という)。アクセプター準位には、価電子帯の電子が少しのエネルギー
で入りこめるようになり、正孔ができる(隣の男が入りこめば、その
人間がいた席は空席になる)。
このような物質では主として正孔(電荷が正(positive))が電子を運ぶ
のでp型半導体という。この場合のAlも、ドーパントである。
ドーパントの濃度が高くなれば、それだけ電荷担体も増えやすくなる。ドーパント濃度で導電率を任意に変えられる。ドープした半導体を、「外因性半導体」と呼ぶ。
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<a id='yznl211' href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/@Lecture.asp?nLectureID=211'>
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</a>
<a href=''>
外因性半導体
</a>
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<!-- 講義ノート 講義ノート 講義ノート -->
<li>
<article>
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<a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/@Lecture.asp?nLectureID=211'>
<q><cite>
外因性半導体
</q></cite>
</a>.
山形大学,
<a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/@Syllabus.asp?nSyllabusID=11058'>
無機固体化学
<a/a>
講義ノート, 2005.
<a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/@Lecture.asp?nLectureID=211'>
https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/@Lecture.asp?nLectureID=211
</a>
,
(参照 <time datetime="2024-11-23">2024-11-23</time>).
</article>
</li>
</article>
<!-- 講義ノート 講義ノート 講義ノート -->
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