みのむしクリップの接触抵抗 2017年4月6日 気温:22.3℃ 湿度:28%
みのむしクリップの抵抗をテスターで測定したところ,1.5Ωであった。
みのむしクリップの導線は銅でできているため1.5Ωでは大きすぎると考え,最初にみのむしクリップの導線の抵抗を以下の式で求めた。
みのむしクリップは長さ34cmで導線の直径を0.9mmとし,計算に用いた比抵抗率は神戸製鋼のHPの表から得た。(http://www.kobelco.co.jp/alcu/technical/copper/1174605_12414.html)
ここでR:抵抗[Ω],ρ:銅の抵抗率[Ω・m],S:断面積[m^2],L:導線の長さ[m]である。
計算の結果,導線の抵抗は1.5Ωより明らかに小さいことが分かった。実際の抵抗が大きくなった理由として接触抵抗が考えられるため,
抵抗が増大した原因をすべてCuOの接触抵抗とみなした場合の酸化被膜の厚みを以下の式で求めた。
CuOの抵抗率は1[Ω・m]と10[Ω・m]を用いてd1を被膜が最大になるときの厚さ,d2を被膜が最小になるときの厚さとした。
ここでR:抵抗[Ω],ρ:CuOの抵抗率[Ω・m],S:接触面積[m^2],d1,d2:被膜の厚さ[m]である。
上記の計算より67.5nmから675nmが被膜の厚さだと推算できた。
HOME