工業は、量産が前提です。 いつどこで誰が作っても、同じ製品であることが求められます。 そのためには、科学の客観性や再現性の考え方が必要です。 客観性を担保するもっとも簡単な方法は、数値で管理することです。 しかし実際の数値には、誤差があるので、設計には公差を考慮しなければなりません。 また量を数値で表現するには、単位を統一しなればなりません。
工業、工芸、科学、数値、単位の関係をまとめてみましょう。
また、それらの関係を一目でわかるように グラフィカルアブストラクトにして図解してみましょう。
👨🏫 量の表現(物理量、工業量、単位)量とは何だろうか。 「長さ」、「 温度」、「化学成分の 濃度」は、すべて量である。
……中略……「量」という用語は、具体性のレベルが異なるいくつかの概念を表すことがある。例えば (1)長さ(2)円の直径(3)ある金属シリンダの直径は、すべて長さの次元を持つ量であるが、具体性のレベルが異なる。 実際の測定の対象となるのは、(3)のように具体化され特定の値を持つ量である。
「 数値× 単位 」で表現できる量は、一般に 物理量といわれる。すべての量をこのように表現できると都合が良いのだが、有用な量の中には必ずしも、それが可能でない量もある。例えば、 金属材料の「硬さ」や 固体表面の「表面粗さ」は、そのような例である。このような量に対しては、それを測定する方法を十分に厳密に定義することによって、数値を使って表現できるようにしている。このように、測定方法の規約によって定義される量を工業量という。
計量管理の基礎と応用 .より 1 )
項目 | 説明 | 例 |
---|---|---|
⚖️ 量記号 | 量の記号はイタリック体で書く。 |
🆗
|
添え字の記号はローマン体で書く。 |
🆗
Cp
🆖
Cp
✔
Cp
|
|
数を意味する添え字の記号はイタリック体で書く。 |
🆗
xi
🆖
xi
✔
xi
|
|
📏 単位記号 | 量は数値と単位の積です。 単位の記号は複数形にせず、単数形で書きます。 本文中に単位の名称を書くときは、必要に応じて複数形で書きます。 読み上げるときも必要に応じて複数形で読みます。 数値を表す数字と単位記号の間には積の意味で半角スペースを入れます。 |
🆗
g = 9.806 65 m/s2
🆖
g = 9.8m/s2
✔
g = 9.8m/s2
|
合成単位記号 | 接頭語と単位記号の間にスペースは入れない。 合成単位記号はひとつの単位とみなす。 |
🆗
1 cm3 = 10-6 m3
|
単位の乗除 | 積は半角スペースあるいは中点。 中点はラテン文字びの中点"·"。日本語の中点「・」は誤り。 |
🆗
kg m
🆗
kg·m
🆖
kgm
|
電力量の単位ワット時に中点を入れると 電力計の検査に合格できない |
🆖
その電力量は
1 W·hであった。
🆗
その
電力量は
1 Whであった。
🆗
その仕事は
1 W·hであった。
🆖
その仕事は
1 W・hであった。
(中点
が日本語)
🆖
その仕事は
1 Whであった。
|
|
スラッシュは1回 |
🆗
m/s2
🆖
m/s/s
|
物理量 の 記号 は, ラテン文字 または ギリシャ文字 の 1文字を用い,イタリック体(斜体)で印刷する。その内容を さらに明確にしたいときには,上つき添字または下つき添字(あるいは両方)に固有の意味をもたせて用い,さらに 場合に応じて,記号の直後に説明をカッコに入れて加える。 単位 の記号はローマン体(立体)で印刷する。物理量の 記号にも 単位 の記号にも,終わりにはピリオドをつけない 2 ) 3 ) 。 *
ワークショップを楽しみましょう 4 ) 。 グループ人数は、5〜6名とします。 4名以下にならず、7名を超えないようにしてください。
初対面の場合は、自己紹介をしましょう。 雑談をして、アイスブレイクしましょう。
リーダー(司会進行)を決めてください。 そのほかのメンバーの 役割(記録係、資料作成係、プレゼンター( 登壇者))を決めてください。
