テキスト「計量管理」の予習



  • 測定の信頼性の確保と評価の単元について
  • 測定に対して究極的に要求されるのは,測定対象量の真値にできるだけ近い測定値を生み出すことであるが,その要求は場合によって変化するということもまた一つの事実である.
    さらに,測定値の正確さは目的に応じて要求される程度を満たす程度のことを測定の正確性としている.信頼性の高い測定を実現するためには測定器の校正を行うことも重要であるが,
    それと同じように自らが行う測定の信頼性が実際にどの程度あるのかを定量的に把握しておくことも重要である.測定の信頼性を経済的かつ効果的に確保しようとする考え方の下で生まれたトレーサビリティという言葉とは,
    「個々の構成が不確かさに寄与する,切れ目なく連鎖した文書化された校正を通して,測定結果を参照基準に関係づけことができる測定結果の性質」という意味である.トレーサビリティが確保された測定器を使うからと言って,
    完全に測定結果のトレーサビリティが確保されるとは言えない.なぜなら,測定器の校正間隔で変動が生じる場合があるからだ.そのために ①測定器の適切な管理により,校正間隔の間の変動が予想される範囲内に収まるようにすること
    ②測定値の不確かさ評価の中で,校正間隔の間に生じうる変動を不確かさ成分の一つとして考慮しておくこと
    この2点を明確にすることで実質上のトレーサビリティを確保しているという考えになっている.

  • 「測定の信頼性の確保と評価」の単元が品質管理にどう関わっているか
  • 品質管理では,商品をお店に納品する前の段階で検査を行うのが主な仕事である.この点について「測定の信頼性の確保と評価」との関連性を示すとすると,“実質上のトレーサビリティを確保する”という考え方に関連性を感じた.
    理由は,検査には寸法を測る検査も含まれていて,この考え方があることによって実質上の寸法の測定値が正確であるかそうでないかを判断することができるようになるから.

    テキスト「工場のしくみ」の予習



  • 購買部門の仕事の概要
  • 購買部門は,部品や材料の納品を任されている.関連部門がスムーズに取り掛かれるように納品管理,発注作業,取引先との打ち合わせを行っている.まず,納品管理は,納期通りに資材,材料を確保するためには入荷予定をチェックし,
    必要に応じて購買先に催促を行う.カムアップしステンという納品管理の方法がある.これは,発注オーダーを納期の順に並べえて納期管理をする方法だ.次に発注作業は,部品ごとに行っていて,その発注量は一日に使用する量や発注から
    納品までにかかる日数をコンピュータに入力して算出する.実際の発注は購買先ごとに注文書を作成したり,ホームぺージ経由で行う.取引先との打ち合わせでは,お客様の商品への要望を受け,新たな取引先に出向かい話を進める.価格や納期,
    不具合時の対応なども大切な話し合いの要素となる.

  • 購買部門の仕事が品質管理にどう関わっているか
  • 購買部門は商談先との緻密な話し合いが行われる部門でもあるので,商品の方向性が定まる部門であるともいえる.品質管理を行う商品は,この購買部門によって決まっていると考えた.また,品質管理では部品などの不良品が出ることもあると思うが,
    そのような時に原因の根本を考えて,部品の取引先との改善策を考えていくという点においてもかかわりを持つといえる.

    テキスト「工業技術基礎」の予習



  • 長さ

  • 長さの測定器具は,ノギス,ハイトゲージ,マイクロメータがある.  ノギスは,内径,幅,深さなどを測定する測定器である.本尺とバーニヤのメモリを使って測定をする.本尺には1mm間隔のメモリがある.スライダにはバーニヤ目盛があり,本尺の39目盛分を20等分したものが一般的である.20等分したものは0.05mmの精度で測定できる.
    測定方法は,
    ①バーニヤの0目盛より左側の最も近い本尺の目盛を読む.次に,②本尺のメモリと一致したバーニヤのメモリを読む.①と②の値の合計が測定値となる.  ハイトゲージは高さなどを測定したり,ケガキ作業をするのに使用される測定器である.ノギスと同様に本尺とスライダのバーニヤ目盛を使い,0.05mmまたは0.02mmの精度で測定できる.測定方法は,定盤上でベース基準面を基準に本尺とバーニヤ目盛の0点があっていることを
    確認してから測定する.測定する際は,基準端面からスクライバ測定面の先端までの長さをできるだけ短くしておく.  マイクロメータは,被測定物の外側の寸法を測ることができる外側マイクロメータのほかに,内側マイクロメータ,歯厚マイクロメータがある.測定方法は,以下の通りである.まず,測定の前に0点調整を行う.そのあとで,①シンブルの先端が示すスリーブの目盛を読む.
    ②スリーブの標準戦と一致しているシンブルの目盛を読む.
    ③①と②の値を合計する.
     ダイヤルゲージはブロックゲージなどを比較基準として工作物を測定するのに用いる.


  • 質量
  • 質量の主な測定器具は、電子てんびんだ。使い方は、まず、最大秤量がいくつであるか確認し、それ以上の質量を載せないようにする。次に電子天秤上に薬包紙を置き、これらの風袋量をゼロにする操作を行い,静かに試料を載せて測定を行う.より精度の高い測定を行う場合は,
    精密電子天秤を使用する.  上皿てんびんでも質量を測定することができる.
    ①水平な台の上に置き,アームが傾いていたら,左右の調節ねじを回して水平にする.指針が左右に均等に揺れるようにし,左右の皿に薬包紙を載せる.
    ②文堂はピンセットで持ち,重い文堂から順番に乗せる.
    ③天秤が釣り合うまで試料を少しずつ薬包紙の上に載せる.


  • 容量
  • 容量の測定器具はメスシリンダー,メートルグラス,メスフラスコなど多くの種類があるがこれらは実験の精度によって使い分ける.メスシリンダーは一般に数百mLのものが使用される.メートルグラスは比較的少量の液体の計量に使用する.
    メスフラスコは一定濃度の試薬の調整に使用する.


  • 温度
  • 温度測定の器具は,ガラス温度計,熱電対温時計,電子温度計,バイメタルがある.ガラス温度計はアルコール温度計,水銀温度計がある.熱電体温時計,局部音素の測定ができ,温度差の測定に適する.電子温度計は使用の範囲が広く,温度測定の幅も広く,迅速である.
    バイメタルは自動音素温度計測,温度調節器として用いられる.


  • pHの測定器具は,㏗試験紙と㏗計によって測定できる.㏗試験紙は,
    ①㏗試験紙をピンセットで取り出し,はさみで適当な長さに切る.
    ②切り取った試験紙をピンセットでつかみ,食酢に浸して変色部分の色を標準変色表と比べて㏗の値をしらべることにより㏗を判断できる.
    ㏗計による測定は,
    ①資料溶液の㏗に近い2店に賞について実施する.
    ②電極についてる標準液を純水で流し,ふき取ってから資料に浸して数値を読み取る.

    Pythonーcolabの動作確認



    Pythonでの実行
  • 品質管理の統計的手法にPythonをどう役立てていくか
  • 一つ目は,Pythonを使って品質管理基準の機械学習を行うことでデータを学んでいき,ディープラーニングによって不良品の傾向が分かるようになることだ.たとえば,画像認識のディープラーニングを使うことで,
    組み立ての際につけ忘れていた部品を探すことができるかもしれない.
    2つ目は,トレンドのデータを収集することだ.モノにもその時代のトレンドがあることを学習し,お客様のニーズに合わせた品質についての答えが導けるかもしれないからだ.