電解液の種類による過電圧の違い

本実験では、電解液が0.1 M硫酸水溶液、0.1 M水酸化ナトリウム水溶液、0.1 M塩酸水溶液の場合について過電圧を測定した。電極には白金を用いた。

過電圧は、(分解電圧-理論分解電圧)によって求められる。以下に本実験で使用した電池の理論分解電圧を示した。

Pt|H2SO4|Pt...1.229 V

Pt|NaOH|Pt...1.2295 V

Pt|HCl|Pt...1.3683 V

回路を組んで実測

テスターを用いて、回路の電流と電圧を測定し、方眼紙に電流電位曲線を作成した。作成したグラフから分解電圧を求めた。得られた分解電圧を以下に示した。

Pt|H2SO4|Pt...1.88 V

Pt|NaOH|Pt...1.995 V

Pt|HCl|Pt...2.60 V

したがって過電圧は順に、0.65 V、0.7655 V、1.2317 Vとなった。

先生からもらったコメント

電圧を急激に上げてプロットをしているので、もっと小刻みに上げていくことでより正確なプロットが行える。泡が発生したときの値もしっかり記録しておくように。