グループ名を決めてください。
記録係は、試験答案用紙表面の最上部に、授業科目名、グループ名を記入してください。 メンバーは、記録係に従い、役割、学籍番号、氏名を直筆署名してください。 その際、 筆頭著者を登壇者の氏名の前に〇をつけてください。
討論を開始したら、記録係は討論の内容(議事)を試験答案用紙裏面に記録してください。
討論がまとまったら、資料作成係は、試験答案用紙表面に グラフィカルアブストラクト に表現してください。 グラフィカルアブストラクトは、板書しやすいように作図してください。 図は独立した著作物とみなされます。 図を描いた人は、図の下部に著作権のクレジット表示(©2025,氏名)を直筆署名してください。
学生証を配置し、役割、学籍番号、氏名を直筆署名して 答案用紙全体をを撮影してください。 撮影の際は、図の著作者の許諾をとってください。 撮影した画像は平常の学習成果物として、期末の 成績評価申請書の 平常点の申請に使います。 画像がない場合、平常点の申請はできません。 演題、グループ名、共著者名がわかるように撮影し、各回ごとの復習として画像をWebClassにアップロードしておくと便利です。
登壇者は、プレゼンテーションのイメージをしましょう 5 ) 。 メラビアンの法則を意識して、 非言語表現も工夫しましょう 6 ) 。
グループ名が指名された後で、じゃんけんなどで登壇者を決めるのは、授業進行の妨げとなりますので、 必ず、討論前に 登壇者を決めてください。
記名だけして、討論に参加しない場合、不正行為として扱うことがありますので、必ず討論に参加してください。 自分から参加できなそうな人には、積極的に声がけをお願いします。
無作為抽出で指名します。 指名された方が所属するグループで決めた登壇者に、 プレゼンテーションしてもらいます 7 ) 。
プレゼンテーションは、必ずグラフィカルアブストラクトを板書しながら、行ってください。 無言でお尻を聴衆に向けたまま、板書だけする時間をとることは避けてください。
質疑応答の際も、無作為抽出で指名しますので、指名された方が所属するグループのプレゼンターが質問、コメント、アドバイスをしてください。 ディベートとしての反対意見は、大歓迎です。
*平常演習の配点は、授業1回ごとに、一律加点です。 平常演習には、ワークショップ、意見交換、発表、質疑応答など授業時間内の学習活動を含みます。 そのほかに授業時間外の0.5時間の学習活動を含みます。 平常点は、学期末に WebClass の 成績評価申請書 に申告していただき集計します。
授業時間外の活動の一助としてWebClassへの提出を推奨します。〆切は講義後1週間です。 ただし平常点の加点は、授業時間内の学習活動も含みます。 WebClass への提出のみでの、平常点の申告はご遠慮ください。
WebClass への平常演習提出は、推奨しますが、必須ではありません。 提出されていなくとも、 成績評価申請書 に、各回の授業時間以外の0.5時間の取り組みが申告されれば十分です。未提出だからと心配することはありません。
成績評価申請書 では、それぞれの授業で何を学び身につけたかを申告してもらいます。 WebClass に提出したかどうかより、身につけることを優先してください。 授業で取り上げたトピックや、グループワークの意見交換の内容は、期末までノート 8 ) などに記録しておくことを推奨します。 逆に授業に参加していないのに、WebClassの出席や提出だけの場合は不正行為として扱うことがあります。 平常の取り組みだけで、「到達目標を最低限達成している。成績区分:C」となります。 評点が60点に満たない場合は、不合格となります。 欠席した場合、課外報告書へ取り組むことで挽回してください。 出席が60%に満たない場合、課外報告書を提出しても、単位認定できません。